ファイナルファンタジーII(FF2)のネタバレ解説・考察まとめ
ファイナルファンタジーIIは、FFシリーズの第2作目。
FF2は、従来のゲームにあったレベルや経験値という概念を無くし、戦闘中にとった行動によって、キャラクターを好きなように成長させられる新しいシステムを採用した意欲作である。
パラメキア帝国が世界を侵略しようとしている世界で、帝国軍と反乱軍との戦いを軸に、出会いと別れ、命の絆の物語が展開される。
ラミアクイーン
アルテアで反乱軍のリーダーであるヒルダに化けていたモンスター。
大戦艦で救出したはずのヒルダの様子がおかしいという話から、フリオニールが会いに行くと、いきなりBGMが変わり、ヒルダがフリオニールを誘惑するという展開に。
しかも、ちょっとその気になってしまったフリオニールの様子に、それまでシリアスな展開だっただけにプレイヤーも意外に思っただろう。
その後のフリオニールの性格を印象づけるイベントとなってしまった。
バトル面ではなかなかの強敵であり、逃げられない敵である。
混乱、攻撃回避などの精神魔法を使用してくるため、厄介な敵だ。
「ダイヤの胸当て」「守りの指輪」「金の髪飾り」などの他、全状態異常を防ぐ「リボン」を低確率で落とす。
後半のダンジョンでは雑魚敵として登場する。
ソウル・オブ・リバース
出典: www.messiah.jp
GBA版から追加された、クリア後にプレイできるシナリオ。GBA版以降のリメイク(PSP版、iPhone版、iPod touch版など)でもこの追加シナリオは入っている。
内容は、FF2のストーリー上で死亡したキャラクター達が、死んだ先で行き着いた別世界を冒険する物語である。
登場人物はミンウ、スコット、ヨーゼフ、リチャードの4人。
スコット以外は本編で仲間になるキャラであり、本編でパーティから抜けた時点のステータスや装備を引き継いで使用できる。
スコットをプレイヤーキャラとして使用できるのはここだけである。
「ソウル・オブ・リバース」は、本編でいくらか育った状態のキャラクターを使用するため、開始時から相当の難易度が設定されている。
これは、FC版本編で育てていたのにいきなり死んで離脱され、装備も戻ってこない、というプレイヤーの嘆きへの救済的意味を込めての仕様である。
逆にどうせ死ぬからと、本編で育成の出来る3人を十分に育てていない場合、序盤でいきなり苦戦してしまうということになる。主人公のために命を落とす彼らを尊重して欲しい、という願いも込められているような仕様だ。
秘紋の迷宮
PSP版のみの追加ダンジョン。
ポフトの町の周囲に計4つのダンジョンが点在している。このダンジョンはワードメモリーシステムを利用して進むシステムになっている。
特に条件などはなく、ゲームの進行に合わせていつでも挑戦できる。
一度クリアした場所は行くことができなくなるが、条件をみたすと再度突入できるようになる。
ダンジョン内にはキャラクター専用武器などがあり、ヨーゼフやリチャードらの武器も手に入れることが可能である。
フロアごとにワードメモリーシステムでおぼえた言葉を選択し、奥へと進んで最下層にいるボスを倒すとクリアとなる。
一つの言葉ごとにフロアは決まっており、各フロアでは条件をクリアすると新たな「言葉」を覚えることが可能となる。
後半で覚えた言葉ほど敵が強いフロアとなり、宝箱の中身も良くなる。
ミニゲーム・神経衰弱
出典: iphoneac.com
ワンダースワンカラー版以降のリメイク版(携帯アプリ版以外)に搭載された、雪上船でできるミニゲーム。
16枚のカードから2枚ずつ8ペアを当てるという神経衰弱ゲーム。
規定回数以下のミスでクリアするとアイテムが貰える。
通常はパーフェクトクリア時の景品でも、せいぜいエリクサー程度だが、パーティ内のメンバーが熟練度16の「トード」の魔法を所有していると、最強クラスの防具である源氏シリーズの装備やイージスの盾等、賞品が豪華になり、GBA版では最強武器のマサムネまでもらえるようになっている。
「トード」とは、FF2では敵が使うとカエル状態にされる魔法だが、味方が使うと即死効果になる。
成功率が高いため、最強の黒魔法とも噂されているので、熟練度を上げる価値はある。
また、連続してゲームを続けた場合、配列パターンが32回で順番にループするという仕様のため、メモを取れば33回目以降は容易にクリアができてしまう。
裏技・バグ
パーティーアタック
FF2は熟練度システムによって、HPが減少さえすればHP最大値の上昇に繋がるため、味方同士で攻撃しあう「パーティアタック」によってHPを伸ばすことも可能であった。
この「パーティーアタック」は裏技として当時の専門誌にも掲載され、HPを数万まで成長させる事も可能だった。
戦闘に入った時、雑魚敵だけを残しておいて、味方同士で攻撃しあうことで、HP、MPを成長させることができたのである。
このテクニックの欠点は、初期の段階でもこの技を利用できるためHPが早期に上がってしまい、フィールド上の敵が、プレイヤーの残りHPが一定以上あると逃亡する(後半になって雑魚敵と戦わなくても良いように)仕様になっているため、雑魚敵との戦闘自体が減ってしまうことである。
そうなると、戦って他のステータスを成長させる機会が減少するなど、逆に不利となる状況も生まれてしまうことになる。
また、宿屋でHP、MPを回復させることができるのだが、HP、MPの最大値と現在値の差に応じて宿泊費が変動するようになっているため、過剰にHP、MPの最大値を上昇させてしまうと宿泊費が高騰することになり、初期のお金がない状態ではかなり辛い状況になってしまう。
ブラッドソード
出典: ff2a.seesaa.net
FF2では伝説の、ラストボス必殺武器である。
「ブラッドソード」とは、「与えたダメージをHPとして吸収できる」という効果を持っている武器である。
「ブラッドソード」のダメージ計算式は、対象の防御を無視し、1ヒットあたり相手の最大HPの1/16の固定ダメージを与えるとなっている。
つまり、16回分攻撃を命中させればアンデッドモンスターを除く敵すべてを必ず倒せてしまうのだ。
そしてそれはラストボスにも有効であった。
「ちから」のステータスおよび「剣の熟練度」がある程度上がっていれば楽にラストボスを倒せてしまうため、ゲームバランスを崩してしまうほどの武器、と言われていた。
しかもFC版ではこの「ブラッドソード」が2本手に入るのだ。
これは「パーティアタック」同様、開発側の意図しない結果であり、バグ技とされている。
現状、リメイク版においても修正されていないが、手に入る本数は1本のみとなった。
ただ、リメイク版ではこの追加効果が効かないボスが追加されている。
『ファイナルファンタジーII』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
皇帝の本名
出典: www.amazon.co.jp
FF2の小説「夢魔の迷宮」ではパラメキア皇帝には「マティウス」と言う名前がある。
後に「FF12」や「FFタクティクスアドバンス」などには、皇帝をモデルにした召喚獣が登場し、「マティウス」という名称が使われている。
フリオニールの墓
FF2の発売から7ヶ月後に発売された、ナムコの対戦格闘ゲーム「天下一武士 ケルナグール」には、「フリオニール ここにねむる」という表記が出てくる。
これは、FF1の「リンクここにねむる」のリンクの墓、「リンクの冒険」の勇者ロトの墓と同様のパロディだと思われる。
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目次 - Contents
- 『ファイナルファンタジーII』の概要
- 『ファイナルファンタジーII』のあらすじ・ストーリー
- 『ファイナルファンタジーII』のゲームシステム
- 熟練度システム
- 魔法
- ワードメモリーシステム
- 『ファイナルファンタジーII』の登場人物・キャラクター
- フリオニール
- マリア
- ガイ
- レオンハルト
- ミンウ
- ヨーゼフ
- ゴードン
- レイラ
- リチャード・ハイウィンド
- スコット
- ヒルダ
- ポール
- シド
- 装備と回避率
- 究極魔法アルテマ
- 敵・モンスター
- パラメキア皇帝
- ダークナイト
- ボーゲン
- ラミアクイーン
- ソウル・オブ・リバース
- 秘紋の迷宮
- ミニゲーム・神経衰弱
- 裏技・バグ
- パーティーアタック
- ブラッドソード
- 『ファイナルファンタジーII』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 皇帝の本名
- フリオニールの墓
- チョコボ