Paradise Kiss(パラダイス・キス)のネタバレ解説・考察まとめ

『Paradise Kiss』とは1999年より矢沢あいが女性ファッション雑誌『Zipper』に連載していた漫画、およびそれを原作としたアニメ、映画作品である。母親の期待に応えるため受験勉強に明け暮れていた早坂紫が、矢澤芸術学院服飾科のジョージ、美和子、嵐、イザベラたちパラダイス・キスのメンバーと出会い、モデルを目指す物語。恋愛と将来の夢、家族との関わりを通して、成長していく姿と作中のオシャレな服が魅力的。ジャンルは少女漫画。矢沢あいの作品『ご近所物語』の続編作品である。

『Paradise Kiss』の概要

『Paradise Kiss』とは矢沢あいが1999年から2003年に描いた漫画作品。恋と将来の仕事、親子愛を描いた、オシャレでエロチシズムな少女漫画である。『ご近所物語』(集英社)の続編にあたり、本作の登場人物の一部は、『ご近所物語』から継続して登場している。

受験勉強に明け暮れる早坂 紫(はやさか ゆかり)は矢澤芸術学院服飾科のジョージこと小泉 譲二(こいずみ じょうじ)たちに、文化祭のショーのモデルを頼まれる。紫はジョージや永瀬 嵐(ながせ あらし)、櫻田 美和子(さくらだ みわこ)、本名は山本 大助(やまもと だいすけ)だが愛称のイザベラで親しまれているパラダイス・キスのメンバーと親しくなるにつれて、自分も彼らのように、夢中になれるものがあればいいのにと、これまでの人生を見つめなおす。

作者矢沢あいの描く、オシャレなアパレルと個性豊かなキャラクターたちは魅力的で日本国内だけでなく、欧米でも高い人気を得ている。2005年10月から12月までアニメ版がフジテレビの「ノイタミナ」枠で放送されていた。2011年6月4日全国東急系にて、北川 景子と向井 理をメインキャストに迎えた実写版映画公開されている。

『Paradise Kiss』のあらすじ・ストーリー

早坂紫と「パラダイス・キス」との出会い

パラキスのメンバーと出会い、紫の世界が変わり始めた。

高校3年生の早坂紫(はやさか ゆかり)は、教育熱心な母親の言われるがままに勉強の日々を過ごしていた。

ある日紫は、顔に安全ピンをつけているパンクファッションの男・永瀬嵐(ながせ あらし)に突然声をかけられた。紫を見て、「美人だ」、「身長が高い」と値踏みをする嵐が怖くなった紫はその場を逃げ出す。しかし逃げる途中で嵐の仲間であるイザベラ/山本大助(やまもと だいすけ)に捕まり、紫はアトリエに連れて行かれる。連れて行かれたアトリエには、ピンク色の髪をした小柄な少女、櫻田実和子(さくらだ みわこ)がいた。

嵐達は紫に声をかけた経緯を説明する。嵐達は、矢澤芸術学院、通称ヤザガクの服飾科の3年生であり、毎年11月に行われる文化祭のファッションショーで紫にモデルをしてほしくて声をかけたとのことだった。ヤザガクに良いイメージがなかった紫は、受験勉強で忙しいからと嵐達の申し出を断り、続けて「あんたたちの遊びにつきあっている程ヒマじゃない!」と言ってしまう。嵐はその言葉に激怒した。ヤザガクはたしかに頭の良い生徒が通うような学校ではないが、服飾関係の夢に向かって突き進む生徒がたくさんいる。勉強しかしてこなかった紫は、嵐が怒ったのを見て、人それぞれに価値観があることに気がついた。

居たたまれなくなった紫は、実和子の「気が向いたらまた来てね」という言葉を無視してその場所を去る。二度と会うことはないだろうと思う紫だったが、その時その場所に生徒手帳を落としてしまっていた。そして紫が去った後、小泉譲一(こいずみ じょうじ)/ジョージがアトリエにやってきて紫が落とした生徒手帳を見る。紫の写真を見て、紫のことを気に入ったジョージは、ぜひともモデルをやってほしいと思った。

ジョージは早速、紫の学校に行き、紫に接触する。紫はジョージにノせられ、再びアトリエを訪れた。そしてそこでジョージ達のオリジナルブランドの名が「パラダイス・キス」、略して「パラキス」の存在を知り、あらためてモデルをやってほしいと依頼された。紫は3日間の猶予を与えられ、考えた末にモデルの仕事を引き受けることにする。

しかし引き受けた途端、ジョージの態度は打って変わって厳しいものになった。「ほんとうに出来るの?」とジョージは紫に冷たく問う。紫はこの時既にジョージに惹かれ始めており、モデルを引き受ければジョージが喜んでくれると思っていただけにがっかりした。それと同時に苛立ちを覚えた紫は、「自分でやるって決めたんだもん 自分の事は自分で責任持ってちゃんとやるよ!やってみせるわよ!」と啖呵を切る。するとジョージは急に笑いだして、紫がモデルを引き受けてくれたことが嬉しいと語った。

恋人になった紫とジョージ

紫は放課後はアトリエに行くようになった。しかしモデルである自分はアトリエに行ってもすることはなく、なんとなく疎外感を覚えてしまう。その頃、紫はジョージのことが気になってきなってしょうがなかった。しかし紫は、ジョージに振り回されているようなかんじが気に入らない。

しかしある時、紫はジョージに突然告白される。アトリエで会ったジョージは、紫がクラスメイトの徳森浩行(とくもり ひろゆき)が二人で歩いているのを見てヤキモチを焼いたようなのだ。ジョージは自分はどうも紫のことが好きらしいと答えた。浩行と紫が歩いているのを見てヤキモチを焼いているようだと、どこか他人事のようにジョージは話す。そうしてジョージと紫は付き合うことになった。

ジョージと付き合いだしてから紫の苦悩の日々が始まる。付き合う前からどことなく振り回されているかんじはあったが、付き合いだしてから余計に振り回されるようになった。それに紫は苛立ちを覚えながらも、その度にジョージに振り向いてもらえるような女性にならなくてはと自分を磨くことを決意していた。

しかし紫の決意とは裏腹に、ジョージと気持ちがすれ違っていく。そしてそれがついに爆発した。紫は初めてジョージが一人暮らしをしている部屋を訪れたが、そのままケンカになってしまい、静かに怒ったジョージに夜の町に紫は一人で放り出された。紫は泣きながら実和子に電話をする。連絡を受けた実和子はバイクですぐに実和子の元に駆けつけた。そして実和子は紫を連れて、自分が居候している姉・実果子(みかこ)の家に向かう。紫は一度は泊めてもらおうと思ったが、実和子に話を聞いてもらったし、母親からも帰りが遅いと怒りの電話がきたことで家に帰ろうとする。そこへ先程自分を突き放したジョージから電話がかかってきた。

ジョージは実果子の家まで車でやってくると、そのまま紫を連れて出発する。紫の家に着くまでの間、話をした。ジョージは紫の主体性のないところは嫌いだが、基本的には好きだと矛盾したことを言う。ジョージ自身、この矛盾を説明することができない。どうでもいい女にケンカを売るようなことはしないし、ふだんなら相手に気に食わないところがあっても放っておく。ケンカをしてもこんなに慌てて弁解しに来ることもない。ジョージは自分でも思っている以上に本気で紫が好きなのだ。そんなジョージに紫も好きだと告げる。

紫の独り立ち

ジョージに家まで送ってもらった紫は、少しでもジョージにふさわしくなれるように、まずは母親に黙っていたモデルの話を打ち明ける。しかし母親にはわかってもらえず、頭を冷やせと平手打ちを食らう。冷静になるどころか、偏見などからヤザガクの生徒を差別し、わかろうともしない母親に頭が来た紫は、母親が買い物に行っている間に家出をし、嵐が使っていない部屋にしばらく住まわせてもらうことになった。

紫は家出している間、少しでも自立した女性になろうと意気込んでいた。まずは仕事と思った矢先、実和子が姉の実果子のアパレルショップで働いてみないかと提案してくれた。紫はさっそく実果子に会いに行き、話を聞く。するとアパレルショップの店員ではなく、実果子のブランド「ハッピーベリー」のモデルをやってほしいと頼まれた。

自分なんかにモデルが務まるのかと不安に思う紫だったが、思い切って実果子の仕事を引き受けることにする。撮影当日、紫は見事にモデルとしての務めを果たした。実果子やスタッフのみんなに褒められた紫は、それが嬉しくて、涙目になりながら幸せな気持ちを噛み締めた。そしてその幸せを胸に秘めたまま、紫は迎えに来てくれたジョージと初めての夜を共にする。モデルとしての初仕事、ジョージとの初体験。紫はたった1日で生まれ変わったような気分だった。

紫はその後ジョージの家に移り住み、アルバイトを探し続けた。しかしなかなか見つからない。紫は思い切って先日縁ができた実果子にモデルの仕事を本気でしたいと相談をした。すると実果子は最近モデル事務所を立ち上げた友人を紹介してくれた。紫はジョージが作った「パラダイス・キス」の服を着て、さっそく実果子の友人嶋本梢(しまもと こずえ)が立ち上げたモデル事務所を訪れる。嶋本は話している内に紫のことがすっかり気に入り、自分の事務所に所属するようにいった。紫はそれを喜ぶ。しかし事務所に所属するには、未成年である紫は両親の許諾が必要だった。

ジョージとのすれ違い

家出をしたままの紫にとって、両親の許可というものはとても高いハードルだった。しかし逆を言えば許可さえ取れればその道を進むことができる。ジョージとの関係もうまくいっている。それなのに紫はどんどん不安になっていく。ジョージの家でジョージのことだけを考えてジョージの帰りを待っている自分。主体性のない女性が嫌いなジョージに嫌われないように自分の考えを持って行動しているはずなのに、結局ジョージの「主体性のない女性が嫌い」という考えに左右されている。そんな気持ちが紫の中で大きくなっていった。

ジョージのほうも紫に苛立ちを募らせていた。紫がモデルを本気で目指そうと思っているという話を、ジョージにすぐに切り出さなかったからだ。紫が静かに怒るジョージをアトリエから連れ出してやっと話ができた時、ジョージはとても冷たい表情で「おまえが昨日の夜 自分がモデルになる事より おれと寝る方が大事だって考えたなら ふざけた女だと思っただけだよ」と紫に言った。ジョージに侮辱された紫は、顔を真っ赤にして怒り、ジョージのように愛のない男はうんざりだと自分の家に帰ることにした。

家に帰った紫は今度はゆっくりと母親と話をすることができた。母親はモデルについてピンときていない様子だったが、高校を卒業することを条件に紫のやりたいようにさせてくれることを約束してくれた。紫は受けていなかった中間テストの勉強をしてベッドに潜り込む。あんなに屈辱的なことを言われたのに、脳裏にはジョージのことが浮かんだ。そしてジョージが恋しくてたまらなくなった。

それでも紫は決めた。もうジョージに会うことができなくても、それでもきちんと自分の夢に向かっていくことを。

ヤザガク文化祭

それからの紫は母親との約束通り勉強に取り組んだ。追試を無事にクリアし、モデル事務所の所属手続きを済ませ、寝る暇もない慌ただしい日々を過ごす。その間も当然ジョージからの連絡はない。電話をくれるはずのないジョージに、紫は苛立ちと恋しさを募らせていた。

紫は無理が祟り、ヤザガク文化祭のファッションショーのリハーサルの日に熱を出してしまった。保健室で休んで早退することになった紫は、体調は芳しくないものの、心置きなくリハーサルにいけると喜ぶ。校門を出たところにジョージの車が止まっていた。紫が慌てて駆け寄ると、ジョージが車の中で眠っていた。紫はジョージが目を覚ますまで車にもたれかかって待っていた。しかし体調が悪いままだったのでそのまま倒れてしまう。電話の着信でちょうど目を覚ましたジョージは、紫の異変に気が付き、彼女を病院に連れて行った。

病院で点滴を受けている間、紫は付き添ってくれたジョージとゆっくり話をした。振り回されて、すれ違っても紫はジョージが好きなのだ。そしてジョージも紫と会っていなかったこの1週間、紫のことを考えていたと語った。

文化祭当日、完成した「パラダイス・キス」のドレスに身を包んだ紫は、不安になりながらも精一杯モデルとしての役目を果たした。しかしグランプリを取ることはできなかった。紫は悔しくて涙を流すのだった。

それぞれの歩む道

11月の文化祭が終わると、高校3年生の紫達は進路について考え出す。紫は嶋本のモデル事務所に無事に入ることができ、高校に通う傍らモデルの仕事をこなす日々を送っていた。嵐達は、「パラダイス・キス」の服をショップに売り込んでそれが売れるのをそわそわする毎日を過ごす。ただ肝心のジョージは特に慌てる様子もなく、いつもどおりだった。それどころか紫と同じ現場のモデルの仕事に入ったりとしている。今まで見たことがないぐらい機嫌の良いジョージに、紫は不安を抱いていた。

紫がジョージの部屋を訪れていた時、突然麻生香(あそう かおり)という女性がジョージの元へやってきた。香は2年生の時の文化祭でグランプリを取っており、ジョージとは良きライバル関係にある。香がジョージの元を訪れたのは、デザイナーの道を諦めようとしているジョージを説得するためだった。ジョージは自分の服に対する強いこだわりから、デザインをビジネスと消化できないとしてデザイナーの道を諦めようとしていたのだ。そうなればもちろん「パラダイス・キス」も解散だ。紫はその事実をジョージからではなく、香の言葉から知ることになりショックを受ける。そして香がジョージを説得しようとするのを見て、自分はジョージの何なんだろうと考えた。

紫とジョージの間にはまた深い溝ができていた。

紫は浩行にやる気があるなら大学受験をしたほうがいいと勧められ、モデルのしごとの傍ら受験勉強を続けた。実和子達は「パラダイス・キス」の服を増やし、さらにショップに売り込もうと意気込んでいる。紫はそんな実和子にジョージが「パラダイス・キス」の解散をしようとしていることを伝えることができなかった。

24時間ずっとジョージのことを考えてしまうほど好きなのに、紫はうまくジョージに寄り添うことができない。ウダウダと紫が悩んでいると、ジョージからやっと連絡がきた。そしてジョージと一緒に初詣に行くことになった。

ジョージと紫が初詣に行くと、実和子達に会う。新年の挨拶を交わし、お参りした後、紫とジョージは車で日の出を見に行った。そしてジョージは日の出を見ながら、ヤザガクを卒業したらパリに行くことを決めたと紫に告げた。ジョージは「おれはおまえ(紫)がいないと寂しいよ」と言い、紫に「一緒に来る?」と尋ねた。その言葉に紫は目に涙を溜めながら、「行かない」と返事をした。紫はジョージが日本を出たら戻らないことを理解していた。モデルの仕事をし、大学受験もするんだと固く決めた紫はジョージに着いていくことはできない。ジョージは紫の出した答えを受け入れた。

紫とジョージの別れ

3月になり、紫は高校を卒業した。大学受験には落ちてしまったが、代わりにTVCMのオーディションに受かり、仕事のほうは順調な紫。卒業式の後、紫はアトリエに向かった。卒業祝いとジョージの送迎会をあわせたパーティーに参加するためだ。紫、ジョージ、実和子、嵐、イザベラの5人でパーティーは盛大に行われ、それぞれの進路について話をした。

パーティーはあっと言う間に終わる。翌日ジョージはパリに旅立つが、紫は見送りに行かずにすむようわざと仕事を入れた。車に乗ったジョージは「元気で」と言い、紫は「ジョージも」と別れを告げる。

翌日ジョージは船でパリへと旅立った。紫の仕事が終わったのは22時だった。紫が帰宅すると、ジョージから紫宛に小包が届いていた。包みの中身は宝石のついた大きな宝箱だった。そして宝箱の中に「1013」とタグがついた鍵が入っていた。手紙などはなかったが、紫は怪しんで宝箱を調べる。すると底に地図が入っていた。

地図で示された場所は紫もよく知る場所だった。紫の家から歩いて10分の場所にある、大型コンテナが並ぶ貸倉庫。紫は脇目もふらずにその貸倉庫へ走っていき、鍵を開ける。そこにはジョージが作った「パラダイス・キス」の服や靴、帽子やバッグ、アクセサリーで溢れていた。紫は以前ジョージとした会話を思い出す。紫がジョージの部屋のクローゼットにあった「パラダイス・キス」の服について、本当にどれを着てもいいのか、思い入れのある大事な服なのではないか、と尋ねた時、ジョージは言った。

「だから おまえに着て欲しいんだよ」

紫はその場に座り込んで泣いた。この先、紫とジョージの辿る道は決して交わらない。それでも紫にとってジョージが大事な人だったことだけは、この先も変わらないのだ。

10年後

紫が高校を卒業して10年過ぎた。紫は相変わらずモデルの仕事を続けており、女優としても活躍していた。「パラダイス・キス」のメンバーもそれぞれの人生を歩んでいる。

ある日の夜、仲間内でするパーティーに、紫はジョージの作ったドレスを着て参加する。迎えに来た浩行の車に乗り込んで、実和子や嵐達が待つ会場へ向かう。

来月、紫は浩行と結婚するのだ。新婚旅行はアメリカ。ブロードウェイで評判になっているミュージカルの招待券が2枚届いたからだ。ミュージカルの衣装デザインは「ジョージ コイズミ」。演目はコメディらしいが、自分はきっと泣いてしまうだろうなと紫は思うのだった。

『Paradise Kiss』の登場人物・キャラクター

主要人物

早坂 紫(はやさか ゆかり)

kotatupurin3
kotatupurin3
@kotatupurin3

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