この国にバスケットボールを広めた漫画
誰もが一度は聞いたことはあるであろう不朽の名作。不良少年がひょんなことをキッカケでバスケットボール部に入部し全国制覇を目指す少年漫画。今なお根強い人気を誇り漫画界のレジェンド的存在になりつつある。
この作品がキッカケでバスケットボールを始めたという人は多いのではないだろうか。そのくらい影響力があり、少年の心に突き刺さり揺さぶる素晴らしい作品である。
この漫画の特筆すべき点は数多くあるが、その中でもやはり『バスケットボールというスポーツの魅せ方』だろう。もちろんストーリーや登場人物の人間模様なども魅力の一つだが、まだバスケットボールというスポーツが日本ではマイナーだった時期に連載が始まったにも関わらず人気を博したというのは魅せ方が上手だったからだろう。
バスケットボールの花形であるダンクシュートや基礎のレイアップシュート。ジャンプショットや3Pシュートなどに加えリバウンドの重要性や、守備面でもこのスポーツの真髄を描いている。
そしてやはりこの作品の魅力の一つとして外せないのが名言の多さである。おそらくスポーツを経験したことのある人間ならば、心を揺さぶられない人はいないのでは無いか。それほどこの作品の言葉には大きな力と魂が籠っている。全31巻ながら最高潮のままクライマックスを迎えた少年ジャンプ作品にしては珍しい作品である。是非一度読んでもらいたい珠玉の作品である。