ガジル・レッドフォックス（FAIRY TAIL）の徹底解説・考察まとめ

鋼竜剣（こうりゅうけん）

「鋼」に変化して硬度が増した「鉄竜剣」。

鉄（くろがね）

微量な鉄分が含まれた空気中のエーテルナノを破壊して汚染していく魔障粒子と同化して黒い鉄と化した状態。この状態だと全身が魔障粒子の相手でも攻撃を加えることができる。

ガジル・レッドフォックスの来歴・活躍

竜に育てられるガジル

ガジルは400年前、「闇の翼」と呼ばれる漆黒の竜アクノロギアを倒す計画で選ばれた身寄りのない5人の子どもの1人だった。その中にはナツやウェンディもいた。ガジルは鉄竜・メタリカーナによって育てられたが、計画の中でメタリカーナがガジルの中に自ら封じられる。ガジルの視点ではある日突然姿を消したように見えた。そしてガジルたち5人の子どもは、時を渡る力を持つ巨大な扉エクリプスによって400年後の未来に送られた。ガジルやナツたちは時を超えたと認識はできず、結果として本編が始まる7年前に、育ての竜が一斉に姿を消したと思い込んだ。
また400年前からガジルとナツは喧嘩ばかりだったが、この頃のことは2人とも覚えてはいなかった。

「妖精の尻尾」に加入

現代へと送られたガジルはギルド「幽鬼の支配者」に所属することになる。ガジルは「妖精の尻尾」との抗争の際には「シャドウ・ギア」の面々を叩きのめして木に拘束するなどの非道を働く。ナツとは激戦を繰り広げるが、ギルド本部を破壊したことで怒りを買って敗れることになる。
その後は「幽鬼の支配者」で同僚だったジュビアの紹介によって「妖精の尻尾」に入る。だが当初は敵対中にした非道な行いから信頼されず、浮いた存在であった。しかしガジルは不器用ながらも「妖精の尻尾」のメンバーとの仲を深めようと努力したことで信頼を勝ち取った。またマスターのマカロフの命令で当時は闇ギルドだった「大鴉の尻尾（レイヴンテイル）」に二重スパイとして出入りする。

相棒パンサーリリー

「エドラス編」ではエクシードの故郷である平行世界エドラスに「妖精の尻尾」のメンバーが転送されてしまう。ガジルはナツやウェンディにエクシードの相棒がいるのに自分にはいないということを不服に思っており、エドラスで出会った王国師団長のパンサーリリーを自分の相棒にすると勝手に決める。パンサーリリーを下した後、悪だくみをするエドラス国王・ファウストとナツやウェンディと共に戦い、「妖精の尻尾」のメンバーは無事に故郷のアースランドに戻ることになる。そこで正式にパンサーリリーが相棒となった。

S級魔導士昇格試験

天狼島にて「妖精の尻尾」のS級魔導士昇格試験が行われることになった際には、シャドウ・ギアのリーダーであるレビィのパートナーとして参加。しかし途中で闇ギルド「悪魔の心臓（グリモアハート）」が襲来したことで試験は中止された。「妖精の尻尾」の奮闘もあり、無事に「悪魔の心臓」を追い払うことに成功したものの、今度はアクノロギアがやってきて天狼島を丸ごと吹き飛ばした。ガジルたちはそれから7年もの間、行方不明となる。

滅竜魔導士の戦い

アクノロギア襲来から7年後、初代マスターのメイビスの魔法によって護られたギルドメンバーは復活を果たす。そして地に落ちた名声を取り戻すため、フィオーレ一のギルドを決める大魔闘演武に参戦する。ガジルは「妖精の尻尾」のBチームとして出場。「大鴉の尻尾」の失格の後に行われたチーム統合により、ナツとタッグを組んでギルド「剣咬の虎（セイバートゥース）」のスティング・ユークリフとローグ・チェーニという2人の滅竜魔導士と対戦するが、ナツによって追い出されたために不完全燃焼で終わる。最終戦ではローグと再戦して見事に撃破した。

メタリカーナとの再会と別れ

大魔闘演武が終わった後に起こった闇ギルド「冥府の門（タルタロス）」との戦いでは、ガジルは悪魔のトラフザーと対戦。周囲を水で覆う呪法に苦戦するが、水に含まれていた炭素を吸収して性質を鋼にすることで勝利を収める。その後、大陸中でフェイスという兵器が起動しそうになるという危機に際し、メタリカーナを含めた竜がそれぞれの滅竜魔導士の体から現れて兵器を破壊する。終戦後、実はもう死んでいるという竜たちが天に昇るのを見送った。ガジルもメタリカーナとの別れでは涙を見せた。

アルバレス帝国との戦い

「冥府の門」との戦いの後、「妖精の尻尾」は解散となった。ガジルは元「妖精の尻尾」のウォーロッドの誘いでレビィやパンサーリリーと共に評議院強行検束部隊に所属。隊長にまで出世するが、「妖精の尻尾」が復活するとそちらの合流した。
やがて「妖精の尻尾」は西にあるアルバレス帝国と戦うことになる。ガジルは全身が魔障粒子で構成されたブラッドマンと対峙。苦戦するガジルはレビィを守るために魔障粒子を喰らって「鉄」と化してブラッドマンを倒すことに成功する。しかしその直後、ブラッドマンに道連れにされそうになる。ガジルは涙ながらにレビィに想いと別れを告げるが、アルバレス帝国の他の魔導士が発動した魔法によって一命をとりとめた。
最終盤では他の滅竜魔導士と共にアクノロギアと戦う。ガジルはウェンディの魔法によりナツに己の力を与えてアクノロギア討伐をサポートした。終戦後、レビィとより親密な仲になり、やがてレビィはガジルの子どもを身ごもった。

ガジル・レッドフォックスの関連人物・キャラクター

パンサーリリー

左目に傷のあるエクシード。元はエドラス王国軍の第一魔戦部隊隊長を務めていた。エドラスでは巨漢の獣人といった姿だったが、アースランドでは身体の調子が合わず、通常のエクシード並に縮んでしまった。