SLAM DUNK / スラムダンク / スラダン

『SLAM DUNK』とは、高校バスケを題材とした日本の漫画である。作者は井上雄彦。
不良高校生の桜木花道を主人公とする、バスケットボールを通じた青春物語である。一目惚れした赤木晴子に誘われ、初心者ながらバスケットボール部に入部した桜木花道が、チームメイトやライバルとの出会いを通し、成長していく。
登場するチームメイト、ライバル、監督、記者など、それぞれのキャラクターが個性的であり、キャラクターごとにファンがつくほどの人気作品である。物語の節々で作者による解説があり、バスケットボールを経験していない読者でも楽しめる内容となっている。
また、タイトルが「スラムダンク」であるため、迫力のあるダンクシュートのシーンも多いが、スリーポイント、トリッキーなパス、華麗なドリブルなど細かい技術が細部にわたって描かれており、学生からプロ選手に至るまで、バスケットボール経験者から絶大な人気を誇っている。
1990年から1996年にかけて少年ジャンプにて連載され、1993年から1996年にかけてアニメ作品も放送された。漫画では全国大会の2回戦までが描かれているが、アニメ放送では神奈川県大会決勝リーグまでのストーリーとなっている。また、1994年以降4度にわたり映画作品が放映された。2022年には、新たな映画作品が劇場公開される。

SLAM DUNK / スラムダンク / スラダンのレビュー・評価・感想 (4/5)

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SLAM DUNK / スラムダンク / スラダン
10

ふと読みたくなる名作

バスケ好きのみならず、バスケをあまり知らない方でも読み更けってしまう、そんな作品。
なぜそうなってしまうのかと言うと、『青春・友情・感動』の3拍子が揃った構成で話の流れがわかりやすく、ついつい次の展開が気になってしまうのだ。
また、登場する全てのキャラクターが個性的で、読者によって好むキャラが異なる点もこの本の魅力と言える。
そして登場キャラのセリフにも注目したい。
有名なセリフと言えば、安西先生が発した一言。
「あきらめたらそこで試合終了ですよ…?」
この本には諦めるということがない。
普段の生活で嫌なことがあったとしても、この本を読むと笑みが溢れ、自然とやる気が満ちてしまうぐらい感情が動いてしまう。
また青春漫画の要素だけでなく、恋愛描写もあり、全ての展開で飽きが来ない。
そして最終巻を読み終わった後、またすぐに読み返したくなるのがスラムダンクの不思議なところだ。
まだ読んだことない方はもちろん、これからやりたいことを探している方も是非この名作に触れてほしい。

SLAM DUNK / スラムダンク / スラダン
10

スラムダンク

バスケットボールを題材にした、子供から大人まで幅広い年齢の人が楽しめるアニメです。
主人公の桜木花道はバスケットボールに全く興味がありませんでしたが、高校で出会って一目惚れした赤城晴子がバスケットボール好きなのを知り、自分もバスケットボールを始めます。ルールも知らなくて初めは退場させられてばかりの花道でしたが、持ち前の運動神経を活かしてリバウンドという才能を開花し始めます。高いジャンプ力を活かした、誰にも負けないくらいのリバウンドを取る場面は、観ていて鳥肌が立つくらい感動します。
名門高校と対戦していく中でどんどんバスケットボールが上達して行く花道の姿に、とてもワクワクします。花道のチームメイトでありライバルの流川楓との掛け合いも、とても面白いポイントです。流川楓のバスケットボールの上手さは、すごくかっこいいです。
スラムダンクは名言がいくつも登場しますが、中でも安西監督の「諦めたらそこで試合終了だよ」という言葉は、見ているたくさんの人に諦めないで最後まで頑張ることの大切さを教えてくれたと思います。
このアニメをきっかけにしてバスケットボールに興味を持ち、自分も競技を始めたという人も多いと思います。
ルールがあまりよく分からない人でも楽しく見れるアニメだと思うのでオススメです。

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10

この国にバスケットボールを広めた漫画

誰もが一度は聞いたことはあるであろう不朽の名作。不良少年がひょんなことをキッカケでバスケットボール部に入部し全国制覇を目指す少年漫画。今なお根強い人気を誇り漫画界のレジェンド的存在になりつつある。
この作品がキッカケでバスケットボールを始めたという人は多いのではないだろうか。そのくらい影響力があり、少年の心に突き刺さり揺さぶる素晴らしい作品である。
この漫画の特筆すべき点は数多くあるが、その中でもやはり『バスケットボールというスポーツの魅せ方』だろう。もちろんストーリーや登場人物の人間模様なども魅力の一つだが、まだバスケットボールというスポーツが日本ではマイナーだった時期に連載が始まったにも関わらず人気を博したというのは魅せ方が上手だったからだろう。
バスケットボールの花形であるダンクシュートや基礎のレイアップシュート。ジャンプショットや3Pシュートなどに加えリバウンドの重要性や、守備面でもこのスポーツの真髄を描いている。
そしてやはりこの作品の魅力の一つとして外せないのが名言の多さである。おそらくスポーツを経験したことのある人間ならば、心を揺さぶられない人はいないのでは無いか。それほどこの作品の言葉には大きな力と魂が籠っている。全31巻ながら最高潮のままクライマックスを迎えた少年ジャンプ作品にしては珍しい作品である。是非一度読んでもらいたい珠玉の作品である。

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とにかく最高!

「スラムダンク」というマンガはとにかく最高です。まず最初に言えるのは、なんといっても作者の井上さんの画力。絵がとにかくうまい。最終巻のラスト20ページほどは吹き出し無しの絵だけ。それでも語りかけてくるかのような絵の凄さがあります。次にいいと感じるのは、主人公以外のキャラクターの強さ。主人公が一番目立って際立つのは当たり前ですが、この作品は主人公以外もいいキャラクターをしています。キャプテン赤木は高校生と思えないほど落ち着きがあり、主人公の桜木をこれでもかというくらい叱って、でもその叱りの中には愛があり、桜木もそれにだんだんと応えていく。エースで桜木のライバル(?)の流川、クールで口数は多くありませんが、内に秘める闘志はものすごいものがあります。3年生のスリーポイントシューター三井、2年生のポイントガード宮城など、レギュラー陣のクセの強さはかなりのものがあります。控えの選手達や相手チームの選手にポイントを当てたところもあり、いいキャラクターばかりです。そして忘れてはいけないのは湘北高校の監督、安西先生。名将中の名将。通称ホワイトヘアードブッダ。登場回数は多くないのにかなりの存在感。無敵です。桜木が入部してから夏のインターハイが終了するまでの4ヶ月ほどの短い時系列の中にとんでもなく濃いストーリーが詰まっています。この作品を見たことのない若い世代には絶対見てほしく、後世に残して欲しい作品です。

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10

指導者は田岡監督に学べ!

スラムダンクは大人が読んでも十分に楽しめて、大切な教訓を教えてくれる漫画です。主人公のチームのライバル校陵南高校バスケ部の田岡茂一監督からは指導者としてあるべき姿についてたくさん学ぶことができます。
作中田岡監督は厳しい監督として描かれていますが、実は失敗も多く描写されています。陵南高校のエース仙道と高いポテンシャルを持つ初心者福田、当初田岡監督はプライドの高い仙道を褒めて伸ばし、失うもののない福田は叱って伸ばそうとします。しかし、田岡監督は福田の繊細な性格に気づいておらず、間違った指導方針により福田は追い詰められて問題を起こして部活への参加を禁止されてしまいます。
指導者の立場にある人は田岡監督の失敗に感情移入できるのではないでしょうか?良かれと思ってしたことが裏目に出てしまうことがありますよね。スラムダンクの作中では田岡監督がその後どのようにして自分のミスをカバーしていくかが丁寧に描かれています。
また、湘北とのインターハイ出場をかけた対戦で陵南はあと少しのところで敗北してしまいます。試合後記者に敗因について尋ねられた田岡監督は敗因の全責任は自分にあること、陵南の選手たちは最高のプレーをしたと述べます。普段はすごく選手に厳しい監督なのですが、敗戦時には全責任を一人で負い選手を擁護する姿は指導者の鏡です。
もしあなたが良い指導者になりたいと思っておられるのであればぜひ読んでみてください。

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自分の長所から目をそらすな!

スラムダンクの主人公がいる湘北高校バスケ部のライバル校に、湘南高校バスケ部というチームがあります。その湘南バスケ部のキャプテン魚住純はなんと身長が203センチもあり、県内で一番身長の高い選手です。バスケをする者にとって身長は高ければ高いほど有利なので、普通に考えればメリットしかないのですが、実は本人の中では強いコンプレックスとなっていたのです。
身長は高いがスピードがあるわけでもなく、バスケに必要なフットワークも苦手でチームの練習の足を引っ張り、そして技術もまだ未熟だった魚住は先輩たちから「ただデカイだけ」と揶揄されてしまいます。その言葉を魚住が偶然聞いてしまい、一度はバスケ部をやめることを決心します。しかし監督から「デカいだけ?立派な才能じゃないか。技術や体力は身に着けさせることができる。しかしお前をデカくすることはできない…。いくら俺がどんな名監督でも。」と言われ、魚住自分にとってコンプレックスとなっていた高い身長が実は貴重な才能であることに気づきます。そして苦手なフットワークも根気強く練習を重ね、神奈川県屈指のセンターへと成長します。
自分の才能を過小評価してしまうことがあるかもしれません。自分は〇〇しかできないと。でもそれは決して小さいことではないのです。自分をしっかり見つめなおして才能を伸ばしたい人、スラムダンクはそんなあなたにお勧めです。

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10

何かをあきらめたくないときはスラムダンクから学べ!

挫折を経験した方は三井寿に学べ!
「もう駄目だ、続けられない」と思ったことはおありですか?スラムダンクの作中には一度バスケットをあきらめた三井寿の復活について熱く語られます!私たちも何かに挫折したことがあるのではないでしょうか?三井寿が追い詰められたときに名将安西監督が三井に述べた「あきらめたらそこで試合終了だよ」という言葉が挫折した三井を支え、そしてこの言葉が三井だけでなく主人公のチームが強敵に立ち向かううえで支えとなっていきます。
バスケ部に復帰した三井寿は自分が一度はバスケをあきらめたという後ろめたさと2年間のブランクを背負いながら前へ進む決心をし、バスケットプレイヤーとして成長していきます。そして、作中最後の対戦相手となる最強の相手山王工業戦では体力の限界を迎えながらもスリーポイントシュートを連発、そして試合終了間際には相手のファウルを誘う4点プレーを成功させ、チームの勝利に大きく貢献します。
熱い心をもって何かを始めたものの挫折を経験してしまうことがあるでしょう。もういいやとあきらめてしまいたくなるかもしれません。たとえ挫折を経験してもあきらめなければきっといいことがある。大事なのは前へ進むこと、スラムダンクはそんな熱い思いを読者に与えてくれます。まさに人生の教科書といっても過言ではありません。

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10

早く成長したければ花道に学べ!

スラムダンクの主人公桜木花道は高校生になってバスケを始めた初心者です。その並外れた運動神経とリバウンド能力で湘北高校のバスケ部のスタメンを勝ち取り、インターハイにまで出場します。
この桜木花道の魅力は何といっても成長スピードの速さにあるでしょう。なぜそんなに早く成長できるのか?そのカギが作中に隠されています。花道は入部当初徹底してドリブルの基礎、パスの基礎を叩き込まれます。本人は派手なスラムダンクがしたいと何度も駄々をこねるのですが、キャプテンの赤木が基礎の重要性を何度も繰り返して教えます。そして徐々にレイアップ、ゴール下とシュートの基礎をものにしていきます。最終的にはミドルシュートも打てるようになります。
一見すると猛スピードで成長しているすごい才能の持ち主というイメージしか残りませんが、実は基礎をしっかり学んでいたんですね。自らを天才を信じて疑わない花道ですが、地道に基礎練習をしっかり行い、自主練に励む姿も作中では何度も出てきます。花道に非凡な才能があることは言うまでもありません。しかし基礎をしっかり学んでこそ初めて才能を開花させることができるという大切な教訓をスラムダンクは感動と笑いと共に私たちに教えてくれます。
何かを新しく始めようと思っている方はぜひ花道に学んでください。成功の秘訣を学べると思います。

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10

リーダーとして悩んでいる人はゴリに学べ!

部活でキャプテンをしている、職場でリーダーとしての役割を任された、そんな人が抱える悩みがあります。それはいかにしてチームを引っ張っていくかということです。時にはその重圧に押しつぶされてしまいそうに感じることもあるでしょう。
そんな人はぜひスラムダンクの赤木から学んでください!
ゴリこと赤木剛憲は主人公のバスケ部のキャプテンです。名実ともに大黒柱で赤木の存在でこのチームが成り立っているといっても過言ではありません。赤木はバスケの実力もありますし、圧倒的なパワーを持っていますのでチーム内の問題児を力で従えることもできます。湘北高校のバスケ部のリーダーとしてはうってつけの人材なのです。
しかし、そんな赤木も壁にぶつかります。作中最後の対戦相手である山王工業との試合で赤木は相手センターの河田兄に手も足も出ません。初めて自分がどんなに頑張っても勝てない相手と向き合うことになり、赤木は大いに動揺します。しかし、神奈川のライバル魚住の助言もあり大切なことに気づきます。それは“自分が河田に勝てなくてもチームを勝たせる方法がある”ということです。そのことに気づいた赤木は自ら黒子役に徹し、チームの勝利に大きく貢献します。
リーダーの目的はチームを勝たせること、そのためには必ずしも自分個人が勝たなくてもよい、周りを信頼し任せることの重要性、そんな人生における教訓をスラムダンクは与えてくれます。

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コンプレックに悩まされている人はスラムダンクに学べ!

"宮城リョータに学びコンプレックスを克服せよ!

主人公の在籍する湘北高校のバスケ部のポイントガード宮城リョータは運動神経抜群なのですが、いかんせん身長が低く、170センチ未満です。バスケットにおいては身長が高い方が有利なのは周知の事実、そんな中小学生のころからずっと背が低かった宮城は運動神経とドリブルスキルで弱点をカバーします。作中において終盤までは宮城の抱えるコンプレックというものはそれほど明らかにはなりませんが、作中最後の対戦相手である山王工業との試合前に自分がずっと抱えてきたコンプレックスをマネージャーに吐露します。そして、試合中宮城は幾度となく窮地に立たされます。もう限界だという感じる時に宮城を支えたのが名将安西監督が述べた「スピードとクイックネスでは君の方が上」という言葉でした。自分にとってコンプレックスとなる身長について考え続けるのではなく、自分が相手よりも勝っているところがある。その点に気づいた宮城は山王の厳しいプレスディフェンスを自力で突破し、チームを窮地から救います。
人は誰しもコンプレックスを抱えて生きています。でも大切なのは自分の持っている武器を最大限に生かして戦うこと。そんな人生における大切な教訓をスラムダンクは教えてくれます。

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日本の漫画史上に残る作品

携帯電話もそれほど普及していなかった時代、漫画は今以上に身近なものでした。面白い作品ほどクラス中で話題になり、単行本の貸し借りは日常茶飯事でした。この作品は30代半ばの自分にとって、まさにど真ん中の世代です。しかし…当時は流し読み程度でした。語り継がれる名シーン、名ゼリフはいくつか覚えていたものの、周りがいい作品と呼ぶから自分もそんな感じだったかなぁと思う程度の感想でした。後世に残しておきたい名作漫画ベスト100みたいなタイトルの番組を見ていた時、TOP10入りしていたこの作品を見て、以前偶然ネットで見かけた【花道と流川の握手しているようなカット】が頭をよぎり、あれはどういう意味なんだろう?と、気になりだしたら止まらない性格上、すぐに漫画をレンタルできるお店へ駆け込みました。アニメも少し見ていたことも相まって、様々な名シーンが素敵な声優さん達の声で脳内に再生されていきます。そして、この名シーンはこんな前後のストーリーがあったのか、ここまで熱くなれる試合があったのか、とあの頃を思い出し後悔半分、わくわく半分。物語が進むにつれ、まさに手が止まらなくなる圧巻の展開です。そしてあのカットの意味を知った時、年甲斐もなく、胸の奥からからこみ上げるような涙が溢れていました。当時は珍しかったバスケットボールを題材にした作品に、ヤンキー生徒の青春ドラマ。今でも、そしてこれからも語り継がれていくであろう最高に熱くなれる作品です。

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死ぬまでに読んでおく漫画

主人公(桜木花道)は同級生(赤木晴子)に一目惚れをする。そんな晴子にバスケットを勧められて、桜木は初心者ながらにバスケット部に入部を決意する。
バスケット部で晴子が恋する流川楓、晴子に似ても似つかない兄《ゴリラ似》の赤木剛憲達メンバーと出会う。
暴力少年でどうしようもなかった桜木花道が、バスケットやメンバーを通じてバスケットの上達とともに人間的にも成長していく物語。
物語で一番肝となるのは赤木晴子と流川楓と桜木花道の三角関係である。
桜木は晴子が恋する流川がとにかく気に食わないので、試合中にも関わらず流川にワザとパスを出さなかったり、殴る蹴るのケンカをしたりと悪さをしたりするシーンが見ていて面白い。
だがバスケットの上達とともに桜木は流川に対して恋敵相手ではなく、バスケットのライバルとして意識し始める。この心象の変化も楽しめる。
そして最後には桜木が流川にパスを…出さないか出すかは自分の目で確認してもらいたい。
試合のシーンには解説が含まれているので、知識がなくても置いていかれることなく楽しめる。
それにバスケットだけではなく、桜木花道の成長を見ているだけでも存分に楽しめるので、是非一度は読んでもらいたい漫画である。

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10

知らない人は損してる!スポーツをしないあなたにおススメのSLAM DUNKの見どころとは?

私がこの作品に出会ったのは高校生の頃でした。特にバスケにもスポーツにも興味がなかった私がこの作品に惹かれた理由は『コメディー』つまり笑いが入っている点です。主人公・桜木花道が自分勝手にヒロイン・赤木晴子に一目惚れをし、バスケ部に入部するだなんて、今までに例がないですよね。また桜木花道が目の敵としている流川楓はバスケのテクニックが非常に巧く、シュートを外すことがありません。そんな流川に嫉妬する花道は、段々と流川のレベルに自然と近づいて行きます。また他のメンバー(宮城・三井・赤木)とともにチームを作り、他校と対戦していくのですが、その過程が非常に面白いし泣けるのです。特に海王戦では最後に桜木がパスを対戦相手に渡してしまい、敗戦しました。しかし赤木・桜木が一緒に泣き、桜木が赤木を励ます姿はなんとも頼もしい場面でもあります。

最後の山王戦からは最初の頃とは別人が描いたようにも見えますが、同じ作者なので、思わずビックリしてしまいます。山王戦では結果的に湘北高校が勝者となるのですが、桜木には背中に重い怪我が残りました。しかしチームナンバーとして桜木を認めてくれたのか、流川と桜木はハイタッチをし、お互いに良いライバル・良き理解者となりました。

この漫画をまだ読んでない人はほんとうに損ですよ!

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10

SLAM DUNK

赤い髪で元ヤンの桜木花道が、高校生になって晴子に一目惚れしてバスケットボールと出会います。バスケットボールと晴子への想いと、一途で一生懸命な花道の青春漫画です。
花道の中学時代からの仲間が良い奴ばっかりなのが、ほんわかします。いつも花道を見守っています。花道がどんなにバスケの練習を頑張っても、流川という絶対に越えられない壁があって、流川が大嫌いだけど実力の差があることに段々気が付いていきます。
読んでいて青春だなぁと思います。晴子がゴリの妹だと知って、心底驚いている花道が面白かったです。花道の成長していく姿が本当に楽しい漫画です。大好きな作品です。
ほとんどのマンガに言えることなんですが、序盤は絵柄も内容も安定していないことが少なくないのですよね。それは例えこの名作「スラムダンク」でも同じことです。 序盤からしっかりとバスケットボールは出てきていますが、桜木は下心満載でバスケ部に入部しています。不良マンガによくあるような暴力シーンも少なくなく、スポーツマンガとしては荒れた序盤となっています。
これは当時、バスケットマンガというものにほとんど前例がなく人気が出ないことを危惧した編集側がいつでも他の路線に切り替えられるようにとった措置だという噂があります。 後々の話を知ってる身からすると、バスケを始めたばかりでバスケに身が入らない桜木、と見ることが出来ますが実はバスケマンガとして安定していなかったということだったのです。 そう考えると、下手な路線変更や打ち切りがされずにきちんと話が進んでいったことが本当にありがたいことだと思うのです。

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バスケがしたいです

アニメ・スラムダンクの名シーンといえば、三井寿が不良仲間を引き連れ、湘北バスケ部をつぶしに来た場面です。
他校の生徒と暴れれば、流川楓が先に手を出して暴力沙汰になると見越した三井でしたが、流川がキレて想定外になったことで殴り合いが始まります。事が進んで行くにつれて、湘北高校のバスケ部キャプテン赤木剛憲(通称 ゴリ)が現れます。
様子を見て、ゴリが三井に平手打ちで何度も往復ビンタを浴びせますが、ボロボロになりながらも倒れずに耐える三井。ここで三井がかつてバスケ部だったという事がわかります。次にコンコンとドアを叩く音がして、「開けてください。」「私だ。開けてください。」と声が。その瞬間、三井の鼓動が高まり、二年前の記憶がよみがえります。
湘北高校バスケ部の顧問安西先生が姿を見せると、バスケに対する熱い想いがこみ上げ、たまらず三井の瞳から涙が溢れ出ます。
「安西先生!バスケがしたいです…。」ついに本心を吐き出し、恩師安西先生を目の当たりにして素直な気持ちになれた三井。その後、髪を切りバスケ部に戻ってきた三井は、ブランクを埋めようと必死になりました。
そして、いよいよ湘北高校バスケ部の最強メンバーが出揃います。キャプテン赤木剛憲、ガード宮城リョータ、一年スタメン、スーパールーキー流川楓、同じく一年桜木花道(主人公)、最後にかつての中学MVP、二年間のブランクがありながらも必死で取り戻そうとしている炎の男、三井寿。
名セリフとなった「バスケがしたいです」の話でした。

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バスケだけじゃない。

バスケ未経験のスーパー不良高校1年生桜木花道が好きな子の気を引くためにバスケ部に入部し、持ち前の運動神経でメキメキ成長して全国区の選手になる話だ。
しかしバスケだけじゃなくて、友情や努力などの描写も素敵。高校生が主人公の漫画なのにカップルは高校に一組もおらず、みんなが片思いしていると言う設定。高校生らしく全員が全員好きな人のためにバスケだったりのアピールを頑張っているが、結局誰一人結ばれないし花道は女の子のためにバスケをはじめたけれどいつの間にかバスケが大好きになって、強いやつと戦いたい!やチームのために頑張る!みたいな今までなかった感情が芽生える。
それを支えるのが花道の同級生の桜木軍団。花道のインターハイを見に行くために一生懸命バイトをしたり、花道が喧嘩に遭遇しそうになったら花道の代わりに戦ってくれたりする。花道の成功を心の底から喜んでくれる桜木軍団の存在があるからこそ、湘北バスケ部はあれだけ盛り上がり、花道もなんとかバスケ部を辞めずに済んだわけである。
それぞれの対戦校のアナザーストーリーもとても良い。特筆すべきは豊玉高校だ。インターハイのかませ犬的な感じで言う人も多いが私は気に入っている。信頼し憧れていた顧問が辞めさせられ、新しく来た顧問のやり方に反発しながらも根本のバスケが好きというのは変わらず、油断した湘北を猛追する。しかし最後は敗退してしまう。根本の大切なものに気がつけていたら勝負は変わっていたのかもしれない。高校生の大人になりきれない心情が垣間見える。
その他の試合も含め、バスケを知らない人でも必ず引き込まれる内容だと思う。

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10

バスケに関しての知識がほとんど無くても楽しめた

バスケットボールのルールなどよく知らなかったのですが、主人公がバスケ初心者からどんどん成長していくお話なので、知識無しでも楽しめましたし、バスケの事を知る事ができました。
主人公をはじめチームの仲間がみんな魅力的で、決して仲良しではないけれど心の底では信頼し合っている感じがグッときます。敵である他校のキャラもまた魅力的でした。
そんな中でも主人公の桜木がやっぱり1番最高でした。基本的にふざけていたりとぼけていたりするのですが、決めるところは決める。最高に男前です。バスケも素人のはずなのに驚く程のスピードで成長し、思わぬところで大活躍したりするので、見ていてとても気持ち良かったです。
あと、流川との関係も良かったです。ライバル意識があり、全然仲良くないのですが、一緒に試合を重ねていく中で、お互いへの信頼が少しづつ大きくなっていったんだなと思いました。
最後の「あのシーン」は感動を通り越して、鳥肌が立って涙が出ました。これまでの話は、このシーンの為の伏線だったのではないかとさえ感じました。
ギャグのシーンは声を出して笑い、シリアスなシーンでは感動します。試合の描写も分かりやすく、ハラハラドキドキしながら読み通しました。

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出会えてよかったと思えた漫画

「 SLAM DUNK」は、男子バスケットボール部に不良少年が入部し才能を開花させていくという話である。
内容としては割とシンプルで、不良少年がひょんなことからバスケットボール部に入部する事となり、チームメイトと切磋琢磨しながら高みを目指すのである。難しい技の名前などがなく専門用語は注意書きしてあり、バスケットボールを経験している人だけでなく他のスポーツ、または運動経験がない人が読んでも分かりやすく面白い作品だと感じた。
SLAM DUNKの素晴らしさは内容の面白さ、絵のうまさだけでは収まらない。まず、能力が人知を超えたものや恋愛要素が多く絡んでくるものなどと違い、ある意味リアルな高校バスケットボール部を描いたものと言える。
次に、バスケットボールをやっている人が読むと勉強になると言う利点がある。バスケをする上で基礎を練習することの大切さや相手に対しての切り返しなど主人公と共に自分の知識も高めていくことが出来るのである。
最後に、男性コミックでありながら男女どちらが読んでも面白いと思える作品、という点である。普通ならば1人の主人公に感情移入しがちであるが、女性人気なキャラも男性人気なキャラもあり、主人公キャラが1人だけではないのもスラムダンクの面白い点である。
まだ、読んだことのない人は人生のうちに1回は読んだ方が良い作品であると私は考える。

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最高のバスケ漫画

最高のバスケ漫画だと思います。
最初に読んだのは小学生のときですが、それから30年近くたったいま、それでも色褪せずいまでも面白い作品としてかたりつがれているとおもっています。
周りにもオススメしていますし、日本以外にもアジア中心にかなり人気が高い作品だと思う。
たくさんの人が聖地巡礼をしているらしく、湘南エリアはアジアのひとがそれを目当てできているひともいるときいた。
内容としては、青春、スポーツというかんじで、古きよきジャンプ作品というイメージ。
ヤンキー漫画がはやっていたのでそれも少しアクセントとしてきいている気がする。
絵がだんだんとうまくなって、最後はかなりうまい絵になっていると思った。読み返すと最初のほうの絵は、下手だなあと思うが、7巻くらいから劇的に作画がかわった気がする。
幕切れも圧巻で、最後まで勝つのかとおもいきや負けてしまってそこで作品が終了するのが印象的だった。
最近は延命作品というか、だらだら長い作品ばかりでうんざりしてしまうが、スパッと終了してしまうのが気持ちがいい。
ただ、はやく続編が見てみたいとは思う。
主人公たちがどんな風に成長していくのか気になる。
また子供にも読ませたいともおもう。

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8

SLAM DUNKのリアリティ

バスケットボール漫画は売れない!そう囁かれていた時代に一つの名作が生まれた。
1990年に週刊少年ジャンプで連載がスタートしたスラムダンクだ。
井上雄彦の圧倒的な画力は言うまでもなく、ストーリーにリアリティがある。
人間離れした必殺技などは存在せず、現実的なプレイがベースに描かれている。
NBAが好きな人などはご存じであると思うが、スラムダンクに出てくるキャラは実際のバスケットボール選手をモチーフにある程度設定されている。
主人公桜木花道はデニス・ロッドマン、ライバルの流川楓はマイケル・ジョーダンなどが有名だ。
なので、突拍子もない必殺技などは存在しない。高校生にしてはハイレベルでは多少あるが…。
スラムダンクというタイトルからすると、派手なダンクなどを想像してしまうが、なんと主人公が得意とするシュートはそうではない。
作中では「庶民シュート」という誰もが最初に練習するであろう、ドリブルシュートとジャンプシュートである。
このたった二つの基本的な攻撃が主人公の武器である。
むしろ主人公の力が発揮されるのが、ディフェンス面である。
リバウンド(シュートミスによってゴール板やリングにはじかれたボールを取る)という一見地味な行為に見える。
しかし、このリバウンドはバスケットボールではとても重要視されている。
「リバウンドを制する者は、試合を制する。」という名言すら作中では出てくる程だ。
こういったバスケットボールをしている誰もが基本としているプレイを中心に描かれているので、スラムダンクを読んでバスケットボール人口が急増したことは言うまでもない。
バスケットボールを題材にはしているが、コツコツ努力していくことが、結果的に大きな成果を生むというストーリーは他のスポーツはもちろんのこと、仕事や人生にもとても大切であることを教えてくれる。
初めて読む方も、もう一度読み返す方も、大人になったからこそ何か一歩踏み出せる勇気を与えてくれる。
そういったストーリーにスラムダンクはなっている。

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10

色褪せないスポーツ漫画の最高峰、スラムダンク

バスケ初心者の主人公・桜木花道は不良だが、高身長で身体能力は抜群。一目惚れした晴子ちゃんがバスケ好きという理由でバスケ部入部する。同じ学年に天才の流川がおり、晴子ちゃんは流川が好きと、ひねりのない少年漫画の王道的設定。
リアルさが人気の秘訣でもあるのだが一見非現実的な面もある。主人公が属する湘北高校はスポーツ推薦が無い。しかし中学時代から天才と言われていた1年生の流川や、県内屈指のセンターでキャプテンの3年生赤木(晴子の兄)、さらに中学3冠の三井、チビだけど運動神経バツグンの宮城など圧倒的なタレントが揃っている。
現代の商業化した高校生スポーツからするとありえないと言いたくなるが、ちゃんとそれぞれ強豪校に行けなかった背景が描かれている。
赤木は中学時代チームメイトに恵まれず、三井は怪我から不良化、流川は家が近い高校を選んだなど。そんな5人が集まったのはある程度は偶然なのだが、湘北には名監督安西先生がおりそれも一つの理由になっている。そして安西先生がなぜ無名校にいるか?もちゃんと語られている。
これらが試合前後、さらに試合中にも語られることで、プレイ一つ一つに濃厚な味付けとなり感情移入せざるを得ないのだ。
実は主人公桜木花道の過去は、あまり語られていないように思うのだが、連想させる記述が節々にある。結構貧乏そうだったり、片親っぽかったりして後にじっくり語られるのかなと思っていたら連載が終わってしまった。
当時人気絶頂での連載終了は衝撃的で、未だに2部再開の期待をしてしまう。作者はその気は全く無さそうであるが。他のジャンプ人気漫画のようにダラダラ延命して人気が無くなっていくのではなく、このように語り尽くせなかった伏線に対して読み手がそれぞれ想像して楽しむ。そういったことができるのも根幹のストーリーがしっかりとしているからであろう。
コロナ禍で20年以上の時を経て映画化されるスラムダンク。また自宅のコミックスを読み返して高校時代に戻ってみるのも悪くない。

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10

男の熱い戦い

いつ見ても色褪せない、名言だらけの傑作漫画です。
不良漫画とスポーツ漫画のミックスなのにも関わらず、スポーツに詳しくない人でも、ヤンキー漫画好きじゃなくても幅広い層に見やすい所が魅力。ただの喧嘩が強い不良だった主人公の桜木花道が、だんだんとチームの中の一人として動き回る事の大切さを学んだりバスケットボールを通して人間として成長していく様も見どころ。桜木だけでなく、グレてヤンキーの道にいってしまった三井がバスケ部に戻ることによって更生していく様も男のプライドと真っ直ぐな情熱がクロスオーバーしててかっこよい。ネット上なのでよく使う「諦めたらそこで試合終了ですよ」という安西先生の言葉は、人生の如何なる時にも響く名言中の名言。何よりも井上雄彦の画力が一巻〜最終巻で驚くほど上がっている所もすばらしい。そして、真面目なだけでなくちょっとギャグ要素も入っているので肩の力を入れずにスラスラ読めるのである。特に最後の巻になるにつれて、内容がほぼ「翔北対山王戦」になる程物凄いページ数なのだが、まるで試合を一秒一秒見守ってるかのような臨場感、そしてゲームが終わった時の達成感まで一緒に味わえるほどの迫力が素晴らしい。熱血系が好きな方は絶対読むべき漫画。

SLAM DUNK / スラムダンク / スラダン
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超名作!誰が読んでも面白いです!

絶対に成功しないと言われていたバスケ漫画で、初めて大成功した作品がスラムダンクです。
この作品の特徴は各キャラクターの個性と、それぞれの心理表現の豊かさです。例えば三井が「バスケがしたいです…」はと言うシーンは有名ですが、これは三井がいかにバスケを嫌っていたかを前のシーンで目いっぱい表現していたので、涙を流しながらバスケをしたいという三井に感動するのです。挫折からの立ち直りの表現の仕方がとても上手なんです。
他にも、決勝リーグの湘北vs陵南では小暮のシーンに感動した人は多いと思います。小暮は決して目立つ選手ではなく、常に主人公桜木や、キャプテンのゴリをベンチから応援しているイメージが強いです。3年生である小暮がこの決勝戦に負けると引退になってしまい、ゴリとともに目指していた全国という夢が断たれてしまいます。試合終盤に湘北が1点リードで、もう1ゴール欲しいところでした。ここで敵チーム監督の田岡は、小暮のマークを薄くし、ゴリや流川を徹底マークすることにしましたが、これが失敗。敵のゴール下で主人公桜木がボールをカットし、これをマークがついていない小暮にパス。小暮の3Pシュートは綺麗な半円を描き、決まりました。これが決め手となり、湘北が勝利を収めました。試合終了後、田岡がこんなことを言いました。「あいつも3年間頑張ってきた男なんだ。侮ってはいけなかった」部活をやっている人間なんてスタメンより補欠の方が多いです。小暮の3Pシュートは、そんな補欠の人たちに強い勇気を与えてくれます。スラムダンクには他にも名シーンがいっぱいあります。ぜひ一度読んでみてください!

SLAM DUNK / スラムダンク / スラダン
9

バスケ漫画の金字塔

「SLAMDUNK」を読んだ人は多いと思いますが、読者はどんな感想を持ったのでしょう。
この漫画の魅力の一つは、やはり登場人物の個性ではないでしょうか。特に湘北高校の5人のバスケ部員の人気が高いと思います。主人公の桜木花道は、バカキャラのヤンキーだがポテンシャル抜群。流川楓は、クールで無表情の美男子だが負けず嫌い。赤木剛憲は、ごつくて真面目なキャプテンだが弄られキャラ。宮城リョータは、ヤンチャだが明るいムードメーカー。三井寿は、元長髪で一時期は道を外れたが男気のある実力者。それ以外の部員も、それぞれしっかりとしたキャラ設定がされており、メガネ君こと木暮公延は、真面目で温厚な性格で物語の重要な役割を担っています。
部員以外の関係者も個性的で、赤木の妹の晴子は、兄と全く似ていない美少女。晴子は流川に恋するが、流川は我関せずで、桜木からの気持ちには気づいていない天然キャラです。顧問の安西先生は白髪頭に太った体型で優しい印象の監督ですが、桜木にアゴをタプタプされて弄られたり、以前はスパルタ指導者だったという過去があります。マネージャーの彩子さんはセクシーなキャラで、リョータが恋心を抱いています。他校のプレーヤーも個性派揃いで、熱心な読者であれば好きな登場人物も何人かいるのではないでしょうか。