異世界料理道(ラノベ・漫画)のネタバレ解説・考察まとめ

『異世界料理道』とは作者EDAによる日本のオンライン小説、ライトノベル作品。2015年ホビー・ジャパンより書籍化。こちもが書籍版のイラストと2018年に発売されたコミカライズ版『異世界料理道』の作画も担当している。高校2年生津留見明日太が火事が原因で異世界へ来て、森辺の民アイ=ファと出会う。彼女たちはただ生きるために食事を食べていた。見たことがない食材の上、調理道具がまともにない中で明日太は様々な料理を作っていく。料理で森辺の集落や町の人々の運命を変えていく異世界料理ファンタジー作品である。

数百年前のシムの伝承に登場する偉人。本名ミヒャエル・ヴァルコンスキー。東の「星なき民」の起源であり、白い肌に金髪だったことから「白き賢人」といわれている。明日太はロシア人だと推測している。

日本

親父

明日太の父親。大衆食堂『つるみ屋』を経営している。10年前、妻を病気で亡くした後、男手一つで明日太を育てた。

玲奈(れいな)

明日太の幼馴染。つるみ屋のバイトを手伝ってくれていた。つるみ屋が火事になっていることを明日太に伝える。明日太が炎の中に飛び込むのを引き止めたが、彼女の制止を振り切って明日太は燃え盛る店の中に飛び込んでいった。

『異世界料理道』の用語

森辺の民

若き頃のジバ=ルウが約定によって森の恵みに手をつけてはいけないことを話しているシーン

モルガ山の麓に住むギバ狩りを行う集落に住む民。ギバの肉を食べて毛皮や牙、角を売って生計を立てている。石の都のジェノスの民からはギバ喰いと蔑まれている。北から南に集落があり500人ほど暮らしている。80年前に南の王国ジャガルから逃げてきた民で、ギバを狩るという約定を元に定住を許されている。
森辺の民の約定や掟
・モルガの山の恵みを奪うのは禁忌。ギバにとって食用にならない一部の薬草のみ採取が許可されている。禁忌を犯した場合、頭の皮を剥がされる。
・他家に訪れた場合、刃物を預けなければならない。
・食事を作った人間は、それをふるまわれる人間と同じ場所で同じものを食べなければならない。
・かまどを預かる人は家族の分の料理を作る。家のかまどを預かるということは、その家の人間の生命を預かるのと同じと心得なければならない。
・ギバの角と牙を送るのは、森辺の民にとって神聖な行為。それを拒絶するということは、相手の尊厳と誇りを踏みにじるにも等しい。
・未婚の娘の裸を見たら片方の目を潰されるか、嫁に迎えなければならない。
・戸板とはその家の門を示すしるしであり、家人の許しなく足を踏み入れるべからず。
・家の戸を3回叩いて相手を呼びだすのは、契を結ぶ合図。了承する場合は扉を開けて、拒否する場合はそのまま無視する。
・家人の案内なしに家に踏み入るのは禁忌である。
・女衆は、嫁に入るまで髪を切ってはいけない。
・家長会議が年に1度、青の月の10日に開催される
・森辺で嫁や婿を迎えるのが許されるのは男女ともに15歳から可能である。

贄狩り

明日太に贄狩りを説明しているルド=ルウ

ギバ寄せの実を使用した狩りの方法。ギバが寄りやすくなるが凶暴になる。

地名

アムスホルン大陸

アムスホルン大陸とセルヴァ王国について説明しているアイ=ファ

アムスホルン大陸には四大王国があり、それぞれ四大神を崇めている。主人公達が住んでいるところは西のセルヴァ王国で、西の神セルヴァを崇めている。他に南の王国ジャガル、東の王国シム、北の王国マヒュドラがある。

ジェノス

ジェノスの説明をしているアイ=ファ

セルヴァ王国の最東端やや南寄りの位置、未開の山モルガの麓に広がる辺境の町。王国セルヴァの領土においては辺境という区分であっても、友好国である南の王国ジャガルや東の王国シムとはきわめて距離が近いため、貿易と流通に関しては要所である。また、気候は温暖で水も豊かであり、その恩寵から非常に肥沃な農園地帯を有してもいる。また、現在のジェノス領の領主はマルスタイン候である。
ジェノスには城下町と宿場町がある。ジェノス城下町は中心地にあり堅固な石の城壁に守られている。立ち入るには通行書が必要。北側には貴族の管理する果樹園が、南側には小作の農民たちの管理する農園が広々と広がっている。
宿場町はジェノスの領土とモルガの山を左右に分断する形で、南から北へと石の街道が真っ直ぐに伸びており、その街道沿いを宿場町と呼ぶ。領城下町と農園の狭間にあり、数多くの旅人や商人らが自由に行き交っている。

キュミスの尻尾亭

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