誰でも楽しめる王道成り上がりストーリー
先が読めて何が悪い?ストーリーは王道。それだけわかってればあとは映像と音と歌で圧倒されるだけ。
当時の時世としては受け入れられないようなヒトや人種を集め、それぞれの個性を生かすような見世物小屋を興し、これまでにないショーを見せる。中々に進歩的な思考を持った人物が主人公のPTバーナム(ヒュー・ジャックマン)。そのバーナムの半生を描いた物語。
人間の醜さ。軋轢。嫉妬。差別。その時代の社会問題にぶつかりながらも、それぞれの思いや気持ちを歌として表現する。ただただ圧倒されます。
特にレティ達の「This is me」は圧巻です。それぞれの思いや気持ちを乗せた歌が津波のように押し寄せます。私は涙が抑えられませんでした。Youtubeにリハの映像もあり、こちらも必見です。
個人的に一番好きなシーンはバーナムとフィリップ・カーライル(ザック・エフロン)の酒場でのシーン。バーナムがカーライルを勧誘するくだりですが、言葉の掛け合いからの曲への派生。効果音やリズムは全て酒場に置いてあるものでまかないます。二人の掛け合いではありますが、一番の功労者は酒場のマスターです。二人の間の絶妙な効果音やリズムを取ってるのは全てこのマスター。
この作品を最高ですが、正直この酒場のシーンだけでも私は満足でした。レティのシーンも胸が熱くなりますが、酒場のシーンは必見です。