宇宙戦艦ヤマト2(アニメ・漫画)のネタバレ解説・考察まとめ
『宇宙戦艦ヤマト2』は1978年8月に公開されたアニメーション映画『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』(以下、『さらば』)とともにテレビ放送用として並行して作られた作品で、『宇宙戦艦ヤマト』シリーズの第4作目である。1978年10月から放送された。
西暦2201年、イスカンダルの航海を終え、人類を救った宇宙戦艦ヤマトは艦長代理である古代進(こだい すすむ)の元、太陽系外周艦隊旗艦として辺境警備の任につく。一見平和に思える地球に、また新たな危機が迫ろうとしていた。
『宇宙戦艦ヤマト2』の概要
『宇宙戦艦ヤマト2』は1978年8月に公開されたアニメーション映画『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』(以下、『さらば』)とともにテレビ放送用として並行して作られた作品である。1978年10月から放送され、『宇宙戦艦ヤマト』シリーズの第4作目にあたる。『さらば』の評判もあり、本作は視聴率27.7%と全シリーズの中でも最高の視聴率を誇った。
西暦2201年、イスカンダルの航海を終え、人類を救った宇宙戦艦ヤマトは古代進を艦長代理としたまま、太陽系外周艦隊旗艦として辺境警備の任についていた。その任を終え地球に帰還する途中、正体不明の部隊による襲撃を受ける。さらに、それと同時に謎のエネルギー波をキャッチした。地球に戻ったヤマトが解読するとそれは外宇宙から届いたSOSであった。防衛軍本部に掛け合うも情報の信憑性が弱いことや地球の軍事力を過信する上層部から発進の許可はおりず、失望した古代たちヤマト乗組員は独断でヤマトの発進を決めた。今、新たな地球の危機が迫ろうとしていた。
本作は『さらば』同様、新たな乗組員やメカが登場する一方で、続編を踏まえてヤマトが地球へ帰還するストーリーとなっている。
プロデューサーは西﨑義展、監督は松本零士であり、音楽は宮川泰が担当した。
『宇宙戦艦ヤマト2』のあらすじ・ストーリー
ヤマトの新たなる出立
西暦2201年、イスカンダルの航海を終え、人類を救った宇宙戦艦ヤマトは古代進を艦長代理としたまま、太陽系外周艦隊旗艦として辺境警備の任についていた。一見平和に思われた日々であったが、ヤマトが地球に帰還する途中、正体不明の部隊による襲撃を受ける。さらに、それと同時に謎のエネルギー波をキャッチした。地球に戻ったヤマトが解読するとそれは外宇宙から届いたSOSであった。古代たちは防衛軍にこの情報を報告するも、情報の信憑性が弱いことや地球の軍事力を過信し、自分たちの平和さえ守られれば良いという意見などから、上層部から発進の許可はおりず、失望したヤマト乗組員は独断でヤマトの発進を決めた。
アンドロメダの追撃と11番惑星での戦い
防衛軍の戦闘衛星を振り切り、強引に発進したヤマトは古代の恩師である土方竜(ひじかた りゅう)が艦長を務める最新鋭艦アンドロメダの追撃を受ける。小惑星帯では島がその技術で追撃するアンドロメダを振り切り、最終的には土方が見逃すという形でヤマトは防衛軍の追手から逃れたのだった。
その後、メッセージの発信源を目指すヤマトは太陽系外縁に位置する第11番惑星へ到着する。しかし、そこでは以前ヤマトを襲撃してきたのと同じ、地球侵攻を目論むガトランチスの先遣部隊が辺境警備隊の基地への攻撃を行っていた。友軍を救援するためここに参戦し、どうにか撃退に成功したヤマトは基地の生き残りである空間奇兵隊を収容し、再度メッセージの発信源を目指した。
テレザート星と白色彗星帝国
太陽系を離脱したヤマトは再びメッセージを受け取り、発信源がテレザート星という惑星であり、発信者はテレサという名であることが判明した。繰り返しの通信を経て航海長の島大介(しま だいすけ)とテレサは互いに惹かれ合うようになる。
一方でヤマトは新たにデスラーの襲撃を受ける。デスラーはかつて地球を滅亡寸前に追いやったガミラス星の支配者で、ヤマトによる大航海の末に古代たちの手で宇宙の藻屑と消えたはずだったが、彗星帝国の技術で一命を取り留めていた。様々な手段でヤマトを追い詰めるデスラー艦隊であったが、ヤマトは機転によってどうにか潜り抜ける。
テレザートに到着したヤマトは宇宙の征服を目論む大帝ズォーダーの率いる白色彗星帝国が宇宙の危機を招いていること伝えられる。テレサは反物質を操る不思議な力を持っているものの、過去にテレザートを滅ぼしてしまった負い目から、積極的なヤマトへの協力は拒んだ。しかし、白色彗星の襲来によって危機に陥ったヤマトを助けるため、宇宙船であるテレザリアムで脱出したテレサはテレザートを爆発させて白色彗星を足止めする。そのおかげでヤマトはどうにか太陽系へ帰還することができた。
ガトランチスとの攻防
太陽系へ帰還したヤマトは既に侵攻していた白色彗星艦隊との戦闘に加わり、奇襲部隊として活躍する。彗星帝国側の兵器、火炎直撃砲に苦戦するも土方の機転で土星の岩石帯を使って逆転するなど一進一退の攻防の末、どうにか辛勝を勝ち取った地球軍であったが、白色彗星帝国本体の到着により壊滅してしまう。ヤマトもその影響で機関部を損傷し戦線を離脱。ヤマトの爆発を防ぐために電動管を焼き切る作業の間で不慮の事故から古代は怪我を負ってしまった。
地球軍は拡散波動砲の一斉発射で白色彗星の破壊を試みるも彗星の中心まで届かず、内部から出現した都市帝国の攻撃によって壊滅した。地球は太平洋に着水した都市帝国からの無条件降伏を受諾する一方で、土方の言葉を受けたヤマトは反撃の糸口を探る。
都市帝国との最終決戦
都市帝国の攻略を前にして、ヤマトの前に宿敵であるデスラーが立ち塞がった。先の事故により深傷を負っていた古代であったが、白兵戦に参加しデスラーと対峙する。しかし、互いに銃口をむけあう中で、傷つき倒れた古代を庇う恋人の森雪(もり ゆき)の姿を見たデスラーは、かつて自分を倒した好敵手でもあるヤマトの乗組員たちが愛と誇りのために命を懸ける姿に胸を打たれ、都市帝国の攻略法を雪に暗喩して去っていく。
ヤマトは数多の犠牲を払いながらも都市帝国の下部から艦載機を使って内部に侵入し動力炉を破壊。残りの火力で都市帝国を破壊したが、崩壊する都市の中からズォーダーの乗る超巨大戦艦が現れる。無慈悲な攻撃を行うズォーダーに対し、乗組員を退艦させ特攻を決意する古代であったが、その前にテレサが姿を表した。負傷していた島を治療したテレサは彼を古代たちに預けると自身の持つ全力を解放して超巨大戦艦とともに消滅する。
テレサの最後を見届け、白色彗星帝国との戦いを終えたヤマトは傷つきながらも地球へ帰還を果たした。
『宇宙戦艦ヤマト2』の登場人物・キャラクター
地球
古代進(こだい すすむ)
CV:富山敬
本作では未だ艦長代理のままヤマトの指揮を取っている。防衛軍の高官に立ち向かう姿や上層部から了解が得られず独断でヤマトを発進させる姿など自身が正しいと考えたことを実行に移す姿が描かれている。『さらば』では最後に特攻によって死亡したが、本作ではテレサの協力もあり無事に生還した。
島大介(しま だいすけ)
CV:仲村秀生
ヤマトの航海班長。作品序盤では小惑星帯を軽々と突破することで、最新鋭の機械を導入したアンドロメダの追撃を振り切る技量を見せた。また本作ではテレサとの恋模様が描かれている。デスラーとの決戦ではヤマト甲板で銃撃を受け、宇宙空間に放り出されたため行方不明となったが、テレサによって救助され無事に地球へ帰還した。
真田志郎(さなだ しろう)
CV: 青野武
ヤマトの技師長。優れたメカニックでありながらもあらゆる装備を自動化した戦艦であるアンドロメダを「血の通わない艦」と批判している。幼少期の事故で四肢が義手、義足となっており、都市帝国攻略戦では途中で義足を破壊され動けなくなっていた。最後は古代に回収されてヤマトに帰還した。
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目次 - Contents
- 『宇宙戦艦ヤマト2』の概要
- 『宇宙戦艦ヤマト2』のあらすじ・ストーリー
- ヤマトの新たなる出立
- アンドロメダの追撃と11番惑星での戦い
- テレザート星と白色彗星帝国
- ガトランチスとの攻防
- 都市帝国との最終決戦
- 『宇宙戦艦ヤマト2』の登場人物・キャラクター
- 地球
- 古代進(こだい すすむ)
- 島大介(しま だいすけ)
- 真田志郎(さなだ しろう)
- 森雪(もり ゆき)
- 加藤 三郎(かとう さぶろう)
- 徳川彦左衛門(とくがわ ひこざえもん)
- 山本明(やまもと あきら)
- 佐渡酒造(さど さけぞう)
- 斉藤始(さいとう はじめ)
- 新米俵太(あらこめ ひょうた)
- 土方竜(ひじかた りゅう)
- 白色彗星帝国
- ズォーダー
- サーベラー
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- 『宇宙戦艦ヤマト2』の用語
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- 『宇宙戦艦ヤマト2』の登場兵器・戦艦
- 地球
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- 超巨大戦艦
- 『宇宙戦艦ヤマト2』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 島の操縦テクニック
- テレサ「勝って帰るより、負けて帰るほうが勇気のいる行為」
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- なぜヤマト2が作成されることになったのか
- 『さらば』との相違点
- 急ピッチで行われた制作
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- ED(エンディング):ささきいさお、フィーリング・フリー『テレサよ永遠とわに』