3月のライオン(漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

『3月のライオン』とは、『ヤングアニマル』(白泉社)にて2007年から連載している羽海野チカの漫画作品。将棋を題材としており、現代の東京や架空の下町「三月町」「六月町」などを舞台に、中学生でプロ棋士になった少年・桐山零が奮闘する姿を描く。同時に、彼と彼を取り巻く様々な人々が失った何かを取り戻していくラブストーリーでもある。将棋の監修は棋士・先崎学が行っている。2016年にアニメ化、2017年に実写映画化、2015年にスピンオフ作品がメディア展開され、ファンブック2冊が出ている。

幸田柾近(こうだ まさちか/演:豊川悦司)

右コマ・幸田柾近

CV:大川透、山野井仁
八段のプロ棋士で、零の師匠であり、義父である。現在はB組2級。
もともと零の父親とは友人。その為、子供時代の零ともよく将棋を指していた。
零の家族が事故で亡くなってからは、内弟子として零を自宅に引き取り、実の子と共にひとつ屋根の下で育てた。

将棋を愛するが故に、将棋を中心に物事を厳しく考える傾向にある。
その為、実の子供達に反発され、家庭不和になっているが、その事に気づいていない。

幸田香子(こうだ きょうこ/演:有村架純)

CV:井上麻里奈
幸田家の長女で、零の義理の姉にあたる。零の4歳年上。
気性も棋風も嵐のように激しい。幼い零に暴力をふるい、成長してからは言葉でいたぶるようになる。
鬼のように美しく、棋士・松永正一棋士からは「大人になれば毒婦になる」と、指摘されるほどだった。

中学2年生までは奨励会に所属していた。しかし、中学2年時に零に勝てなくなり、それを理由に父親に無理やり奨励会を辞めさせられた。
それまでは父の関心を一身に集める零への反発が強かったが、この一件で、父親そのものへの反発も加わり、反抗的になる。思春期には外で遊びまわり、自宅に戻らなくなる。

成人後は、妻帯者の後藤正宗(ごとう まさむね)に惚れ込み、不倫のような付き合いをする。
家を出て、派遣会社に勤めながら、妻の看病をする後藤をサポートする。

幸田歩(こうだ あゆむ)

CV:井上麻里奈
幸田家の長男で、零の義弟。
零が来るまでは、将棋を指していた。
零に勝てなくなると将棋を辞め、ゲームに没頭するようになる。その影響で、成長しても努力することを放棄している。

幸田の妻

左コマ・キッチンに立つのが幸田の妻

CV:大福弓子、島本須美
零を内弟子として迎え入れてから、家庭がぎくしゃくしてしまった事にいまだに戸惑っている。
一方で、棋士である夫の1番の理解者は棋士である零であり、零自身も孤独な子供である事に気づいている。

棋士(タイトルホルダー)

宗谷冬司(そうや とうじ/演:加瀬亮)

CV:石田彰
棋界最強の名人。
タイトル5冠を持ち、「将棋の神」とも「悪魔」とも例えられる存在。
零は宗谷を「神さまの子ども」と評した。

30代で独身。島田と同期だが、15歳の頃から時間が止まったように外見が変わっていない。
京都・銀閣寺近くで祖母と一緒に暮らしている。

15歳中学生でプロ入りし、21歳史上最年少で名人に就位。史上初7大タイトル独占など数々の偉業を達成し、その伝説をいまだ現役で更新している。

第43回新人戦記念対局後に、零は宗谷の耳が聞こえない事に気づく。
将棋連盟会長・神宮寺崇徳(じんぐうじ たかのり)からの説明で、10年ほど前からストレスが原因の突発性難聴になり、時折 音が聞こえなくなっている、と明かされる。
本来であれば継続すべき治療を、「静かでよい」と宗谷は放棄している。
現在、音が聞こえないまま対局していることが多く、神宮寺やごく少数の関係者のみ この事実を知っている。

柳原朔太郎(やなぎはら さくたろう/演:斉木しげる)

CV:大塚芳忠
A級、棋匠のタイトルホルダー。
現役最年長の66歳にして、タイトル通算14期の実力者で、棋士達から「化けもの」と評されるほど一目置かれている。

ひらひらとかわして からかうような棋風。
老体に鞭打ち将棋に臨み、第三十三期棋匠戦で島田に勝利し、棋匠の永世位を獲得した。

将棋連盟会長・神宮寺とは気の置けない仲で、「徳ちゃん」「朔ちゃん」と呼び合う。
スピンオフ作品でも、神宮寺の友人として登場している。

土橋健司(どばし けんじ)

九段の実力者だが、子供の頃から宗谷と対局しては負け続けている。
独身で実家暮らし。

生粋の居飛車党だが、作戦や研究によっては中飛車などの思い切った手を指すこともある。
研究熱心で、生活のほとんどを将棋の研究に費やしている。
棋士・藤本雷堂も「運やツキすら必要とせずにここまでやって来た」と、土橋の努力を評価している。

決まった生活リズムで過ごし、遠征先でもそのリズムを崩さない。
いつもと同じ食事やお菓子を食べ、いつもと同じように詰め将棋をする姿勢から、棋士・松永正一から「中にロボットが入っている」と言われる。
一方、土橋優勢の対局中でも、新研究のためには相手が繰り出す罠の誘いに乗り、楽しむような臨機応変さを併せ持つ。

第70期名人戦では宗谷に負けたが、棋竜戦で藤本に勝利。棋竜のタイトルホルダーになる。

藤本雷堂(ふじもと らいどう)

Sonochy
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