異世界料理道(ラノベ・漫画)のネタバレ解説・考察まとめ

『異世界料理道』とは作者EDAによる日本のオンライン小説、ライトノベル作品。2015年ホビー・ジャパンより書籍化。こちもが書籍版のイラストと2018年に発売されたコミカライズ版『異世界料理道』の作画を担当している。高校2年生の津留見明日太が火事が原因で異世界へ来て、森辺の民アイ=ファと出会う。彼女たちはただ生きるために食事を食べていた。見たことがない食材の上、調理道具がまともにない中で明日太は様々な料理を作っていく。料理で森辺の集落や町の人々の運命を変えていく異世界料理ファンタジー作品である。

明日太「アイ=ファは「ここにいていい」と言ってくれたーー…ここに来て初めて出会えたのがアイ=ファで…本当によかった」

明日太は異世界から来たことをアイ=ファに説明し、彼女は明日太に嘘をついてないと発言した時の場面。

森でアイ=ファに助けられ彼女の家へと案内され夕食を作っている間、明日太はアイ=ファへ森にいた理由を説明した。異世界から来てしまったなど信じてくれないと思っていた明日太だったが、アイ=ファが彼の説明を信じてくれたことに嬉しさを感じる。アイ=ファは自分の責任になるからしばらく面倒を見ると言ってくれたため明日太は感謝した。そして、「ここにいていい」と言ってくれたため「アイ=ファは「ここにいていい」と言ってくれたーー…ここに来て初めて出会えたのがアイ=ファで…本当によかった」と心から思う事ができたのだ。

アイ=ファ「そんな表情をするな。この料理は美味い」

明日太が血抜きして解体したギバ肉で作ったギバ・スープを初めて食べたシーン。

明日太が作ったギバ・スープを飲んだアイ=ファは「そんな表情をするな。この料理は美味い」と言う。今まで食事は生きるために食べてきた彼女にとって、明日太が作ったギバ・スープは人生で初めて美味しいと思った料理だった。

ジバ=ルウ「ありがとうアスタ。もう一度食べる喜びを思い出させてくれて」

ギバ・バーグを食べてジバ=ルウが言ったセリフ。

ジバ=ルウがギバ・バーグを食べて言ったセリフ。ジバ=ルウは森辺に来てから一度も美味しいと思える料理を食べたことがなかった。不味い料理を食べるくらいなら朽ち果てた方がマシだと思っていたほどだったが、明日太の料理はジバ=ルウに生きる活力を与え、食べる喜びを多い出すことができ「ありがとうアスタ。もう一度食べる喜びを思い出させてくれて」と言ったのであった。

明日太「俺の料理が「毒」だと言い放ったドンダ=ルウにもう一度料理をふるまわせてほしいんだ!」

ジバ=ルウに喜んでもらえたギバ・バーグをドンダ=ルウは「毒」と言った。しかし、明日太は納得できずリベンジを決意した場面。

ジバ=ルウが喜んだ料理をドンダ=ルウは毒と言ったその理由を明日太はずっと考えていた。そして考え抜いた明日太はドンダ=ルウたち狩人も満足できる料理を作らなければいけないと思い、アイ=ファに「俺の料理が「毒」だと言い放ったドンダ=ルウにもう一度料理をふるまわせてほしいんだ!」と言ったのだった。明日太が自分の料理を「毒」と言われ納得できない気持ちと、今度こそドンダ=ルウにも認めて貰いたいという決意がみられる名シーンである。

明日太「理由なんて必要ないんです。これだけ色んな人が一同に揃って食事をするなら、できる限り皆が喜べる工夫をしたいと思うのが料理人です」

ルティム家の婚儀の前祝いの宴。ドンダ=ルウに料理を作る理由を聞かれた時に明日太が答えたシーン。

ルティム家の婚儀の前祝いの宴で「なぜそのようなことをする。食事など体を保つだけのものだ」と言ったドンダ=ルウに対して明日太は、「理由なんて必要ないんです。これだけ色んな人が一同に揃って食事をするなら、できる限り皆が喜べる工夫をしたいと思うのが料理人です」と言う。明日太の料理人としての心がよくわかるシーンである。

レイナ=ルウ「ルドは味見役として参加すればいいわ。ヴィナ姉…ついでにアスタも認めさせてあげる」

ヴィナ=ルウに対して葛藤を抱えていたレイナ=ルウが自分は姉に認められたかったんだと理解したシーン

ヴィナ=ルウに対してジレンマを抱えていたレイナ=ルウは、自分はヴィナ=ルウのようになりたかったわけでなく彼女に認めてもらいたかったのだということを自覚する。「ルドは味見役として参加すればいいわ。ヴィナ姉…ついでにアスタも認めさせてあげる」と言い切った彼女の吹っ切れて自信に満ち溢れている姿をみられるシーンである。

『異世界料理道』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

原作版ではシュミラルはレイナ=ルウに告白

コミック版では明日太との友情を築いてシュミラルは旅立っているが、原作ではシュミラルはヴィナ=ルウに告白をしている。「外の世界に憧れを持っていても、私は森辺の民だから森を捨てることはできない」と言ったヴィナ=ルウにシュミラルはシムの神を捨て、セルヴァの神を信仰し森辺の民になる決意をした。コミック版と原作では物語の大筋は同じだが要所ごとに異なる場面が存在している。

ファイアCROSSに限定版の小説あり

4nkobayashi05
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