神龍(ドラゴンボール)の徹底解説・考察まとめ
神龍(シェンロン)とは、鳥山明の漫画作品『ドラゴンボール』に登場するキャラクターで、文字通り神の龍である。世界中に散らばる7つのドラゴンボールを集めることで召喚され、呼び出した者の願いを叶える。ドラゴンボールを作った神様の力を超える願いは叶えられないが、死者の蘇生など超常的な事象は起こせる。登場時より威厳のある存在として描かれてきたが、テレビアニメ『ドラゴンボール超』では破壊神ビルスに怯えるなどコミカルな描写も増えた。
ダークドラゴンボール
TVアニメ『ドラゴンボールZ』の数年後を書いたオリジナルアニメ『ドラゴンボールGT』では、神様がピッコロ大魔王と分離する前に作られた「ダークドラゴンボール」が登場した。現れた赤い神龍は、ピラフの願いを勘違いして悟空を子供の姿にしてしまう。ダークドラゴンボールは使用後宇宙に散らばり、1年以内に再び集めないと使った星が爆発する性質を持っていた。悟空は、トランクスの他、孫娘のパンと共にドラゴンボールを集めることとなる。
サイヤ人を憎む寄生型生命体ベビーによって集めたダークドラゴンボールは再び宇宙に拡散し、地球は爆発してしまう。住民は事前に別の星に避難し、地球は別のドラゴンボールで元に戻った。
邪悪龍編
またもドラゴンボールを集めた悟空たちだが、全ての球が青くなり、ヒビまで入っていた。黒煙と共に呼び出されたのは、今までの神龍ではなく邪悪龍であった。本来、ドラゴンボールは一度使うと自然の法則を曲げることにより少しずつマイナスエネルギーがたまる仕様だった。100年かけて浄化しなくてはならないものだったが、元々1つのボールを見つけるのが大変なものだったので問題はなかった。ところが、ドラゴンレーダーの開発によって発見率が上昇。その上、悟空たちによる乱用や管理者の代替わりに伴うルール変更も相まってマイナスエネルギーが蓄積し、暴発したのだった。
邪悪龍はボール1つにつき1体がおり、戦って倒すことでドラゴンボールが浄化される。悟空はパンと共に邪悪龍の退治に向かい、着実に浄化を進めていった。最強の邪悪龍一星龍(イーシンロン)を撃破すると、神龍が現れた。
ドラゴンボールの使い過ぎによる今回の事態を鑑み、神龍は「もうお前たちにドラゴンボールを使わせるわけには行かない」と言った。一星龍との戦いで地球は破壊されたが、元をたどればドラゴンボールの使い過ぎが原因であった。
悟空は「最後の願い」と称し、戦いに巻き込まれ傷ついた地球を元に戻してほしいと言った。神龍はそれを叶えると、悟空と共にどこかへと飛んでいくのだった。
『ドラゴンボール超(スーパー)』
神と神編
魔人ブウとの戦いから1年余り。悟空たちは、破壊神ビルスと戦うことになる。ビルスは自分の夢に現れた超サイヤ人ゴッドと戦うのが目的だと語るが、悟空が変身できる最強の形態超サイヤ人3では戦いにすらならなかった。
悟空の提案で神龍が呼び出される。神龍は、超サイヤ人ゴッドのことを知っていた。ビルスに怯えながら神龍が話すところによれば、超サイヤ人ゴッドとは「正しい心を持った5人のサイヤ人が、もう1人のサイヤ人に気を注ぐことで生まれるサイヤ人の神」であった。神龍は逃げるようにその場を後にしたが、悟空はその場にいた息子の悟飯、悟天(ごてん)、ベジータ、トランクスの他、悟飯の妻ビーデルの体内にいた孫の気を注がれ超サイヤ人ゴッドとなり、ビルスと戦う。
復活の「F」編
フリーザ軍が地球に現れた。フリーザという圧倒的な指揮官を失った軍は弱体化していた。実質的にトップに立っていたソルベがドラゴンボールを集め、フリーザを蘇らせようとした。やや態度の大きなソルベを諫めつつ、神龍はフリーザを生き返らせる。
神龍の能力:願いを叶える
神龍には、願いを叶える能力がある。「どんな願いでも叶える」とされていたが、ドラゴンボールの創造主の力を超える願いは叶えられない。その為いつからか「どんな願いでも"可能な限り"叶えてやろう」と言うようになった。
死者蘇生
作中で最も多く使われた願いが、死んだ者を生き返らせることである。悪者に殺された者を生き返らせる目的ではあるものの、本来ならば死者の蘇生は自然の理に反することである為かいくつかのルールが存在する。地球のドラゴンボールの場合は「1年以内に死んだ者に限る」「ドラゴンボールで生き返ったことがある者は生き返れない」「自然死(老衰、病死)した者は生き返れない」といった制約がある。一方で、たとえば「フリーザ一味に殺された者をすべて生き返らせる」という願いのように「同じ条件で死んだ者は何人でも生き返らせられる」とのルールがある。作中では地球から遠く離れたナメック星にてフリーザ一味に殺された者の蘇生という願いを叶えている。ただし、ナメック星でベジータに殺された者たちは生き返らなかった。これは、ベジータが既にフリーザ一味から離反しており、「フリーザ一味に殺された」とは見做されなかった為である。
破壊されたものを元に戻す
破壊されたものを元に戻すとの願いもよく使われる。作中では街の他、地球までそっくりそのまま元に戻した。
神龍の関連人物・キャラクター
神様/地球の神
CV:青野武→島田敏
地球のドラゴンボールを作った人物で、ピッコロ大魔王とは元々同一人物だった。人々の夢を叶える為にドラゴンボールを作ったが、私利私欲でボールを奪い合い、殺し合いにまで発展する様を観てドラゴンボールの封印も考えていた。神龍が殺されたのを機に、ドラゴンボールを復活させまいと決めたが、他者の為に戦う悟空を見てもう少し人間に望みを託すことにする。
ピッコロ大魔王
CV:青野武→島田敏
神様が悪の心として切り離した半身。ドラゴンボールを集め、全盛期まで若返った後神龍を殺している。
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目次 - Contents
- 神龍の概要
- 神龍のプロフィール・人物像
- 神龍の来歴・活躍
- 『ドラゴンボール』
- ピラフ編
- レッドリボン軍編
- ピッコロ大魔王編
- 『ドラゴンボールZ』
- サイヤ人編
- ナメック星編
- 人造人間編
- 魔人ブウ編
- 『ドラゴンボールGT』
- ダークドラゴンボール
- 邪悪龍編
- 『ドラゴンボール超(スーパー)』
- 神と神編
- 復活の「F」編
- 神龍の能力:願いを叶える
- 死者蘇生
- 破壊されたものを元に戻す
- 神龍の関連人物・キャラクター
- 神様/地球の神
- ピッコロ大魔王
- ピッコロ/マジュニア
- デンデ
- ミスター・ポポ
- 孫悟空(そん ごくう)/カカロット
- ピラフ
- 破壊神ビルス
- 神龍の種類
- ポルンガ
- 究極神龍(きゅうきょくしぇんろん)
- 邪悪龍(じゃあくりゅう)
- 一星龍(イーシンロン)
- 二星龍(リャンシンロン)
- 三星龍(サンシンロン)
- 四星龍(スーシンロン)
- 五星龍(ウーシンロン)
- 六星龍(リュウシンロン)
- 七星龍(チーシンロン)
- 超神龍(スーパーシェンロン)
- シリアル星の神龍/トロンボ
- 神龍の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「さあ、願いをいえ」
- 「もうお前たちにドラゴンボールを使わせるわけには行かない」
- 「こ…これはどうもビルス様。こんな高い所から申し訳ありません」
- 神龍の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- ボンドで復活した神龍
- 『ドラゴンボールGT』で悟空と神龍の交わした約束
- 『ドラゴンボール超』で小型化した神龍