歌声に魅了されるグレイテスト・ショーマンについて
夢を必死で追うP.Tバーナムの人生をミュージカルとして描いている。見ている側も思わず手拍子してしまうような迫力や心奪われる美しい歌声で、一度ではなく何度でも観たいと思える作品。
主人公のバーナムは幼い頃から貧乏な家庭で育ち、裕福な家の娘と恋に落ちやがて結婚、2人のかわいい娘に恵まれる。しかし、彼の働いていた会社が急に潰れてしまい、職を失う。妻に「困らない暮らしをさせる」と言ってしまったことに負い目を感じ、なんとかしようとサーカスを立ち上げるが、軌道に乗らず失敗してしまう。
しかしあることがきっかけでフリークスを使ったサーカスを思いつき、それが人々の関心に触れ爆発的にヒットする。そこから彼の逆転人生が始まるが、その中でもいろいろなハプニングがあり、バーナムとサーカス団はそれらを一つずつ乗り越えていく。
この作品のいいところはただのミュージカル映画ではなく、その中で人種差別や社会的に受けいられない人々の葛藤や信念、またそれに関わっている人々の優しさや冷酷さが描かれており、自分も考えさせられる作品となっていること。なにより作中に登場する登場人物たちが披露する歌声や演出が素晴らしく、最初と最後で同じ場面が出てくるのだが、どちらも違った視点から観ることができ圧巻である。