「名作」とはもういえない…?「キャプテン翼」が駄作に成り下がってしまった理由まとめ

サッカーに励む少年たちの友情と成長を描いたことで知られる名作漫画『キャプテン翼』。まだJリーグが無かった時代に登場した本作は、その後の国内のサッカーブームの火付け役になりました。日本はもちろん、海外の選手たちの中にも愛読者が多いとされる本作ですが、それだけの人気を誇っていたにもかかわらず、いつの頃からか「つまらなくなった」という声が聞かれるように…。一体なぜなのでしょうか。この記事でまとめたので、その理由を知りたい方はこのままお進みください。

何で石崎が全日本のスタメンなんだか

出典: kohada.2ch.net

石崎とセット扱いにされる浦辺

石崎と浦辺はライバルでもあり喧嘩友達という関係である。そのせいか2人はセット扱いにされる事が多い。
本来浦辺は石崎よりも実力は上である。大友中のキャプテンとして、そしてRJ7のメンバーとして登場した時が作中における浦辺の最大の見せ場であった。
プロ入り後は石崎と共にジュビロ磐田に在籍。それ以降何となく石崎と同等の実力というキャラに落ち着いている。
ここに作者の匙加減が働いている事は言うまでも無い。

プロ入り後は石崎のライバル的キャラになっているが、日向や岬などのメイン格キャラ入りのチームに勝ったRJ7に入ってたくらいなんだから、実力は石崎よりずいぶん上なのではないだろうか?

出典: nekotaro.beatstyle.net

●迷走する空手キーパー若島津健

若林のライバルで全日本の2大守護神のひとり…のはずだが

空手キーパーの異名を持ち、手刀や回し蹴りに三角飛びというアクロバティックなプレイで読者を魅了する若島津。
若林と共に全日本の2大守護神とまで呼ばれる彼だが、作中の扱いはそれほど優遇されていない。実際のところ強豪ストライカー相手に大量失点を許す場面が多いのだ。
SGGK若林の株とイメージを下げないために、そのしわ寄せが全部若島津に向かっているのである。
堅実な若林に対して、積極的にオーバーラップして攻撃参加する若島津という個性が付随しているが、それを考慮しても両者の実力差は天地の開きがある。

噛ませという自覚があるのが悲しい
俺は勝てないといっているようなものだ

出典: www.mangajunky.net

普通はかませで問題ないんだけど若島津の場合は作中でトップクラスの人気キャラなのがきつい

出典: www.mangajunky.net

日本国内では最高クラスのキーパーだが、国際試合では大量失点も多い

JY編のアルゼンチン戦、WY編のウルグアイ戦がまさにそれだ。

フランス戦でもかなり失点しているが、PKや怪我の再発という状況下でもあったためまだ擁護出来る

陽一のサッカー漫画は点取られなきゃ始まらんからな。
若林は擁護しなきゃならんが、若島津には容赦ない。

出典: kohada.2ch.net

日向のタイガーショットを
振り向きワンハンドキャッチできるくらいの実力には
成長してたんだけどね

出典: www.mangajunky.net

キーパーからFWへ

空手とサッカーの二刀流という個性が、ついにはキーパーとFWの二刀流にまで昇華する。
若林がいる以上、若島津にGKとしての活躍は見込めない。しかし若島津というキャラは活躍させたい。ならばFWに転向させよう。
作者の苦悩が伝わってくるようである。

この若島津のFW化によって、新田はまだしも、ただでさえ影の薄かった反町の存在意義が皆無になった。

WYのラスト付近で若林に「若島津は俺と同レベル、攻撃力だけなら俺以上だ」って言われてたね
あれはただのリップサービスだったんだろうか

出典: kohada.2ch.net

●心臓病の完治と引き換えに、その天才的なプレイが影を潜めた三杉惇

天才と心臓病という個性

翼を超える才能と実力を持ちながらも、心臓病というハンデを抱える天才プレイヤー三杉惇。病気のためにひと試合フルに出場する事は出来ないが、逆にそれが三杉の最大の持ち味になっていた。
全日本というチームのまさに最強最後の切り札的存在だったのだ。

その後、長いリハビリの甲斐あってか心臓病は完治し、思う存分サッカーを楽しめる体となった。
しかしこれが三杉というキャラの終焉でもあったのだ。

そういえば医学部通いながらサッカーしているような設定もあったね。

出典: kohada.2ch.net

ガラスのエースからごくごく普通のプレイヤーへ

翼とそれ以上の実力の三杉。2人の天才が思うがままにプレイしたらもはや無敵以外の何物でもない。ただでさえ翼一人でも無双状態なのに、そこに三杉が加わったら歯止めが効かなくなる。それ故に三杉は弱体化させざるを得ない。
そういう思惑があったかどうかは定かではないが、心臓病克服後の三杉には、かつての天才の面影は無くなっていた。
必殺技は翼が得意とするドライブシュートであるが、これも三杉が翼の下位互換的キャラに落ちた要因のひとつに思えてならない。

今の三杉は実力が伴わない天才

出典: kohada.2ch.net

旧作は翼の上には心臓病さえなければ最強キャラの三杉がいたから、面白かったんだよ。
それがWYになってから、「翼最強!」になってしまい、三杉も劣化した為に、目も当てられない状況になった。

出典: kohada.2ch.net

一部ファンの間では「心臓病再発」を望む声も。

出典: nekotaro.beatstyle.net

●北海の荒鷲・松山光

才能の無い奴は努力するしかないんだ!

作中の人気キャラのひとりである松山。
降雪量の多い北海道で鍛えた足腰と粘り強い根性、そして地を這うロングシュート。
これらすべて努力の賜物である。

中盤に葵が、DFに三杉が加入して松山は居場所を追われた

出典: kohada.2ch.net

岬、三杉と共に全日本の主軸フォーメーションの一翼を担う

岬、三杉、松山の通称「3M」は日本の中盤の基軸フォーメーションである。この事からもわかるように、作中での松山の扱いはかなり優遇されている。

3Mはなかったことにされました

出典: any-road-2002.at.webry.info

harryblack
harryblack
@harryblack

Related Articles関連記事

キャプテン翼(キャプ翼)のネタバレ解説・考察まとめ

キャプテン翼(キャプ翼)のネタバレ解説・考察まとめ

『キャプテン翼』とは、1981年より高橋陽一が週刊少年ジャンプ、週刊ヤングジャンプ、グランドジャンプで連載されたサッカー漫画およびそれを原作としたアニメ作品シリーズ。主人公大空翼がチームメイトとの友情、ライバルたちとの激闘を通して活躍・成長してゆき、主に彼のサッカー人生が描かれている。単行本のシリーズ国内発行部数は7,000万部を超え、またフランス、イタリアなどおよそ20の国・地域で出版されており、国内外を問わず人気を誇る大ヒット漫画。

Read Article

キャプテン翼(キャプ翼)の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

キャプテン翼(キャプ翼)の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

『キャプテン翼』とは、高橋陽一によって描かれたサッカー漫画である。アニメ化もされており、世界中のサッカーファンに人気がある。主人公の大空翼がサッカーで世界に挑戦していく姿が描かれている。新しいサッカー仲間と出会い、ライバルと切磋琢磨して成長していく姿が見どころである。持ち味が違う個性的なキャラクターが次々と登場する。必殺技で相手を翻弄し、最後まで勝敗が分からない試合展開が読者の心を掴み、『週刊少年ジャンプ』での連載開始から、長きに渡って愛されている作品である。

Read Article

翔の伝説(高橋陽一)のネタバレ解説・考察まとめ

翔の伝説(高橋陽一)のネタバレ解説・考察まとめ

『翔の伝説』とは、原作者高橋陽一によるテニスを題材にしたスポーツ漫画。集英社の『週刊少年ジャンプ』にて、1988年から1989年にかけて連載された。ジャンプコミックス単行本は全3巻。大ヒット作『キャプテン翼』の次に高橋陽一が発表した期待作であった。 高見沢翔という名の日本人が、テニス史にその名を深くきざみつけることになる半生を描いた物語という壮大なスケールで連載開始し、テニスに賭ける翔と父親との関係が描かれたストーリーであったが、あっという間に打ち切りとなってしまった。

Read Article

味方になった途端に弱体化したジャンプキャラまとめ

味方になった途端に弱体化したジャンプキャラまとめ

味方になった途端に弱体化するキャラクターは、当然あるあるネタですよね。アニメや漫画、ゲームでも、裏での調整が入った結果、下手をすれば主力メンバーから干されて、永遠に待機キャラor回復専用なんてことも多々あります。そんな事実がある中、今回はジャンプキャラにしぼって、その悲しい現実をイラストつきでまとめてみました。

Read Article

『キャプテン翼 ライジングサン』マドリッドオリンピックの日本代表23人のキャラクター紹介!大空翼など

『キャプテン翼 ライジングサン』マドリッドオリンピックの日本代表23人のキャラクター紹介!大空翼など

ここではサッカー漫画『キャプテン翼』のシリーズ作品『キャプテン翼 ライジングサン』作中で開催されるマドリッドオリンピックの日本代表23人をまとめた。主人公の大空翼、ゴールキーパーの若林源三、フォワードの日向小次郎などを紹介している。

Read Article

伝説のサッカー漫画『キャプテン翼』の画像まとめ!あり得ない頭身や技が満載で”ギャグマンガ”との意見も

伝説のサッカー漫画『キャプテン翼』の画像まとめ!あり得ない頭身や技が満載で”ギャグマンガ”との意見も

日本にサッカーブームを巻き起こし、プロ選手の中にもファンが多い伝説のサッカー漫画『キャプテン翼』は、実はギャグ漫画でもある。キャラの極端な頭身やありえないシュートなど、キャラが真剣なのにも関わらず笑ってしまうシーンがたくさん登場する。ここではそんなキャプ翼の画像をまとめた。

Read Article

『キャプテン翼』の扱いが不遇なキャラクターまとめ!カール・ハインツ・シュナイダーなど

『キャプテン翼』の扱いが不遇なキャラクターまとめ!カール・ハインツ・シュナイダーなど

ここでは歴史に残るサッカー漫画『キャプテン翼』の作中で、扱いが不遇なキャラクターをまとめた。ジュニアユース編のラスボスだったカール・ハインツ・シュナイダー、「敵の間は強いが味方になるとショボい」キャラクターの代表格と言える若島津健などを紹介している。

Read Article

②《vol.16〜30》「アメトーーク」DVD別《アニメ・漫画》ネタ芸人まとめ

②《vol.16〜30》「アメトーーク」DVD別《アニメ・漫画》ネタ芸人まとめ

「アメトーーク」DVD別《アニメ・漫画》ネタ芸人まとめですが、今回はvol.16〜vol.30までをまとめてみました。15巻までで、とりあえずガンダムネタは一段落ですが、まだまだたくさんネタは存在しますよ。ちなみにDVDは全て2枚組、さらにテレビでは放送されていない完全限定特典映像などもついてきますb

Read Article

『キャプテン翼』原作のブラジルユースの強さまとめ!『キャプテン翼II スーパーストライカー』のイメージが強烈

『キャプテン翼』原作のブラジルユースの強さまとめ!『キャプテン翼II スーパーストライカー』のイメージが強烈

ここではサッカー漫画の金字塔『キャプテン翼』のブラジルユースの強さについてまとめた。ファンの間ではファミコンソフト『キャプテン翼II スーパーストライカー』のブラジルユースの強さが印象深い。原作でも、ラスボスに近い位置づけのブラジルユースは別格の強さを誇っている。

Read Article

『キャプテン翼』のフィールドの貴公子・三杉淳のプロフィール・経歴まとめ!心臓病を克服したその後も

『キャプテン翼』のフィールドの貴公子・三杉淳のプロフィール・経歴まとめ!心臓病を克服したその後も

ここでは高橋陽一のサッカー漫画『キャプテン翼』に登場する「フィールドの貴公子」、三杉淳のプロフィール・経歴をまとめた。小学生編では主人公の翼を圧倒する活躍を見せるが、抱えていた心臓病が足を引っ張っていた。中学生編では病気の治療に専念し、ジュニアユース編ではコーチ兼選手として活躍した。

Read Article

【キャプテン翼】ツッコミ所満載!?パロディ画像をまとめてみた

【キャプテン翼】ツッコミ所満載!?パロディ画像をまとめてみた

サッカー漫画の金字塔『キャプテン翼』。現役プロサッカー選手の中にもファンが多い世界的人気作品であると同時、展開や描写にツッコミ所が多いことでも知られている。 ここでは、そんな『キャプテン翼』の二次創作パロディ画像集を紹介する。腹筋崩壊レベルの破壊力を堪能してほしい。

Read Article

『キャプテン翼』フェイクの達人・オランダのブライアン・クライフォートのプロフィール・来歴まとめ

『キャプテン翼』フェイクの達人・オランダのブライアン・クライフォートのプロフィール・来歴まとめ

ここでは伝説的サッカー漫画『キャプテン翼』に登場する「オランダユース真のキャプテン」にして「フェイクの達人」、ブライアン・クライフォートのプロフィール・来歴などをまとめた。作中では謎めいた伏線が多かったが、連載が打ち切りになったためその実力の全貌が明かされることはなかった。

Read Article

『キャプテン翼 GOLDEN-23』や『ライジングサン』に登場した強豪国まとめ!デンマークなど

『キャプテン翼 GOLDEN-23』や『ライジングサン』に登場した強豪国まとめ!デンマークなど

ここではサッカー漫画『キャプテン翼』のシリーズ作品『キャプテン翼 GOLDEN-23』や『キャプテン翼 ライジングサン』に登場した強豪国をまとめた。ブラジル最強の構図は変わらないが、デンマーク、ナイジェリア、パラグアイ、タイ、サウジアラビアなどの強敵が現れる。

Read Article

目次 - Contents