頭文字D(イニシャルD・イニD)のネタバレ解説・考察まとめ

『頭文字D』とは1995年~2013年まで、しげの秀一が『週刊ヤングマガジン』で連載していた漫画およびそれらを原作としたアニメ作品である。実在する日本の峠を舞台にし、自動車を高速で走行させて峠を攻める事を目的とする「走り屋」達の物語を描いた作品である。トヨタスプリンタートレノ(ハチロク)のドライバー藤原拓海が卓越したドライビングテクニックを駆使して数多くの走り屋とのバトルを繰り広げる様を描く。

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群馬県上毛三山、日本三大奇勝であり荒々しい岩肌が創り出す自然景観の美しい山として知られている。妙義神社があり、そこから中之嶽神社までがバトルコースとなっている。頭文字Dでは妙義ナイトキッズのホームコースとして登場している。

雨の走りが得意だと赤城レッドサンズの中村健太はスタートで拓海のハチロクに先行するも、すぐに追いつかれてしまいあっけなく終わってしまったバトルとなった。

碓氷峠➡群馬県松井田町・碓氷峠、国道18号

群馬県と長野県軽井沢を結ぶ旧国道18号線の峠であり途中にある煉瓦づくりアーチ橋めがね橋が象徴的で観光スポットにもなっている。高低差はほどんどない平坦なコースであるが右へ左へとトリッキーなコーナーが続く。頭文字Dではインパクトブルーを名乗る佐藤真子と沙雪が登場するシルエイティのホームコースとして知られている。

拓海が秋名以外で行う初めての遠征バトルであったが、C-121コーナーをあっさり拓海がクリアしたのを見て、予想以上の拓海のドライビングテクニックに驚いた佐藤真子はだんだんと集中力がなくなり始めるのだった。その後のコーナーで真子は突っ込みすぎてスピンしてしまう。それを華麗に回避した拓海の腕前を称賛しバトルは拓海の勝利で終わるのだった。

いろは坂➡栃木県日光市 日光第一いろは坂(国道120号)

栃木県日光市の馬返(馬返し)と栃木県日光市の国道120号線で正式名称は日光道路と呼ばれている。全長は6448m、標高差450メートルに28個のヘアピンカーブがある。そのカーブには「い・ろ・は」で名前が付けられている。
第一いろは坂(下り専用)と第二いろは坂(上り専用)のルートに分けられている。上記から道中は一方通行となっている。エンペラーのホームコースとして登場している。

プロジェクトD への参加のためにやり残したバトルとして拓海は、エンペラー 須藤京一のホームコースであるいろは坂へと向かう。新型のハチロクのエンジン乗せ換え後となる須藤京一との再戦バトルとなった。明らかに違うクルマであると認めた京一はシミュレーション3でハチロクとのバトルを開始するのだった。いろは坂という自分のホームコースである自信からもバトルは京一の思い通りに進んでいく。いつものように勝利することに確信した京一であったが、 最後で並んだ際に拓海が思い切った予想外ともいえる突っ込みを行ったために京一はアクセルを踏めなくなり、拓海が勝利した。

文太の息子の拓海と文太の最大のライバルの小柏健の息子のカイという似た境遇にある者同士のバトルでは、カイは拓海に先行させ、中間地点でインベタのさらにインをつく空中ライン(ジャンプ)を使って拓海を追い抜く。しかし拓海はこれに対して、いろは坂版溝落としと高回転エンジンの差でアウト側のラインでこれに追いつくことに成功する。2台は並んでゴールへ駆け込むも、ゴール手前でカイのイン側に落ち葉がつもっていたためSWはスピンしてしまい拓海の勝利となった。

正丸峠➡埼玉県飯能市 正丸峠(国道299号旧道)

埼玉県の秩父山の奥に存在しており、近くに正丸トンネルが通っている。かつて多くの走り屋がこの峠に足を運んでおり事故も多かったことから、一部では心霊スポットであるという噂もある。
道幅も狭く対向車が来た場合は離合するのが難しいポイントが多く、上りと下りの複合コースとなっている。
頭文字Dでは秋山渉と藤原拓海とのバトルで登場した峠である。

先行、後行でのポジションを入れ替えながらの時間無制限デスマッチであったが5回目で渉の先行での油断につけこみ、拓海は土砂の削られた斜面を利用したありえない追い越しを仕掛ける。新エンジン(4A-G改・グループA仕様)のポテンシャルが開放されたバトルとなった。

もみじライン➡栃木県日光市・日塩もみじライン(栃木県道19号藤原塩原線)

日塩(にちえん)もみじラインは鬼怒川(川治温泉)と塩原温泉を結ぶ有料道路である。四季折々の景色が楽しめる、名前の通りに紅葉の季節は素晴らしい景色を楽しむことが出来る。
プロジェクトDでの初戦としてダブルエースの一人として拓海は下りを担当する。逆溝落とし(荷重を利用して溝の外側にタイヤをのせる)でトオルを抜き去るも、これをトオルも真似をしようとするが、荷重を外側にかけられず土手に乗り上げてしまい反動で横転し、一回転してしまう。

八方ヶ原➡栃木県矢板市・八方ヶ原

八方ヶ原は栃木県の北部に位置し、矢板市北部から那須塩原市南部にかけて広がる高原である。八方ヶ原へのアクセス道路が本作でのバトルコースとなっているが、この道路はもともと自衛隊の出動によって建設された物であり、実際に山を切り開いて作り上げた道路でありかなり人工的な峠となっている。本作では東堂塾とのバトルの舞台となっている。

東堂塾の二宮大輝とのバトルでは、高橋涼介からのアドバイスである「レブしばり」「振り切らない」作戦を守りきり、2本目後追いスタートではアドバイスの通りにレブ縛り解除によって大輝に混乱を与えることに成功する。 最後はダウンヒルでのFFの弱みでフロントタイヤの熱ダレが先にEK9にみられたことで、拓海がコーナー手前の直線で外側から仕掛け、大輝を追い越した。

東堂塾OB舘智幸とのバトルでは拓海の先行で始まったバトルであったが中盤で消えるラインという技法で舘が拓海を追い越す。これに対して後追いの拓海はいつもの集中力から懸命に舘に食いついていくのだった。拓海はトンネルの入り口でヘッドライトを消してブラインドアタックを行い見えない状態でインに入り込み舘を追い越すことに成功するが、舘のプロとしての戦略であるレースではよくある接触で拓海はバランスを崩し、その間に再び追い抜かれてしまう。その後、長期間ヘッドライトを消しEK9のライトの明かりだけを頼りに走り続ける拓海に舘は、暗闇の中を走り続ける拓海の神経が正気ではないと動揺し始める。最終コーナー近くで急に飛び出してきた野生動物への危険回避のため舘が一瞬ラインを変化させたことで生まれた一瞬の追い越しのチャンスを拓海が見逃さずつっこみ、2台は並んでゴールする。最後は拓海のハチロクの高回転エンジン特性の差が生み出した僅差から 拓海が勝利する。

定峰峠➡埼玉県 定峰峠(埼玉県道11号熊谷小川秩父線)

埼玉県の他の峠と比較すると、比較的路面状況が良い定峰峠は頭文字Dでは岩瀬恭子と高橋啓介とのFD対決や、秋山延彦と藤原拓海とのバトルの舞台となった峠である。

秋山延彦アルテッツァとのバトルでは、高橋涼介からの指示で、拓海先行で最初のヘアピンまで手の内を明かして、その後は秋山延彦をぶっちぎった。一瞬の情報しか与えられなかったが、延彦はこの情報から対ハチロク用の作戦を考え付くのだった。

間瀬峠➡埼玉県秩父郡・間瀬峠(埼玉県道287号長瀞児玉線)

いわば林道と間違ってしまいそうな間瀬峠は埼玉県の峠の中でも狭くてテクニカルなコースとなっている。コース幅は狭く対向車が来ると離合に難儀する場合も多い。
草木が生い茂っており、対向車や周りが見えにくく運転する際は注意が必要である。

ラリーストである坂本が操るカプチーノとのバトルでは、拓海とっては初めて直線で勝ててコーナーで負ける展開となった。 カウンターアタックを仕掛け揺さぶりをかけ続けた拓海は最後にブラインドアタックを駆使して進路を塞ぐカプチーノを追い越した。

土坂峠➡埼玉県吉田町・土坂峠(群馬県道・埼玉県道71号高崎神流秩父線)

LK168g9
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