『Paradise Kiss』とは1999年より矢沢あいが女性ファッション雑誌『Zipper』に連載していた漫画、およびそれを原作としたアニメ、映画作品である。母親の期待に応えるため受験勉強に明け暮れていた早坂紫が、矢澤芸術学院服飾科のジョージ、美和子、嵐、イザベラたちパラダイス・キスのメンバーと出会い、モデルを目指す物語。恋愛と将来の夢、家族との関わりを通して、成長していく姿と作中のオシャレな服が魅力的。ジャンルは少女漫画。矢沢あいの作品『ご近所物語』の続編作品である。
小泉 譲二(こいずみ じょうじ)
演:向井理
CV:浜田賢二
通称「ジョージ」。青い髪に青い瞳が特徴。矢澤芸術学院服飾科の三年生。天才肌でファッションデザイナーを目指しており、小学校3年生の時、友人であるイザベラから「男であることに違和感を感じる」と相談されたことをきっかけに服を作り始め、学内でもその才能を評価されている特待生。何よりも服を作ることを愛している。派手で一般受けしない服をデザインしてばかりで、嵐からは「人に着てもらえる服を作れ」と文句を言われがち。芝居がかった口ぶりでマイペースに見えるが、義理堅く、自分が本妻の息子でないという出自に強いコンプレックスを抱いていている。
矢澤芸術学院(通称:ヤザガク)恒例の学園祭に行われるファッションショーのモデル探しで紫と出会う。
ショーのためのドレスを作りながらも、叔父が経営していた元バーだった地下の店舗をアトリエとした「パラダイス・キス」(通称「パラキス」)というブランドを立ち上げ、イザベラ、実和子、嵐と共に服作りをしている。時々モデル業もこなすなど、見た目にも恵まれている。紫がショーのモデルを承諾するまでの間、そして承諾後と紫と過ごしていくうちに相思相愛となる。
実和子の姉であり、自ブランドを立ち上げて成功しているデザイナーの実果子も認めるほど天才的で奇抜なセンスを持ちながらも、愛人の子どもという複雑な家庭環境で育ってきた。ただし父親が大企業を経営していることから、コンバーチブルの外車を学校に乗りつけたり、広いマンションに住んでいたりと経済的にはとても裕福な暮らしをしている。母親のような主体性のない女が嫌いなジョージは、紫がそういった振る舞いを見せると嫌悪感を抱き、それがきっかけに2人がすれ違うことも。
ヤザガク同級生にしてライバルでもあった麻生香の計らいで、卒業後はパリに行くことを決意。紫を誘うも、2人は別々の道を歩むことを選ぶ。10年後はブロードウェイの衣装デザイナーとなっている。
パラダイス・キスのメンバー
櫻田 美和子(さくらだ みわこ)
演:大政絢
CV:松本まりか
矢澤芸術学院服飾科3年生。ピンク色の髪が特徴の、華奢な身体をした女の子。長い髪をツインテールにしていることが多い。服作りでは縫製を担当している。少し世間ずれしているところがある。矢沢あいの前作『ご近所物語』の主人公、実果子の年の離れた妹。嵐とは恋人同士。愛車はホンダのカブ。紫のとこを「キャロライン」と呼ぶ。学園祭のショーのためにモデルを探していたイザベラと嵐に捕まった紫は、イザベラ達をカツアゲと勘違いして倒れ、「パラキス」のアトリエで実和子に介抱される。紫の実和子に対する第一印象は「ピンク色の髪の毛をした天使」。「ハッピーベリー」というブランドのデザイナーを務める姉を尊敬しており、その影響を受けて自分も姉が卒業した矢澤芸術学院に進学したが、「お姉ちゃんのまねっこしかできない。オリジナリティがない」と悩んでいた。
嵐や浩行とは幼馴染で、中学までは一緒にいた。しかし2人が実和子に恋をし、最終的に成り行きで嵐と恋人同士になったことで浩行とは決別してしまう。浩行と偶然同級生であった紫の計らいで、浩行と再会したもののその場はぎこちないまま別れてしまう。
しかしその複雑な想いを紫に話すことで実和子は嵐が好きなこと、そして浩行は大事な幼馴染であることを再確認し、それに伴い嵐と浩行も和解。最後にはまた3人で話せるまでに関係が回復する。
世界を旅しながら作品を創るフォトグラファーの父親、そしてそれに付き添って一緒に旅をしている漫画家の母親という家庭の事情から、基本的には姉の実果子の家で暮らしている。1人暮らしの嵐の家にもよく泊まりに行く。卒業後はコネで実果子の会社に就職するが、ジョージに「実和子なら間違いなく実果子さんの片腕になれると思う」という台詞で自信を持つ。10年後は嵐と結婚し、嵐によく似たエリカという娘をもうけている。
演:大政 絢
CV:松本 まりか
矢澤芸術学院服飾科3年生。ピンク色の髪と華奢な身体をした女の子。服作りでは縫製を担当している。少し世間ずれしているところがある。矢沢あいの前作『ご近所物語』の主人公、実果子の年の離れた妹。嵐とは恋人同士。
永瀬 嵐(ながせ あらし)
演:賀来賢人
CV:水谷俊介
矢澤芸術学院服飾科の3年生。前作にあたる『ご近所物語』にも登場しており、実果子の親友である神崎リサと永瀬武史の間に誕生した息子。両親の影響かパンクロックな服装を好んでおり、耳に無数のピアスをしており、額と唇には安全ピンを付け、ピアスと鎖でつなげている。外見はイカついが、気前が良い。洋服づくりでは縫製を担当する。実和子の恋人だが、とても嫉妬深い。実和子や浩行とは幼馴染。父親が売れっ子ミュージシャンであるため、実家は大きな一軒家。
紫をスカウトしようと最初に声をかけたものの、「カツアゲされる」と勘違いされて逃亡される。
服飾科に通いながらも父親の影響で音楽にも長けており、バンドを組みライブ活動も行っている。普段は学校近くのアパートで一人暮らしをしているが、紫が家出をした際、紫に部屋を貸すために自分は実家に戻るなど、面倒見の良い一面も。軽薄そうな見かけによらず義理堅く、真面目で現実的な性格をしており、ジョージ、イザベラ、実和子と、現実離れした「パラキス」の面子の中で翻弄される紫に、冷静でリアルな意見を伝える場面も。実和子とは成り行きで恋人同士になり、そのおかげで浩行と気まずくなって不仲になるが、実和子の嵐への一途な想いと、不仲でいることに悩む実和子の気持ちから考えを改め、浩行の元を訪れ和解する。
卒業後はヤザガクOBのメンズデザイナーのアトリエに就職。10年後は実和子と結婚しており、エリカという娘をもうけている。
イザベラ/山本 大助(やまもと だいすけ)
演:五十嵐隼士
CV:鈴鹿千春
矢澤芸術学院服飾科3年生。本名は山本大介だが、本名で呼ばれることを嫌うため先生以外からは「イザベラ」と呼ばれている。いつからその呼び名が定着しているかは不明。「パラキス」ではパタンナーを担当している。
浮世離れした淑女のような振る舞いで、母親のように優しくメンバーを包み込む存在。性別は男性だが、物心つく前から自分の性別に違和感を持っていた。裕福な家庭に育つも両親は不在がちで、幼少期から執事の上田に育てられた。学内のトイレは女子トイレを使用しており、周りからも女性であると認められていて、それを咎める人はいない。
紫のことを実和子が呼ぶ「キャロライン」から派生させ、「キャリー」と呼ぶ。
奇抜なメイクと中世ヨーロッパをイメージさせる淑女な服を着ており、話し言葉も女性の言葉を使う。そのため当初紫はイザベラを女性だと思い込んでいた。ジョージとは幼馴染で、小学生の頃に「物心ついた時から自分が男であることに違和感があり、中身は女の子なのに男の子として生きなければならない毎日が辛い」と打ち明けたところから、ジョージとの友情が始まる。またジョージもこのことがきっかけで服作りを始める。家は代々続く名家であり、バラ園のある大きな洋館に住んでいる。幼少の頃からビーズ集めが趣味であるが、その貴重なビーズをショーのドレスのためにジョージに奪われ泣く泣く手放す。しかし長い付き合いからか「チェストの中では宝の持ち腐れ」と言い、瞬時に立ち直る。ジョージを心から信頼しており、卒業後はメンズスーツを着てまで面接に行き、老舗メーカーのパタンナーとして就職先が決まっていたにも関わらず、ジョージが作る服のパターンを引くためにジョージと共にパリに渡る。10年後の姿が唯一謎の人物である。
早坂 紫の友人・クラスメイト
徳森 浩行(とくもり ひろゆき)
演:山本裕典
CV:内埜 則之
私立清栄学園に通う高校3年生。前作『ご近所物語』にも登場している徳森浩昭の息子。紫の同級生で、実和子、嵐とは幼馴染の優等生で、紫の憧れのクラスメイト。将来の夢は精神科医になること。私立清栄学園に通う高校3年生。紫の同級生で、実和子、嵐とは幼馴染。実和子と同じマンションに住み、父親は実和子の両親や姉と交流のあるバーのマスターである。幼少の頃は毎年そのバーでクリスマスパーティーを開いており、実和子や嵐と一緒に過ごしていた過去がある。中学生の頃に実和子に想いを伝えるも、嵐との関係から実和子に「会いたくない」と伝えられ疎遠となる。しかし、後に嵐が浩行と話をするために訪れたことをきっかけに嵐と和解し、その後は実和子と嵐が恋人同士のまま昔のように仲が良かった頃の関係に戻った。
その後は実和子への初恋を引きずりつつ紫に片思いをするものの、紫自身がそれに気付かず双方片思いのまま過ごしていた時期があった。勉強が好きで、精神科医を目指すために卒業後は医学部に進む。紫が片思いしていたという事実を知っているジョージからは、妙な嫉妬心を向けられる場面もある。紫がジョージと交際中も彼女のことを気にかけており、ヤザガクのショーにマンションの管理人である法治(のりじ)と共に訪れた際、法治に「好きな子が出るから見に来た」と告げている。10年後には医者となって紫と結婚している。
小西(こにし)
浩行と仲のいい男子生徒。
中山(なかやま)
紫のクラスメイト。
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目次 - Contents
- 『Paradise Kiss』の概要
- 『Paradise Kiss』のあらすじ・ストーリー
- 早坂紫と「パラダイス・キス」との出会い
- 恋人になった紫とジョージ
- 紫の独り立ち
- ジョージとのすれ違い
- ヤザガク文化祭
- それぞれの歩む道
- 紫とジョージの別れ
- 10年後
- 『Paradise Kiss』の登場人物・キャラクター
- 主要人物
- 早坂 紫(はやさか ゆかり)
- 小泉 譲二(こいずみ じょうじ)
- パラダイス・キスのメンバー
- 櫻田 美和子(さくらだ みわこ)
- 永瀬 嵐(ながせ あらし)
- イザベラ/山本 大助(やまもと だいすけ)
- 早坂 紫の友人・クラスメイト
- 徳森 浩行(とくもり ひろゆき)
- 小西(こにし)
- 中山(なかやま)
- 早坂 紫の家族
- 早坂 保子(はやさか やすこ)
- 早坂 卓(はやさか たすく)
- 小泉 譲二の家族
- 小泉 雪乃(こいずみ ゆきの)
- 二階堂 譲一(にかいどう じょういち)
- 矢澤芸術学院関係者
- 如月 星次(きさらぎ せいじ)
- 浜田先生(はまだせんせい)
- 麻生 香(あそう かおり)
- その他の人物
- 嶋本 梢(しまもと こずえ)
- 幸田 実果子(こうだ みかこ)
- 山口 ツトム(やまぐち つとむ)
- 山口 アリス(やまぐち ありす)
- 陶波 法司 (すなみ のりじ)
- 上田(うえだ)/セバスチャン
- 永瀬 リサ(ながせ リサ)
- 手塚(てづか)
- 日笠(ひがさ)
- 田辺(たなべ)
- 『Paradise Kiss』用語
- パラダイス・キス
- 矢澤芸術学院
- 私立清栄学園
- ハッピー・ベリー
- Zipper
- サリーちゃん
- プレス
- TREETOP
- オートクチュール
- ミューズ
- パタンナー
- メゾン
- プレタポルテ
- 愛の劇場適齢期
- 『Paradise Kiss』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 小泉 譲一「そこにお前の意志はないわけ?」
- 小泉 譲一「芸術の世界に不可能なことは何ひとつないんだ」
- イザベラ/山本大助 「あなたにも魔法がかかったかしら」
- 小泉 譲一 「自分の可能性を信じなきゃ何も始まらないよ なんとかなる」
- 早坂 紫「どれかひとつでいいから置いて行って」
- 『Paradise Kiss』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 『ご近所物語』のキャラクターも登場
- 単行本で大幅加筆された最終回
- 作者「矢沢あい」はMacユーザー
- 『Paradise Kiss』の質問コーナー
- 『Paradise Kiss』主題歌・挿入歌
- TVアニメ『Paradise Kiss』
- OP(オープニング):Tommy february⁶ 「♥Lonely in Gorgeous♥」
- ED(エンディング):フランツ・フェルディナンド「ドゥ・ユー・ウォント・トゥ」
- 挿入歌:THE BABYS「気分が良くて何が悪い」
- 挿入歌:THE BABYS「NO NO FUTURE」
- 挿入歌:THE BABYS「不眠症の出無」
- 挿入歌:THE BABYS「エイリアン」
- 挿入歌:THE BABYS「My little girl」
- 映画『Paradise Kiss パラダイス・キス』
- OP(オープニング):YUI 「HELLO~Paradise Kiss~」
- ED(エンディング):YUI 「YOU」
![RENOTE [リノート]](/assets/logo-5688eb3a2f68a41587a2fb8689fbbe2895080c67a7a472e9e76c994871d89e83.png)