内容が薄っぺらい
ララランドの音楽チームがこの作品に携わっていると聞いて、観る前からかなり大きな期待を抱いていまいたが、何だか内容が薄っぺらくて少し残念でした。
音楽はどれも良かったです。特にThis is meのキアラ・セトルの力強い歌声と、演者を鼓舞させるような壮大な音楽は涙腺にきました。流石ララランドの制作チーム、期待を裏切りません。だけれども、やはり、内容はもう少し厚みがあってもよかったのかな…と思います。
夢を叶えるには多くの犠牲があることは分かっています。しかし、主人公はあまりにも自分勝手なんじゃないかと、口先だけは上手いクズ男なのではないかと、そう思わざるを得ません。
最終的に妻や娘達がショーを観に行って喜んでいる描写がありますが、あのシーンに私は感情移入することができませんでした。あれだけ振り回された後に夫の成功した姿を見てもそこまで喜べないのは私だけでしょうか…。
周りが声を揃えて「面白かった!」と言っていたので期待値を高く見積もり過ぎたのかもしれませんが、スッキリしな終わり方でずっとモヤモヤしています。残念。音楽や美術設定は非常に良かったので、このクオリティを保ちつつもっと内容に深みのあるような作品が出る事を期待します。