縁下力(ハイキュー!!)の徹底解説・考察まとめ
縁下力(えんのした ちから)とは、『ハイキュー!!』の登場人物で、烏野高校バレー部の2年生。ポジションはウィングスパイカー、背番号は6。次期主将候補の自他共に厳しい“縁の下の力持ち“。責任感が強いので、烏養元監督が一時期復帰したときの厳しい練習から逃げた過去を引きずっていたが、和久谷南戦では主将代理としてチームを支え、攻守ともにオールラウンダーとしての実力を発揮した。個性の強い烏野バレー部のチームメイトの中では貴重なまとめ役だ。
菅原も「うちの主力の暴走2年主力組の手綱を握れるのは、ウィングスパイカーでは縁下だけだからな」と言うように、縁下は「猪突猛進」型の2年生レギュラー田中・西谷や、1年生の「単細胞」日向・影山の手綱を握っており、最近では「ひねくれ」月島や気の弱い山口にも影響力を及ぼしている。特に、和久南戦では、自分との接触で澤村に怪我をさせたと思っている田中への配慮は、どのチームメイトよりも優れていた。コートに入るや否や、「大地さんが抜けてただでさえ戦力ダウンなんだから、お前が落ち込んでたら困るんだよ」と田中に声をかける。「すまん、縁下」と言う田中に対して、「すまんて何だ、大地さんに怪我をさせたことか」とわざと突っかかり、「田中には怪我がなくて良かった」とチームメイトが皆思っていることを伝え、「目の前の試合に勝って、澤村に次の舞台を用意すること」が何より澤村への心遣いだということでチームがまとまった。気遣いの上手な縁下が、チームメイトへのまとめ役として力を発揮する一場面だ。
「逃げる方が絶対後からしんどいってことは、もう知ってる」
和久谷南戦で、澤村と田中が試合中に激突して、主将の澤村が医務室に下がった。烏野の選手達から「澤村に代わるなら縁下だ」と期待されてコートに入った縁下。サーブレシーブで1球目をミスするが、誰よりも大きな声で「さっ来ーい!」と気合を入れ直す。2球目のサーブレシーブをきっちり上げた縁下は、「根性なしでも、大地さんに敵わなくても、戦うんだ!そのために俺は戻ってきたんだから!」としっかりチームを引っ張る。そして、ジャンプフローターを武器とするピンチサーバー山口が、2本目をただのフローターサーブにしたシーンでは、それを見ていた烏養コーチが山口を叱りに行くが、山口の気持ちを察した縁下は、「逃げたときのしんどさ」は本人が一番分かっていますと言い、山口を庇った。縁下にとって、1年生のときに1か月部活を休んだ負い目は、バレーボールに対する誠実さや糧となっていることがわかる。
縁下力の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
天才セッター影山に「大切なことを気づかせる」縁下
烏野バレー部に入ってから懐の深い2、3年生に囲まれた影山は、その才能とセンスを開花させていくのだが、その一翼を担っているのが2年生の縁下だ。縁下は、3年生の澤村と同様チームのまとめ役で、選手一人ひとりの性格を知り、気持ちを慮るのが上手い。インターハイ予選で及川率いる青葉城西高校と対戦するのだが、北川第一中学校で先輩だった対人関係の得意なセッター及川に対して、いつでも直球勝負で不器用な影山は最も苦手意識を感じている。バレーボールに関して、影山が天才であれば、及川は秀才であって、及川にとって2学年年下の天才はライバルであり脅威だったからというのもある。試合中、セッターとして及川に勝ちたいとか、ブロックをスパイカーから引き離したいとか、及川を意識しすぎてリズムを崩した影山は一旦ベンチに下げられる。そこで縁下は影山に声をかけた。代わりにコートに入った3年セッターの菅原が何をしているのか、影山に分かりやすく説明を始める。まず、菅原が「仲良しこよし」をしようとしているのではなくて、声をかけながら選手一人ひとりの調子を確かめていることを教える。そして、縁下も菅原も「烏野のスパイカーってけっこうレベル高い」と思っていて、「そいつらがちゃんと100%の力で打てたら、多少ブロックが立ちはだかったってちゃんと戦えると思わないか」という大切なことを影山に伝えた。縁下の一言で、チームメイトを信頼することや、スパイカーが100%の実力を出せるトスとはどういうものか、また「試合に勝つことはチームで勝つこと」という意味に、影山は気づくことができた。縁下は、正に「縁の下の力持ち」なのだ。
番外編:教えて!縁下先輩!
漫画8巻188頁には、「番外編:教えて!縁下先輩!」が掲載されている。田中龍之介と西谷夕が憧れている烏野バレー部マネージャーの清水潔子のお手伝いをしている縁下が、田中と西谷に目撃された。壁に隠れて「おのれ縁下…ちゃっかり潔子さんの手伝いを…!」と呟く2人。賑やかな2人にとって、縁下は何でも聞ける頼れるお兄さん的存在だ。2人は土下座をして縁下に頼む。
「潔子さんにウザがられない話しかけ方を教えてください!」
快く応じた縁下は、さらっと「まずは、土下座をしないことかな」と答えた。
縁下が次期主将に推される理由とは
代表決定戦前に、烏養コーチから次の主将を決めておくように言われていた2年生らは、部活帰りに次期主将は縁下が適役ではと話していた。田中も適役だが、1年生のラインナップは「単細胞馬鹿」や「ひねくれ」など曲者揃いで、縁下のように冷静な奴が頭にいないといけないだろうと話していた。このとき縁下は、「でも俺は逃げた。チームのトップなんてできる訳ないだろ」と思っていた。その頃を振り返って「俺はバレーをやっていないときの方が苦しいから戻った」と言っている。自分の負い目を気にする縁下に対して、西谷は「今戻ってるんだからいいじゃないか」と言う。田中は、部活を離れた経験に負い目を持つ縁下だからこそ、猪突猛進タイプもそうじゃない奴も、縁下はどちらの人間の気持ちも分かる奴だと言った。
澤村に「太鼓判」を押された縁下のファインプレー
主将澤村大地不在の試合になった宮城県決勝大会・和久谷南戦では、相手のエースがネット際の上手い選手だったために、その攻略がカギを握っていた。守備に長けた選手なら烏野にもレシーブ特化の西谷がいるが、広範囲の守備については澤村が試合中に気づいて提案することが多かった。その澤村が負傷で出られないという危機的状況で、縁下はまさに“縁の下の力持ち”として烏野を牽引していく。ブロックアウトを狙ってくる和久谷南の中島に対し、まずブロックアウトを狙いコート外に飛ばされるボールを縁下が守備を後ろに構えて拾いまくり、後衛の2人にクロスとストレートのレシーブを任せた。縁下がブロックアウトを狙ったボールを何度も拾うことで、烏野の失点になりそうなボールは攻撃に繋がり、烏野の得点になることが出てきて、じわじわと和久谷南を追い詰めたのだ。試合の軸ともいうべき「主将対決」や、相手チームの特徴を捉えて対応しなければならない点について、縁下は見事に大役を果たして、その存在感をアピールした。主将の澤村も、縁下のレベルの高いプレーに太鼓判を押した。
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木兎光太郎(ぼくとこうたろう)とは『ハイキュー!!』シリーズの登場人物で東京都の梟谷学園高校3年生で主将でありエースである。 真っ直ぐで攻撃的なプレイは敵味方関係なく圧倒し、士気を高める。得意なスパイクコースは超インナークロス。 常にテンションは高いが、意外なところでメンタルがやられ気分の浮き沈みが激しい。 高校卒業後はVリーグDivision1の「MSBYブラックジャッカル」に所属。
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菅原孝支(すがわら こうし)とは、漫画『ハイキュー!!』に登場する烏野高校バレー部の3年生で副主将。ポジションはセッター、背番号は2。同じポジションの1年生レギュラー影山飛雄(かげやま とびお)の才能を開花させた偉大な先輩のうちの1人。試合では、篤実なセッターとして他校に知られている。性格がよく、明朗闊達で思いやりがあり、人に対してもバレーボールに対しても真っすぐ。3年生の主将澤村大地(さわむら だいち)には少々悪ノリしやすいと言われる。3年生同士は仲が良く、部活を通して培ってきた友情は厚い。
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目次 - Contents
- 縁下力のプロフィール・人物像
- 縁下力のポジション・能力
- 縁下力の来歴・活躍
- 新生烏野バレー部の誕生
- ゴールデンウィーク合宿
- 一度目の東京遠征
- 春高バレー宮城県決勝大会・和久谷南戦
- 春の高校バレー全国大会・開会式前日
- 理学療法士として働く縁下
- 縁下力の関連人物・キャラクター
- 日向翔陽(ひなた しょうよう)
- 影山飛雄(かげやま とびお)
- 澤村大地(さわむら だいち)
- 西谷夕(にしのや ゆう)
- 田中龍之介(たなか りゅうのすけ)
- 縁下力の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「戻ってこれたからには、お前たちにも負けないように頑張りたいと思うよ」
- 「大地さんが抜けて戦力ダウンなんだから、お前が落ち込んでたら困るんだよ」
- 「逃げる方が絶対後からしんどいってことは、もう知ってる」
- 縁下力の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 天才セッター影山に「大切なことを気づかせる」縁下
- 番外編:教えて!縁下先輩!
- 縁下が次期主将に推される理由とは
- 澤村に「太鼓判」を押された縁下のファインプレー