絶対可憐チルドレン(絶チル)のネタバレ解説・考察まとめ

『絶対可憐チルドレン』とは2005年より椎名高志が『週刊少年サンデー』で連載していた漫画、およびそれを原作としたアニメ作品。超能力者が年々増え続けている現代世界を舞台に、政府の特務機関に所属し、最強の超能力を持つ3人の少女達ザ・チルドレンと、指揮官で普通人の天才ある皆本が様々な事件や災害から人々を守るサイキックアクション漫画である。物語にはチルドレン達の小学生編、中学生編、高校生編があり、チルドレンの成長や皆本とのラブコメディーも展開された。2021年まで連載は続き、根強い人気を有している。

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藤浦葉 (ふじうら よう)

CV:羽多野渉

パンドラの創設メンバーの1人であり、幹部を務める。初登場時は17歳の少年で、念動力を基本とした合成能力者である。振動波を操り、物体を破壊できる。声を媒介にする事も出来、声で岩をも粉砕した。この能力の応用で浮力を得る、温度を上下させる、遠距離からの会話、レーダーとして利用して周辺の探索をする等の事をが出来る。

元々は戦争孤児であり、幹部の中では最年少。幼少時に兵部が保護し、真木、紅葉の2人の幹部と共に育った。幼少期は甘えん坊で、兵部が傍に居ないと泣き出して超能力を暴走させていた。兵部の事を慕っているが、口の悪さと照れ隠しで彼の事を「ジジイ」と呼ぶ事もある。

パンドラの中では、子供達の兄的存在であり良く一緒に遊んでいる。仲間想いの反面、敵に対しては容赦が無い。バベルとパンドラが共闘した際でも、皆本や賢木には挑発的であった。チルドレンが、パンドラの未来のリーダーになる事にも否定的であり、彼女達への態度も厳しい。一度は攻撃しようとした事もある。

桃太郎(ももたろう)

CV:釘宮理恵

先の大戦で、大日本帝國軍が超能力研究の一環として、改造により超能力を得たモモンガ。元々は研究所でペットとして飼われていた。だが、ある日突然改造された為、人間を憎む。その後は冷凍睡眠状態にされ、戦争終結に伴い研究所ごと放置された。その数十年後、眠りから目覚めて研究所から脱出し、行き倒れていた所を薫に拾われる。その際に「桃太郎」と名付けられた。その後、誤解から裏切られたと勘違いして薫達チルドレンを攻撃してしまう。そこに乱入してきた兵部に落ち着かされ、最終的に彼に引き取られた。以降はパンドラ陣営として活動し、兵部や澪と一緒に行動している。

複合能力者であり、空気の塊を誘導弾として使用したり、精神感応能力で人間と会話も可能で、予知能力も持つ。好物はヒマワリの種である。

筑紫澪(つくし みお)

CV:釘宮理恵

パンドラの構成員でチルドレンと同年代の少女。中学生編でチルドレンのクラスに転入してきた。瞬間移動能力を持ち、体の一部のみを瞬間移動させる部分テレポート、物体透過テレポートを得意とする。また自分の身体を素粒子レベルで分割する事も可能で、この能力で自身を素粒子レベルで分解して再構築し複数体に分身する事もできる。チルドレン3人と交戦した際には、この能力で互角以上に戦った。だがチルドレンの超度が高過ぎた為、負担が大きくなって分身が暴走した。分身に意識を乗っ取られそうになるも、チルドレンの活躍により救われている。

かつては劣悪な環境で生まれ育っていた。そこを兵部に拾われ、人並みの生活を送れる様になっている。その為兵部の事を人一倍慕っており、彼がご執心な薫に嫉妬心を抱いた。当初はチルドレンに反感を抱いていたが、次第に薫のカリスマ性に惹かれて友達になる。気の強い性格だが、一度認めた相手には甘くなる為「ツンデレ」と周囲の人々から呼ばれていた。

パティ・クルー

CV:小林沙苗

ブラックファントムに洗脳されていた超能力者。大人びた姿をしているがチルドレンとは同年代の少女である。テレポートを主体とした合成能力者であり、体そのものを粒子に変えられる。また粒子のコントロールに長けており、粉塵を戦闘に利用する事もあった。

ブラックファントムの洗脳エスパーとして活動中、薫とパンドラのメンバーと交戦する。その際に薫とパンドラメンバーによるブーストを受け、ブラックファントムの洗脳からは逃れる。だがチルドレンの3人によるブーストではなかった為、不完全な状態で解放されていた。これにより敗北後の自滅プログラムまでは消去されず、自我を失って無気力にパンドラにて過ごす。その際に、黒巻の能力で精神治療を受けた。この時、彼女がパティに「腐男子の夢」を見せていた為、後にBL好きのオタク少女と化してしまう。最終的に自滅プログラム解除に成功し、パンドラの正式メンバーとして活動する様になった。中学生編でチルドレンのクラスに転入してきた。

玉置カズラ(たまき カズラ)

CV:加藤英美里

パンドラの構成員でチルドレンと同年代の少女。中学生編でチルドレンのクラスに転入してきた。テレポートを主体とした合成能力者であり、空間変異により体を触手のように変化させる。触手は接触感応能力を使える他、通常は切れない程頑丈である。尚チルドレンの薫は簡単に切ってしまった。

同じくパンドラの火野とは幼馴染であり、外見では左のサイドテールにした髪型が特徴。かつては、カガリと共に兵器として普通人の武装勢力に利用されていた。その事もあり、同じ様に超能力者を兵器として扱うブラックファントムに激しい怒りを抱く。

火野カガリ(ひの カガリ)

CV:入野自由

パンドラの構成員でチルドレンと同年代の少年。中学生編でチルドレンのクラスに転入してきた。複合能力者で念動力、発火能力、予知能力を持つ。予知能力で相手の攻撃を先読みし、熱風で相手を攻撃する。だが超能力に頼った戦闘ばかりしてきた為、物理的な殴り合いは苦手であった。同じく構成員のカズラとは幼馴染である。また能力が火属性の為、水が弱点。プールの様な水が多量にある場所では、命の危険がある。

マッスル大鎌(マッスル おおかま)

CV:三宅健太

パンドラの構成員で、筋肉質のオカマ、ハードゲイ。露出の多い服を着る事が多く、敵味方問わず周囲からは退かれている。その見た目から「マッスル」と周囲の人々から呼ばれているが本名は大鎌 増夫(おおかま ますお)である。その能力はあらゆる物質を硬化して時間凍結させる能力である。必殺技はヘソの下(丹田)から硬質化エネルギーを放出するビッグマグナム。だが描写上は股間から極太ビームが発せられる、印象的な技となっている。

奇抜な見た目と変態的挙動から退かれているものの、仕事や実務は優秀な人物である。パンドラがロビエト連邦の国籍を取得した際には、駐日ロビエト連邦大使に就任した。そして日本を含む各国との外交を行い、見事な手腕でロビエトに有益な取引を幾つもこなしている。また外見も常識的な服装をしていれば美青年であり、黙っていれば女性受けも良い。パンドラでも真木に次ぐナンバー2的なポジションにある。

尚、皆本が油断した際に彼の唇を奪った事がある。

ヤマダ・コレミツ

CV:三宅健太

パンドラの構成員の大男。フランケンシュタインの様な風貌で、基本的に口元に包帯を巻いている。精神感応能力者であり、澪と行動を共にする大男。フランケンシュタインの怪物のような容姿をしている。基本的に無口であり、意思伝達は能力を使用して相手の脳に直接語り掛ける。主に澪や兵部の護衛を行った。戦闘能力では物理的な攻撃を得意としており、能力よりも肉弾戦で相手を圧倒する。

かつては傭兵として海外で活動していたが、戦場で負傷した事で精神感応の受信能力を失ってしまう。これにより上層部に用済みとされて処刑されそうだった所を兵部に拾われた。以降はパンドラで用心棒的な仕事を行う様になる。

無口で能力でコミュニケーションをするのは、喋れないからでは無く、かつての負傷で失われた能力のリハビリの為。精神感応によるコミュニケーションでは、意外と多弁で説教臭い事を話す。

中学生編では日本から離れ、紛争地帯で戦場カメラマンをしつつ超能力者の保護活動を行っている。

幼少期は今の姿からは想像出来ない、桃色の髪を持つ美少年であった。

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