絶対可憐チルドレン(絶チル)のネタバレ解説・考察まとめ

『絶対可憐チルドレン』とは2005年より椎名高志が『週刊少年サンデー』で連載していた漫画、およびそれを原作としたアニメ作品。超能力者が年々増え続けている現代世界を舞台に、政府の特務機関に所属し、最強の超能力を持つ3人の少女達ザ・チルドレンと、指揮官で普通人の天才ある皆本が様々な事件や災害から人々を守るサイキックアクション漫画である。物語にはチルドレン達の小学生編、中学生編、高校生編があり、チルドレンの成長や皆本とのラブコメディーも展開された。2021年まで連載は続き、根強い人気を有している。

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小鹿圭子(こじか けいこ)

CV:中島沙樹

ザ・ハウンド担当指揮官を務める一曹の女性。当初は新米で指揮官に就任し、力不足から初音に毛嫌いされていた。だが皆本達の尽力や当人の努力の甲斐もあり無事に受け入れられる。

一見すると気が弱そうな若い女性であるが、芯が強く初音を認めさせる程の気丈な一面を持つ。無類の動物好きであり、初音や明を大切に思っている。ハウンドの身体能力に付いていく為に肉体を鍛える努力もしていた。

宿木明(やどりぎ あきら)

CV:大浦冬華

バベルの特命エスパーチームの1つ「ザ・ハウンド」に所属する少年。同じ合成能力者の初音とコンビで活動する。

超度2〜4の合成能力者で初登場時は15歳。精神感応を変形して発動させ、他の人や動物に意識を乗り移して自在に操ることができる。能力の有効範囲、操れる数は相手の知能によって変化する。爬虫類程度の知能であれば、複数個体を一度に操ることが出来るが、人間相手の場合は体を明け渡して意識を入れ替える必要がある。

性格は基本的に真面目である。相方の初音がトラブルメーカーである為、そのフォローに追われる事が多い事もあり、面倒見が良い。また大飯食らいの初音の食事の面倒も見ている為、料理が得意。また初音が暴走した際には、獲物となる野生動物に憑依し自ら食べられ、その痛みに耐えている。若くしてかなりの苦労人であるものの、初音の事は誰よりも信頼していた。

実家の宿木家と、初音の実家である犬神家とはかなり古い時代からの付き合いである。代々ペアを組んできた歴史があり、宿木家は犬神家の補佐・護衛などを務めてきた。こういった背景から初音とは昔からの付き合いで、幼馴染である。成長するに従い、初音の事を異性として意識し複雑な気持ちを抱く様になった。

犬神初音(いぬがみ はつね)

CV:清水愛

バベルの特命エスパーチームの1つ「ザ・ハウンド」に所属する少女。幼馴染であり、合成能力者の明とコンビで活動する。

超度2〜4の合成能力者で初登場時は14歳。念力、催眠、遠隔透視、予知等を組み合わせ、肉体を狼に変身させられる。その身体能力も狼の様に強化されており動物の感情、言葉を理解出来る。また通常時でも嗅覚等の一部の能力を使用出来、探索やサバイバルに特化している。空腹になるほど獣の能力を強化出来るが、限度を越えると暴走して、食欲を満たそうとする本物の獣になってしまう。その能力上、大食いであり食事の事を考えている事が多い。チルドレンと実戦テストをした際、皆本の発案で狼以外の動物への変身能力を獲得した。以降、短時間であれば飛行能力といった能力を応用できるようになる。

性格は能力の影響もあり、野性味に溢れている。食べ物の事に敏感であり、タンクトップやショートパンツなどのラフなスタイルを好む。基本的に下着は着けない為、幼馴染の明をドギマギさせていた。言葉足らずな語彙力でストレートな物言いをするが、学力は普通にある。また狼の様にヒエラルキーで相手を見る為、認めた相手でないと命令には従わない。だが一度認めれば相手に敬意を表する。こういった性質や能力のコントロールの難しさから、長年担当指揮官が決まらなかった。その間は、皆本が主任を代行(兼任)した事もある。最終的に小鹿が就任し、活躍の場を増やしていく。

彼女の実家である犬神家は代々、獣を模した超能力を使う家系で、かつては「人狼の一族」と揶揄されていた。宿木家とはかなり古い付き合いがあり、代々ペアを組んできた歴史がある。こういった背景から明とは、幼少期からペアとして組んでおり幼馴染である。その為、彼に対しては深い信頼を寄せている。小鹿が担当指揮官に赴任してきた際、明が小鹿ばかり構っていた事にヤキモチを焼いていた。

笹目幸生(ささめ さちお)

バベルに所属する超度5の念動能力者の11歳の少年。谷崎が主任を務めるザ・リトル・マイスに所属する。ナオミの後輩的立ち位置。
極度のシスコン且つロリコンで、同じリトル・マイスのメンバーであり、双子の妹である雪乃を溺愛する。能力も雪乃に変身する、雪乃を変身させる、雪乃の成績を書き換える、雪乃の超度を高く見せるなど、雪乃限定であった。尚、雪乃からはうざがられており、邪険にされている。

笹目雪乃(ささめ ゆきの)

バベルに所属する超度5の念動能力者の11歳の少女。谷崎が主任を務めるザ・リトル・マイスに所属する。ナオミの後輩的立ち位置。
向上心が高く、ナオミと谷崎を「踏み台」にして成長するために、谷崎を逆指名する。かなり毒舌であるものの、ナオミとは仲が良い。同じリトル・マイスの幸生は、双子の兄である。兄から溺愛されているものの、本人はうざがっている為、邪険にしていた。

末摘花枝(すえつむ はなえ)

CV:下屋則子

バベルに所属する一曹の女性。超度6の精神感応能力を基本とした複合能力車。テレパシーを応用し催眠能力による幻覚を得意とする。この能力で自身を変化させて相手に見せられる。沖縄の離島にある終末医療介護専門の国立ホスピスで働いており、能力で患者の思い出の人に変身し、心のケアを行っていた。

性格は明るく、真面目で優しい。一方で少しドジっ娘な面があり、虐められると快感を覚えるM気質を持つ。不二子とは知り合いであり、時折彼女の世話を焼かされている。

ツインテール童顔の美女であるが、これは能力で変身した姿である。その素顔はとてもゴツく、かなり怖い。その為、彼女は常に人前では能力で変身している。また相手に催眠を掛けて自分の姿を誤認識させている為、写真、映像等では本来の姿が写ってしまう。こういった理由から基本的に映像、画像には修正を加えないと映りたがらない。

伊 - 九号(い - きゅうごう)

CV:家弓家正(アニメ『絶対可憐チルドレン』)、布施川一寛(アニメ『THE UNLIMITED 兵部京介』)

先の大戦中、コメリカによって改造されたイルカ。超度7の100%当たる予知能力を使用出来、テレパシーを用いて人間ともコミュニケーションが出来る。伊-八号という双子の兄が居たが、彼は先の大戦中に病死した。だがその脳を取り出され、陸軍上層部やパンドラに利用される。

コメリカにて実験動物として扱われていたが、脱走して日本の超能特務部隊に拾われる。以降は日本側の味方となった。戦後に締結されたESP動物実験制限条約により任務から外され、野生イルカと生活する様になる。だが、高度な知能を持つ彼等は野生の仲間達に馴染めず、沖縄の無人島で隠棲していた。バベルに時折力を貸しており、予知能力を役立てている。必ず予知は当たるものの、不幸な予知も必ず当たってしまう為、当人は苦悩していた。

戦時中、伊-八号と共にチルドレンが超能力者を率いて普通人と戦う未来を予知する。その未来に深く関係する兵部にこの未来を見せ、彼の生きる希望にした。現代ではこの未来をチルドレンの管理官である皆本へ見せ、回避する様に警告する。その後、自分が射殺される予知が的中し、実際に銃撃を受けて失踪した。残された皆本はこの予知を回避すべく奔走し、最終的に未来を変える事となる。また最終話にて伊-九号も生きていた事が判明し、自らも100%当たる悲惨な未来を乗り越えていた事が判明した。

須磨貴理子(すま きりこ)

CV:深見梨加
チルドレンの元運用主任であり、皆本の前任者。普通人の中年女性。チルドレンのリミッター等に電気ショック装置を組み込み、3人が反抗すると電撃を加える虐待的手法を行った。挙げ句の果てには拳銃でゴム弾をチルドレンに撃ち込んだ上、実弾の使用をも辞さない態度を取った。そのあまりの仕打ちに、チルドレンはバベルへの不信感を抱く様になる。

非道な行動が目立つものの、須磨なりにチルドレンを思っての行動であった。彼女自身、親から虐待を受けていた過去があり、優秀な成績や命令に従わなければ暗い部屋に閉じ込められるというトラウマを抱えていた。最終的に薫に叩きのめされ、化学工場に閉じ込められた事でトラウマから錯乱状態に陥る。その後、皆本がチルドレンの運用主任になった為、須磨は事実上追放の身となった。

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