マリオカートDS（マリカーDS）のネタバレ解説・考察まとめ
『マリオカートDS』は任天堂より2005年に発売されたニンテンドーDS専用のアクションレースゲームである。『マリオカートシリーズ』としては5作目となる。ニンテンドーWi-Fiコネクションが実装されたことにより、インターネットを通じて世界中のプレイヤーと対戦が行えた。これは初のオンライン対戦を実現したレースゲームとなる。また最大対戦人数も4人から8人へと大きく増えた。
『マリオカートDS』の概要
『マリオカートDS』とは任天堂より2005年12月8日に発売されたニンテンドーDS専用のアクションレースゲームである。前作ニンテンドーキューブ専用ソフトの『マリオカート ダブルダッシュ！！』の後継となり、『マリオカートシリーズ』としては5作目の作品となる。前年に発売されたばかりのニンテンドーDSで遊べる待望の『マリオカート』として、発売を待ち望まれていた作品でもある。国内売り上げ数402万本をたたき出し、それまでのシリーズトップの国内販売数を記録したことでも有名である。他機種版としては2016年にWii U対応のダウンロード版が配信されている。
本作はニンテンドーDSに実装されたニンテンドーWi-Fiコネクションにより、インターネットを通じた初のオンライン対戦ゲームを実現した。これにより、これまでワイヤレス通信で届く範囲でのみの対戦であった環境が、インターネットを介することで世界中のプレイヤーと対戦できるようになった。またワイヤレス通信もその技術進化により、ゲームボーイアドバンス時代の4人対戦から倍の8人対戦を可能とした。ニンテンドーDSではゲームボーイアドバンスと同様に1つのソフトで複数人が遊べるダウンロードプレイも可能とする「DSダウンロードプレイ」を搭載しており、本作もその対象ソフトである。キャラクターの中には、このDSダウンロードプレイ時にのみ登場するキャラクターもいる。
ゲームの世界観はこれまでと同様、『マリオシリーズ』のキャラクターがカートに乗り、アイテムを利用しながら様々なレースコースで順位を競い合うことを基本としたアクションレースゲームだ。新作16コースに加え、スーパーファミコンやNINTENDO64などに収録されていた旧16コースをリメイクしたコースも登場する。
本作品からゲームモードも進化する。「グランプリ」「タイムアタック」「VS」「バトル」「ミッションラン」の5つのモードから構成され、このうち「ミッションラン」は本作からの新たなモードとなり、時間内に与えられた課題をクリアするゲームだ。また「VS」モードと「バトル」モードでは、前作までプレイヤー同士でのみの対戦でしか遊べなかったが、本作よりCOMキャラが使えるようになり1人でも遊べるようになった。「グランプリ」では新作を4つのカップに分けた「ニトログランプリ」と前述のリメイクされた旧コースを4つのカップに分けた「レトログランプリ」に2つのグランプリがあり、新旧ファン問わずに夢中になれるコース編成となっている。
本体がニンテンドーDSになったことで画面が二画面となり、プレイ中は上段画面にプレイヤー進行画面とラップ表示が、下段画面にはマップと順位表が表示されるようになった。
『マリオカートDS』のあらすじ・ストーリー
グランプリで1位を目指す。
本作では『マリオシリーズ』に登場するおなじみのキャラクターたちで行うレースアクションゲームとなる。レースを行う「グランプリ」モードには本物のレースのようにレベルに応じたカップ（大会のこと）が用意されている。1カップは4つのコースからなり、プレイヤーはそれぞれのコースで順位を争い、順位に応じたポイントがもらえる。最終的に4つのコースで取得したポイントの総数で総合順位が決まり、その順位がカップでの順位となる。さらにグランプリでは排気量別でも遊べることができる。各カップはそれぞれ50cc・100cc・150ccの排気量を選択でき、排気量が大きくなるほどスピードも増すので難易度も高くなっていく。
このグランプリに参加するためにプレイヤーはまず用意されているキャラクターを選択し、次に戦うためのカートを選択する。キャラクターやカートにはそれぞれ、初心者向け、上級者向けなどの性質があるので、自分に合うキャラクターを使いこせるようになるのも、ひとつの楽しみでもある。このキャラクターやカートは特定条件（〇〇カップで優勝するなど）をクリアすることで、隠しキャラクター・隠しカートが解放されていく。また隠しコースもあるので、そういったシークレットモードを出現させるためにも、各カップ・各排気量のやり込みが必要となってくる。
本作では2つのグランプリが用意されており、各グランプリは4つのカップが用意されている。どちらのグランプリも最初はシンプルな構造のコースからなる初心者向けのコースのみが解放されており、そのカップをクリアすることで次のステップのカップが解放されていく。コース構成も段々と複雑になっていき、また『マリオシリーズ』という世界観の中でのレースのため、おなじみのクッパ城や飛行船の中など『マリオシリーズ』ならではな舞台でのコース・サーキットが用意されている。レース中のコース上には障害物となる敵が出現することもあり、これも『マリオシリーズ』のキャラクターたちが登場する。さらにレース中はレース参加のキャラクターたちはアイテムを入手することができるが、このアイテムも『マリオシリーズ』由来の物だ。たとえば「ノコノコのこうら」がアイテムとなりライバルカートを攻撃したり、おなじみの「キノコ」はスピードアップをするなど、本流の機能と異なる物もあるが『マリオシリーズ』が好きであれば誰でも知っているようなアイテムが多数登場する。このようにアクションを行いながらプレイヤーは、最高峰のカップでの優勝を目指しながらゲームを進めていく。
『マリオカートDS』のコース
ニトログランプリは本作で新たに作られた16コースをプレイするグランプリとなる。キノコカップ、フラワーカップ、スターカップ、スペシャルカップの4つのカップで構成されている。レトログランプリはスーパーファミコンやNINTENDO64などに収録されていたコースのうち16コースをリメイクしたコースをプレイするグランプリとなる。こうらカップ、バナナカップ、このはカップ、サンダーカップの4つのカップで編成されている。
キノコカップ
ニトログランプリはキノコカップから始まる。全てのコースがシンプルな基本コースとなる。エイトクロスサーキット→ヨッシーフォールズ→プクプクビーチ→ルイージマンションの順に進んでいき、コース内容もステップアップしていく。
エイトクロスサーキット
文字通り8の字の形状をしたオンロードサーキット。コース距離も短く、単純なヘアピンカーブとストレートがあるシンプルなサーキット。
ヨッシーフォールズ
ヨッシーたちが住んでいる場所のオフロードコース。フォールズという名前の通り、序盤に大きく斜めに傾いた滝が見えるコースがあり、油断していると滑り落ちてしまう。コースは上から見るとヨッシーの顔の形をしている。序盤のシンプルなコースのためコース距離も短い。
プクプクビーチ
砂浜を走るコース。海岸を渡るようなコース設計をされており、砂場はグリップが悪い。海は浅瀬であれば走行可能だが、色が異なる部分に行くと沈んでしまう。砂浜を横切るカニや、『マリオシリーズ』の海中ステージでおなじみのプクプクが浅瀬におり、これらに触れるとスピンしてしまう。
ルイージマンション
キノコカップの最終コースとなり、シンプルながらも若干構成が複雑になってくる。ルイージマンションに出てくるお化け屋敷が舞台となっているコースでBGMもホラーじみている。屋敷の中はオンロード要素のコースとなるが、屋敷の外になると泥沼のダートコースも出現する。コーナー途中に木が植えられているため慣れない操作ではダートでスリップ後、木に衝突するといった操作ミスを誘いやすい。
フラワーカップ
キノコカップをクリアすると出現する。キノコカップよりもステップアップしたコースが出現し、サンサンさばく→モンテタウン→キノコリッジウェイ→ワルイージピンボールと進んでいく。同シリーズの後継にも受け継がれるコースも多く作られている。
サンサンさばく
スーパーマリオブラザーズ3のワールド2がモデルとなった砂漠のコース。BGMもアラビアン調で砂漠を連想させる。ダカールレースを思わせるような砂地でのレースとなり、グリップはすこぶる悪い。序盤はストレートと緩やかなコーナーが続くが、スーパーマリオワールドでおなじみのサンボやマリオ3で登場するファイアスネークが邪魔をしてくる。ゴール手前には高低差のあるシケインが続く。
モンテタウン
スーパーマリオサンシャインに登場するモンテたちが住む町が舞台のコース。カントリー調のBGMが流れる。路面はオンロード仕様のため滑りにくいが、街中のコースということもありクランクが多数出現するコースだ。通常のアイテムボックスの他に、壊すと特定のアイテムが出てくる木箱がコース上に仕掛けられている。
ワルイージピンボール
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目次 - Contents
- 『マリオカートDS』の概要
- 『マリオカートDS』のあらすじ・ストーリー
- 『マリオカートDS』のコース
- キノコカップ
- エイトクロスサーキット
- ヨッシーフォールズ
- プクプクビーチ
- ルイージマンション
- フラワーカップ
- サンサンさばく
- モンテタウン
- ワルイージピンボール
- キノコリッジウェイ
- スターカップ
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