『こちら葛飾区亀有公園前派出所』とは、秋本治による日本の漫画作品。『週刊少年ジャンプ』において1976年から2016年まで連載され、その後実写やアニメ、ゲームなどに展開されている。本作には、言わずと知れた主人公の両津勘吉はもちろん、紅一点の秋本・カトリーヌ・麗子や、両津の上司である大原大次郎、大企業の社長もこなすイケメンの中川圭一など、本作に欠かせない個性的なキャラクターが存在している。
寺井 洋一(てらい よういち)→丸井 ヤング館(まるい ヤングかん)
CV:茶風林(第1 - 92話)→林家こぶ平(第98話 - )
演:荒井注(1977年実写映画版)
葛飾区亀有公園前派出所に勤務。階級は巡査。個性的な派出所メンバーの中では最も平凡で大人しい警官。他のキャラクターがぶっ飛びすぎているため、どうしても影が薄くなってしまっている。初期のころには、両津と戸塚によるいたずら・事件に巻き込まれてしまい、部長に両津・戸塚ともども罰せられることもあった。
長年にわたり「寺井洋一」という名であったが、後に運気を上昇させるという理由で、コミックス170巻で両津によって無理矢理「丸井ヤング館」に改名させられた。ちなみに、そのときは旧「北条正義(東大卒のエリート(?)警察官)」も「凄苦残念」に改名されてしまっている。しかし、その結果運気が上昇し、宝くじで3000万円が当たり、家の土地が大企業に高額で買収され港区の一戸建てを買った。
奥さんと子供2人の4人家族。子供の名前は「ケンジ」と「コウジ」。
戸塚 金次(とつか きんじ)
CV:竹本英史 、 演:浜田光夫(1977年実写映画版)
亀有公園前派出所勤務。埼玉県草加市出身で、坊主頭で顔面に刀で斬られたような傷、背中に入れ墨があり、ヤクザも怖がらせる風貌をしている。階級は巡査。警官になる前は10年間トラック運転手をしており、その腕前は中川と張り合えるほど。それ以外の経歴は不詳。腕っ節も強く、両津とルール無用の喧嘩をした時は、ほぼ互角の勝負を展開し、最終的には両津によって派出所の外へ投げ飛ばされ、場外乱闘で敗北してしまうが、両津自身も相当ダメージを受けていた。
こち亀初期の両津の相方、戸塚金次。
全身入れ墨が特徴で、性格も両津そっくり。両津と戸塚でふたりでしょっちゅう喧嘩をしては、派出所を破壊していた。
連載初期の頃は両津の最初の相棒とも言えるほど良いコンビであったが、段々と出番が少なくなり、末期には両津とは違う時間帯の班に所属しているためほぼ出番がなくなった。
徐々に登場の機会が減っていってしまったのは、両津とキャラがかぶってしまったからなのだそう。
麻里 愛(あさと あい)
CV:麻生かほ里
通称マリア。見かけは黒髪の美女であるが、元キックボクサーの男性で両津以上の膂力を持つ。キックボクサー時代のコーチである岩鉄岩男の言葉をきっかけに女性として生きる決意をする。岩鉄と容姿のよく似た両津に一目惚れし、婦警になって近づいた。しばらくはニューハーフであったが、後に身体的にも女性になる。
警察関係の登場人物・キャラクター
屯田 五目須(とんだ ごめす)
CV:江角英明(第25 - 328話) → 西村仁(329話-)
葛飾警察署の署長。パーマと口髭が特徴で、階級は警視正。姓名判断で「亀森 鶴吉(かめもり つるきち)」から改名した。葛飾区柴又在住。夫人は元婦警で、「結婚してくれなきゃヤダ!」とダダをこねて駆け落ちの末に結婚した。かつては大原の直属の上司として共に仕事をしていた。警視正である彼の地位は巡査部長である大原の四階級上と大きく開いているが、現在も階級の差を超えて仲がよい。
本田 速人(ほんだ はやと)
CV:家中宏 、 演:内村光良(テレビドラマ版)
葛飾署の交機隊に所属。両津を「先輩」と慕い、よく行動を共にすることが多いがそのたびにさまざまな事件に巻き込まれている。普段は気弱で極度な臆病者で頼りないが、ハンドルを握ると顔つきが変わる。言動も荒くなり両津を「両津の旦那」と呼び、凄まじい運転技術を披露する。実家はカワサキ専門のバイク屋「本田輪業」で本田自身もバイクのメンテナンスや自作が出来る。
日暮 熟睡男(ひぐらし ねるお)
CV:牛山茂(第7 - 125話)→今井敦(第126話 - ) 、演:宮藤官九郎(テレビドラマ版)
4年に一度、夏季オリンピックの年にしか登場しない警官。所属は葛飾警察署超能力課。階級は巡査。夏季オリンピックの開催期間以外はすべて寝ており、4年に一度しか起きてこない。しかし、免職もされず警察官を続けていられるのは、様々な超能力を使って難事件を解決しているため。ただし、目覚めたばかりでは調子が悪く、うまく超能力を扱えない。
ボルボ 西郷(ボルボ さいごう)
CV:岸祐二
新葛飾署に勤務する警官。鹿児島県出身で、誕生日は12月31日。身長182cm、体重95kg。血液型はA型。かつてアメリカ合衆国でFBIの射撃術をマスターし傭兵・グリーンベレーとして5年間世界の戦場を渡り歩いた経験を持ち、ニューヨーク市警察に勤務していたこともある。そのため常に全身にあらゆる武器を身につけているが、実際はかなり臆病で武器を全部取られるととても気が弱くなる。
Related Articles関連記事
こちら葛飾区亀有公園前派出所(こち亀)のネタバレ解説・考察まとめ
『こちら葛飾区亀有公園前派出所(こち亀)』とは、秋本治による日本の漫画作品。『週刊少年ジャンプ』において1976年から2016年まで連載され、その後実写やアニメ、ゲームなどに展開されている。「最も発行巻数が多い単一漫画シリーズ」として、ギネス世界記録にも認定されている。東京都葛飾区にある亀有公園前派出所に勤務する警察官の両津勘吉を主人公とし、その周辺の人物が繰り広げるギャグ漫画。連載期間40年間で、一度も休載することなく連載され、2016年6月時点で累計発行部数は1億5650万部を記録している。
Read Article
こちら葛飾区亀有公園前派出所(こち亀)のゲーム作品まとめ
『こちら葛飾区亀有公園前派出所』とは、『週刊少年ジャンプ』において1976年から2016年まで連載された秋本治による漫画作品、およびそれを原作としたアニメやテレビドラマ、ゲームなどのメディアミックス作品。東京都葛飾区にある亀有公園前派出所に勤務する警察官の両津勘吉とその周辺の人物を中心としたギャグ漫画である。『こちら葛飾区亀有公園前派出所』をテーマにしたゲーム作品には、原作のストーリーや特徴を生かした作品も多く、ファンは楽しめるものばかりである。
Read Article
ジャンプの歴代ヒロインまとめ
日本でもっとも発行部数の多い漫画雑誌『週刊少年ジャンプ』は、人気でも知名度でも漫画という文化の頂点に位置する存在であり、幾多の傑作を生み出してきた。少年漫画であるだけにほとんどの作品の主人公は男性キャラクターだが、彼らを盛り立てるヒロインもまた魅力的な造形の人物ばかりである。 大人に子供、主人公に守られるだけの存在から共に戦う相棒、正規のヒロインを蹴散らして主人公と結ばれた者、“少年漫画”の常識を超えたヒロインかつ女性主人公というタイプ。ここでは、ジャンプ作品を彩ったヒロインたちを紹介する。
Read Article
《こち亀》両津勘吉VS小野小町!?アニメで繰り広げられた激戦と本人アイテムまとめ
《こち亀》こと「こちら葛飾区亀有公園前派出所」!約200巻の単行本もさることながら、ラサール石井さんが声優を担当するアニメも大人気で、今でもその面白さは健在です。そんな中、今回は永遠のライバル!?である両さんと小町の激戦・バトルのシーンをまとめてみました。本人グッズやアイテムなども番組で紹介されたので、その比較もご覧下さい。
Read Article
【週刊少年ジャンプ】80年代後半から90年代中盤のマンガ【黄金期】
ジャンプ黄金期のマンガ(80年代後半から90年代中盤に開始されたマンガ)をまとめました。
Read Article
【人気漫画】2007年~2018年の週刊少年ジャンプ打ち切り・終了マンガまとめ!
2007年~2018年の間に『週刊少年ジャンプ』で打ち切り・終了したマンガをまとめました。作品は2007年1号以降に終了したものです。『銀魂』『BLEACH』『NARUTO』『こちら葛飾区亀有公園前派出所』といったジャンプを代表するマンガはもちろん、残念ながら打ち切りになってしまった作品、内容は悪くなかったのに読者に響かなかった隠れた良作を紹介していきます。
Read Article
【もはや別人?】こち亀キャラの今昔!
1976年に連載が開始され、来年で連載開始40周年を迎える大人気マンガ「こちら葛飾区亀有公園前派出所」。今回はその40年間の間で主人公両津勘吉を含めた主要キャラの絵柄がどのような変化を遂げたか紹介していきます!
Read Article
昔と今の「週刊少年ジャンプ」の表紙の変化まとめ
長い歴史を持つ「週刊少年ジャンプ」。ジャンプといえば、1968年に『少年 ジャンプ』として連載が開始され、少年少女たちに夢を与える熱血or白熱漫画の代表格としてとても有名でした。しかしながら、50年ほど経とうとしている今現在、その漫画や内容・ジャンルの扱いは、時代とともに大きく変わりました。そんな中、今回は「ジャンプの表紙」に注目して、その変遷や変わり様をまとめてみました。
Read Article
【こち亀】こちら葛飾区亀有公園前派出所にまつわる都市伝説・豆知識まとめ
超個性的で破天荒な警察官両津勘吉と、大金持ちの後輩麗子や中川、両津でも頭が上がらない部長など個性的なキャラクターで人気の『こち亀』。コミックスはなんと200巻も発売されている大作である。そんなこち亀にまつわる都市伝説や豆知識をまとめてご紹介する。
Read Article
今ならアウト!な国民的漫画の問題描写まとめ【「ドラえもん」など】
「ドラえもん」や「こち亀」など、時代を超えて長く愛されてきた名作漫画。その中から今のご時世ではアウトな表現をまとめました。「キン肉マン」のナチスを連想させるポーズや「こち亀」での差別表現や体罰描写など、どんな表現が問題なのかを、該当箇所の画像を交えながら解説していきます。
Read Article
アニメ・漫画の金持ちキャラクターのとんでもエピソード!
アニメや漫画では、現実ではなかなかお目にかかれないレベルの大金持ちがしばしば登場する。ここでは有名作品の「金持ちキャラ」の財力を示すとんでもエピソードを紹介する。
Read Article
知られざるあのマンガ・アニメの制作・誕生・裏話
世間や業界、ファンの間でも知れることが少ないあのマンガ・アニメの制作・誕生・裏話を紹介する記事です。
Read Article
実写版こち亀で麗子を演じた香里奈の現在
コメディ漫画『こち亀』こと『こちら葛飾区亀有公園前派出所』は、香取慎吾の主演で実写ドラマが制作されている。秋本カトリーヌ麗子を演じた香里奈は当時売れっ子のタレントだったが、スキャンダルが重なったことで露出が激減したようだ。
Read Article
【こち亀】あまり知られていないこちら葛飾亀有公園前派出所の裏設定・都市伝説集
秋本治の伝説的な長寿作品『こちら葛飾亀有公園前派出所』。今回はあまり知られていないこち亀の裏設定・都市伝説・トリビア・小ネタをお届けしていきます。知っているようで意外と知らない裏話をお楽しみください。
Read Article
表紙・巻頭カラーでフィナーレのこち亀最終回!「スラムダンク」に次ぐ偉業!
約40年もの間、『週刊少年ジャンプ』で連載をつづけてきた『こちら葛飾区亀有公園前派出所』、通称『こち亀』がフィナーレを迎えた。最終回が掲載された号のジャンプではこち亀が表紙と巻頭カラーを飾った。それまで最終回が巻頭カラーだったのは、『リングにかけろ』『ドラゴンボール』『スラムダンク』の3作品のみだったため、『スラムダンク』に次ぐ快挙となった。
Read Article
タグ - Tags
目次 - Contents
- 『こちら葛飾区亀有公園前派出所』の概要
- 亀有公園前派出所所属の登場人物・キャラクター
- 両津 勘吉(りょうつ かんきち)
- 中川 圭一(なかがわ けいいち)
- 秋本・カトリーヌ・麗子(あきもと・カトリーヌ・れいこ)
- 大原 大次郎(おおはら だいじろう)
- 寺井 洋一(てらい よういち)→丸井 ヤング館(まるい ヤングかん)
- 戸塚 金次(とつか きんじ)
- 麻里 愛(あさと あい)
- 警察関係の登場人物・キャラクター
- 屯田 五目須(とんだ ごめす)
- 本田 速人(ほんだ はやと)
- 日暮 熟睡男(ひぐらし ねるお)
- ボルボ 西郷(ボルボ さいごう)
- 左近寺 竜之介(さこんじ たつのすけ)
- 擬宝珠 纏(ぎぼし まとい)
- 磯鷲 早矢(いそわし はや)
- 乙姫 菜々(おとひめ なな)
- 早乙女 リカ(さおとめ リカ)
- 雛野 姫香(ひなの ひめか)
- 法条 正義(ほうじょう まさよし)→ 凄苦 残念(すごく ざんねん)
- 股崎(またさき)
- 根画手部 不吉(ねがてぶ ふきち)
- 雑 学(ざつ まなぶ)
- 裸地雄 枷人(らじお かせっと)
- 保可炉 衣土(ほかろ いと)
- 真平(まったいら)
- EZAKI・Z1(エザキ・ズイワン)
- 風波 峻(かざなみ しゅん)
- 後流悟 十三(ごるご じゅうぞう)
- 有栖川 京華(ありすがわ きょうか)
- 前田(まえだ)
- 島 雪之城(しま ゆきのじょう)
- 石頭 鉄岩(いしず てつお)
- 恵比須 海老茶(えびす えびちゃん)
- 佐々木 洋子(ささき ようこ)
- 軽田 塁巣(かるた るいす)
- ラム
- 舞昆(まい こん)
- 佐々木 小痔郎(ささき こじろう)
- 板池(いたいけ)
- 家住(いえずみ)
- 町屋(まちや)
- 小野 小町(おのの こまち)
- 忘田(わすれた)
- 無加月(むかつき)
- 南部(なんぶ)
- 次長(じちょう)
- 冬本(ふゆもと)
- 目太門 比科忠(めたもん ぴかちゅう)
- 星 逃田(ほし とうでん)
- 長谷川 亜里衣(はせがわ ありい)
- 開発001号
- 開発002号
- 開発003号
- 丸出 ダメ太郎(まるで ダメたろう) / 開発004号
- 度怒り 炎の介(どいかり ほのおのすけ) / 開発005号
- 御堂 春(みどう はる)
- 電極家
- 電極 スパーク(でんきょく スパーク)
- 電極 冷(でんきょく れい)
- 電極 +(でんきょく プラス)
- 電極 ー(でんきょく マイナス)
- 電極 P(でんきょく パルス)
- 外国人の登場人物・キャラクター
- デビッド
- サンディ
- ポール
- ケペル大佐(ケペルたいさ)
- 両さんの子供時代の登場人物・キャラクター
- 戸田 豚平(とだ とんぺい)
- 千田 珍吉(ちだ ちんきち)
- 村瀬 賢治(むらせ けんじ)
- 姫野 由紀子(ひめの ゆきこ)
- 橘 琴音(たちばな ことね)
- 白鳥 純(しらとり じゅん)
- 朝比奈 隆(あさひな たかし)
- 夏樹 風乃(なつき あいの)
- 佐伯 羊子(さえき ようこ)
- 飛鷹家
- 飛鷹 二徹(ひだか にてつ)
- 飛鷹 右京(ひだか うきょう)
- 飛鷹 左京(ひだか さきょう)
- 飛鷹 日光(ひだか にっこう)、月光(げっこう)
- 磯鷲家
- 磯鷲 剣之介(いそわし けんのすけ)
- 爆竜家
- 爆竜 鬼虎(ばくりゅう おにとら)
- ジョディー・爆竜・カレン(ジョディー・ばくりゅう・カレン)
- 花山家
- 花山 理香(はなやま りか)
- 花山 小梅(はなやま こうめ)
- 御所河原組
- 御所河原 金五郎之助佐ヱ門太郎(ごしょがわら きんごろうのすけざえもんたろう)
- 政(まさ)
- 絵崎家
- 絵崎 コロ助(えざき コロすけ)
- 絵崎 春子(えざき はるこ)、夏子(なつこ)、秋子(あきこ)、冬子(ふゆこ)
- 両津家と親戚たち
- 両津 銀次(りょうつ ぎんじ)
- 両津 よね(りょうつ よね)
- 両津 金次郎(りょうつ きんじろう)
- 両津 勘兵衛(りょうつ かんべえ)
- 擬宝珠家
- 擬宝珠 夏春都(ぎぼし げぱると)
- 擬宝珠 檸檬(ぎぼし れもん)
- 擬宝珠 蜜柑(ぎぼし みかん)
- 擬宝珠 憂鬱(ぎぼし ゆううつ)
- 擬宝珠 夜婁紫喰(ぎぼし よろしく)
- 擬宝珠 桔梗(ぎぼし ききょう)
- 中川家
- 中川 龍一郎(なかがわ りゅういちろう)
- 中川 小百合(なかがわ さゆり)
- 中川 登志恵(なかがわ としえ)
- 中川 三亀松(なかがわ みきまつ)
- 秋本家
- 秋本 飛飛丸(あきもと ぴゅんぴゅんまる)
- 秋本 優(あきもと ゆう)
- 麻里家
- 麻里 晩(あさと ばん)
- 麻里 稟(あさと りん)
- 本口家
- 本口 リカ(もとぐち リカ)
- 本口 総一郎(もとぐち そういちろう)
- その他の登場人物・キャラクター
- 竜千士 氷(りゅうせんし ひょう)
- インチョキ堂の主人
- 藤田 尾出男(ふじた びでお)
- 白鳥 麗次(しらとり れいじ)
- 西郷 小金丸(さいごう こがねまる)
- 尾崎 網彦(おざき あみひこ)
- フータロー
- チャーリー 小林(チャーリー こばやし)
- 貌丹邑 ヤークト・パンテル(ばくにゅう ヤークト・パンテル)
![RENOTE [リノート]](/assets/logo-5688eb3a2f68a41587a2fb8689fbbe2895080c67a7a472e9e76c994871d89e83.png)