とにかく最高!
「スラムダンク」というマンガはとにかく最高です。まず最初に言えるのは、なんといっても作者の井上さんの画力。絵がとにかくうまい。最終巻のラスト20ページほどは吹き出し無しの絵だけ。それでも語りかけてくるかのような絵の凄さがあります。次にいいと感じるのは、主人公以外のキャラクターの強さ。主人公が一番目立って際立つのは当たり前ですが、この作品は主人公以外もいいキャラクターをしています。キャプテン赤木は高校生と思えないほど落ち着きがあり、主人公の桜木をこれでもかというくらい叱って、でもその叱りの中には愛があり、桜木もそれにだんだんと応えていく。エースで桜木のライバル(?)の流川、クールで口数は多くありませんが、内に秘める闘志はものすごいものがあります。3年生のスリーポイントシューター三井、2年生のポイントガード宮城など、レギュラー陣のクセの強さはかなりのものがあります。控えの選手達や相手チームの選手にポイントを当てたところもあり、いいキャラクターばかりです。そして忘れてはいけないのは湘北高校の監督、安西先生。名将中の名将。通称ホワイトヘアードブッダ。登場回数は多くないのにかなりの存在感。無敵です。桜木が入部してから夏のインターハイが終了するまでの4ヶ月ほどの短い時系列の中にとんでもなく濃いストーリーが詰まっています。この作品を見たことのない若い世代には絶対見てほしく、後世に残して欲しい作品です。