頭文字D(イニシャルD・イニD)のネタバレ解説・考察まとめ

『頭文字D』とは1995年~2013年まで、しげの秀一が『週刊ヤングマガジン』で連載していた漫画およびそれらを原作としたアニメ作品である。実在する日本の峠を舞台にし、自動車を高速で走行させて峠を攻める事を目的とする「走り屋」達の物語を描いた作品である。トヨタスプリンタートレノ(ハチロク)のドライバー藤原拓海が卓越したドライビングテクニックを駆使して数多くの走り屋とのバトルを繰り広げる様を描く。

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三菱自動車が開発した2リッターのガソリンエンジンで、エボⅨまでに搭載された通称、シリウスエンジンとも呼ばれている。

ちなみに4G63は三菱エンジンの形式である。
最初の数字は気筒数なので「4気筒」。
2桁目は燃料の種類(ABGがガソリン・ DMがディーゼル)なので「ガソリンエンジン」。
3桁目の数字はエンジンシリーズなので「6シリーズ」。
4桁目は排気量コードなので「2リッター」。
を表している。

本作では登場するランエボに搭載さえたユニットであり小型の2リッターでありながらもターボユニットを搭載している事からその馬力は280PSを超える。ハイパワーターボという須藤京一が愛好してやまないユニットであり壊れにくく、ラリーで培われたエンジンは峠などの瞬発的な加速に追従する性能を持っている。低速コーナーの鉄人と呼ばれた京一を始め、ジムカーナ等の競技においてもベース車両として使われる。

RB26DETTエンジン(あーるびー にーろく でぃーてぃーてぃーえんじん)

日産自動車が開発製造した直列6気筒ガソリンエンジンのこと、総排気量は2.6Lで24バルブに2基のターボチャージャーで加給されるツインターボエンジンである。
RB26DETTはResponse Balance 2600cc DOHC Electronic Twin Turboの英字の頭文字をとった言葉となっている。
スカイラインGT-Rのエンジンとして開発されBNR32・BCNR33・BNR34に搭載された。

本作では中里のR32 GT-R ・星野好造のBNR34・北条凛のR32 GT-R に搭載されたユニットとして紹介されている。

ABS (えーびーえす)

Antilock Brake System(アンチロックブレーキシステム)の略称。

制動時にタイヤをロックさせないよう機械的に制御するシステム。タイヤがロックしてしまうと、スリップからの制動距離が伸びたり、ステアリング操作が効かなくなってしまう。ABSはこれらの状態に陥るのを防ぐ効果がある。

なお藤原拓海のハチロクにはこのABSは搭載されていないのだが、タイヤロックぎりぎりで車を制御する拓海のハチロクを見た高橋啓介は「ハチロクにはかなり性能の良いABSが搭載されている」と兄である高橋涼介に語っている。その際に涼介から「ハチロクにはABSなんて搭載されていない。いうなればあれは藤原拓海だからできる人間ABSだ」と言われ驚愕していた。自分でタイヤロックの瞬間を認識している拓海はABS以上にシビアにその瞬間を認識して運転することで、普通の機械式ABS以上の性能を引き出している。

DOHC(でぃーおーえっちしー)

Double Over Head Camshaft(ダブルオーバーヘッドカム)の略称。
カムシャフトが2本あり、各々のカムシャフトで吸気弁と排気弁の開閉を別々に対応する。吸気と排気のタイミングを別々に設定できる事からも、SOHCエンジンに比べ、パワーの向上が見込める。スポーツタイプのエンジンに良く使われている。
本作ではほとんどの車がDOHCエンジンである。武内樹が間違って購入してしまったハチゴーレビンがSOHCエンジンとなっている。

SOHC(せすおーえっちしー)

Single Over Head Camshaft(シングルオーバーヘッドカム)の略称。
1本のカムシャフトで、吸気弁と排気弁の両方の開閉を行うエンジン機構を言う。仕組みがDOHCに比べ、簡単なため、低コストで大量に生産できるメリットがあるが、パワーはDOHCに比べるとかなり落ちてしまう。

本作では、間違って購入してしまった武内樹のAE85に搭載されたユニットとして紹介されている。

FR(えふあーる)

FRは、Front-engine Rear-drive(フロントエンジン・フロントドライブ)の頭文字をとったものである。
エンジンがフロントで駆動輪がリアとなっている方式である。
発進時は後輪に荷重がかかることからも、発進時のエネルギーロスが少なくFFと比較して加速が有利である。
前輪が駆動輪でないことから、ハンドルの切れ角が大きく小回りがきく。
構造上の整備性が良いことからも、整備が頻繁に必要となるタクシーなどで取り入れられている。
比較的楽にドリフトやパワースライドが楽しめる。

本作では藤原拓海のハチロクを始めとして数多くの車両に取り入れられている機構となっている。

FF(えふえふ)

FFは、Front-engine Front-drive(フロントエンジン・フロントドライブ)の頭文字をとったものである。

エンジンを前に前輪を駆動させる車両の事を言う。
前輪が駆動輪となることから直進安定性が向上するが、発進時は基本的にリアに荷重がかかるために発進時に不利な点が多く、また前輪駆動から前輪に対するタイヤ負担が大きい。

本作では、庄司慎吾のシビック等に取り入れられた機構となっている。

MR(えむあーる)

ミッドリップエンジン・リアドライブ方式であり、後輪駆動であり後部にエンジンを搭載した車両である。
エンジンが車両間に存在することから車両バランスが極めて高いのであるが、いったんバランスを大きく崩してしまうとスピンアウトしやすいという欠点もある。
エンジンへの自然冷却が見込まれないことからも、オーバーヒートしやすい。

本作では、小柏カイのMR2や北条豪のNSXに取り入れられた機構となっている。

4WD・AWD(よんだぶるでぃー)

LK168g9
LK168g9
@LK168g9

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