3月のライオン(漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

『3月のライオン』とは、『ヤングアニマル』(白泉社)にて2007年から連載している羽海野チカの漫画作品。将棋を題材としており、現代の東京や架空の下町「三月町」「六月町」などを舞台に、中学生でプロ棋士になった少年・桐山零が奮闘する姿を描く。同時に、彼と彼を取り巻く様々な人々が失った何かを取り戻していくラブストーリーでもある。将棋の監修は棋士・先崎学が行っている。2016年にアニメ化、2017年に実写映画化、2015年にスピンオフ作品がメディア展開され、ファンブック2冊が出ている。

52歳の棋士。

自分の心を相手に直接語りかける技を持ち、察しが良いスミスには特に心の声で語りかけている。
その為、スミスと絡んでいるシーンが多い。

滑川臨也(なめりかわ いざや)

七段。

やせ細り幽霊のような立ち居振る舞いに、喪服のように黒いスーツを着用している為、「死神」「立てば不吉」「座れば不気味」「歩く姿は疫病神」などと棋士からは蔭で呼ばれている。
後に実家が葬儀屋で、いつでも葬儀屋の手伝いができるように黒いスーツを着用している事が判明する。

対局中に相手の顔をのぞき込んだり、ふすまの隙間から覗いたり、その立ち居振る舞いから恐れられている。
しかし本人は人間が大好きで、真剣勝負である対局中に相手を愛しく思うことから見つめてしまう、と雑誌のインタビューで答えている。

入江健一郎(いりえ けんいちろう)

左コマ・入江健一郎

23歳でプロ入り後、B級2組に来るまで20年を費やし、現在B級2組3年目。
その勝率は6割2分以上で、昇級のスピードはゆっくりだが、確かな実力で強い。

小学生の時に遠泳で溺れかけた経験があり、その時に「まずは落ち着け」「パニクったまま暴れるな」と教わる。
棋士となってからも、その経験を心に刻み、冷静でいることを心がけている。

甘党で、対局の休憩中に、毎回 温かい缶入り汁粉を飲む。
対局後には、ウイスキーを冷やし飴で割って飲む。

棋士(C級1組)

安井 学(やすい まなぶ/演:甲本雅裕)

安井 学

CV:岩田光央

六段。
普段は腰が低く気が弱いが、負けると酒・ギャンブル・暴力行為を繰り返す。その為、12月24日の零との対局後に離婚となる。
「クリスマスまではパパといたい」と娘にお願いされたが、零との対局を選ぶが、中盤のミスで戦意を失い、途中で試合を投げるような敗北となった。

蜂谷すばる(はちや すばる)

左コマ・蜂谷すばる

CV:吉野裕行

23歳。五段。
20代若手棋士の中で1番の有望格、と言われている。

早指しを得意とし、研究の末の攻撃的な棋風。
対局中に舌打ちや貧乏ゆすり、扇子鳴らし、大きな態度を繰り返すため「東のイライラ王子」と、棋士の間で蔭で呼ばれている。
周りの棋士からは、蜂谷という名前と 蜂が飛び回るようにイライラする事から、「ハッチ」と愛称で呼ばれる。

勝っても負けてもイライラし、時には大泣きし、感想戦は深夜に及ぶほど長い。

棋士(C級2組)

松永正一(まつなが しょういち)

中央の人物・松永正一

CV:岡和男

棋士歴40年のベテラン、七段。65歳。

C級1組の残留をかけた試合で零と対局。しかし対局に負け、降級(C級2組)になった。
当初はC級1組から降級した場合引退すると噂されていた。
本人もそのつもりだったが、零との対局で将棋にかける熱い情熱を思い出し、引退を撤回した。

福島県会津地方出身で、大人げない態度や失言の宝庫だが、愛嬌がある為 許されてしまう。

松本一砂(まつもと いっさ/演:尾上寛之)

右側の人物・松本一砂(まつもと いっさ)

CV:木村昴

五段。山形県出身の26歳。

攻撃的な棋風だが、本人の性格は明るく素直。
身長が181センチメートルと高く、同じく身長が高いスミスとは、「大きな生き物同士」仲が良い。

桜井棋士と登山後は、桜井に心酔している。

あかりに好意を寄せており、あかりの勤めるスナックにも頻繁に顔を出している。

山崎順慶(やまざき じゅんけい/演:奥野瑛太)

左コマ・山崎順慶

CV:安元洋貴
五段。
スキンヘッドに眉なしという特徴的な外見をしている。
レース鳩の趣味を持つ。

将棋の成績が停滞し、現在スランプの状態が長く続いている。
しかし、新人戦では4回優勝している。その為、周囲の棋士からは「あと1回の優勝で「永世新人王」になる」と陰口を言われている。

新人戦対局で、千日手という長期戦を用いて 二階堂に勝利する。
しかし、長時間の対局で二階堂は体調が悪化し、入院。
その後、ひそかに自分が育てたアジサイの花を入院中の二階堂に届けた。厳しい面と優しい面を併せ持つ。

恐れなく将棋を進める二階堂や零に対して畏怖の念を持ち、新人戦対局後、将棋への気持ちを新たにし、再起を図る。

Sonochy
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@Sonochy

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