文豪とアルケミスト(文アル)のネタバレ解説・考察まとめ
『文豪とアルケミスト』(略称:文アル)とは、「文豪」を題材にした育成シミュレーションゲームである。開発・運営は、ゲームプラットフォームのDMM GAMESである。2016年11月にブラウザ版がリリースされ、翌年の2017年6月にスマートフォン版の配信が開始された。大正ロマンとスチームパンクを基調にした現実とは異なる歴史を歩んだ日本を舞台に、物語を展開していく。侵蝕者と呼ばれる敵から文学を守る為、プレイヤーは文豪達を転生させ、彼らと共に侵蝕者達と戦っていく事となる。
ファウスト
CV:なし
海の向こうに存在する組織・結社所属のアルケミスト。意思を持つ侵蝕者・ミメシスが文学書『不思議の国のアリス』に侵蝕した事がきっかけで、帝国図書館と関係を持つようになる。ファウストいわく結社には、「人類が構築した概念を観測し、本という形で記録し守る」使命があるとのこと。その為に、錬金術を使って、何世紀もの間人知れず活動を続けてきたという。しかし彼らにも文豪を転生させる力はないようで、転生が可能なアルケミストがいる帝国図書館に声をかけてきた模様。当初は協力というよりも半ば脅しに近い形で「転生の力」だけを欲しがったが、帝国図書館側の力を認めてからは態度を軟化させ、協力体制を取っている。
高圧的な態度の人物ではあるが、実は文豪・ゲーテの弟子であり、彼に対してだけはその態度も鳴りを潜める。ゲーテの事を心から尊敬している模様。彼の名の「ファウスト」も、ゲーテが自身の代表作『ファウスト』からつけたものだという。同名のキャラクターとして、『文アル』中には中世に活躍したアルケミスト・ファウスト博士が出てくるが、彼とは別人物にあたる。だが、外見が似ている共通点がある為、何らかの関係性は推測されている。
敵キャラクター
侵蝕者
CV:なし
『文アル』に出てくる敵の総称。人間の感情、なかでも「負」にまつわる感情から生まれたエネルギー体のような存在である。文学書などの本の中を破壊する事ができ、彼らが起こすその現象を「侵蝕」と呼ぶ。彼らに侵食された本は、少しずつ色を黒く染め上げていき、最後には本に関係する記憶を世界中の人々の中から消し去ってしまう。その影響は転生した文豪達にもいくらか出るようで、侵蝕が激しい本から転生した文豪のなかにはいくらか過去の記憶を失っている者もいる。また、精神が不安定な文豪ほど侵蝕者が持つ「負の感情」のエネルギーに当てられ、意気消沈してしまう。精神が安定している者であっても、攻撃を受けた際は少なからず精神が浸蝕される。時には、侵蝕者に当てられて精神が不安になったところで過去のトラウマや失態などの記憶が引き金となって、自ら侵蝕化してしまう文豪もいる。この場合は、いつも通り潜書を行う事で彼らを正気に戻す事が可能だ。
姿形は人型であったり、羊の形をしていたり、はてには洋墨瓶の形をしている物などさまざまである。ただし、各戦闘ステージのボスは人型である事が多い。また、各侵蝕者には姿形毎に旧字体での番号がつけられている。数字が大きくなるほど、攻撃力と防御力が上がっていく。番号は「零号」「壹号」「貳号」「参号」「肆号」「伍号」の全6種である。
メフィストフェレス
侵蝕者の親玉にあたる敵キャラクター。負の感情の集合体であり、名前はあくまでも便宜上のものに過ぎない。かつて彼を研究していたアルケミスト・メフィストフェレスが名付けたという。有史以来、さまざまな場所で人々を誑かしていたとされる悪魔でもあった。
イベント「異境秘録「悪の華」ヲ浄化セヨ」にて、プレイヤーと文豪達の手によって文学書の中に封印された。しかし、あくまでも封印である為、消滅はできていない。
また、容姿がドイツ文豪・ゲーテの愛弟子であるファウストに似ているが、なぜそのような姿をしているのかは不明である。
『文豪とアルケミスト』のアイテム
衣装(いしょう)
文豪が来ている衣装のこと。通常の戦闘衣装にくわえ、条件をクリアした際に入手できる衣装やイベント報酬・期間限定ガチャで入手できる特殊衣装が存在する。各衣装には火・水・風・土の属性が付属しているほか、備わっている攻撃力や防御力の値が異なる特徴がある。レア度が高い衣装ほど、攻撃力や防御力が高い。
装像(そうじょう)
文豪達の装備品。1つの会派に、攻撃力底上げ用1枚と防御力底上げ用1枚の計2枚を装備できる。リリース当初は、文豪1人につき1枚の仕様だった。攻撃と防御力を底上げするほか、攻撃の命中率や敵の急所に攻撃があたる確率をあげてくれるサブ効果も持つ。また、レアリティの低いカードを覗き、カードの絵柄は転生した文豪達の日常風景を写し取ったものとなっている。そのため、コレクションアイテムとして集める楽しみ方も可能。同じカードを重ねる事で、カードの持つ効果を強くできるほか、絵柄を変えられる。最大3枚まで重ねることが可能。
装像専用のガチャで入手できるほか、イベント報酬や課金アイテムの購入、いらなくなった装像を分解し、思念素と呼ばれるアイテムを一定数入手し、交換ショップで交換するといった方法でも入手できる。また、ガチャには恒常で設置されているものにくわえ、イベント期間限定のガチャや文豪の誕生日限定のガチャも存在している。
煌装像
2023年7月から実装された新しい装像。イベント報酬のみでゲットできる。カードの柄は既存の絵柄が使われているが、ホログラム加工が施されており、名前の通り煌めきがある。また、同じ絵柄の既存装像と比べると、底上げできる効果の値も強く設定されている。最初からカードを重ねきった状態になっているのも、他の装像と違う点だ。ただし、それ故にカードを重ねて絵柄を変える事は不可能となっている。
召装石(しょうそうせき)
装像をガチャで召喚する際に使う石。デイリーミッションやウィークリーミッション、イベント報酬等でゲットできる。
洋墨(インク)
目次 - Contents
- 『文豪とアルケミスト』の概要
- 『文豪とアルケミスト』のあらすじ・ストーリー
- 旧プロローグ
- 文学奇譚 第一章
- 第一話 有碍書へようこそ
- 第二話 侵蝕者との戦い
- 第三話 有碍書を浄化せよ
- 第四話 館長の司令
- 第五話 侵蝕者を探せ
- 第六話 侵蝕者の生態
- 第七話 浸蝕現象の原因
- 第八話 文学の世界/勝利
- 第九話 錬金術とアルケミスト
- 第十話 アルケミストの力
- 第十一話 侵蝕者の概念
- 第十二話 侵蝕者を追え/救出
- 文学奇譚 第二章
- 第十三話 文学の世界
- 第十四話 自然主義
- 第十五話 耽美主義
- 第十六話 言葉でできた芸術/絶不調
- 第十七話 私小説
- 第十八話 見解の相違
- 第十九話 文学のはじまり
- 第二十話 生き方の文学/不穏な足音
- 新プロローグ
- 『文豪とアルケミスト』のゲームシステム
- 図書館/司書室
- 潜書(せんしょ)
- 有碍書(ゆうがいしょ)
- 封蔵書(ふうぞうしょ)
- 有装書(ゆうそうしょ)
- 有魂書(ゆうこんしょ)
- 散策
- 信頼度
- 文豪
- 結成
- 開花(かいか)
- 精神
- 召装(しょうそう)
- 図鑑
- 人物図鑑
- 回想図鑑
- 研究報告書
- 内装
- 『文豪とアルケミスト』の登場人物・キャラクター
- 新思潮派(しんしちょうは)
- 芥川龍之介(あくたがわ りゅうのすけ)
- 谷崎潤一郎(たにざき じゅんいちろう)
- 松岡譲(まつおか ゆずる)
- 山本有三(やまもと ゆうぞう)
- 久米正雄(くめ まさお)
- 菊池寛(きくち かん)
- 無頼派(ぶらいは)
- 太宰治(だざい おさむ)
- 坂口安吾(さかぐち あんご)
- 織田作之助(おだ さくのすけ)
- 檀一雄(だん かずお)
- 北原一門(きたはらいちもん)
- 北原白秋(きたはら はくしゅう)
- 萩原朔太郎(はぎわら さくたろう)
- 室生犀星(むろう さいせい)
- 尾崎一門(おざきいちもん)
- 尾崎紅葉(おざき こうよう)
- 泉鏡花(いずみ きょうか)
- 徳田秋声(とくだ しゅうせい)
- 余裕派(よゆうは)
- 夏目漱石(なつめ そうせき)
- 森鴎外(もり おうがい)
- 正岡子規(まさおか しき)
- 三田派(みたは)
- 永井荷風(ながい かふう)
- 佐藤春夫(さとう はるお)
- 三木露風(みき ろふう)
- 白樺派(しらかばは)
- 志賀直哉(しが なおや)
- 武者小路実篤(むしゃのこうじさねあつ)
- 有島武郎(ありしま たけお)
- 里見弴(さとみ とん)
- プロレタリア
- 小林多喜二(こばやし たきじ)
- 徳永直(とくなが すなお)
- 中野重治(なかの しげはる)
- 新感覚派(しんかんかくは)
- 川端康成(かわばた やすなり)
- 横光利一(よこみつ りいち)
- 新興芸術派(しんこうげいじゅつは)
- 梶井基次郎(かじい もとじろう)
- 井伏鱒二(いぶせ ますじ)
- 堀辰雄(ほり たつお)
- 明星(みょうじょう)
- 高村光太郎(たかむら みつたろう)
- 石川啄木(いしかわ たくぼく)
- 吉井勇(よしい いさむ)
- アララギ派
- 伊藤左千夫(いとう さちお)
- 斎藤茂吉(さいとう もきち)
- 夏目門下(なつめもんか)
- 鈴木三重吉(すずき みえきち)
- 内田百閒(うちだ ひゃっけん)
- 正岡一門(まさおかいちもん)
- 高浜虚子(たかはま きょし)
- 河東碧梧桐(かわひがし へきごとう)
- 層雲(そううん)
- 種田山頭火(たねだ さんとうか)
- 尾崎放哉(おざき ほうさい)
- 無派閥の文豪
- 中原中也(なかはら ちゅうや)
- 宮沢賢治(みやざわ けんじ)
- 島崎藤村(しまざき とうそん)
- 田山花袋(たやま かたい)
- 広津和郎(ひろつ かずお)
- 江戸川乱歩(えどがわ らんぽ)
- 坪内逍遥(つぼうち しょうよう)
- 二葉亭四迷(ふたばてい しめい)
- 中島敦(なかじま あつし)
- 小泉八雲(こいずみ やくも)
- 若山牧水(わかやま ぼくすい)
- 国木田独歩(くにきだ どっぽ)
- 幸田露伴(こうだ ろはん)
- 吉川英治(よしかわ えいじ)
- 岩野泡鳴(いわの ほうめい)
- 正宗白鳥(まさむね はくちょう)
- 徳冨蘆花(とくとみ ろか)
- 直木三十五(なおき さんじゅうご)
- 夢野久作(ゆめの きゅうさく)
- 中里介山(なかざと かいざん)
- 三好達治(みよし たつじ)
- 新美南吉(にいみ なんきち)
- 小川未明(おがわ びめい)
- 山田美妙(やまだ びみょう)
- 草野心平(くさの しんぺい)
- 折口信夫(おりぐち しのぶ)
- 柳田國男(やなぎた くにお)
- 島田清次郎(しまだ せいじろう)
- 北村透谷(きたむら とうこく)
- ロシア
- レフ・トルストイ
- フョードル・ドストエフスキー
- ドイツ
- ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
- フランス
- シャルル・ボードレール
- アルチュール・ランボー
- アメリカ
- アーネスト・ヘミングウェイ
- フランシスコ・スコット・フィッツジェラルド
- エドガー・アラン・ポー
- ハワード・フィリップス・ラヴクラフト
- イギリス
- コナン・ドイル
- ルイス・キャロル
- 帝國図書館職員
- 館長
- ネコ
- アカ
- アオ
- ファウスト
- 敵キャラクター
- 侵蝕者
- メフィストフェレス
- 『文豪とアルケミスト』のアイテム
- 衣装(いしょう)
- 装像(そうじょう)
- 煌装像
- 召装石(しょうそうせき)
- 洋墨(インク)
- 手紙
- 開花素材
- 文魂(ふみたま)
- 想魂(おもいだま)
- 語魂(かたりだま)
- 魂ノ歯車(たましいのはぐるま)
- 文ノ華(ふみのはな)
- 想ノ華(おもいのはな)
- 語ノ華(かたりのはな)
- 有装書(ゆうそうしょ)
- 有魂書(ゆうこんしょ)
- 覚醒ノ指輪(かくせいのゆびわ)
- 調速機(ちょうそくき)
- 金貨
- 内装許可書
- 霊薬(れいやく)
- ネコの手
- 『文豪とアルケミスト』の用語
- アルケミスト/特務司書(とくむししょ)
- 国定図書館(こくていとしょかん)
- 帝国図書館(ていこくとしょかん)
- 文豪
- 文士(ぶんし)
- 助手
- 政府
- 結社
- 武器
- 属性
- 文豪レベル
- 衣装レベル
- 侵食(しんしょく)
- 精神
- 筆殺奥義(ひっさつおうぎ)
- 降臨
- 双筆神髄(そうひつしんずい)
- 初期文豪
- 海外文豪
- 刃文豪(やいばぶんごう)
- 弓文豪(ゆみぶんごう)
- 銃文豪(じゅうぶんごう)
- 鞭文豪(むちぶんごう)
- 『文豪とアルケミスト』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 芥川龍之介「人生は死に至る戦いだってこと、忘れてはいけないよ」
- 太宰治「あぁ、芥川先生が俺の作品を読んでみたいって仰ってたんだよ!まさかまさかこれは……脈アリってやつ!?」
- 井伏鱒二「小説の主人公なんていうのは中途半端でいいんだ。そのほうがリアルで面白いだろ?」
- 『文豪とアルケミスト』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 作中背景に描かれている原稿には実在する小説の一節を記載
- 一度廃止された食堂回想
- 音楽担当の坂本英城の妻はDMM GAMES作品のファン
- 『文豪とアルケミスト』の主題歌・挿入歌
- テーマソング:坂本英城「文豪とアルケミスト」