宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち(アニメ・小説)のネタバレ解説・考察まとめ

『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』とは日本にSFブームを巻き起こす先端となった『宇宙戦艦ヤマト』のリメイク作品にあたる『宇宙戦艦ヤマト 2199』の続編である。
時に西暦2202年、宇宙戦艦ヤマトの活躍により青い姿を取り戻した地球はガミラスと平和条約を結び、復興の一途を辿っていた。そんな中、戦力増強に舵を切る地球連邦軍に不満を抱いていた旧ヤマト乗組員たちに女神テレサからのメッセージが届く。今再び、全宇宙の命運をかけてヤマトは旅立とうとしていた。

宇宙ホタル

回収された宇宙ホタル
宇宙戦艦ヤマト2202 第三章参照

惑星シュトラバーゼを後にした頃ヤマトが遭遇した。催眠効果があり人々を暴力的にする。佐渡曰く虫というよりウイルスに近い存在らしく、殺虫剤で処分が可能であった。
旧作ではガミラスの兵器という設定であったが、今作ではそのような描写は見られなかった。

G計画

ガトランティスの侵攻によって再び滅びに瀕した地球が正常なDNAを持つ子孫を残すために作成した計画。凍結した生殖細胞を乗せ、新天地を探す。この計画に波動実験艦 銀河が用いられた。この際、人工子宮は技術的に不可能なため銀河の乗員の多くが女性となっている。なお、この計画そのものは波動砲艦隊以外に人類の生存を模索すべく藤堂の指示で立案された経緯がある。

『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

南部「バカヤロー」

テスト航海を終えたアンドロメダに叫ぶシーン
宇宙戦艦ヤマト2202 第一章参照

第二話 “緊迫・月面大使館に潜行せよ”において、英雄の丘でアンドロメダに向けて放ったセリフ。
旧ヤマトクルーが沖田の祀られている英雄の丘に集まり語り合っていた頭上を、テスト航海を終えた最新鋭艦アンドロメダが通過する。豪華な光を纏いながら去りゆく、地球復興の証にして波動砲艦隊計画の旗印ともいえるアンドロメダ。届かないと分かっていても声を上げずにはいられない、ヤマトクルーのやるせない気持ちを表す一言であった。

藤堂「沖田の子供たちが行く」

宇宙戦艦ヤマト2202 第二章参照

第四話 ”未知への発進”で反乱を覚悟に地球を飛び出したヤマトを見た藤堂長官のセリフ。
藤堂は地球連邦防衛軍・統括司令長官という立場からヤマトの正式な航海を否定した一方で、古代の「沖田艦長にも同じことが言えるんですか」という問いに答えなかった。
旧ヤマト艦長であった沖田十三の意思を継ぐヤマトクルーを「子供達」として見送る姿には、沖田の育てたヤマトという船を見守る思いが込められていた。

古代、山南「衝撃に備え」

ヤマトとアンドロメダが衝突するシーン
宇宙戦艦ヤマト2202 第二章参照

第五話 “激突! ヤマト対アンドロメダ”で対峙する二つの戦艦が互いにぶつかり合うシーンで発されたセリフ。
「たとえそれが命令であったとしても、間違っていると思ったらそれを正す勇気も必要だ」という沖田の言葉に従い自身の意思を貫こうとする古代たちヤマトに対し、ヤマトを止めるよう命令されていた山南がその思いを試すかのように正面から向き合う。古代たちの強い思いを表すシーンであるとともに、山南の沖田への敬意と懐の広さが伺える場面でもあった。

ゴーランド「すまん、ノル」

ゴーランドがノルを庇うシーン
宇宙戦艦ヤマト2202 第四章参照

第十三話 “テレザート上陸作戦・敵ミサイル艦隊を叩け!”におけるゴーランドの一言。
「愛に縛られぬからこそ強い」と豪語するゴーランドであったが、その幼生体であるノルへの教育にはただならぬ思いが込められていた。ヤマトの波動砲を受け絶命する寸前、ゴーランドはノルを強く抱きしめこの言葉を告げ、それに対しノルも「良いのです」と静かに返した。ガトランティスの中にも愛が垣間見える瞬間であった。

島「そこまでしなきゃいけないのかよ」

G計画の詳細を聞いて憤怒する島
宇宙戦艦ヤマト2202 第六章参照

第二十一話 “悪夢からの脱出”にてG計画の全貌を知った島が叫んだセリフ。
身体の機械化や人を物として扱うような非人道的なG計画。心を失った行動の末に残るのは本当に人なのか。機械と人の違いについて考えさせられるシーンであった。

土方「恥をかくのも、間違えるのも、全部人間の特権なんだ」

山南を諭す土方
宇宙戦艦ヤマト2202 第六章参照

同二十一話で自身の命と引き換えにヤマトを救出しようとした山南にかけられた土方の一連のセリフ。
本シリーズでは様々な場面で人と機械の違いについて問いかけられているが、それに対する一つの答えともなる名言である。物語の前半で「俺は負けた男だ」として艦長を断っていた土方だからこその重みがあり、人間の弱さを受け入れるこの言葉は機械化が進む現代においても響く一言であった。

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