マキムラマコト／筱喬／館山マコト（龍が如く）の徹底解説・考察まとめ

マコトが働く整骨院「ほぐし快館」の店長。整体師としての腕は一流で「ゴッドハンド」の異名を持つ。
中国系組織に雇われていた元殺し屋で、韓国系の売春組織と対立していた時に監禁されていたマコトと出会う。李は病気の娘を亡くした過去を持っており、目が見えず逃げられないマコトを見て娘の姿と重ね、彼女を保護をすることにした。その後はマコトを自らの店で雇って匿うだけでなく、自らも「マキムラマコト」と名乗り、彼女を様々な脅威から守っている。

立華鉄（たちばなてつ）

神室町の不動産会社「立華不動産」の社長。マキムラマコトの実兄だが、本名は明かされていない。
主人公の桐生一馬の身代わりとして捕らわれ、凄惨な拷問を受けている時に致命傷を負い、妹であるマコトに会うことができないまま亡くなってしまう。

尾田純（おだじゅん）

マコトを騙して韓国系組織に売り飛ばした張本人。尾田はマコトを売った直後に立華と出会い、彼に惚れてついていくようになる。しかし偶然にもマコトが立華の妹だということを知り、深い罪悪感を覚える。己の所業を隠すためにマコトと立華を会わせないように暗躍するが、マコトの優しさに感化されて最後はケジメを取るために、彼女を逃がして死亡した。

マキムラマコト／筱喬／館山マコトの名言・名セリフ／名シーン・名場面

尾田を気遣うマコト

マコトにとって尾田は、自分を韓国マフィアに売った因縁の相手だ。しかし渋澤組に追われて入った廃ビルの中で、尾田が自分の兄のことを尊敬していると知る。渋澤組が突入してくる気配を感じると、マコトは自分が刺した尾田を気遣い、一緒に逃げようとした。マコトの心の強さが表れた場面である。彼女の優しさは尾田にも届き、彼は1人で渋澤組を食い止める決意をする。その後、尾田は殺されてもマコトの居場所を吐かなかった。

「疲れたね、大変だったね。お兄ちゃん、ただいま」

カラの一坪を巡る抗争の中で、マコトは自分がその土地の所有者だと知った。最初は土地を手放すためだけに神室町へ向かっていたが、道中でその土地に兄が関わっていることを知る。マコトは兄に会うためにも神室町へと急いだが、兄の立華は堂島組から拷問を受けて殺されてしまった。マコトは桐生が連れてきた兄に触れて初めて彼の死を悟る。泣きながらマコトは「疲れたね、大変だったね。お兄ちゃん、ただいま」と彼をねぎらった。兄と言葉を交わすことができなかったマコトの思いがあふれたセリフ。

「私には死んでもやらなきゃいけないことがある」

実の兄である立華が殺され、ヤクザへの復讐を誓ったマコトが真島へ発したセリフ。
立華がヤクザたちから拷問を受けた末に亡くなったことを知ったマコトは、再会はできなかった代わりに視力が少し回復していた。李と兄という大切な存在を2人も殺されてしまった彼女は、その原因である「カラの一坪」が見える場所で真島と再会する。ヤクザへの怒りが頂点に達していたマコトは、「復讐なんて考えんなや」と諭す真島に「私のことなんかどうでもいい」と叫ぶように返し、「私には死んでもやらなきゃいけないことがある」「もしあなたが私を助けたいと思うなら手を貸して」と続けた。
マコトのヤクザに対する強い怒りや、大切な人への想いが分かる名セリフである。訳も分からないままヤクザに狙われ、怯える姿ばかりを見せていた彼女が、芯の強い一面を見せる印象的なシーンでもあり、主人公の1人である真島との掛け合いから目を離せない場面となっている。

「私だけじゃ何もできなかった」

堂島組の幹部に殺された兄の復讐のために、単身堂島組に乗り込んだマコト。そこでカラの一坪をエサにして取引を持ち掛けるが、一顧だにされず銃で撃たれてしまう。駆けつけた真島に対し、マコトは「私だけじゃ何もできなかった」と悔しさをにじませた。今まで李や尾田など、自分を守るために死んでしまった人がいたからこそ、マコトは独りで行動を起こしたのだが、無力感に打ちひしがれる結果となってしまった。

マキムラマコト／筱喬／館山マコトの裏話・トリビア・小ネタ／エピソード・逸話

肝の据わったヒロイン

初登場時に泣いていたことや、真島や桐生に守られることが多いことから、「守られるヒロイン」という印象を持たれがちなマコトだが、尾田に捕まった際にナイフで太ももを指したり、ナンパ相手にビンタをかましたりなど、実は肝の据わった一面がある。

真島の好みのタイプに影響を与えたという説

真島は自身のタイプについて、後に「人の顔色を伺わない正直な女が好き」と語っている。これはマコト（感じでは誠とも書ける。誠は嘘偽りのないという意味）との出会いがきっかけである可能性がある。

『龍が如く 維新！ 極』では隊士カードとして登場