ハチミツとクローバー(ハチクロ)の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

『ハチミツとクローバー』は羽海野チカにより宝島社、集英社に2000年から2006年にかけて連載された漫画作品、及びそこから派生するテレビアニメ、実写映画、テレビドラマである。「ハチクロ」という略称で親しまれる。
テレビアニメ第一期が2005年、第二期が2006年に放送された。
美術大学を舞台に、不器用な大学生達の報われない恋や自分の才能や生き方について迷う若者達の姿を描いた青春群像劇

『ハチミツとクローバー』の概要

『ハチミツとクローバー』は羽海野チカにより宝島社、集英社に2000年から2006年にかけて連載された漫画作品、及びそこから派生するテレビアニメ、実写映画、テレビドラマである。「ハチクロ」という略称で親しまれる。テレビアニメ第一期が2005年、第二期が2006年に放送された。2003年に第27回講談社漫画賞少女部門を受賞。
宝島社の「このマンガがすごい!」オンナ編の2006年版と2007年版において、2年連続1位を獲得した。公称発行部数は最終巻時点で780万部。
タイトルの「ハチミツ」はスピッツの同名アルバム『ハチミツ』から、「クローバー」はスガシカオの同名アルバム『Clover』からとった物。作者がタイトルを決める際に『ハチミツ』と『Clover』と言う2枚のアルバムが並んでおり、そこから題名を決めた。その為、アニメの挿入歌にはスピッツとスガシカオの楽曲が多く採用されている。
美術大学を舞台に、美大生である竹本祐太、森田忍、真山巧、花本はぐみといった不器用な登場人物の報われない恋や、自分の才能や生き方について迷う若者達の姿を描いた青春群像劇。
竹本は大学の教師である花本修司から親戚である花本はぐみを紹介される。人見知りが激しくしゃべることもないはぐみであったが、竹本ははぐみを一目みた瞬間に一目ぼれをすることから物語が始まる。

竹本祐太の名言・名セリフ/名シーン・名場面

「はぐちゃん、オレは君を好きになって良かった」

本作の主人公竹本が東京を離れ旅立つ日にはぐみから四葉のクローバー入りのジャムサンドを餞別として渡される。電車の中で竹本は、見つけるのが難しい四葉のクローバーが大量に入ったそのサンドをみて、はぐみがどれだけ頑張ってくれたかを知る。大学時代ずっとはぐみに片思いをしていた竹本であったが、結局その恋が実ることはなかった。そのため「うまくいかなかった恋に意味はあるのだろうか」という自問自答を繰り返していた竹本が最後に見つけ出した答え。「意味はある。あったんだよここに!」とはぐみの思いの詰まったジャムサンドを握りしめ、彼女を好きになって良かったと竹本は涙する。同セリフの前に竹本の心の中のセリフ「考えていた。ずっと考えていたんだ。実らなかった恋に意味はあるのかって。消えてしまうものは初めからなかったものと同じなのかなって。今ならわかる。意味はある。あったんだよ、ここに」と合わせて本作の名言としてよくあげられている。

「神様、やりたいことがあって泣くのと、見つからないで泣くのでは、どっちが苦しいですか?」

寝食を、そして命を削りながら絵を描くはぐみ。彼女はその才能がありすぎるがゆえに見ている側がつらくなるほど作品作りに没頭している。そんなはぐみに対して竹本が感じた思い。はぐみの才能を目の当たりにして、自分は才能を持たないものだと痛感して苦しむ竹本の胸の内がよく表れている。

「就職活動が始まってもオレはただうろうろと迷ってばかりで― でも気づいたんだ。なぜ迷うか。地図がないからじゃない。オレに無いのは目的地なんだ」

就職活動で自分が何をしたいのかわからず、上手くいかない日々を過ごす竹本。そんな彼が「自分は何をしたい」という目的がなかったということに気付き、自分が作った目的のない塔のオブジェを壊す。その後、自分探しの旅として「自転車でどこまでいけるのか」という旅に竹本は出ることとなる。

花本はぐみの名言・名セリフ/名シーン・名場面

「帰ってきて欲しくない。やりたい事全部やってみれるまでがんばるのがいいと思う」

竹本が恋をしているはぐみは大学の先輩である森田に恋をしている様子だった。あるとき森田が誰にも行き先を告げずにいなくなってしまう。竹本ははぐみに「帰ってきてほしい?ほしくない?」と尋ねると、はぐみは「帰ってきて欲しくない。やりたい事全部やってみれるまでがんばるのがいいと思う」と返答する。
同じ芸術家として森田を認めているはぐみだからこその言葉。そのある種2人だけの絆のような物を感じさせるこの言葉に、竹本は少し落ち込んでしまう。

「修ちゃんの人生を私にください。ごめんね。返せるかもわかんないのにこんな事言って。でも、でも… 私 描きたいの ずっと。だから一緒にいて。最後の最後まで」

ガラス板の下敷きになり利き腕の神経を切ってしまったはぐみ。しかしそれでも絵を描くことを諦められないはぐみはリハビリの決意をする。リハビリは難航することがわかっていたため修司は大学を休職し、はぐみのために時間を費やす決断をした。その決断をした修司に対するはぐみが出した答え。この答えを出すまで、はぐみは「大好きな人の大事な人生を変えてまで選ばなければいけない道って何?私はそれとひきかえに修ちゃんに一体何をあげられるんだろう」と悩んでいた。

「やってみたい事がたくさんある。創ってみたい物が果てしなく散らばっている。新しい箱を開くたびたくさんの「?」が飛びだしてくる。私はそのひとつひとつつかまえて格闘し味をたしかめて飲み下し名前をつけてあるべき場所に還していく。そのくり返し。そのためのぼう大な時間。この箱を全部開けたい ――でも全部開けるには人間の一生は短すぎる。人生が400年あればいいのにと仕方のない事を考えてしまう。人ひとりの人生では開ける箱の数に限界がある ――でも 一緒に戦ってくれる人がいれば…」

絵を描くことが大好きで、才能も持ち合わせているはぐみの芸術に対する信念が描かれた心理描写。自分と一緒に戦ってくれる人がいればと考えていたはぐみは、今作の最終回で自分と一緒に戦ってくれる人物である修司を選ぶ決断をする。

真山巧の名言・名セリフ/名シーン・名場面

「人が恋に落ちる瞬間を はじめてみてしまった」

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