死霊館 最後の儀式(ホラー映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『死霊館 最後の儀式』とは2025年に公開されたアメリカのホラー映画である。監督を務めるのはマイケル・チャベス。本作は「死霊館ユニバース」の9作目であり、完結編となっている。ペンシルベニア州で暮らす一家が呪いの鏡による怪異現象に襲われた。心霊研究家の調査を休んでいたため依頼を受ける気のなかったロレイン・ウォーレンとエド・ウォーレンの夫妻であったが、娘のジュディ・ウォーレンの熱意に負け依頼を引き受けることとなる。調査を進めていくうちに事件が夫妻と因縁のある悪魔の仕業であることが明らかになる。

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ジュディの唱えるまじないの元ネタは童謡の「Lucy Locket lost her pocket」

「ルーシーが財布を無くした。キティが見つけた。なかにはお金が入ってなくて、リボンの緑飾りだけ。あなたは…そこにいない。」というロレインがジュディに教えたまじないがある。ジュディが霊を見た時に、見えなくなるようにするためのものであった。その元になっている童謡が存在している。タイトルは「Lucy Locket lost her pocket」。歌詞は「ルーシー・ロケット嬢バッグをなくした。キティ・フィッシャー嬢それをみつけた。なかはからっぽ。リボンはみせかけ。」。歌詞に登場するルーシー・ロケットとキティ・フィッシャーは実在した人物である。18世紀のヨーロッパの女性の衣服にはポケットが縫い付けられておらず、ポーチのような状態で布の袋を下着の上から腰に巻いていたため、ルーシーはそのポケットを落としてしまう。落としたポケットはリボンがついたかわいいものであった。それをキティが拾うが、かわいい見た目に反して中身は空。ポケットを開けてガッカリするキティがいた。この童謡に重ねてロレインは霊が消えるよう「あなたは…そこにいない。」と付け加えジュディに教えていたのであった。

「死霊館ユニバース」創作者のジェームズ・ワンやシリーズの出演者に製作総指揮者までが集った結婚式

ジュディとトニーの結婚式の参列者には「死霊館ユニバース」の創作者であるジェームズ・ワンや、本作の製作総指揮を務めるナタリア・サフラン、シリーズの他作品に出演しているキャストが集まっている。シリーズ1作目の『死霊館』からはキャロリン・ペロン役のリリ・テイラーとシンディ・ペロン役のマッケンジー・フォイ。シリーズ3作目の『死霊館 エンフィールド事件』からはペギー・ホジソン役のフランセス・オコナーとジャネット・ホジソン役のマディソン・ウルフ。そしてシリーズ7作目の『死霊館 悪魔のせいなら、無罪。』からはデヴィッド・グラツェル役のジュリアン・ヒリアードが参列した。チャベスのインタビューによると、スケジュールの都合で出演が叶わなかったキャストもおり、その中には『死霊館のシスター』(2018年)と『死霊館のシスター 呪いの秘密』に出演しているシスター・アイリーン役のヴェラの実妹であるタイッサ・ファーミガや、『死霊館』に出演しているクリスティーン・ペロン役のジョーイ・キングとロジャー・ペロン役のロン・リヴィングストンらにも相談をしていたという。チャベスはできることなら結婚式にシリーズ出演者の全員を登場させたかったと話している。

ヴェラ・ファーミガとマイケル・チャベスが撮影時に体験した怪奇現象

ヴェラとチャベスは本作の撮影時に遭遇した奇妙な体験を明かしている。ヴェラは撮影時に、太ももに3つの十字架のアザが出現していたという。だがこれは本作だけのことではない。シリーズの過去作の撮影時にも大きな跡が身体に残ることがたびたびあった。チャベスは2つあり、1つ目は彼が家族とイギリスに滞在していた時のこと。築200年の古い屋敷で娘が神父のような人を見つけ写真を撮っていた。だがチャベスがその写真を確認すると何も写っていない。しかし娘は写っていることを譲らなかった。他にもチャベスは声による恐怖体験をしている。3階建ての家に1人で留守番をしていた際、2階から2人の男性の声が聞こえ、1部屋ずつ調べて回ったが誰もいないことを確認したチャベス。そうして彼が確認し終えた途端に話し声が止んだ。絶対にしていたはずの声が消え、チャベスは霊であると確信したと話している。

『死霊館 最後の儀式』の主題歌・挿入歌

OP(オープニング):ベンジャミン・ウォルフィッシュ「Last Rites」

イギリスの作曲家であるベンジャミン・ウォルフィッシュによる楽曲。「死霊館ユニバース」では『アナベル 死霊人形の誕生』(2017年)以来の参加である。映画のタイトルとも同じ曲名の『Last Rites』。この楽曲はタイトルバックで使用されている。シリーズを通してタイトルバックでは恐怖心を抱かせる音楽が使用されている。僅かな時間の間に流れる楽曲であっても、シリーズの中に同じ音楽は存在しない。またシリーズを構成する作品の曲調には統一感があり、ストーリーだけでなく音楽もシリーズを繋げる役割を担っている。

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