隕鉄鳥／シュティレ（葬送のフリーレン）の徹底解説・考察まとめ

隕鉄鳥／シュティレ（葬送のフリーレン）の概要

隕鉄鳥（シュティレ）とは、原作：山田鐘人、作画：アベツカサによる漫画『葬送のフリーレン』に登場する鳥の一種。
魔法都市オイサースト近郊にあるグローブ盆地が生息域の1つである。一級魔法使い試験の一次試験では、この鳥を巡る争奪戦が繰り広げられることとなった。

最終的に6羽が捕獲され、一級魔法使い試験の一次試験突破の証となる。人間に害のある野鳥ではないため、その後は解放されたものと思われる。

隕鉄鳥／シュティレ（葬送のフリーレン）の性質・生態

見た目は目の周りだけが白い愛らしい小鳥で、「ピー」とかわいらしい声で鳴く。警戒心は強いがかなり賢いらしく、「危険はない」と判断すれば人間にも懐く。大陸北部にあるグローブ盆地に生息しているが、この地方の固有種なのか、他の地域にもいるのかは不明。
果たして何に対抗してこういった能力を獲得したのか、魔法じみた力を持っているのか、全身を氷で固められても力づくで脱出するとんでもない頑強さと、最大で音速を超える驚くべき飛翔速度を誇る。

さらに魔力に対して非常に敏感かつ警戒心が強く、魔法使いなどが派手に魔法を使った場所にはしばらく現れなくなる性質を持つ。いかにもファンタジックな能力を持つが、あくまで普通の生物であり、水や食べ物は普通に摂取する。
これらの生態から、普通の方法では捕獲は非常に困難。しかし魔法そのものへの耐性はそれほどでもないらしく、拘束魔法があれば捕まえることが可能である。

隕鉄鳥／シュティレ（葬送のフリーレン）の来歴・活躍

一級魔法使い試験の一次試験

グローブ盆地で開催された一級魔法使い試験の一次試験の突破条件は、「パーティーに1人の脱落者もないまま、試験終了時に隕鉄鳥（シュティレ）を確保していること」だった。主人公でもあるエルフの魔法使いフリーレンやその弟子のフェルンを含む総勢57人の試験参加者は、3人ずつのパーティーを組んでこのミッションに挑戦することとなる。
カンネとラヴィーネという新米魔法使いとパーティーを組むこととなったフリーレンは、まず隕鉄鳥の性質について2人に教えた上で、自身が修得している「鳥を捕まえる魔法」を使えば捕獲は可能かもしれないと結論する。しかしこの魔法は射程が50cmほどしかないため、フリーレン一行は警戒心の強い隕鉄鳥に近づくための手段を考える。

一方、フリーレンの弟子であるフェルンは、幸運にもすぐに隕鉄鳥を発見。不意打ちの形で師から教わった「鳥を捕まえる魔法」をかけることに成功し、首尾よくこれを確保する。
しかし一次試験の肝は“隕鉄鳥を捕まえること”ではなく“隕鉄鳥を捕まえたまま試験終了を迎えること”にあり、捕獲した隕鉄鳥の奪い合いが起きることが最初から織り込まれていた。フェルンのパーティーが隕鉄鳥を確保したことを知った試験参加者のヴィアベルは、同じパーティーの仲間と共に彼女たちに襲い掛かる。

隕鉄鳥の争奪戦

フリーレンたちは、「試験場にある大きな水場で派手に魔法を使う」という方法で隕鉄鳥を誘導。残った水場の1つで待ち伏せ、水を求めてやってきた隕鉄鳥を「鳥を捕まえる魔法」で確保する。
しかしフリーレンたちの派手な動きは他のパーティーの注目を集め、試験参加者で宮廷魔法使いのデンケンは「これだけのことをやってくるということは、隕鉄鳥を確実に捕まえる策がある」と判断して仲間たちと共に追跡。フリーレンのパーティーが隕鉄鳥を捕まえた時点で、彼女たちのパーティーを襲撃する。壮絶な戦いの末、デンケン一行は退けられるも、彼らは彼らでまた別のパーティーから隕鉄鳥を奪うという形で一次試験を突破する。

ヴィアベル一行と交戦したフェルンたちは、なんとか相手を退けて隕鉄鳥を確保。撤退したヴィアベルたちも、その途中で運よく隕鉄鳥の別個体を見付けてこれを捕まえる。他にもメトーデやエーデルといった試験参加者たちが、幸運にも助けられて隕鉄鳥の確保に成功。合わせて6パーティーが一次試験を突破した。
試験を突破した後、試験参加者たちが捕まえた隕鉄鳥がどうなったのかは不明。人間にそれほど害のある野鳥ではないため、そのまま解放されたものと思われる。

隕鉄鳥／シュティレ（葬送のフリーレン）の関連人物・キャラクター

フリーレン

1000年以上の時を生きるエルフの魔法使い。かつて勇者ヒンメルと共に魔王討伐を果たした英雄の1人である。
自身の時間感覚的に「すぐ制度が変わるから面倒臭い」と大陸魔法協会の試験を受けたことがなく、この時代における魔法使いとしての正式な資格は持っていなかった。旅を続けるために必要だと知って一級魔法使い試験に参加し、隕鉄鳥を追いかけることとなる。

フリーレン（葬送のフリーレン主人公）の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]

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フリーレンとは、原作：山田鐘人、作画：アベツカサによる漫画『葬送のフリーレン』の登場人物。物語の主人公であり、かつて勇者ヒンメルや仲間たちと共に魔王を倒して世界に平和をもたらした魔法使い。見た目は幼いが、エルフと呼ばれる長命種の存在で、年齢は1000歳を超えている。
冷静沈着で感情の起伏に乏しい。魔法使いとしては最上位クラスの実力者で、多くの魔族を葬ったことから「葬送のフリーレン」の異名を持つ。勇者ヒンメルの葬儀の際、自分が彼のことを何も知らないことに愕然とし、人間を知るための旅に出る。

フェルン

人間の魔法使いで、フリーレンの弟子。
フリーレンと共に一級魔法使い試験に参加し、師から教わった「鳥を捕まえる魔法」で隕鉄鳥を確保する。

フェルン（葬送のフリーレン）の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]

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フェルンとは、原作：山田鐘人、作画：アベツカサによる漫画『葬送のフリーレン』の登場人物。勇者と共に魔王討伐を果たした僧侶ハイターに引き取られた戦災孤児で、彼の死後は同じく勇者一行の一員であるエルフの魔法使いフリーレンの弟子となった。
フリーレンも認める素質の持ち主で、十代前半にして「1人前の魔法使い」へと成長。普段はだらしないフリーレンの私生活を支え、約束を破ると叱るなど一行の母親役を務める。旅仲間のシュタルクに対しては信頼と好意を寄せているが、後者については自覚していない。

デンケン

大陸北部の大国に仕える宮廷魔法使い。大陸魔法協会によって封鎖された区域にある妻の墓参りに行くため、一級魔法使いとしての資格の取得を目指した。
フリーレンのパーティーから隕鉄鳥を奪おうとするも失敗し、魔力も底を突いて万策尽きる。それでも試験突破を諦めず、「隕鉄鳥を確保するも、パーティーの中から脱落者を出して試験突破が不可能になった者たち」から殴り合いで隕鉄鳥を奪うという強引な方法で一次試験を突破した。

デンケン（葬送のフリーレン）の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]

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デンケンとは、原作：山田鐘人、作画：アベツカサによる漫画『葬送のフリーレン』の登場人物。一兵卒の立場から宮廷魔法使いへと成り上がった傑物で、北側諸国においてもっとも大きな権力を持つ魔法使いである。
城塞都市ヴァイゼで生まれ、大魔族黄金郷のマハトを師として成長する。デンケンが妻と死別した後、師のマハトがヴァイゼの土地と民を黄金へと変える事件が発生。マハトには勝てないと事態を静観するも、人生の最晩年になって「妻の墓参りをしよう」と思い立ち、彼女の眠るヴァイゼの解放のためマハトと死闘を繰り広げた。

ヴィアベル