最高のエンターテイメント
最初はヒュー・ジャックマン目当てで鑑賞したのですが、完全に脇役のキャスト陣の演技力に心を持っていかれました。キャスト全員が個性の強いキャラクター設定を持っていて、それぞれコミカルなシーンからシリアスなシーンまで見事に演じています。口ずさみたくなるようなメロディーの歌もいくつか作中で披露されていて、特にキアラ・セトルが劇中で歌う「This Is Me」は映画のストーリーを考えながら聴くと魂が震えます。ちょうど自分自身も仕事やプライベートで悩み事を沢山抱えていたのですが、“でもこれがありのままの私なんだ”、というこの歌のメッセージ性に共感してずっと涙が止まりませんでした。もうひとつ劇中歌の「Never Enough」も、圧倒的な歌唱力と女優さんの表情に引き込まれる印象的な歌に仕上がっています。誰でも人生つらいことや上手くいかないことがあると思いますが、そういう時、この映画を観るときっと前向きな気持ちにさせてくれると思います。ラストも後味の悪い展開ではなく、すっきりとしたハッピーエンドで、絶対にもう一度観たくなる中毒性のある作品です。ミュージカル映画が好きな人だけでなく、苦労を経験した大人にはどこかしら刺さる部分があるので、是非とも観てほしいです。