頭文字D(イニシャルD・イニD)のネタバレ解説・考察まとめ

『頭文字D』とは1995年~2013年まで、しげの秀一が『週刊ヤングマガジン』で連載していた漫画およびそれらを原作としたアニメ作品である。実在する日本の峠を舞台にし、自動車を高速で走行させて峠を攻める事を目的とする「走り屋」達の物語を描いた作品である。トヨタスプリンタートレノ(ハチロク)のドライバー藤原拓海が卓越したドライビングテクニックを駆使して数多くの走り屋とのバトルを繰り広げる様を描く。

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2002年5月15日にエイベックス・マーケティング・コミュニケーションズより販売された作品で、First StageからThird Stageまでのバトルシーンの総集編となっている。
First StageのCGリメイクや、原作やSecond Stageでは描かれなかった、赤城山での啓介vs清次のバトルが追加されている。しかし、妙義山での中里と清次、赤城山での啓介と渉のバトルは収録されなかった。FDのホイール・ウイングなど、一部のパーツの微妙な変化は描かれていないほか、全キャラクターの映像・セリフも各シリーズから流用されている。

頭文字D to the Next Stage 〜プロジェクトDへ向けて〜

2004年リリースのレンタルソフト及び、2007年発売のFourth Stage DVD BOXに収録されている。
Fourth Stageの放送前に製作された頭文字Dの紹介番組となっており、ドラマパートを含むFirst StageからThird Stageの総集編・Fourth Stage製作の様子が収録されている。

頭文字D BATTLE STAGE 2

2007年5月30日に、エイベックス・マーケティングより販売された、Fourth Stageのバトルシーンの総集編となっている。Fourth Stageではカットされた啓介vs川井淳郎、啓介vsスマイリー酒井のバトルが追加されている。

頭文字D Extra Stage 2 〜旅立ちのグリーン〜

2008年12月5日に、エイベックス・マーケティングより販売された頭文字Dアニメ化10周年記念作品となっている。「Extra Stage」に続く番外編第2弾で、原作の番外編「旅立ちのグリーン」を映像化している。
「Extra Stage」同様に佐藤真子と池谷の恋愛が描かれているが、こちらは池谷を主人公としている。

『頭文字D』の用語

アテーサET-Sシステム

ATTESA ETSは日産自動車が開発した電子制御トルクスプリット四輪駆動システムの名称。「Advanced Total Traction Engineering System for All Electronic - Torque Split」の略である。
走行条件に合わせて前後のトルク配分を適切に配分し基本はFRであるが後輪のスリップ量が多くなるとセンサーが感知して前輪にトルクを配分するというスタンバイ式の4WDである。所謂、FRと4WDの良い所を合わせた駆動方式と言える。

本作では、中里と北条凛のR32 GT-R や星野好造のBNR34に搭載されたシステムであり、FRと4WDの良い所を合わせた駆動方式として知られている。

足(あし)

車の足回りの事、ショック・スプリング・アーム等のサスペンション周り事を指す。
本作では藤原拓海のハチロクの足回りは文太が長年かけて調整した集大成の足回りとなっている。

荷重移動(かじゅういどう)水の入った紙コップ

ハンドリング操作で走行中の車の重心を意図的に移動させる事。

文太が拓海に対して豆腐の配達の際にその豆腐を崩さないように走るために設置した物であり、ハチロクの車のカップホルダーに水の入った紙コップを置き、それをこぼさないように運転するように命じていた。水がこぼれなければ豆腐が崩れないのと同時に、それは自然に運転テクニック(荷重移動)を学ぶための訓練だった。

左足ブレーキ(ひだりあし ぶれーき)

本来教習所ではATもMTもブレーキを踏む足は右足であると指導されるが、自動車競技やレースなどでは左足を利用してブレーキを踏むことを言う。これによってアクセル操作を行う右足をアクセルに置き続けることが出来ることからも、俊敏な走行が可能となる。
本作ではFF乗りの庄司慎吾やラリー屋の小柏カイが扱う技であり、レースなどにおいて高速走行を行うためのテクニックの一つとされている。

溝落とし(みぞおとし)

イン側のタイヤを故意に道路の排水用の溝に落とし引っ掛けることで遠心力に対抗して、通常よりも速い速度でコーナーを曲がることが出来るドライビングテクニック。
一見すると理解しづらいテクニックに思われるも、世界ラリー選手権では普通に使われているテクニックである。
拓海が秋名を少しでも速く走って家に帰るために見つけた走り方であり、この溝走りにやられたライバルたちは数多く存在している。

ブラインドアタック

夜間走行時の後追いの際に、故意にヘッドライトを消灯することで前方車両から自分の居場所が解らないようにするための技。
消灯している間は前車のヘッドライトのみを頼りにして走らなければならないことからも、完全にコース情報が頭に入っていなければ事故を起こしかねない。東堂塾OBの舘智幸とのバトルの際に消えるラインからヒントを得て「破れかぶれだ!相手に見えなければ良いんだ!」というバトルの極限状態から拓海が生み出した技である。
以降は、坂本との雨中のブラインドアタック、城島俊也との変形溝落としとの合わせ技でのブラインドアタック等、数種類のパターンが存在する。

溝またぎ(みぞまたぎ)

LK168g9
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@LK168g9

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