グレイテスト・ショーマン / The Greatest Showman

グレイテスト・ショーマン / The Greatest Showman

『グレイテスト・ショーマン』とは、2017年公開のアメリカのミュージカル映画である。監督はマイケル・グレイシー、主演はヒュー・ジャックマン、そのパートナーをザック・エフロンが演じた。
物語は、19世紀アメリカに実在した興行師P.T.バーナムの話を元に、彼の創設したサーカス団やその成功を描いている。彼の立ち上げたサーカス団はいわゆるフリーク・ショーであり、サーカス団員らの差別に立ち向かう姿勢や希望や夢も描かれている。
ミュージカルナンバーやダンスシーンが話題となっており、映画の音楽はベンジ・パセックとジャスティン・ポールが手掛け、多くの楽曲が人気となった。その中には「This Is Me」や「A Million Dreams」など、感動的なメロディと力強い歌詞が特徴的な曲がある。
本作品のサウンドトラックは、全英アルバームチャートで6週連続1位を獲得したり、日本でもオリコン1位を獲得したりするなど世界的にヒットした。
また、ゴールデングローブ賞の映画の部の主題歌賞を受賞したり、その他の数々の賞にノミネートされた。

グレイテスト・ショーマン / The Greatest Showmanのレビュー・評価・感想 (2/3)

グレイテスト・ショーマン / The Greatest Showman
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現状を打破したい人へ勇気を与えてくれます。

まず第一に音楽全体を通してインパクトが強く、気持ちを高めてくれるのが印象に残っています。ミュージカル映画なためメッセージ性が強い歌詞なのはもちろん、その歌詞にも感動し曲調もよくメロディーが頭から離れません。
次に全体を通してのストーリー性です。ヒュー・ジャックマン演じるP.Tバーナムの人生の序盤、決して豊かな暮らしではなかったものの家族とは幸せに暮らしています。それは憧れでもあり、私たちもお金ではない幸せを忘れてはいけないのだという事を思わせてくれました。最終的には華やかに終わりを迎えますが、あくまでも家族との幸せというものが描かれています。
上記ではストーリー全体の感想を書きましたが、バーナムの野心に燃えるプロセスストーリーにも目が離せません。見終わった後は「あ、仕事辞めよ」と思った人は私だけではないはずです。序盤の貧しい家庭からサーカスを成功させるために、様々な人と出会い、様々な手をつくして成功へと導きます。しかしそのサーカスの団員として集まった人々は、髭のある巨漢な女性や身長の低い男性等々、世間では醜いと言われてしまっている人たちでした。人は誰しもコンプレックスを抱えている中で、バーナムのサーカス団の仲間たちは、どの様に自分を表現し人々魅了していくのかにも注目して欲しいポイントです。

グレイテスト・ショーマン / The Greatest Showman
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誰でも楽しめる王道成り上がりストーリー

先が読めて何が悪い?ストーリーは王道。それだけわかってればあとは映像と音と歌で圧倒されるだけ。
当時の時世としては受け入れられないようなヒトや人種を集め、それぞれの個性を生かすような見世物小屋を興し、これまでにないショーを見せる。中々に進歩的な思考を持った人物が主人公のPTバーナム(ヒュー・ジャックマン)。そのバーナムの半生を描いた物語。
人間の醜さ。軋轢。嫉妬。差別。その時代の社会問題にぶつかりながらも、それぞれの思いや気持ちを歌として表現する。ただただ圧倒されます。
特にレティ達の「This is me」は圧巻です。それぞれの思いや気持ちを乗せた歌が津波のように押し寄せます。私は涙が抑えられませんでした。Youtubeにリハの映像もあり、こちらも必見です。
個人的に一番好きなシーンはバーナムとフィリップ・カーライル(ザック・エフロン)の酒場でのシーン。バーナムがカーライルを勧誘するくだりですが、言葉の掛け合いからの曲への派生。効果音やリズムは全て酒場に置いてあるものでまかないます。二人の掛け合いではありますが、一番の功労者は酒場のマスターです。二人の間の絶妙な効果音やリズムを取ってるのは全てこのマスター。
この作品を最高ですが、正直この酒場のシーンだけでも私は満足でした。レティのシーンも胸が熱くなりますが、酒場のシーンは必見です。

グレイテスト・ショーマン / The Greatest Showman
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繰り返し見たくなる作品

19世紀アメリカが舞台の今作。主人公の『P・Tバーナム』は最愛の妻との間に二人の娘をもうける。ある日、仕事をクビになってしまったバーナムは『バーナム博物館』を作り集客を試みるも、博物館のチケットは全く売れなかった。娘たちからは、「あの博物館には生きているものがない」と言われる。博物館にあるのは、キリンのはく製、ギロチン(処刑台)などが飾ってあるだけだった。そこでバーナムは「ユニークな人」を募集する。全身の体毛が濃い男性、巨漢の男性、髭の生えた女性、アルビノの女性など…張り紙を見て大勢の「居場所のない人」が集まった。バーナムは「これは必ず成功する」と確信する。実際の物語を参考にした今作。『ヒュー・ジャックマン』が主人公のP・Tバーナム役、髭の生えた女性『レティ』の役を『キアラ・セトル』が演じている。実は『グレイテスト・ショーマン』の制作許可を得るために行われたプレゼンテーションの日、ヒュー・ジャックマンは皮膚がんで顔を縫った直後のため、歌は歌わない予定だった。しかし、ヒュー・ジャックマンは気が付いたら歌ってしまっていた。プレゼンテーションなのに本番さながらのセッションは大盛り上がり。これにより、正式に『グレイテスト・ショーマン』の撮影許可を得ることができたという。ヒュー・ジャックマンの担当医からは相当怒られたそうだが、それだけヒュー・ジャックマンが、この作品のために作られた歌に思い入れが強いことがよく分かる。見ていない方は、ぜひこの作品を見てほしい。歌はもちろん舞台の衣装、セットもよく出来ている。BDを手元に持っている方は、ぜひ『マイケル・グレイシー監督』による音声解説も見てほしい。

グレイテスト・ショーマン / The Greatest Showman
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最高のエンターテイメント

最初はヒュー・ジャックマン目当てで鑑賞したのですが、完全に脇役のキャスト陣の演技力に心を持っていかれました。キャスト全員が個性の強いキャラクター設定を持っていて、それぞれコミカルなシーンからシリアスなシーンまで見事に演じています。口ずさみたくなるようなメロディーの歌もいくつか作中で披露されていて、特にキアラ・セトルが劇中で歌う「This Is Me」は映画のストーリーを考えながら聴くと魂が震えます。ちょうど自分自身も仕事やプライベートで悩み事を沢山抱えていたのですが、“でもこれがありのままの私なんだ”、というこの歌のメッセージ性に共感してずっと涙が止まりませんでした。もうひとつ劇中歌の「Never Enough」も、圧倒的な歌唱力と女優さんの表情に引き込まれる印象的な歌に仕上がっています。誰でも人生つらいことや上手くいかないことがあると思いますが、そういう時、この映画を観るときっと前向きな気持ちにさせてくれると思います。ラストも後味の悪い展開ではなく、すっきりとしたハッピーエンドで、絶対にもう一度観たくなる中毒性のある作品です。ミュージカル映画が好きな人だけでなく、苦労を経験した大人にはどこかしら刺さる部分があるので、是非とも観てほしいです。

グレイテスト・ショーマン / The Greatest Showman
10

見たらグワァっとやる気と元気が出てくる映画

P・T・バーナムという19世紀アメリカでショービジネスを成功させた男の半生を描いた伝記で、物語はミュージカル形式で進んでいく。バーナムの幼少期から始まり、舞台型ショービジネスでの成功、成り上がり、挫折を経て本当に自分にとって大切なものを見つけるまでを、早いテンポで表現していくため見ていて飽きない。本作を見るまで私はミュージカルというものを見たことが無かった。普段J-POPしか聞かない私は、ミュージカルの音楽に対する少なからぬ偏見があり、正直あまり期待していなかった。しかし、本作の音楽には衝撃を受けた。思わず胸が熱くなり、心の底からエネルギ-が湧いてくるかのような音楽に魅了され、物語の流れと完全にマッチしたその美しいメロディに感動し思わず、見終わった後には思わず涙を流していた。バーナムを演じるのは、主演ヒュー・ジャックマン、映画『レ・ミゼラブル』でも発揮された彼の歌唱力が本作でも光った。BD版を買うと、この映画が作られるまでの、メイキングムービーが付属するが、これはぜひ一度見ることをおすすめしたい。人の心を大きく動かし、感動させる究極のエンターテイメントを創ろうとする作り手たちが、自らが楽しみながら、本気でモノづくりをする姿が垣間見えると思う。

グレイテスト・ショーマン / The Greatest Showman
8

ショービジネスが華やかなミュージカルで楽しめる

見終わったあとに、もう1回見たい!!と思いました。とても華やかで、歌にもダンスにも力がみなぎっていて、とても元気が出ました。ストーリーも見応えがあります。ヒュー・ジャックマンが主人公で、サーカス等のパフォーマンスを上演する実業家です。実話を基にしたフィクションみたいです。ヒュー・ジャックマンに関わる家族や、仕事に対する熱い気持ちを中心に物語は進みます。多くのパフォーマーがマイノリティであり、彼らが感じる周りからの視線についても描かれています。その中で1番ぐっときたのは、『This is me』が歌われるシーンです。どんな人にも、周囲の目線が気になったり、自信が持てないことを経験するとおもいます。それでも切り替えて進んでいかなくてはいけなくて、その気持ちに力強く寄り添ってくれる歌でもあります。周りの視線が気になる中、仲間がその気持ちに寄り添ってくれて、ステージに向かう。辛い気持ちに寄り添うことで、多くの人の拍手喝采を浴びることになります。胸が熱くなります。ミュージカルは苦手という人もいると思います。突然歌い出すことがどうしても受け入れられない、とか。タモリさんもそうだとテレビで見ました。そこを気にせず、歌を聞く、ダンスを見る、という気持ちで見てほしいと思っています。

グレイテスト・ショーマン / The Greatest Showman
10

歌声に魅了されるグレイテスト・ショーマンについて

夢を必死で追うP.Tバーナムの人生をミュージカルとして描いている。見ている側も思わず手拍子してしまうような迫力や心奪われる美しい歌声で、一度ではなく何度でも観たいと思える作品。
主人公のバーナムは幼い頃から貧乏な家庭で育ち、裕福な家の娘と恋に落ちやがて結婚、2人のかわいい娘に恵まれる。しかし、彼の働いていた会社が急に潰れてしまい、職を失う。妻に「困らない暮らしをさせる」と言ってしまったことに負い目を感じ、なんとかしようとサーカスを立ち上げるが、軌道に乗らず失敗してしまう。
しかしあることがきっかけでフリークスを使ったサーカスを思いつき、それが人々の関心に触れ爆発的にヒットする。そこから彼の逆転人生が始まるが、その中でもいろいろなハプニングがあり、バーナムとサーカス団はそれらを一つずつ乗り越えていく。
この作品のいいところはただのミュージカル映画ではなく、その中で人種差別や社会的に受けいられない人々の葛藤や信念、またそれに関わっている人々の優しさや冷酷さが描かれており、自分も考えさせられる作品となっていること。なにより作中に登場する登場人物たちが披露する歌声や演出が素晴らしく、最初と最後で同じ場面が出てくるのだが、どちらも違った視点から観ることができ圧巻である。

グレイテスト・ショーマン / The Greatest Showman
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さすがはヒュー・ジャックマン

この映画を観る前から、主演がヒュー・ジャックマンということもあり、かなりの期待をもって見て行きました。内容としては、シリアスな部分は少なく、サクサク進むサクセスストーリーでした。そういう意味では、子供にもわかりやすく薦めたい映画の1つです。

冒頭から、有名なA million dreamの曲が聴けますが、映画館で聴くと圧倒されたのを覚えています。そして、主人公のサーカス団長を演じるヒュー・ジャックマンは、ショーを作るために、次々と変わり者を集めて行きます。髭の生えた大きな女性、背の高い黒人、と言ったように。
物語には、「どんな人間でも輝くチャンスがあって、自分の欠点を生かせる」というメッセージを強く感じました。名曲 「This is me」も劇中で、変わり者だった人たちが強い気持ちを持った時に歌います。身分違いの恋、叶わない恋、それら全てを含んでますが、最後は明るく終わるハッピーエンド。
映画はあっという間に終わり、夢の世界に浸っていたような気分になります。

映画を全て見終えると、今度は音楽を何度も聴きたくなります。特に、「This is me」、「Rewrite The Star」、「A million dream」は私のオススメです。

グレイテスト・ショーマン / The Greatest Showman
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絶対見るべき! グレイテスト・ショーマン

グレイテスト・ショーマンという映画はミュージカルの映画です。内容は、サーカスの創設者の人生を描いたミュージカルとなっています。
私は普段ミュージカルのような映画は観ないのですが、グレイテスト・ショーマンを観てからミュージカルが好きになりました。音楽に合わせてストーリーが進んでいくリズム感は最高です。映画そのものも、サウンドトラックも大好きになります。
映画の内容は、庶民として生まれた主人公がお金持ちになるのを夢見て、サーカスという今までに無い舞台を作り上げていく生きざまを描いたものです。
主人公は、周囲の目からは避けられてしまうような個性的な人達を集め面白おかしくショーを行なっていきます。最初は周りからの批判も沢山受けましたが、主人公がめげずにショーを続けて行くうちに人気が出てきて、国で1番偉いローマ女王様に会いに行く事にも成功します。
周りが無理だと言っても、頂点を目指して努力し成功していくストーリーは観ていてとてもカッコ良いしスッキリします。また、ストーリーの中には恋愛や、仲間の大切さを痛感する場面が多くあり、涙無しでは観られない映画だと思います。
何度観ても感動する映画です。是非一度観てみてください。

グレイテスト・ショーマン / The Greatest Showman
10

ミュージカル映画と思わないで観てみましょう!~夢と勇気が伝わる映画~

ミュージカル映画は日本で成功しない、日本人にミュージカル文化はなじまない、ミュージカルは欧米の伝統、など否定的な意見があるかもしれないし、このことがこの映画を観る動機にならなかった人がいるかもしれません。私もミュージカルには一切、感心がなかったのですが、事前にこの映画で挿入されているミュージックのひとつ「This is me」を動画サイトで観て感動していました。それは、オーディションのようなもので、メインのシーンで中心となってうたうボーカルを決めるワークセッションでもありました。出演者が普段着で演奏、歌うシーンなのですが、その中心となるボーカルが今ではすっかり世界中に知られることになるキアラセトラだったのです。動画では、不安から希望に変わる表情と迫力に圧倒され、この映画の観賞の動機となったのです。実際、そのシーンは後半に出てきて鳥肌がたちました。その曲だけでなく、ミュージカルということもあり、すべての曲が美しかったです、もうひとつよかった曲を挙げるならば、冒頭の「A million of Dreams」です。タイトルの夢。Dreamはこの映画のテーマを象徴しています。正直ストーリーのない映画ですが、少年・少女の夢が現実になるということはこういうことなんだ、筋のとおった諦めることのない夢、その大切さが伝わる映画です。単純といえばそうなのですが、どうぞ純粋さの中の大切さという前向きな気持ちで観るとよいと思われるノンフィクション、勇気をたっぷりもらえる映画です。

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大切な人と世界最大のショーを見に行こう

19世紀に活躍した興行師P・T・バーナムの半生を描くミュージカル大作。
主演のバーナム役を油の乗り切ったベテラン俳優ヒュー・ジャックマン、ビジネスパートナーのフィリップ役を若々しい歌声が魅力のザック・エフロン、また一躍注目されたキアラ・セトルが圧巻の歌声で髭女役を演じている。製作はアカデミー賞で数々の賞にノミネートされた『ラ・ラ・ランド』のスタッフ。芸達者な役者達と有能な製作者が揃った本作。面白くないわけがない。
人間味あふれ魅力的なバーナムが、世界中の珍品を集めた博物館や、髭女や小人や巨人といった人々を集めたフリークショー(見世物小屋)など、興業の世界で失敗と成功を繰り返しながら、仲間や家族との絆を深めていく人生と、当時偏見にさらされていたマイノリティーの悲しさや辛さが美しい音楽とともに描かれていく。
特にキアラ・セトルが「This is me」を歌うシーンは息を呑む。白い目に晒され傷付きながら生きてきた者たちが自分の輝ける場所や生きる意味を知り、力強く「これが私よ!」と声高く叫ぶシーンは見る者の心に響き、先が見えない世の中へのエールとなる。彼女らが背負った辛苦や孤独といった深みがあるからこそ、ショーはより華々しく輝き、人々の心を捉えて魅了する。それをバーナム演じるヒュー・ジャックマンが厚みのある歌唱力と安定感のある演技力で「世界最大のショー」に仕上げた。
ある意味堅苦しいコンプライアンス的な現代では絶対にありえない展開に、見る者は一気にショーの世界に引き込まれ、まるで自分も見世物小屋の観客になったような錯覚に陥る。家族や友達と、出かけずして素晴らしいショーを味わえる逸品だ。

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夢・愛・勇気…元気をもらえる最高のミュージカル映画

19世紀に実在した興行師P・T・バーナムが成功をつかむまでを描いたミュージカル映画。
あのヒット映画「ラ・ラ・ラランド」と同じ音楽スタッフが作成していると聞き、期待は膨らんだ。
この映画でまず感じることは、バーナム氏を演じる主演ヒュー・ジャックマンの演技が最高だということ。とにかく彼の色気たっぷりで洗礼された動きをみているだけでワクワクするのだ。
物語は彼の幼少期からスタートするが、貧しい生い立ちで苦労も多いのにとにかく前向きで元気を貰える。彼の妻チャリティも彼の夢を応援し良きサポート役で、かわいい娘たちと慎ましく暮らしていた。
紆余曲折あり彼はサーカス一団を作る。メンバーは小人症の男性や狼男、髭が生えた大女など個性たっぷり。世間からの差別と戦いながらも次第に成功を収めていく姿には感動を覚える。
成功を収めた彼は、さらなる成功を求め始める。社交界への進出だ。相棒フィリップの力でヴィクトリア女王の謁見を果たすことにも成功するが、そこでスウェーデン出身の歌姫・ジェニーと出会う。ここからバーナムの運命は大きく変わっていく。
この映画の一番の見どころは、何と言っても音楽である。髭女を演じたカーラ・セトルの「THIS IS ME」は差別されながらも「これが自分なのだ」という強い意志を持つ様子に胸を打たれる。
ミュージカル映画が好きなら、必ず見るべき最高の映画といえるだろう。

グレイテスト・ショーマン / The Greatest Showman
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前向きになれるミュージカル映画の金字塔

ミュージカル映画なので、頻繁に歌と踊りが入るので、飽きることなく最後まで観られます。
内容を簡潔にご紹介すると、エキサイティングなショーを作った男のサクセスストーリーなのですが、ただ華やかに美男美女が歌い踊る、よくあるミュージカルとは一線を画しています。

主人公のバーナムは、あえて好奇の目にさらされてきた人たちを劇団に採用します。背が高すぎる低すぎる、女性だが毛むくじゃら、体が奇形である‥。そんなコンプレックスを抱えながら陰でひっそりと生きてきた人たちが、ステージの上で歌い、踊り、躍動します。その姿がイキイキと輝いていて、挿入歌が見事にマッチしています。
特に感動的なのは、「This is me」。「これが私だ!」という自信に満ち、力強い目をしてパフォーマンスする彼等を観ていると涙が溢れてきます。人にどんな目で見られようと、ヒソヒソと言われようと、これが私、私を全力で生きてるのという気持ちがひしひしと伝わってくるのです。
久しぶりに、感動するだけでなくて熱くなれる映画に出会えました。見終わった後にまた頑張ろうーそう思わせてくれる素晴らしい映画です。他にもキャッチーな曲や、しっとりと魅せてくれるバラードまであり、音楽的にも価値の高い一本だと思います。

グレイテスト・ショーマン / The Greatest Showman
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内容が薄っぺらい

ララランドの音楽チームがこの作品に携わっていると聞いて、観る前からかなり大きな期待を抱いていまいたが、何だか内容が薄っぺらくて少し残念でした。
音楽はどれも良かったです。特にThis is meのキアラ・セトルの力強い歌声と、演者を鼓舞させるような壮大な音楽は涙腺にきました。流石ララランドの制作チーム、期待を裏切りません。だけれども、やはり、内容はもう少し厚みがあってもよかったのかな…と思います。
夢を叶えるには多くの犠牲があることは分かっています。しかし、主人公はあまりにも自分勝手なんじゃないかと、口先だけは上手いクズ男なのではないかと、そう思わざるを得ません。
最終的に妻や娘達がショーを観に行って喜んでいる描写がありますが、あのシーンに私は感情移入することができませんでした。あれだけ振り回された後に夫の成功した姿を見てもそこまで喜べないのは私だけでしょうか…。
周りが声を揃えて「面白かった!」と言っていたので期待値を高く見積もり過ぎたのかもしれませんが、スッキリしな終わり方でずっとモヤモヤしています。残念。音楽や美術設定は非常に良かったので、このクオリティを保ちつつもっと内容に深みのあるような作品が出る事を期待します。

グレイテスト・ショーマン / The Greatest Showman
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最高のミュージカル映画

2017年に制作されたヒュー・ジャックマン主演のミュージカル映画です。実在のP・T・バーナムという興業師の半生を描いています。
ミュージカル映画は普段あまり観ないのですが、この作品は何度も映画館に足を運びました。ストーリーが分かりやすく、子供から大人まで楽しめます。
使われている楽曲も素晴らしく、ヒュー・ジャックマンの響き渡る歌声、ザック・エフロンとゼンデイヤの切ない歌声、キアラ・セトルの力強い歌声など、観ながら手拍子したくなること間違いなしです。
セットや衣装も細かく再現しており、画面の隅々まで観たくなります。まるで目の前で本当に舞台を観ているかのようで、画面に飲み込まれる感覚を味わえました。
まずオープニングからテーマソングの「The Greatest Show」が流れ、物語に一気に引き込まれます。
その後バーナムが家庭を持ち、家族で助け合いながらサーカスという文化を世に広めていきます。失敗や家族のすれ違いなどを乗り越え、ラストは最高のハッピーエンドへと続いていきます。
フリークショーや人種差別など、タブーとされる題材を扱っているのも挑戦的です。
差別され、日陰で生きてきていた人々が、サーカスで自信を持ち、どんどん輝いていくのが観ていてとても感動しました。

グレイテスト・ショーマン / The Greatest Showman
10

とにかく素晴らしい

コマーシャルで、見たときから、とても興味がありました。実際に、上映初日に、映画館に行って観ましたが、とても感動して泣いてしまいました。

内容的には、現代とは少し違う昔の話ですが、とても希望が持てる内容になってます。元気がないとき、自信が持てないとき、仕事や何か辛いとき、落ち込んでいるとき等、気分が優れないときに観ると、元気が出ます。
それは何より劇中で使われている音楽全てです。音楽が、とにかく素晴らしい。元気がでる音楽です。音楽と共に、ダンスも素晴らしいです。一緒に踊りたくなるような、素晴らしいミュージカル映画です。
私は、映画館で、3回1ヶ月に1回毎に観ました。こんなにハマった、感動した映画はかつてないです。内容は、全て分かっているのに、何度もみたくなる映画です。3回とも、落ち込んでいる時だったので、とても元気が出ました。やれば出来る。頑張れば、なんとかなる。そんな気持ちにさせてくれる映画です。観終わった後は、とても元気が出る、頑張ろうという気持ちになります。今まで、ミュージカルやミュージカル映画に、興味はありませんでしたが、この映画はとてもオススメです。DVDも買ってしまった位、何度も観たくなリます。とてもオススメです。

グレイテスト・ショーマン / The Greatest Showman
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人類の祭典 地上最大のショウ

マイケル・グレイシー監督、ヒュージャックマン主演の2017年にアメリカで公開されたドラマ/ミュージカル映画。ゴールデングローブ賞受賞するなど、世界中に影響をもたらした一作。地上で最も偉大なショーマンと呼ばれた19世紀アメリカの実在の興行師PTバーナムの半生を描いたミュージカル。
音楽は「ラ・ラ・ランド」でアカデミー賞主演歌賞を受賞のベンジ・パセック&ジャスティンポール。主演は「レ・ミゼラブル」で圧倒的演技力と歌唱力を見せつけたヒュージャックマン、「マンチェスターバイシー」のミシェル・ウィリアムズ、「ハイスクールミュージカル」のザックエフロ ン、「ライフ」のレベッカ・ファーガソンなど。

親から、社会から隠れて生きるよう育てられた個性的な演者たち。ショーを通して見向きもされなかった彼らにスポットライトが当たり、一人一人を生かしながらもチームとして輝き一つの芸術となっていく。音楽にもダイナミクス、ストーリーをより深くする力がある。主題歌は個性をもちながらも社会に対して前向きに恐れずに歩むんだという歌詞が、力強い声とともにうたわれる。美しいシーンも盛りだくさん。ビルの上でシーツと共におどるシーンは圧巻。

グレイテスト・ショーマン / The Greatest Showman
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サーカスのメンバーが全員で歌い踊る場面はとにかく圧巻のひとこと

ヒュー・ジャックマンが主演し、2018年春に公開された珠玉のミュージカル映画。
アメリカに実在した興行師であるP・T・バーナムは、妻と2人の娘たちを幸せにするため、これまでに誰も見たことのないゴージャスなサーカスを作り出そうと考えます。その中で、バーナムはとにかく「ユニークな人物」を街中で集め始めるのです。ひげだらけの太った女性、小人のような男性など…もともとはコンプレックスの塊で、世間から身をひそめるように暮らしていた彼らが、バーナムのサーカスでその才能を存分に開花させます。サーカスのメンバーが全員で歌い踊る場面はとにかく圧巻のひとこと。
あの「high school musical」で大活躍したザック・エフロンの歌声が聴けるのもうれしいです!単なる興行師のサクセスストーリーかと思いきや、コンプレックスを跳ね飛ばし強く生きていこうという情熱とプライドや、家族を大切に思う気持ちの尊さを教えてくれる、とても素晴らしい映画でした。サウンドトラックの中でも、「this is me」は特に強いメッセージ性に溢れた、エネルギッシュな楽曲です。ストーリーの途中、バーナムが少し道を踏み外したときに、正しい道を指し示す曲となっています。

グレイテスト・ショーマン / The Greatest Showman
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劇中歌のクオリティーの高さに圧巻。

P・T・バーナムという実在した人物をヒュー・ジャックマンが演じています。
ストーリーは比較的シンプルで、深く考えさせられるといった内容とまではいかず、さらにミュージカル映画ということも影響しているのか、話の流れのテンポがとても早い為、少し戸惑うところがありました。
ただ劇中に出てくる曲1つ1つのクオリティーはとても高いです。
ヒュー・ジャックマンやザック・エフロン、ゼンデイヤ他キャストの歌唱力やパフォーマンスは圧巻です。ヒュー・ジャックマンは『X-MEN』のウルヴァリンのイメージが強かったのですが、ここまで歌唱力が高く、またダンスも踊ることが出来るということに驚かされました。ザック・エフロンについては『ハイスクール・ミュージカル』シリーズで歌って踊れるというイメージは元々ありましたが、この映画を観て、歌唱力は更にアップしており、また大人の男性としての色気が滲み出ている印象を受けました。
また各キャストの歌唱力だけでなく、1曲1曲の細かい演出もオリジナリティに溢れ思わず引き込まれてしまうものばかりでした。
この映画はストーリーの完成度よりも、クオリティーの高い劇中歌を楽しむことができるという点でお薦めです。

グレイテスト・ショーマン / The Greatest Showman
9

最高のエンターテイメント

ヒュージャックマン主演の海外映画です。最高のエンターテイメント作品です。とても素敵な家族愛、愛の物語でした。
ミュージカルのように歌い、踊り、音楽や音にあわせながら動いていくキャラクターたちがとても魅力的です。個人的に好きなところは、ミュージアムのチラシをトンカチで叩くシーンです。叩く音と音楽がマッチしていてとても素敵です。夜のシーンなど光の演出も素敵で、ミュージアムの仲間たちを大事にしたい想い、家族や子供たちを大事にしたい想い、楽しむときはおもいっきり音楽に合わせて踊って楽しんで、あなたたちの大事な人を守りなさいと背中を押してくれる仲間がいるという本当に素敵な内容です。
夢を諦めない気持ち、仲間がいる幸せ、身分なんて関係ない恋、どの題材をとってもすごく素敵です。人種差別やたくさんの問題に立ち向かい情熱や本心を歌や踊り、パフォーマンスにする姿には心を打たれます。
ここまで大きくできるかはわからないけど、自分たちもこんな人たちみたいに夢のために誰かのために毎日を頑張って生きていきたいと思います。そしてなによりサウンドトラック、音楽が魅力的なので、オリジナルサウンドトラックもぜひ聞いてみてください。

グレイテスト・ショーマン / The Greatest Showman
10

最高!本当に最高!久しぶりにいい映画見た

見終わった後、久しぶりに「いい映画見た!」と大満足した映画だった。テレビのCMでよく見たり、話題になっていたので軽く見たところ、大興奮で大満足できた。
実話を元にした映画で、その昔、見せ物小屋をオープンした男の数奇な人生がストーリーになっている。裕福なお嬢様を貧しかった少年が好きになり、二人は恋愛して駆け落ち同然の結婚をする。よくある話に思えるが、ここからが面白い。
彼女を幸せにするぞ、と会社に勤めてがんばるものの、うまくいかずどんどん貧乏になる家計。献身的に支える妻、そして可愛い二人の幼い娘たち。なんとか建て直そうと、剥製などの博物館を建てる。だが、生きていない物たちが飾られているだけの博物館は人気がなく、その後、思い付いたのが見せ物小屋だった。
今の時代で考えられないが、障害を持った人々を集めてダンスなどをして、ショーにする。観客は怖いもの見たさでお金を払って見に来る。大盛況になるが、同時に反対派とも対立し、さらに金回りがよくなった男が家族を壊しそうになるなど、ヒューマンドラマ感も満載。
ストーリーもよかったし、ショーも本当に素敵で、途中で入るミュージカルも音楽がかっこよくてサントラを買いたくなるような大満足の映画だった。個人的には、ひげ面の女性が「THIS IS ME」という曲を歌いながら、自分の個性を受け入れてたくましく立ち上がっていく場面が大好きだった。

グレイテスト・ショーマン / The Greatest Showman
10

父親を感じるヒューの存在感に感服。

ヒュー・ジャックマン演じるバーナム。彼が父親として、夢を追い、愛を追い、家族を幸せにしていくストーリーです。
ヒュー・ジャックマンの演じるバーナムという役にはとてつもない魅力的な男像が投影されていて、身分違いの恋、かわいい娘、辛辣な劇評家、傷ついた仲間達、上流階級を捨ててまで協力するパートナー、本物と称されるオペラ歌手など、すばらしいメンバー達が、バーナムの口のうまさと自信たっぷりな話しぶりに惹かれ、ついてきてしまうストーリーです。
バーナムはいつも夢を見ている。それが冒頭のミリオンドリームズという歌にも表れていると思います。そのバーナムにみんな夢を見せられる。LALALANDのスタッフが作っている作品なのですが、夢を見ていたという前作のキャッチコピーが、今作にも使えるような作品です。そして今作は完全なハッピーエンド。夢を見ていたの前作と、まさか同じような展開が待っているのかと思いきや、その夢に仲間達全員が救われていくのです。どこへ行ってもショーの主役はバーナムなのです。『グレイテストショーマン』その言葉があまりにもしっくりとくる主人公をぜひ観てほしいです。人生に痛みを感じたことのある人達にぜひ観てほしい作品です。

グレイテスト・ショーマン / The Greatest Showman
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ヒュージャックマンの声が素敵過ぎる!

ここ最近見た映画で、最も印象的で心を動かされる映画だった。
ヒュージャックマン演じる主人公は、挫折を繰り返しながらも抜群の発想力で窮地を乗り越える。彼が思いついたのは、人の持つ「怖いもの見たさ」のような欲求を刺激することだった。奇妙なもの、気味が悪いもの、少し不快に感じるもの、一度知ると何故か気になる。そんな欲求を刺激する発想だった。
個性的な仲間たちと繰り広げる歌と踊り。ヒュージャックマンは過去に、レ・ミゼラブルにも出演した、歌がとても上手な俳優だ。そんな彼と仲間たちが劇中で披露する歌は、非常に心を動かされる。
また、作中歌である「This is Me」は今現在も残っているだろうが、黒人差別を想起させる。歌詞の中にこんなフレーズがある。
"no one will love you as you are"
ありのままのお前を愛する奴なんていない
人と少し違うだけで、こんなにも傷つく言葉を投げかけられる。人を人とも思わない、酷い対応を受ける。それが映画の舞台の時代では当たり前に起こっていたのだろう。
しかし、彼らはそれに負けずに、仲間を増やして絆を深め歌と踊りで自分を表現していく。「This is Me」は、そんな彼らの覚悟が透けて見えるくらいに力強く歌われていた。未だ映画を見ていない人は、歌だけでいい。一度聞いてみるといい。映画が観たくなるだろう。

グレイテスト・ショーマン / The Greatest Showman
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何度も観たくなる作品

もともとミュージカル作品が好きだったので、予告をみて、これは観に行かなければ!と思い劇場に行きました。
劇場で観て大正解でした。出来れば何度も観に行きたかった!

最初から、世界に引き込まれました。どの歌も最高で、歌唱力も抜群。思わず身体が動き出しそう。
若干、主人公に都合よく進みすぎでは…と思うところもありましたが、人を惹きつけ巻き込めるってすごい事だと思います。そして、自信にあふれている。

人と違う事は『個性』だ。その『個性』は自信を持っていい、素晴らしいものだ。人と違う事はとても怖いと思っていた私は、とても衝撃的でした。今ならなんでも出来そうだ。観終わった後、そんな風に思える作品でした。落ち込んだとき、何度でも観たいと思える作品です。

どの目線から見るかで、色々感じること、思うことは違うと思いますが、私はとってもポジティブなパワーをもらいました。

ミュージカル作品なので、やはり好き嫌いがはっきり分かれてしまうかなとは思いますが、苦手な人も初めて見てみるにはいいのでは?と思います。
笑えるシーンもあり、泣けるシーンもあり、感動シーンもあり、DVDが発売されるのが待ち遠しいです。