ゴッドファーザー / The Godfather

ゴッドファーザー / The Godfather

『ゴッドファーザー』とは、イタリア系移民のNYマフィアを描いた三部作「ゴッドファーザー・シリーズ」の第1弾。マリオ・プーゾ脚本、フランシス・フォード・コッポラ監督で送る、マーロン・ブランドやアル・パチーノ出演のアカデミー賞3部門獲得の作品だ。ヴィトー・コルネオーレを中心とした、コルネオーレファミリーを巡る、1940年代のマフィアの「愛」「権力」「金」などを描いている。

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『ゴッドファーザー PARTⅡ』とは、イタリア系移民のNYマフィアを描いた三部作「ゴッドファーザー・シリーズ」の第2弾。マリオ・プーゾ脚本、フランシス・フォード・コッポラ監督で贈る、アル・パチーノ出演のアカデミー賞6部門獲得の作品だ。コルネオーレファミリーの2代目ボスとなったマイケル・コルネオーレを中心とした、1940年代のマフィアの「愛」「権力」「金」について描いている。

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『ゴッドファーザー PART III』とは、イタリア系移民のNYマフィアを描いた三部作「ゴッドファーザー・シリーズ」の第3弾。脚本マリオ・プーゾ、監督フランシス・フォード・コッポラ、主演アル・パチーノで贈る、1990年公開の作品だ。2020年には公開30周年を記念し、『ゴッドファーザー〈最終章〉:マイケル・コルレオーネの最期』と改題し、再編集版が公開された。コルネオーレファミリーの2代目ボスとなったマイケル・コルネオーレの最後を描いている。

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アウトロー(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

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『アウトロー』とは、2012年に公開されたアメリカのサスペンスアクション映画で、リー・チャイルドが発表した小説『アウトロー』を原作としている。5人の命が亡くなる射殺事件の容疑をかけられたジェームズの要請を受けたジャック・リーチャーは、弁護士の依頼を受けて不可解な射殺事件の捜査を開始することにする。監督はクリストファー・マッカリーが努め、主人公のジャック・リーチャーをトム・クルーズが演じ、ロザムンド・パイク、リチャード・ジェンキンス、デヴィッド・オイェロウォ、ロバート・デュヴァルらが共演した。

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1992年制作。アメリカ映画。監督はマーティン・ブレスト。主演のアル・パチーノは本作でアカデミー主演男優賞を受賞。名門高校に通う苦学生のチャーリーは休暇中のアルバイトで全盲の退役軍人フランクの世話をすることになる。気難しく毒舌なフランクとニューヨークを旅することになったチャーリーは、フランクに振り回されながらも、彼と年齢を超えた友情を育んでいく。

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8 1/2(Otto e mezzo)のネタバレ解説・考察まとめ

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『8 1/2』(イタリア語タイトル『Otto e mezzo』)は1963年に公開された、イタリア人映画監督フェデリコ・フェリーニによる自伝的コメディドラマ映画である。 単独監督作品を1作、共同監督作、短編作を0.5作とカウントし、本作がフェリーニの8.5作目に当たることからタイトルがつけられている。1963年の第36回アカデミー賞で最優秀外国語映画賞、監督賞、脚本賞、美術賞の4つの賞を獲得した。 映画監督のグイドの苦悩、そして彼が理想の世界へと現実逃避するさまを描いている。

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ゴッドファーザー / The Godfatherのレビュー・評価・感想

ゴッドファーザー / The Godfather
10

豪華名優が手掛ける人間模様

1972年に公開された映画『ゴッドファーザー』は、まさに傑作と呼ぶにふさわしい作品であり、最高のマフィア映画と言えるだろう。
スタイリッシュで洗練された演出と、才能あるキャストが完璧な演技を披露しており、これこそ映画制作のあるべき姿を示してる。物語は、ニューヨークのイタリア系マフィア一家の父から息子への権力移譲を中心に展開され、比較的シンプルなストーリーでありながら、人間の本質を深く掘り下げた作品だ。

本作は、人間の暗黒面である嫉妬、裏切り、怒り、復讐が重要なテーマとして描かれている。そして、物語の中には衝撃的な暴力シーンが含まれており、監督のフランシス・フォード・コッポラはそれを遺憾なく描写している。このリアルな暴力描写が映画の緊張感を高め、より一層没入感を与えている。

ヴィトー役のマーロン・ブランドは年老いた家長としての圧倒的な存在感を放っているが、真の主役はアル・パチーノが演じるマイケルであり、その演技力の高さは画面を燃え立たせるような激しさを持っている。トム役のロバート・デュヴァルやソニー役のジェームズ・カーンも見逃せない演技を見せており、この映画は1度観たら忘れられない名作となっている。

ゴッドファーザー / The Godfather
8

『Ⅱ』『Ⅲ』もまとめて鑑賞したい作品!

『ゴッドファーザー』といえば、続編にも引き継がれていく「イタリア魂」が熱く描写されている作品です。初見でも再見でも大いにアナタを楽しませてくれるでしょう。

シリーズ第1作である今作の公開は1972年。主演はマーロン・ブランドでした。
まず、何といっても原作がイイです。マフィアをはじめとする、米・伊の裏社会を稚拙かつ大胆に描いています。作者は、マリオ・プーゾです。居酒屋で知ったかぶりの「自称・映画通」を論破するなり、文学少女を感心させられること請け合いですよ。

時代背景としては、一族のドンであるヴィト・コルレオーレ(マーロン・ブランド)がイタリアからアメリカに移民としてやって来て、米国闇社会でグングンと力をつけていくというもの。いわば、裏の立身出世物語です。まるでエンターテインメントとリアルのボーダーを取り払ったように、いかに冷酷に「仕事」をやってのけたのかを見せています。

また、家族(ファミリー)をこよなく愛し、大事に思う所も、観ていてホロリとさせられて、イイ味を出しています。
長男が死に追いやられたり、のちに主役となって成長していく末弟のマイケル・コルレオーレ(「Ⅱ」ではアル・パチーノとロバート・デニーロの豪華2人一役)にマフィアとしての道筋をつけてやったりと、ヴィトの家族愛が垣間見えたりして素晴らしい出来栄えになっています。

それらが伏線となり、国内での栄華やキューバ危機に繋がっていくのですから、奥も深いです。

シリーズ3作、一気にまとめて観ておきたい作品です。
ちなみに監督は、フランシス・フォード・コッポラ。やはり「巧み」です。

ゴッドファーザー / The Godfather
10

家族と権力そして裏切り

『ゴッドファーザー』パート1は、映画史上最も影響力のある作品の1つとして広く知られています。この映画はマリオ・プーゾの同名の小説が基で、1972年にフランシス・フォード・コッポラによって監督されました。1940年代から1950年代のニューヨークを舞台に、イタリア系アメリカ人のコルレオーネ家の犯罪組織の興亡を描いています。

この映画の核となるのは、家族と権力、そして裏切りです。マーロン・ブランドが演じるヴィトー・コルレオーネは、家族を守るためならどんな手段も辞さない、冷酷だがカリスマ的なマフィアのボスです。彼の存在感と深みのある演技は、映画史に残るものであり、彼の「友達に近づき、敵にはもっと近づけ」という名言は、今でも広く引用されています。

アル・パチーノが演じる息子のマイケル・コルレオーネのキャラクターの進化も見事。最初は家族のビジネスから距離を置いていたマイケルが、徐々に冷酷な犯罪者へと変貌していく過程は、非常に印象的です。彼の内面の葛藤と、力と責任の重圧による変化は、観客の心に深い爪痕を残すのです。

ゴードン・ウィリスによる撮影は、その暗いトーンと独特のスタイルで、この映画の緊張感と重厚な雰囲気を高め、ニノ・ロータの壮大で哀愁を帯びたスコアは、映画の感情的な深みを増しています。

『ゴッドファーザー』は、単なる犯罪映画以上のものです。権力、忠誠、そして家族の価値に関する深い洞察を提供し、コッポラの巧みな演出と優れたキャストの演技によって、映画史上最も記憶に残る作品の1となったのです。この映画は多くの映画制作者に影響を与え、多くの人々に愛され続けている、真のクラシック作品です。

ゴッドファーザー / The Godfather
8

“I’m gonna make him an offer he can’t refuse.”

アメリカで絶対的な力を持つマフィアのコルレオーネ・ファミリーが崩壊の危機に立たされる様を描いた作品。父の作ったファミリーはいつしか他のものを拒むことでしか保てなくなっていた。ゴッドファーザーの子どもたちは自分に与えられた使命、愛情、地位…すべてを捨てて幸せな日々を送る権利の間で揺れる。重厚感があり、エンドロールが流れる頃にはひとりの男の人生を覗いてしまった、そんな心地よい疲労感を覚える。
置かれた地位、環境によって変わりゆく人間の様に憤り、共感し、そして自省する。
作中の音楽も作品を引き立て、気持ちを昂らせてくれる。

長い。2時間58分。途中そろそろ終わるか?って思ったら全然あと1時間ある。でも面白い。本当に。どこがどう面白いとか、このキャラクターが好きだとか、そういう次元の映画ではない。絶対に、この映画を観て後悔するはずがない。映画史に残る傑作、是非一度ゆっくりと時間をとって観て欲しい作品である。

余談だが、この作品を観ておくと他の洋画の小ネタでふふってなれるようになるみたいなところはある。名前は聞いたことあるけど見たことないって人の方が多いので、映画通ぶりたい人は確実に押さえておきたい作品だ。

ゴッドファーザー / The Godfather
10

歴史に残る大傑作

フランシス・フォード・コッポラ監督作品。1972年度アカデミー賞作品賞他三部門受賞。

ニューヨークを支配するイタリア移民のマフィア、コルレオーネ一族の家族模様とマフィアの熾烈な抗争を描く。

言わずと知れた「ゴッドファーザー」三部作の第一作です。ドン・コルレオーネ役を名優マーロン・ブランドが、その息子マイケルを、アル・パチーノが演じています。他ジェームス・カーン、ロバート・デュバル、ダイアン・キートンといった名役者が脇を固めています。
注目すべきはマーロン・ブランドの素晴らしい演技です。彼は、当時現場での身勝手な振る舞いから、扱いづらい役者という烙印が、押されて干されている状態でした。ドン・コルレオーネの役を得るために彼は、オーディション用のフィルムを送りました。口に綿を含んだその演技は、役のイメージにピッタリでした。当時四十代だったマーロン・ブランドは、口の綿とメイクアップの巨匠ディック・スミスの技術により、七十代のドンを見事に演じきり、その年のアカデミー賞主演男優賞(のち辞退)を受賞しました。

豆知識:ドン・コルレオーネの「ドン(don)」はイタリア語でおじさんや聖職者への敬称として使われていた。本作以降、マフィアのボスの呼び方として定着してしまった。

ゴッドファーザー / The Godfather
10

映画「ゴッドファーザー」はアメリカ版「仁義なき戦い」か

映画「ゴッドファーザー」はアメリカ版「仁義なき戦い」か……。
もしくは「仁義なき戦い」は日本版「ゴッドファーザー」か……。
その答えを探るには先ずはゴッドファーザーを語らなくてはならない。

ゴッドファーザーは3部作構成のアメリカ映画である。
パート1の公開は1972年。舞台は1945年のニューヨーク。
ニューヨークマフィアの5大ファミリーで最大勢力を誇るコルレオーネファミリー。そのドンが、マーロンブランド演じる「ドン(ヴィトー)コルレオーネ」
彼には3人の息子がいる。

①短気で好戦的な跡継ぎのソニー
②気が弱く出来損ないの次男フレド
そして、マフィアの世界からは距離を置き、表の世界に生きる事を選んだ
③アルパチーノ演じる三男マイケル

5大ファミリーのタッタリアファミリーが麻薬売買の取り引きを持ちかけてくる。
麻薬ご法度のコルレオーネファミリーを疎ましく思ったタッタリアはヴィトー・コルレオーネに銃弾を浴びせる。
一命を取り留め病院に搬送されたヴィトーだが、その病院にも魔の手が忍び寄る。
危険を察した3男マイケルが、見事な機転を利かしヴィトーを救い出す。
ヴィトーはマイケルにサラブレッドの血を見いだす。
ここから全面戦争に入るが、短気な長男ソニーは敵の罠にハマり機関銃の嵐を浴びて殺害される。
一家はマイケルが引き継ぎ、裏切り者達を次々と粛清し、コルレオーネ家の復権を果たす。
以上が、ゴッドファーザーパート1の非常に大雑把なストーリーである。
当時無名だったアルパチーノはこの作品で一躍スターになり、作品もアカデミー賞作品賞、主演男優賞、脚色賞を受賞する。

パート2は1974年公開。
マイケルを中心としたコルレオーネ家のその後と、ヴィトー・コルレオーネの生い立ちからマフィアのドンになるまでのストーリーを
シンクロさせながら展開していく。
マイケルが冷徹な手段で確固たる地位を築いていきながらも次第に家族を失っていく様と、若かりし頃のヴィトーがのし上がって行くサクセスストーリーを交差させる事により、前作に勝るとも劣らないと称賛された。
アカデミー賞では作品賞、監督賞、助演男優賞他3部門を受賞した。

アカデミー作品賞を受賞した映画が続編で再び作品賞を受賞した例は、アカデミー賞史上この作品しかない。
またヴィトーの若かりし頃をロバート・デニーロが演じている事もあり、この作品が最高傑作だと推すファンも多い。

それにつづく1990年公開のゴッドファーザーパート3。
当然パート3はアカデミーを取っていない。
その為、パート3を観ていないと言うゴッドファーザーファンもいる。
パート1もパート2も単体としても面白く、ファンの間では1か2かの論争になる事もあるが、3が好きと言うファンはほぼいない……。

しかし筆者は敢えて言う。
ゴッドファーザーはパート3がいい。

しかしそれには条件がある。必ず、パート1.パート2と観た後に観ると言う事。
単体でいきなりパート3から観ても良さは保証出来ないが、1.2と観た後に3を観ると俄然輝きを増すのである。

パート1で堅気の世界から裏の世界に入り込んだマイケルが、パート2であらゆる敵を葬り、マフィアの世界の頂点に君臨する。
そんな裏社会を完全制圧したマイケルが、パート3でもっと悪い奴らに翻弄される。
それがヴァチカンであり、イタリア銀行なのだ。

特に、数々の非道を行って来たマフィアのドン・マイケルが、司教の前で懺悔をするシーンは体の奥から震えた。
こんな凄いシーンは日本のヤクザ映画ではあり得ない。
そう、これはマフィア映画ではなく、1人の人間の壮大な人生の物語なのである。
そして1人ぼっちになったマイケルが椅子から崩れ落ちるエンディング……。
観終わって暫くは、震えが止まらないであろう。

まさにゴッドファーザーの極みはこのパート3の栄華盛衰の物語にあるのだ。
「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり」
日本人の琴線に触れるこのフレーズ。ゴッドファーザーはまるで平家物語なのである。

そこで改めて表題の問いに戻る。
「ゴッドファーザーは仁義なき戦いか」
答えはノーである。

この作品はイタリア系移民の一家を通して描いたアメリカの家族の物語であり、一大絵巻であり、大河ドラマでもあるのだ。
だから、ゴッドファーザーは1.2.3続けて観て欲しい。出来れば一日で!

パート1 177分
パート2 200分
パート3 161分
合計538分(8時間58分!)

「長いよ!」
そう、長いです。
でも考えてみて下さい。
朝起きて、気づいたら何もしないうちに夕方だった……そんな日は意外とありますよね?
だったらたまには朝から「今日は何もしない!」と決めて一日中ゴッドファーザーを観る。
物凄く濃密な一日になる事間違いなし!

勿論、バラバラに観ても構わない。
ただ、人生のうちのたった一日だけ、サイドテーブルに熱いコーヒーを用意し、ゴッドファーザーの世界に浸る。
これに勝る贅沢はない。

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