繰り返し見たくなる作品
19世紀アメリカが舞台の今作。主人公の『P・Tバーナム』は最愛の妻との間に二人の娘をもうける。ある日、仕事をクビになってしまったバーナムは『バーナム博物館』を作り集客を試みるも、博物館のチケットは全く売れなかった。娘たちからは、「あの博物館には生きているものがない」と言われる。博物館にあるのは、キリンのはく製、ギロチン(処刑台)などが飾ってあるだけだった。そこでバーナムは「ユニークな人」を募集する。全身の体毛が濃い男性、巨漢の男性、髭の生えた女性、アルビノの女性など…張り紙を見て大勢の「居場所のない人」が集まった。バーナムは「これは必ず成功する」と確信する。実際の物語を参考にした今作。『ヒュー・ジャックマン』が主人公のP・Tバーナム役、髭の生えた女性『レティ』の役を『キアラ・セトル』が演じている。実は『グレイテスト・ショーマン』の制作許可を得るために行われたプレゼンテーションの日、ヒュー・ジャックマンは皮膚がんで顔を縫った直後のため、歌は歌わない予定だった。しかし、ヒュー・ジャックマンは気が付いたら歌ってしまっていた。プレゼンテーションなのに本番さながらのセッションは大盛り上がり。これにより、正式に『グレイテスト・ショーマン』の撮影許可を得ることができたという。ヒュー・ジャックマンの担当医からは相当怒られたそうだが、それだけヒュー・ジャックマンが、この作品のために作られた歌に思い入れが強いことがよく分かる。見ていない方は、ぜひこの作品を見てほしい。歌はもちろん舞台の衣装、セットもよく出来ている。BDを手元に持っている方は、ぜひ『マイケル・グレイシー監督』による音声解説も見てほしい。