宇宙戦争 / War of the Worlds

宇宙戦争 / War of the Worlds

『宇宙戦争』とは、アメリカ合衆国で2005年6月に公開されたSFアクション映画である。
H・G・ウェルズのSF小説『宇宙戦争』を原作としたスティーヴン・スピルバーグ監督作品。
主人公レイは、離婚した妻がボストンの実家を訪ねる間、妻に引き取られ、自分を軽蔑する子供達ロビーとレイチェルを預かった。そんなある日、奇妙な稲妻が町に落ち、地中から巨大な何かが現れて人々を攻撃、街を破壊していく。今まで家族をかえりみなかった父親だったが、必死に子供達を守っていく中で家族を守る父親へと変わっていく。

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バック・トゥ・ザ・フューチャー(Back to the Future)とは、1985年公開のアメリカ映画で、世界中で大ヒットしたタイムトラベルSF映画。バック・トゥ・ザ・フューチャー3部作の原点となるPart1に焦点をおいて、細かく小ネタを紹介。当時のアメリカを知らないとわかりにくいパロディなど、知ったら思わずもう一度観たくなる小ネタが満載。

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1966年から7年間放送された往年の人気TVシリーズ「スパイ大作戦」を基に、トム・クルーズが主演と初のプロデューサーを兼ね、ブライアン・デ・パルマ監督で映画化したスパイ・アクション超大作。1996年製作のアメリカ映画。スパイ組織IMFに属するイーサン・ハントは、ある任務に失敗し多くの仲間を失うが、生き残ったことで裏切り者にされてしまう。身の潔白を証明するため、新たなメンバーと独自に捜査を開始する。

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『レディ・プレイヤー1』とは、2018年に公開されたスティーヴン・スピルバーグ監督による近未来SFアクション映画である。 荒廃した近未来におけるVR世界「オアシス」を舞台に、オアシスの世界を愛する少年を主人公とした冒険を通し、VR世界と現実世界それぞれを模索していく様子が描かれる。80年代をメインとした映画をはじめ、あらゆるポップカルチャー要素が登場する。VRを取り扱った映画では最も成功した作品。

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『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』とは、2018年に公開されたスパイ・アクション映画。1996年の『ミッション:インポッシブル』から続くトム・クルーズ主演・製作シリーズ作品の第6作目。 イーサン・ハントがテロ組織「シンジケート」の残党「アポストル」によるプルトニウム爆破テロを防ぐためにチームと一丸となって奮闘する展開と共に、彼がいかに家族や仲間を大切に想っているかが描かれる。

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『ジュラシック・パーク』とは、1993年に公開されたSF映画である。スリラー、ホラー、パニック、アクション、ドラマなど様々な要素で構成されている。マイケル・クライトンによる同名小説を原作としており、監督はスティーヴン・スピルバーグ。後に続編が公開されるジュラシック・パークシリーズの第1作。 バイオテクノロジーにより作られた恐竜が暴走し、恐竜に追われる恐怖と、仲間を守ろうとする主人公達の絆を描いており、生命や科学技術に関する倫理観が問われている。

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『グレムリン』とは、ジョー・ダンテ監督による1984年の映画作品。当時、大学生だったクリス・コロンバスが書いた脚本をスティーブン・スピルバーグが気に入り映画化された。スピルバーグは制作総指揮として参加している。発明家の父親ランダル・ペルツァーから主人公の息子ビリーの元に、クリスマスの贈り物として「モグワイ」と呼ばれる地球外生命体がやってきた。素直で愛らしい姿を気に入り、ビリーは「ギズモ」と名付けて世話を始めるが、次第に予想不可能な事態へと発展していくというコメディーSFパニック映画である。

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往年の人気TVドラマ「スパイ大作戦」の映画化で、大ヒットスパイ・アクションにまで成長させたトム・クルーズ製作・主演のシリーズ第3弾。2006年公開のアメリカ映画。TVシリーズ「エイリアス」「LOST」で注目を集めたJ・J・エイブラムスの劇場映画初監督作品。フィアンセとの結婚を控え、一線を退き教官となった主人公イーサン・ハントが、凶悪な敵を前に世界を駆け巡り、再び危険なミッションに挑む。

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往年のTVドラマ「スパイ大作戦」を映画化した「ミッション:インポッシブル」に続き2000年に製作されたトム・クルーズ製作・主演のシリーズ第2弾。バイオレンスの詩人ジョン・ウー監督が起用され、前作とは一味違った独自のアクション・シーンが満載。休暇中のイーサン・ハントの元に、新たなミッションが届いた。それは20時間で人を死に至らしめる驚異の殺人ウィルス”キメラ”を狙う元同僚の陰謀を阻止することだった。

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バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2(BTTF2)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

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大ヒットSF映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のPART2。監督は前作も手がけたロバート・ゼメキス。主人公マーティは、30年後にタイムトラベルしに行ったはずの親友ドクから今度は未来が危ないと告げられる。未来で起こる事件に関わる息子たちを助けるため、再びタイムマシン・デロリアンでタイムスリップする。

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『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3』とは、アメリカのSF映画で、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズの完結作である。 監督は全シリーズ共通でロバート・ゼメキスが務める。 PART2のラストで1955年に取り残されてしまったマーティの元へ一通の手紙が届けられた。その手紙は1885年にタイムスリップしたドクからピンチを告げるものであった。 ドクを助けるためにマーティは1885年にタイムスリップする。 Part3に焦点をおいて、細かく小ネタを紹介。

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トランスフォーマー(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

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『トランスフォーマー』とは、2007年に公開されたアメリカ合衆国のSFアクション映画。1980年代から展開されてきた玩具・アニメーション・コミックシリーズ『トランスフォーマー』の実写映画版である。機械や金属に生命を吹き込む放射を生む物質「オールスパーク」によって誕生した金属生命体「トランスフォーマー」たちは、消えたオールスパークがあった地球へ飛来する。故郷の惑星サイバトロンの次は、地球で繰り広げられるトランスフォーマー同士の戦いに、主人公・サムが巻き込まれていく。

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『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2』とはアメリカのSF映画で、1985年公開の『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の続編作品である。 1989年公開で原題は『Back to the Future Part II』。監督は前作と同じロバート・ゼメキスが務めた。 主人公マーティは、親友であるドクから未来で息子に危険が迫っているといわれ、デロリアンで30年先の未来へタイムスリップする。Part2に焦点をおいて、細かく小ネタを紹介。

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バック・トゥ・ザ・フューチャー(BTTF)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

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『バック・トゥ・ザ・フューチャー』とは1985年のアメリカのSF映画。公開当時、全米で「フューチャー現象」と呼ばれるブームが生まれるほど大ヒットした。監督は視覚効果の巨匠ロバート・ゼメキス。主人公のマーティことマーティン・シェイマス・マクフライは、科学者ドクことエメット・ラスロップ・ブラウンの発明したタイムマシン「デロリアン」で30年前にタイムスリップしてしまう。主演のマイケル・J・フォックスの代表作であり、タイムマシーンを題材にした映画の大元ともいえる名作。略称は『BTTF』『BTF』。

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トップガン(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

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『トップガン』とは1986年にアメリカ合衆国で制作された青春映画である。アメリカ海軍のエリートパイロット養成機関「トップガン」に送り込まれた青年マーヴェリックが美しき教官チャーリーとの恋、ライバルとのトップ争い、そして友人の死を乗り越えていく姿を描き出していく。迫力満点の空中戦、戦闘機に乗っているかのような臨場感、胸躍る音楽に彩られた大ヒット作だ。

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ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

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往年の人気TVシリーズを、トム・クルーズ製作・主演、「Mr.インクレディブル」のブラッド・バード監督で映画化した大ヒット・アクションシリーズ第4弾。前作から5年後の2011年、日米同時公開。爆弾テロ犯の濡れ衣を着せられたイーサン・ハントとそのチームが、組織の後ろ盾を失いながらも事件の黒幕を突き止めるべく世界を股に過酷なミッションに挑む姿を圧倒的なスケールで描き出す。

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バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3(BTTF3)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

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『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3』とは、1990年のアメリカ映画で、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズの完結作である。監督はロバート・ゼメキス。製作総指揮はスティーヴン・スピルバーグ。PART2のラストシーンで1955年に取り残されてしまったマーティの元へ届けられた一通の手紙。それは1885年にタイムスリップしたドクからの手紙だった。マーティは隠してあったタイムマシンでドクを助けるため1885年へタイムスリップする。

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リアル・スティール(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

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『リアル・スティール』とは、2011年制作のアメリカ映画。人間の代わりに高性能ロボットたちが激しい戦いを繰り広げる“ロボット格闘技”が人気を博す、近未来を舞台にした痛快SFアクションムービー。落ちぶれた元プロボクサーの男と、彼の前に突然現れた11歳の息子が、スクラップ置き場で見つけた旧式ロボットATOMに希望を託し、親子の絆を深めながらロボット格闘技の王者を目指す姿を描く。アメリカ劇場初登場1位のヒットを放った。

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ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

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トム・クルーズの代名詞ともいえる大ヒットスパイアクションのシリーズ第5作。2015年公開のアメリカ映画。監督は、クルーズ主演映画「アウトロー」のクリストファー・マッカリー。各国の元エリート諜報部員を集めた謎のスパイ組織「シンジケート」の暗躍により、秘密工作機関IMFはまたも解体の危機に陥る。組織の後ろ盾を失いながらも、イーサンは仲間とともに世界の危機を救うため史上最難関のミッションに挑む。

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ターミナル(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

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『ターミナル』とはアメリカ合衆国で2004年6月に公開された、ロマンスおよびコメディー映画である。ある目的をもってアメリカ合衆国に入国するビクター・ナボルスキーだったが、母国でクーデターが起き国が消滅してしまう。無国籍状態となり入国ができなくなってしまった。それでも目的を達成するために、空港の乗り継ぎロビーでクーデターが終結することを待ち続ける。空港生活の中で国土安全保障省税関国境保護局との対立、キャビンアテンダントとの恋模様など様々なヒューマンドラマが描かれている作品である。

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ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

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『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』とは1997年に製作されたアメリカ映画で、1993年に製作された『ジュラシックパーク』の続編である。イスラ・ヌブラル島で起きた事件から4年、その島とは異なるサイトB呼ばれる場所で恐竜の存在が確認された。新たに社長になったハモンドの甥のルドローはサイトBにいる恐竜を捕獲し、サンディエゴに新たな「ジュラシックパーク」を建設しようとしていた。マルコムたちがその計画を止めようとするも捕獲は成功し、サンディエゴへと運ばれるがそこで悲劇が再び起こってしまう。

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『アウトロー』とは、2012年に公開されたアメリカのサスペンスアクション映画で、リー・チャイルドが発表した小説『アウトロー』を原作としている。5人の命が亡くなる射殺事件の容疑をかけられたジェームズの要請を受けたジャック・リーチャーは、弁護士の依頼を受けて不可解な射殺事件の捜査を開始することにする。監督はクリストファー・マッカリーが努め、主人公のジャック・リーチャーをトム・クルーズが演じ、ロザムンド・パイク、リチャード・ジェンキンス、デヴィッド・オイェロウォ、ロバート・デュヴァルらが共演した。

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『レインマン』とは、1988年にアメリカで公開された、自由奔放な弟と自閉症の兄の心の繋がりを描いたロード・ムービーである。高級車のディーラーの仕事をしているチャーリーの元に疎遠だった父親の訃報が届き、そこで初めて自分に兄がいるという事実を知る。事業が上手くいかず四苦八苦していたチャーリーは遺産目当てに故郷に戻るが、遺産の300万ドルが兄のレイモンドに相続されることを知り、施設にいたレイモンドを半ば強引に連れ去るのだった。

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宇宙戦争 / War of the Worldsのレビュー・評価・感想

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宇宙戦争 / War of the Worlds
8

ステイーヴン・スピルバーグ監督が久々に本領を発揮した、暗くて怖い映画

ある日突然、地球侵攻を開始した異性生命体。
地中深くに埋められていた、三脚の戦闘マシーンの放つ怪光線や触手の前に、人々は逃げ惑うしかない。

たまたま遊びに来ていた2人の子供を連れ、なんの情報もない中で、前妻の住む街を目指す主人公。
出演はトム・クルーズ、ダコタ・ファニング、ティム・ロビンスら。

これは決して愛と勇気の感動娯楽映画などではないから、取り扱いは要注意であると思う。
なにしろ、米国の劇場公開のレイティングを決める際にリアルな暴力よりは一段低く見られる「SF的なバイオレンス」表現であるとはいえ、多くの人が気付いているように、「鬼畜」描写が大好きなステイーヴン・スピルバーグ監督が久々に本領を発揮した、暗くて怖い映画なのだ。

製作の成り立ちを聞くと、「ちょっと空いた時間に気軽に作った趣味的な小品」に聞こえてしまうこの作品において、スピルバーグは米国本土を戦場とし、為す術も無く外敵に蹂躙され、恐怖に震え上がり、逃げ惑う人々の姿を、自らが生き残るためには手段を選ばない人間の醜さを、その中で大人たちが、無垢な存在である子供に対して負っている責任を描いているのだ。

主人公の言動は、平均的なハリウッド大作の主人公=ヒーローとは随分異なっていて、格好良さや威勢の良さとは無縁だ。
こういう描写をするところにも、作り手の中途半端ではない真剣さをみることができると思います。

いつもは緩急ある演出で、サスペンスを盛り上げるのが巧いスピルバーグが、いつになくシリアス一本調子であるのも、娯楽映画のバランスとしてはどうかと思いますが、映画の狙いがそこにあるのだから致し方ないだろう。

違う言い方をするならば、これは「原作を踏襲した一応のハッピーエンディングも嘘臭く見えるほどの圧倒的なまでの負のエネルギーが、スピルバーグ一流のサスペンス・テクニックと共に炸裂する、イビツな娯楽イベント映画なのだ。

ポスト911の世界において、最も盛大にそのトラウマをぶちまけて見せた作品であり、つまらない駄洒落承知でいうならば「悪夢との遭遇」だ。
三脚戦車がブォーッと音を立てて、のし歩く姿を遠景に見ながら、何も出来ない無力感。あの光景。

光のシャンデリアとは、音楽でコミュニケーションをとったが、あの異星人のマシーンはコミュニケーションを拒絶する。

一聴してその声とわかるモーガン・フリーマンのナレーションは、圧倒的な力で相手をねじ伏せるのではなく、異質なもの同士が、長い時間をかけて共存する術を学ぶことにこそ解決の糸口があるのだと語るのだ。

あれだけの科学力を持つ異星人が、あんなことを見逃すのはおかしいなどというのはナンセンス。
あれだけの軍事力を持つ米国が、テロを壊滅させることができないがごとく——–。

普通の民間人である主人公の視点を徹底して貫く映画の構造は、先行したシャマランによる異星人侵略SF映画「サイン」も同様であったが、あちらの作品での異星人というのは、単なるギミックであって、それ以上のものではなかった。

表面的には、HGウェルズの原作に忠実なこの作品は、そういう狙いすました目新しさではなく、もっと本質的に、他の映画では感じたことの無い恐怖を体感させてくれる。
もちろん、スピルバーグのテクニックは本物だから、それに翻弄されるのは、実に楽しい。

これが「ちょっとスケジュールが空いたから」と、1年足らずの間に撮影され、公開された作品だとは、にわかに信じられないのだ。
早撮りスピルバーグ、恐るべし。

宇宙戦争 / War of the Worlds
9

トム・クルーズとダコタ・ファニングの秀逸な演技力が光る、H・G・ウェルズの古典的なSF作品の映画化『宇宙戦争』

『宇宙戦争』は2005年に公開された米国のSFアクション映画で、監督はスティーヴン・スピルバーグ、脚本はジョシュ・フリードマンとデヴィッド・コープ。
この映画の原作は1898年に発表された同名の小説(作者はH・G・ウェルズ)で、製作にはパラマウント映画とドリームワークスが合同であたりました。
主演はトム・クルーズとダコタ・ファニングで、ジャスティン・チャットウィン、ミランダ・オットー、ティム・ロビンスが助演しています。
映画に描かれているのは、トム・クルーズの演じる子どもたちと別れて暮らさざるを得ないドック工員が、地球外生物が地球を襲ってその巨大な戦闘機械トライポッドマシーンで都市を破壊し尽くしていたそのときに、子どもたちを護り、子どもたちの母親(工員の前妻)と再会を果たすまでです。
本作はジーン・バリーが引退する前の最後の作品で、彼は2009年に没しています。
『宇宙戦争』は2005年6月29日に北米で、同年7月1日には英国で公開され、配給はパラマウント映画とドリームワークス。
トム・クルーズとダコタ・ファニングの演技が賞賛されたほか、脚本、監督手腕、アクションシーン、視覚効果も高い評価を得ました。全世界で6億300万ドルの収益をあげ、2005年で世界で4番目に成功した映画になっています。
スティーヴン・スピルバーグの『宇宙戦争』は、H・G・ウェルズの古典的な小説のスリルとパラノイアを見事に蘇らせる一方で、現代の観客向けにアクションシーンをアップデートした、と評価されています。
映画の語りをトム・クルーズ演じる父親一人の葛藤に絞り込むことによって、スピルバーグはドラマチックな構成の作品に仕立てあげています。
『宇宙戦争』で最初のトライポッドが攻撃する場面は、同じくスピルバーグの作品の『プライベートライアン』に描かれたオマハ海岸の上陸シーンを彷彿とさせる凄惨な描写になっていることも特筆に値します。

宇宙戦争 / War of the Worlds
7

すごく怖い

スーパーヒーローではなく、逃げ惑う一般人が主役です。
なんだか、とても怖かったです。
最初から飛ばしすぎというか、なんかもう少し前振りってあるもんじゃねえかと思うくらい、早々と宇宙人に攻撃されて、怖かったです。
まず、なんだかよくわからずに主人公たちが、災難に巻き込まれているし、敵はでかいわ、強いわだし、もうパニックだっただろうなと思いました。
でも実際、災難って急にやってきたりするから、この演出はリアルなのだろうと思います。
リアルといえば、トムの子供のうち、女の子がずっと叫んでばかりなのも、リアルでした。
はっきり言ってちょっとうるさいのですが、あんな目に遭えば、そりゃあ、ずっと叫んじゃうよね、まだ幼いもんねと思いました。
敵の宇宙人のしかけた罠なのか、何なのかわかりませんが、地面からにょきにょき生えてくるし、海に逃げてああ助かったと思ったら、水の中からも出てくるし、絶望と思える展開が多かったです。
こりゃあ、助からないなと思っていたのに、なんか唐突に助かったイメージです。
もう少し、なんかないんかいと思わずツッコミをいれてしまいましたが、まあまあ面白かったです。
トムクルーズがダメな男役というのも珍しくてよかったと思います。

宇宙戦争 / War of the Worlds
7

怖い

やはり、スピルバーグのパニックものは怖いなと思いました。なにせ、人が死ぬ死ぬ。これは本当に戦争だなと思いました。話は急に町中に変な機械が現れて人を襲っていくことで始まります。それは宇宙人が地球に仕込んだ罠だったのです。その威力がすごいです。もうみんな死にまくりで、パニック状態でした。何かと言うと叫んでる娘、地球のために戦いたいと逃げることを拒否る息子。トムクルーズが父親役なのですが、ほんと疲れ切ってました。見ているほうも見ていてしんどいのですが、子どもだったら、恐怖でおかしくなるだろうし、極限状態でヒーロー願望が出て来るのもうなづけます。すごくリアリティのある作品だと思いました。私が一番怖かったのは、海か、湾に逃げ出したところです。フェリーに乗れる人数も限られるので、フェリーに乗るところで、まず人同士の戦いがあって怖いし、そんな思いをしてフェリーに乗ったのに、水の中からも宇宙人が現れて阿鼻叫喚でした。この映画を見て、やはりスピルバーグは、残酷な映画が得意だなと思いました。ジュラシックパークとかもよく考えると人が生きたまま食べられているし、インディー・ジョーンズとかも現地人がむごい殺され方されたりしていました。実は怖いのが得意なのねと思いました。

宇宙戦争 / War of the Worlds
9

私にとってはトラウマ級の映画です。

この映画は私にとって、実はトラウマ級な映画でした。
というのも、若い頃に初めて見た時に凄く衝撃を受け、何日も夢に出てきて恐くて眠れなくなってしまったということが起きました。
今は見ても夢に出てくるようなことはないのですが、初めてこの映画を観た時は本当に衝撃的すぎて、これはあまり若い人は観ない方がいいような気がしました。
当時は全く知りませんでしたが、この映画は古典SF小説を映画化したものなんだそうです。恐怖感、パニック感が半端なくて、スリルを求めてる人にとってはいいのではないでしょうか。それから、UFOや宇宙人を信じてる人が観るとかなりの恐怖感、または楽しめる映画だとも思います。
私自身が、広い宇宙の中に地球があるんだから、地球のような星が他にあってもおかしくない。と、思ってる人なので。ですが、この映画のように地球人が襲われるような状態だと逃げようがないので、いくら逃げ延びたとしても結局は限界がきて終わったと思うかも知れないですね。
ちょっとグロテスクなシーンも出てくるので、今でもそのシーンが鮮明に頭の中に焼き付いていて、初めて観た時よりはマシではありますが、この映画を観てしまうとしばらくは引きずってしまって、やっぱり私にとってはトラウマ級の映画です。

宇宙戦争 / War of the Worlds
5

恐怖と衝撃

パニック映画の金字塔と言っても過言ではない映画です。
宇宙からの謎の生命体たちによる、動機の分からない攻撃は恐怖でしかありません。その恐怖によって大勢の人々がパニックに陥り、考えや感覚が正常でなくなったときにする行動に衝撃を受けました。レイ、ロビー、レイチェルが乗った車に逃げ惑う人々が群がるシーンは、まるでゾンビ映画を観ているかの様な光景で、ある意味恐ろしさを感じました。それと同時に、自分がレイたちの様に車に乗っていたらどうしただろうと考えさせられました。
人は、絶体絶命になったときに謎の生命体よりも恐ろしいのではないかと思いました。途中でロビーがレイと言い争いをし、案の定レイから離れて行ってしまうのですが、最後にレイと再会することが出来ます。一体どうやってロビーが生き残り、母であるメリーの元に辿り着いたのかとても気になりました。今作では、パニック映画ならではの叫び声を沢山聞けたと思います。レイチェルが叫ぶのですが、子どもなので余計に甲高いので苦手な人もいると思いますが、私は怖さを煽ることが出来ていて良いと思いました。人間の創り出した武器ではなく、微生物によって謎の生命体が倒れたという最後の言葉はとても心に響きました。

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