「名作」とはもういえない…?「キャプテン翼」が駄作に成り下がってしまった理由まとめ

サッカーに励む少年たちの友情と成長を描いたことで知られる名作漫画『キャプテン翼』。まだJリーグが無かった時代に登場した本作は、その後の国内のサッカーブームの火付け役になりました。日本はもちろん、海外の選手たちの中にも愛読者が多いとされる本作ですが、それだけの人気を誇っていたにもかかわらず、いつの頃からか「つまらなくなった」という声が聞かれるように…。一体なぜなのでしょうか。この記事でまとめたので、その理由を知りたい方はこのままお進みください。

ワールドユース編の中盤で翼と一緒に
「サッカー選手が闘うのはフィールドの上だけだ(キリッ)」ってやる
カッコいいシーンがあるから、あの時点ではシュナイダーももっと活躍するんだと思ってました。

出典: kohada.2ch.net

サッカー戦士の戦場はフィールドの上だけだ!

これだけカッコつけておきながらボロ負けするシュナイダー
まさに「皇帝無残」である

というかプロ編はまたシュナイダーが最強プレイヤーみたいになってて草不可避
ワールドユース編でブラジルに大差負けした過去を作者は覚えてるんですかね…?

出典: www.mangajunky.net

●人間の体格を超越した等身

出典: www.logsoku.com

彼らはれっきとした人間である(多分)

出典: ja.wikipedia.org

ちなみに初期のころの等身は比較的まともである

●迷走するキャラクターたち

キャプ翼には天才キーパー若林、宿命のライバル日向、最高のパートナー岬たちをはじめ、多くのキャラクターが登場する。
しかし連載回数が増えるにつれ、それらの個性が段々と薄くなっていき、最終的にはただのモブキャラ同然になってしまっている。
これは翼にばかりスポットが当てられるせいでもあるが…。

●鉄壁すぎて扱いに困る若林

SGSK(スーパーグレートゴールキーパー)の異名を持ち、ペナルティエリアの外からはゴールを許さない鉄壁ぶり。今ではおそらく作中最強キーパーの座についているかもしれない。

そもそもキャプテン翼の物語は、この若林と翼との対決から始まった。そしてこの二人を中心に日本サッカー界の黄金伝説が始まるのである。
作中での若林のキャラの格は主人公の翼とほぼ同等である。頼もしい守護神であると同時に、翼のライバル的存在でもあるのだ。

その翼が今では向かう所敵無しのスーパー選手になってしまった以上、そのライバルである若林の格も落とすわけにはいかない。翼が最強である以上、若林もまた最強で在らざるを得ないのだ。

何か知らんがいつも怪我をしている

味方のキーパーが強すぎると下手に失点させられない。大量失点を許したら若林が若林でなくなる。
そんな苦悩が作者にあったかどうかはともかく、若林はいつも怪我をしている。決勝戦などここ一番の試合で登場するパターンが多い。

若林って普段は怪我で何もしねーくせに 、いきなり出てきて美味しい所だけは持っていく。
そう言う印象。

出典: kohada.2ch.net

読者が望むのは小細工抜きの真っ向勝負である

若林が天才キーパーであることに異論は無い。しかし世界にはシュナイダーを始め天才ストライカーたちがたくさんいる。
彼らと真っ向からぶつかり失点するのは恥でも何でもない。
だが若林には、それを許さない作者の思惑が必要以上に張り巡らされている感が大きい。

●迷える猛虎・日向小次郎

打倒翼! それが猛虎日向小次郎の魅力

翼がサッカーの楽しさを象徴するキャラだとすれば、日向はサッカーの厳しさを具現化したキャラであると言える。
それ故にこそ2人は宿命のライバルたり得たのだ。

キャプ翼を日向の視点から読み解くと真に面白い。どれだけ努力を重ねても、サッカーの天才児・翼に常に一歩先を行かれる。その翼を倒すための飽くなき闘争心、それが日向の魅力であり日向小次郎そのものなのだ。

中学決勝で勝利目前で瀕死の翼にタイガーショット食らわせたシーンはネタ抜きで本当に熱すぎる名シーンだし
森崎の顔面にシュート打ってボール恐怖症 にしたのも小学生のプレイとは思えんし
駄作のWY編でもウルグアイ戦の次藤との絡みはすきだったよ

出典: kohada.2ch.net

俺は俺の手で俺の家族を幸せにするんだ!

小学生が口にするセリフとは思えないほどのハングリー精神である。グラウンドでは常に猛々しい日向の家族思いの一面が垣間見える。

幕を開ける事の無かった猛虎雷獣伝説

ワールドユース編で日向が編み出した新必殺シュート、その名も雷獣シュート! ここから日向の蒙虎雷獣伝説が幕を開ける…はずだった。

結果としては翼が雷獣シュートと同原理のスカイウィングシュートを体得してしまい、これにより日向の価値が一気に下がってしまう。そして日向は決勝トーナメント3試合を無得点で終えた…。

自身を鎖で縛る変態トレーニング

プロになった日向は、左右のバランスの悪さを克服するために、鎖を矯正器具として自身の体に巻き付けるという変態トレーニングを行っている。
「打倒翼!」という小さな目標から「世界一のストライカーを目指す」という壮大な夢を見据えるようになった日向だが、そのための努力の方向性がどう見ても間違っている。

台風の海に向ってシュート、山篭りくらいならまだしも「パンツ一丁で全身鎖プレイ」は女性ファンが泣いた。

出典: nekotaro.beatstyle.net

つーか何で日向は海外に行って初めて「左右のバランスの悪さ」なんてのを指摘されてんの?
日本にいた時は誰もそんな事言わなかったのかよ。

出典: kohada.2ch.net

●翼依存症になり果てた岬

永遠のパートナー岬太郎

南葛、そして全日本黄金コンビの翼と岬。2人のコンビプレイは天下無敵である。
無印での二人の実力差は殆ど無く、翼を100とすれば岬は98くらいであった。

決勝の明和戦でゴールポストに激突しながらもゴールを防いだ気迫と言うか執念は凄かった
普段は控えめだが翼以上のポテンシャルは持ってると思ってたな、今はアレだが

出典: kohada.2ch.net

harryblack
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@harryblack

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