メイビス・ヴァーミリオン（FAIRY TAIL）の徹底解説・考察まとめ

メイビス・ヴァーミリオンの概要

メイビス・ヴァーミリオンは真島ヒロの漫画『FAIRY TAIL』に登場する魔導士ギルド「妖精の尻尾（フェアリーテイル）」の初代マスター。外伝『FAIRY TAIL ZERO』では主人公を務める。見聞きした情報から適切な作戦を瞬時に立案する優れた指揮能力を持つ少女であり、かつては「妖精軍師」の異名で呼ばれていた。「妖精の尻尾」創設期のメンバーの1人であり、トレジャーハンターだったユーリ・ドレアー、ウォーロッド・シーケン、プレヒト・ゲイボルグという3人と共にギルドを作り上げた。
作中では「天狼島編」にて、思念体（幽霊）として登場。闇ギルド「悪魔の心臓（グリモアハート）」の襲来に際し、ギルドメンバーのカナ・アルベローナに「妖精の尻尾」に伝わる3つの超魔法の1つである「妖精の輝き（フェアリーグリッター）」を貸し与えた。またその直後に天狼島が「闇の翼」と呼ばれる漆黒の竜アクノロギアに襲撃された時には、超魔法の1つ「妖精の球（フェアリースフィア）」でギルドのメンバーを守った。
メイビスは黒魔導士ゼレフと同じく、「アンクセラムの黒魔術」の呪いで不老不死になっている。ゼレフに愛を抱いた直後に彼の呪いに命を奪われてしまい、2代目マスターのプレヒトによって蘇生用の魔水晶に封じられる。それが最終的にギルド最高機密にして最終兵器「妖精の心臓（フェアリーハート）」として完成する。

FAIRY TAIL（フェアリーテイル）のネタバレ解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]

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『FAIRY TAIL（フェアリーテイル）』とは、真島ヒロが『週刊少年マガジン』で連載していた漫画、およびそれを原作としたアニメ作品である。累計発行部数は7200万部を記録しており、日本のみならず全世界で読まれている人気作品。 人々の生活に魔法が根付く世界で、立派な魔導士を目指すルーシィが、滅竜魔導士（ドラゴンスレイヤー）のナツと出会い、最強の魔導士ギルド「妖精の尻尾（フェアリーテイル）」に加入する。チームを組んだ2人が様々な仕事に挑む中での冒険と絆が描かれた、ファンタジー作品である。

メイビス・ヴァーミリオンのプロフィール・人物像

CV：能登麻美子

メイビスは天使の羽のような飾りが頭にある金髪の幼い少女の姿をしている。しかし実年齢は20代であり、超魔法の1つである「妖精の法律（フェアリーロウ）」を未完成の状態で放ったことにより肉体が少女の状態で止まってしまっている。思念体（幽霊）の状態でも、この少女の姿である。
性格は物腰柔らかく温和。ギルドメンバーを年上として優しく導く。一方で子どもっぽい一面もあり、自身の失敗に面すると泣いてしまったこともある。また頭の切れる人物で、優れた指揮能力を持つことから「妖精軍師」の異名で呼ばれていた。

メイビス・ヴァーミリオンの魔法・必殺技

メイビスは魔法をゼレフに習っている。ゼレフから教わる前にも幻を見せる魔法を習得していたが、攻撃魔法などは学んでいなかった。

妖精の輝き（フェアリーグリッター）

メイビスの墓に封印されている妖精3大魔法の1つ。太陽・月・星の光を集め、凝縮させてから敵に放つ。作中ではカナに能力を貸与した。

妖精の球（フェアリースフィア）

妖精3大魔法の1つ。ありとあらゆる悪からギルドメンバーを守る絶対防御魔法であり、メイビスはこの魔法でギルドメンバーをアクノロギアの攻撃から守ったが、解除するのに7年もの歳月が掛かってしまった。

天狼（てんろう）

外伝『FAIRY TAIL ZERO』で使用した魔法。水色の鬣と脚に小さな木々が生えている幻で出来た巨大な狼を召喚する。

天狼兵（てんろうへい）

幻で出来た甲冑の騎士を多数召喚する魔法。

ロウ

外伝『FAIRY TAIL ZERO』で使用した絶対審判魔法であり、「妖精の法律」の元となった魔法。術者の主観で善を助け悪を滅する古代の超魔法である。本来なら完成までに10年はかかるが、作中で未完の状態で使用したことで肉体の成長が止まってしまった。

メイビス・ヴァーミリオンの来歴・活躍

ゼレフとの出会い

メイビスは6歳の頃、両親の遺した借金を返済するために天狼島の魔導士ギルド「赤い蜥蜴」に所属していた。しかしX689年に「赤い蜥蜴」はギルド「青い髑髏」との抗争で村ごと壊滅する。メイビスはギルドマスターであるマスターの娘ゼーラと共に生き残り、2人で暮らすようになった。
それから7年後、トレジャーハンターをしていたユーリ、ウォーロッド、プレヒトの3人と出会う。メイビスは島の図書館の本を読みながら育ったことで優れた洞察力と魔法に関する豊富な知識を身に付けており、島を訪れた目的を3人から言葉巧みに聞き出す。彼らは島の宝である天狼玉を手に入れようとしていたが、すでに天狼玉は盗まれていた。その奪還のための情報収集の際にメイビスは、訪れた店が「青い髑髏」と繋がっていたことを瞬時に見抜く。しかし「青い髑髏」のマスター、ジョフリーには自身の魔法が通じずに逃走を余儀なくされる。
そこで一行は黒魔導士のゼレフと出会う。メイビスたちはゼレフから魔法を学ぶことになった。

ゼーラとの別れと「妖精の尻尾」の設立

ゼレフの教えで魔法を身につけた一行は、街を「青い髑髏」の支配から解放すべく、ジョフリーを罠にかけることに成功する。彼から「天狼玉に人が触れると邪悪な力に支配される」と聞かされるが、ユーリが触れてしまい石像に宿り暴走する。メイビスはゼレフから教わった未完成の魔法「ロウ」を使ってユーリを救出した。しかしその代償で成長できない肉体になってしまった。加えてゼーラがユーリたちに見えていなかったことを知る。つまりゼーラはメイビスが魔法で生み出した幻だったのだ。メイビスはゼーラからユーリと共に前を進むよう諭され、彼女に別れを告げた。
その後、「青い髑髏」から解放されて混乱状態となった街マグノリアを安定させるため、ユーリたちと共にギルド「妖精の尻尾」を設立する。