こちら葛飾区亀有公園前派出所(こち亀)の登場人物・キャラクターまとめ

『こちら葛飾区亀有公園前派出所』とは、秋本治による日本の漫画作品。『週刊少年ジャンプ』において1976年から2016年まで連載され、その後実写やアニメ、ゲームなどに展開されている。本作には、言わずと知れた主人公の両津勘吉はもちろん、紅一点の秋本・カトリーヌ・麗子や、両津の上司である大原大次郎、大企業の社長もこなすイケメンの中川圭一など、本作に欠かせない個性的なキャラクターが存在している。

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『こちら葛飾区亀有公園前派出所』の概要

『こちら葛飾区亀有公園前派出所』とは、『週刊少年ジャンプ』で1976年から2016年まで連載されたギャグ漫画である。通称「こち亀」。単行本は全200巻。
物語は、東京都葛飾区の亀有公園前派出所に勤務する警察官、両津勘吉(りょうつ かんきち)を主人公に、同僚や周囲の人々との日常を描く一話完結形式の作品である。劇画に近いリアルな絵柄を用いたギャグ漫画として、先駆的な存在であった。

連載初期は型破りな警察官・両津の仕事風景が中心だったが、中期以降は原作者・秋本治の趣味や思想が強く反映され、マニアックなうんちく話、時事問題を皮肉るエピソード、人情的な感動話、さらにはギャグのないシリアスな話も描かれるようになった。世間の流行やサブカルチャーを積極的に取り入れ、緻密な取材、構成力、機知に富むセリフ回しが特徴である。
1976年42号から2016年42号まで一度も休載することなく連載を続けたことは、『週刊少年ジャンプ』および少年誌における最長連載記録である。ジャンプ黄金期を含む長期間、常に安定した人気を保ち続けた。
本作は、2001年に第30回日本漫画家協会賞大賞、2004年に第50回小学館漫画賞審査員特別賞を受賞するなど、高い評価を得た。また、「最も発行巻数が多い単一漫画シリーズ」としてギネス世界記録に認定されている。

両津を取り巻く同僚には、真面目で厳格な上司の大原大次郎(おおはら だいじろう)、そして世界の富豪の御曹司・令嬢である中川圭一(なかがわ けいいち)や秋本・カトリーヌ・麗子(あきもと・カトリーヌ・れいこ)など、本作に欠かせない個性的なキャラクターが存在している。

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亀有公園前派出所所属の登場人物・キャラクター

両津 勘吉(りょうつ かんきち)

CV:ラサール石井、演:せんだみつお (映画版)/ 香取慎吾(テレビドラマ版)
本作の主人公であり、台東区浅草生まれで左右つながった太眉と、常時腕まくりにサンダル履きが特徴。人間の常識を遥かに超えた体力と生命力の持ち主。金儲けが大好きで、金が絡むと我を忘れて大暴走をすることが多い。アルコールにめっぽう強く手先が器用な無類の遊び人且つ趣味人で人脈も豊富。警察官らしからぬ問題行動を頻繁に起こしては大原部長に叱責されるが、反省の色は全くない。その一方で義理人情に厚く、いざという時にはとても頼りになる存在で、周りからの人望は厚い。通称は「両さん」もしくは「両ちゃん」。上司である巡査部長の大原大次郎には唯一頭が上がらないが、実際は「喧嘩するほど仲が良い」関係であり、完璧主義の大原を尊敬している。趣味は、ギャンブルで、競馬、競輪、競艇、パチンコ、麻雀、totoくじなど。他にはプラモデルにゲームやスポーツ全般、将棋、アダルトビデオ鑑賞などと非常に多趣味である。

最初に登場した両津の1コマ。
道に迷った人が「共倒れ工業株式会社」の道案内をお願いしに来たのに、競馬のラジオを必死になって聞いているためまったく眼中にない。
角刈りや眉毛など、両さんの特徴こそ大きく違わないが、だいぶ風貌が違う。
この頃と比べると、丸く、穏やかになっている。

中川 圭一(なかがわ けいいち)

CV:宮本充
演:草川祐馬(映画版)/ 速水もこみち(テレビドラマ版・2011年実写映画版)/ ユージ(2016年舞台版)
世界トップレベルの大企業「中川コンツェルン」の御曹司で、階級は巡査。美形で長身、多才で物腰穏やかで落ち着いた男性だが射撃と逮捕術は天才的な腕を持つ。連載開始時より、両津の相棒という立ち位置である。冷静な態度を常に崩さないが、パニックを起こすと言葉遣いが乱暴になったりする。実は両津とは身内関係であり、彼の行動に巻き込まれて悲惨な目に合うこともあるが、先輩として慕っている。

中川はコミックスに登場したての頃は荒い性格だった。
拳銃を撃つのが好きで、走行中のライトバンに誤射してしまったこともある。車(高級外車)を運転するときは、スピード違反+信号無視という危険運転をする乱暴者だった。
その後は温厚になった中川だが、お酒を飲んで酔っ払ってしまったときには初期の乱暴者が顔を出すことも。

秋本・カトリーヌ・麗子(あきもと・カトリーヌ・れいこ)

CV:森尾由美
演:香里奈(テレビドラマ版・2011年実写映画版)/ 原幹恵(2016年舞台版)
世界有数の巨大企業「秋本貿易」の社長令嬢で、パリ生まれの帰国子女。母はフランス人なのでハーフ。長身でスタイル抜群の美女。階級は巡査。容姿端麗でありながらも男勝りの強さを持つほか、語学や料理、ピアノ(音楽関係全般)、射撃など多彩な才能を持っている。中川と同様、両津を慕っており、両津の部下でありながら「両ちゃん」と呼び、対等に接する。時には上司の両さんにも平然に食って掛かる。中川と同じく、車を運転するときのスピードは恐ろしく速い(200キロ超)。

麗子初登場の回。両津たちに負けず劣らず、初登場から派出所を破壊している。
連載が進むうちにそんなことをする雰囲気はなくなったが、麗子は怒らせると恐ろしいキャラクターである。

大原 大次郎(おおはら だいじろう)

CV:菱谷紘二 / 佐山陽規(16話以降)
演:龍虎勢朋(2011年実写映画版) / 伊武雅刀(テレビドラマ版)
葛飾区亀有公園前派出所勤務で、班長を務めている。階級は巡査部長。コミックス第1巻から登場している、両さんの上司。
生真面目で自分にも他人にも厳しい性格。特に問題児の両津に対しては厳しく対立することも多く、両津と幾度となく争いを起こしている。アニメでは両さんに向かって「ばっかもーーーん!!」と怒鳴るシーンが多く登場する。
両津が最も苦手としている人物だが、根は優しく両津や中川をはじめとする部下を親身になって心配しており、彼らからも尊敬されている。流行に疎く、両津らに最新機器やゲームなどの使い方を教わるが、調子に乗って使用して痛手を被ることもしばしばある。
自宅が千葉県にあり、派出所まで毎日片道4時間かけて通勤している。誕生日がコロコロ変わる。

部長と言えば、お話の最後に両津をこらしめに登場するコスプレが定番となっている。
ただ、部長がやってくると両津はなぜかいつも不在である。

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