ミュージカル映画と思わないで観てみましょう!~夢と勇気が伝わる映画~
ミュージカル映画は日本で成功しない、日本人にミュージカル文化はなじまない、ミュージカルは欧米の伝統、など否定的な意見があるかもしれないし、このことがこの映画を観る動機にならなかった人がいるかもしれません。私もミュージカルには一切、感心がなかったのですが、事前にこの映画で挿入されているミュージックのひとつ「This is me」を動画サイトで観て感動していました。それは、オーディションのようなもので、メインのシーンで中心となってうたうボーカルを決めるワークセッションでもありました。出演者が普段着で演奏、歌うシーンなのですが、その中心となるボーカルが今ではすっかり世界中に知られることになるキアラセトラだったのです。動画では、不安から希望に変わる表情と迫力に圧倒され、この映画の観賞の動機となったのです。実際、そのシーンは後半に出てきて鳥肌がたちました。その曲だけでなく、ミュージカルということもあり、すべての曲が美しかったです、もうひとつよかった曲を挙げるならば、冒頭の「A million of Dreams」です。タイトルの夢。Dreamはこの映画のテーマを象徴しています。正直ストーリーのない映画ですが、少年・少女の夢が現実になるということはこういうことなんだ、筋のとおった諦めることのない夢、その大切さが伝わる映画です。単純といえばそうなのですが、どうぞ純粋さの中の大切さという前向きな気持ちで観るとよいと思われるノンフィクション、勇気をたっぷりもらえる映画です。