高校教師(1993年のドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『高校教師』とは、1993年1月からTBSで放送されたテレビドラマである。脚本は野島伸司で、主演は真田広之と桜井幸子。その他、赤井英和や京本政樹などが出演する。日向女子高校に赴任してきた教師の羽村隆夫に、女子生徒の二宮繭が好意を持つ。羽村も繭と過ごしていくうちに彼女に惹かれていき、2人は禁断の恋に落ちていく。生徒と教師の恋愛や近親相姦、同性愛、強姦など社会的タブーを取り扱った作品である。登場人物の背景や最終回の結末などサスペンス要素を含んだことも反響を呼び、最終回では視聴率33%を記録した。

藤村知樹(ふじむらともき/演:京本政樹)

英語を担当しており、テニス部の顧問である。端正なルックスから生徒たちの人気者で、教師としても優れた教育論を掲げている。しかし裏では生徒数名を強姦して、ビデオ撮影をする異常者で、元々彼に好意を持っていた直子も被害に遭った。さらに直子にはビデオテープをネタに脅して口封じし、交際を強要した挙句、彼女を妊娠させる。だが直子が中絶手術をしたことに激高し、彼女の家まで押しかけて執拗な脅迫を行うようになった。その後、直子のビデオを見てしまった繭がビデオテープを彼のロッカーから盗んで新庄の机に置き、新庄と羽村に彼の犯行が明らかとなる。だが彼がテープを盗んだと思い込んで直子を暴行したことから、新庄に暴行を受けて重症を負う。その後も自分を正当化する言動を繰り返していたが、最後は直子の強かな意志に敗北し、新庄への刑事告訴を取り下げた。また最後まで彼の悪事は公にならなかったため、退院後も学校に復帰した。

坂入(さかいり/演:金田明夫)

画像左上が坂入

学年主任で、国語を担当している。藤村からは陰で教頭の腰巾着と呼ばれており、羽村と繭の無断外泊が明らかになった際は、教頭と共に羽村に注意していた。厳格な教育者であるが、教育実習生との歓迎会では酔っぱらってセクハラじみた言動をし、女性教師から嫌われていた。

教頭(演:小宮健吾)

画像左側が教頭

自己保身主義者で、自身や学校の評価が下がることがないよう、生徒たちを校則で厳しく縛っている。コンドームを学校に持ってきている生徒を発見した際は、容赦なくその生徒を退学処分にしていた。

宮原志乃(みやはらしの/演:山下容莉枝)

繭と直子の担任教師である。赴任直後の羽村を生物室に案内し、女子高の男性教師として生徒との接し方に注意するよう助言していた。独身であることから初めは羽村に興味を持っており、バレンタインデーにチョコをあげようとするなどしていたものの、彼と繭の無断外泊が明らかになってからは軽蔑するようになった。

田辺里佳(たなべりか/演:若林志穂)

教育実習生で、教科指導教師となった羽村に恋愛感情を抱くようになり、彼に積極的にアピールしていた。羽村は繭と別れた直後だったことから、酔っぱらった勢いで彼女を自宅に招いて抱こうとしたものの、未遂に終わる。その後、ライバルの繭に対して挑発したり、カンニングの濡れ衣を着せたりするなどの行動を繰り返していた。しかし羽村の繭に対する思いの強さを知り、諦めて去っていった。

日向女子高等学校生徒

相沢直子(あいざわなおこ/演:持田真樹)

繭の唯一の友人で、同じクラスの同級生である。母子家庭でスナックを経営する母親と2人暮らししている。元々藤村に好意を持ち、弁当を作るなどしてアピールしていたが、視聴覚室で彼に強姦されてしまう。3日間休んだ後、何事もなかったかのように登校したが、藤村から強姦を撮影したビデオテープをネタに脅されるようになる。1人で悩んでいたが、新庄に気にかけてもらうようになってからは剣道部に入部し、彼の自宅に行ったりして彼を慕うようになった。その後、妊娠して新庄に泣きついて中絶したが、激高した藤村から執拗な脅迫を受け続ける。そして藤村にマスターテープを盗んだと思い込まれて暴行を受けるが、そのことに怒った新庄が藤村を暴行して入院に追い込み、事なきを得た。性格は明るく無邪気で、新庄の息子である貴広と仲が良く、母親代わりのような存在である。

佐伯麻美(さえきあさみ/演:中村栄美子)

高校3年生で、日向女子高校のバスケットボール部キャプテンである。ボーイッシュで背が高く、後輩からの人気が高い。しかし陰湿でわがままな面がある。男嫌いの同性愛者で繭に好意を持っていたため、繭が思いを寄せる羽村のことが気に入らず、嫌がらせをしていた。羽村に強姦の濡れ衣を着せ、強引に繭を振り向かせようとしたが、彼女に汚い女と吐き捨てられる。嫉妬に狂って羽村に塩酸をかけようとしたが、庇った繭に火傷を負わせてしまった。その後、親の転勤のために、神戸の高校に転校することとなった。

女子生徒(演:加藤貴子)

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