ゴッドファーザー(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『ゴッドファーザー』とは、イタリア系移民のNYマフィアを描いた三部作「ゴッドファーザー・シリーズ」の第1弾。マリオ・プーゾ脚本、フランシス・フォード・コッポラ監督で送る、マーロン・ブランドやアル・パチーノ出演のアカデミー賞3部門獲得の作品だ。ヴィトー・コルネオーレを中心とした、コルネオーレファミリーを巡る、1940年代のマフィアの「愛」「権力」「金」などを描いている。

CV:片桐真衣(DVD版)
ソニーの愛人。コニーの結婚式後、幾度か2人のシーンがあり、部下たちも黙認していた。

エンツォ(演:ガブリエレ・トレ)

CV:小川真司(日本テレビ版)、樫井笙人(DVD版)、髙階俊嗣(リストア版)
ヴィトーによって救われた、シチリアのパン屋。ヴィトーが暗殺される寸前にマイケルに協力し、警護役を演じた結果、見事ヴィトーを救うことができた。

ナゾリーネ(演:ビト・スコッチ)

CV:稲葉実(DVD版)、木村雅史(リストア版)
コニーの結婚式でケーキを作った人物。娘の恋人であるエンツォがシチリアに送還されないよう、ヴィトーに依頼した。

『ゴッドファーザー』の用語

ゴッドファーザー

カトリック教会の中では、「名付け親」とも言われる。「名付け親」となることで、物理的ではなくても、精神的な親という存在としてい続ける。実際、作品の中でヴィトーは歌手のジョニーの名付け親であり、常に本当の父のように味方であり続けた。このように、「名付け親」になることで、権力者となり続けることができることが作品に表れている。

五大ファミリー

五大ファミリーとは、NYの中でのイタリア系アメリカ移民たちの犯罪組織の中で、勢力があるトップ5のファミリーを指す。コルレオーネファミリーは、政界の人間とのコネクションを軸に、勢力を伸ばしてきた。そんな中、タッタリアファミリーは麻薬の取引で勢力を伸ばそうとしたところで、麻薬反対のコルレオーネファミリーと相違が生じ、敵対する。そんな2つのファミリーが互いに潰し合うのを見ながら、バルジーニファミリーは勢力を伸ばそうとしていた。

カンノーリ(カンノーロ)

シチリア島発祥のお菓子。もともと謝肉祭(キリスト教の祭り)の際に食べられるお菓子。イタリア系アメリカ人にも大人気のため、今作品の名言により、アメリカ内での知名度は高まった。

『ゴッドファーザー』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

ヴィトー・コルレオーネ「A man who doesn’t spend time with his family can never be a real man.(家族を大事にしない人間は、本物にはなれない)」

2列目左からフレド、カルロ、コニー、ヴィトー、カルロ、サンドラ。

「A man who doesn’t spend time with his family can never be a real man.(家族を大事にしない人間は、本物にはなれない)」は、コニーの結婚式の場面で発したヴィトーの名言。ヴィトーの家族思いな一面が垣間見れる。トップは、常に責任感をもち、安定した基盤が必要であることを示唆しているようにも感じる。

ヴィトー・コルレオーネ「I’m gonna make him an offer he can’t refuse.(あいつが拒否できない提案をしてやる)」

自分の愛馬が殺されて絶叫するウォルツォ

「I’m gonna make him an offer he can’t refuse.(あいつが拒否できない提案をしてやる)」はヴィトーが、ジョニーと彼の出世を約束した時に放った言葉。クライアントを大切にするが上に、必ず誓った約束は果たす、という忠誠心と責任感を表している。実際、提案した相手が大事にしていた馬を殺すことで、強制的に相手に自分達の要求を呑み込ませた。

ヴィトー・コルレオーネ「Never tell anybody outside the family what you are thinking again.(誰にも自分が何を考えているか、知られてはいけない)」

左からヴィトー、ソニー

minibuffet6
minibuffet6
@minibuffet6

Related Articles関連記事

ゴッドファーザー PART II(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

ゴッドファーザー PART II(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『ゴッドファーザー PARTⅡ』とは、イタリア系移民のNYマフィアを描いた三部作「ゴッドファーザー・シリーズ」の第2弾。マリオ・プーゾ脚本、フランシス・フォード・コッポラ監督で贈る、アル・パチーノ出演のアカデミー賞6部門獲得の作品だ。コルネオーレファミリーの2代目ボスとなったマイケル・コルネオーレを中心とした、1940年代のマフィアの「愛」「権力」「金」について描いている。

Read Article

ゴッドファーザー PART III(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

ゴッドファーザー PART III(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『ゴッドファーザー PART III』とは、イタリア系移民のNYマフィアを描いた三部作「ゴッドファーザー・シリーズ」の第3弾。脚本マリオ・プーゾ、監督フランシス・フォード・コッポラ、主演アル・パチーノで贈る、1990年公開の作品だ。2020年には公開30周年を記念し、『ゴッドファーザー〈最終章〉:マイケル・コルレオーネの最期』と改題し、再編集版が公開された。コルネオーレファミリーの2代目ボスとなったマイケル・コルネオーレの最後を描いている。

Read Article

アウトロー(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

アウトロー(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『アウトロー』とは、2012年に公開されたアメリカのサスペンスアクション映画で、リー・チャイルドが発表した小説『アウトロー』を原作としている。5人の命が亡くなる射殺事件の容疑をかけられたジェームズの要請を受けたジャック・リーチャーは、弁護士の依頼を受けて不可解な射殺事件の捜査を開始することにする。監督はクリストファー・マッカリーが努め、主人公のジャック・リーチャーをトム・クルーズが演じ、ロザムンド・パイク、リチャード・ジェンキンス、デヴィッド・オイェロウォ、ロバート・デュヴァルらが共演した。

Read Article

セント・オブ・ウーマン/夢の香り(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

セント・オブ・ウーマン/夢の香り(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

1992年制作。アメリカ映画。監督はマーティン・ブレスト。主演のアル・パチーノは本作でアカデミー主演男優賞を受賞。名門高校に通う苦学生のチャーリーは休暇中のアルバイトで全盲の退役軍人フランクの世話をすることになる。気難しく毒舌なフランクとニューヨークを旅することになったチャーリーは、フランクに振り回されながらも、彼と年齢を超えた友情を育んでいく。

Read Article

8 1/2(Otto e mezzo)のネタバレ解説・考察まとめ

8 1/2(Otto e mezzo)のネタバレ解説・考察まとめ

『8 1/2』(イタリア語タイトル『Otto e mezzo』)は1963年に公開された、イタリア人映画監督フェデリコ・フェリーニによる自伝的コメディドラマ映画である。 単独監督作品を1作、共同監督作、短編作を0.5作とカウントし、本作がフェリーニの8.5作目に当たることからタイトルがつけられている。1963年の第36回アカデミー賞で最優秀外国語映画賞、監督賞、脚本賞、美術賞の4つの賞を獲得した。 映画監督のグイドの苦悩、そして彼が理想の世界へと現実逃避するさまを描いている。

Read Article

【タイタニック】今すぐ見るべき「名作映画」ランキングTOP30!【ゴッド・ファーザー など】

【タイタニック】今すぐ見るべき「名作映画」ランキングTOP30!【ゴッド・ファーザー など】

これだけ観ておけば話の種に困ることはない、名作だけに絞った映画ランキングを作りました!タイタニックやゴッド・ファーザーなど、映画好きなら全て観ておいて当たり前の作品ばかりです!もしまだ観たことがない映画があれば、この機会に是非鑑賞してみてください!

Read Article

目次 - Contents