グレイテスト・ショーマン / The Greatest Showman

グレイテスト・ショーマン / The Greatest Showman

『グレイテスト・ショーマン』とは、2017年公開のアメリカのミュージカル映画である。監督はマイケル・グレイシー、主演はヒュー・ジャックマン、そのパートナーをザック・エフロンが演じた。
物語は、19世紀アメリカに実在した興行師P.T.バーナムの話を元に、彼の創設したサーカス団やその成功を描いている。彼の立ち上げたサーカス団はいわゆるフリーク・ショーであり、サーカス団員らの差別に立ち向かう姿勢や希望や夢も描かれている。
ミュージカルナンバーやダンスシーンが話題となっており、映画の音楽はベンジ・パセックとジャスティン・ポールが手掛け、多くの楽曲が人気となった。その中には「This Is Me」や「A Million Dreams」など、感動的なメロディと力強い歌詞が特徴的な曲がある。
本作品のサウンドトラックは、全英アルバームチャートで6週連続1位を獲得したり、日本でもオリコン1位を獲得したりするなど世界的にヒットした。
また、ゴールデングローブ賞の映画の部の主題歌賞を受賞したり、その他の数々の賞にノミネートされた。

syoku01のレビュー・評価・感想

グレイテスト・ショーマン / The Greatest Showman
5

内容が薄っぺらい

ララランドの音楽チームがこの作品に携わっていると聞いて、観る前からかなり大きな期待を抱いていまいたが、何だか内容が薄っぺらくて少し残念でした。
音楽はどれも良かったです。特にThis is meのキアラ・セトルの力強い歌声と、演者を鼓舞させるような壮大な音楽は涙腺にきました。流石ララランドの制作チーム、期待を裏切りません。だけれども、やはり、内容はもう少し厚みがあってもよかったのかな…と思います。
夢を叶えるには多くの犠牲があることは分かっています。しかし、主人公はあまりにも自分勝手なんじゃないかと、口先だけは上手いクズ男なのではないかと、そう思わざるを得ません。
最終的に妻や娘達がショーを観に行って喜んでいる描写がありますが、あのシーンに私は感情移入することができませんでした。あれだけ振り回された後に夫の成功した姿を見てもそこまで喜べないのは私だけでしょうか…。
周りが声を揃えて「面白かった!」と言っていたので期待値を高く見積もり過ぎたのかもしれませんが、スッキリしな終わり方でずっとモヤモヤしています。残念。音楽や美術設定は非常に良かったので、このクオリティを保ちつつもっと内容に深みのあるような作品が出る事を期待します。