TOKYO JUNGLE(トーキョージャングル)のネタバレ解説・考察まとめ

『TOKYO JUNGLE』(トーキョージャングル)とは、ソニー・コンピュータエンタテインメントが2012年6月7日に発売したPlayStation 3用のゲームソフト。同社によるクリエイター発掘支援プログラム「PlayStation C.A.M.P!」で開発された作品としてリリースされた。人類が消えた東京を舞台に、50種類以上の動物を操作して生き残りを目指す3Dアクションゲーム。東京を闊歩する動物たちは一見するとシュールだが、生命の循環という深いテーマを持つことでも話題となった。

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プレイ中に現れるオブジェクト

プレゼントボックス

エリア内に点在している、発光する箱型のオブジェクト。プレイヤーが近づくと「プレゼントボックスを開ける」というアクションが表示され、開けることで中のアイテムを取得できる。
メガネや帽子、衣装などの変装アイテムのほか、食べ物や飲み水、ステータス異常を解消する医薬品やケアグッズなども入っているため、ゲーム攻略に有利な効果を持つものも多い。
完全にランダムで配置されているが、オンラインランキング報酬や特定ミッション達成でも追加される。また、一部のプレイヤーの中では「渋谷駅周辺に現れるボックスは当たりが多い」というジンクスも存在している。

『TOKYO JUNGLE』(トーキョージャングル)の名言・名セリフ/名シーン・名場面

ストーリーモードで垣間見ることができる動物たちのドラマ

本作のストーリーモードは、人類滅亡の謎に迫りながら、それぞれの動物のドラマを垣間見ることができるのも魅力だ。各チャプターごとに様々な動物の生活を垣間見ることが可能で、ナレーションの形で彼らの心情なども知ることができる。
子どもの誕生を喜び、飢えと戦う動物たちの織りなすドラマは、生命のサイクルそのものを描くかのような美しいものとなっている。

『TOKYO JUNGLE』(トーキョージャングル)の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

若手と未経験チームで制作が始まった本作『TOKYO JUNGLE』(トーキョージャングル)

このゲームを制作したクリスピーズ(Crispy’s!)というチームは、企画時の平均年齢が約23歳と、若年層のメンバーで立ち上げられたプロジェクトだった。彼らはゲーム制作経験がほとんどなかったため、「普通はこうする」という既成概念に縛られることなく、自由にアイデアを出しあって本作『TOKYO JUNGLE』(トーキョージャングル)の制作にあたったという。
しかし道のりは厳しく、企画を提案した際、ソニーの幹部たちは「コンセプトは面白いとは思うけど、売れるかどうか」と難色を示していた。そこで見せ方やゲーム性の検討と調整を重ねて、TGS2010からリリースまでの間に完成度を上げて制作をし、無事『TOKYO JUNGLE』(トーキョージャングル)のリリースに漕ぎつけた。
主軸となるサバイバルのほか、よく練られたストーリー性で「命のサイクル」という壮大なテーマを描き切った本作は、「なんだかシュール」と「深い」が共存する、奥行きのある作品に仕上がっている。

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