ザインの兄(葬送のフリーレン)の徹底解説・考察まとめ

ザインの兄とは、原作:山田鐘人、作画:アベツカサによる漫画『葬送のフリーレン』の登場人物。その名の通り、主人公フリーレン一行の旅に加わった僧侶ザインの兄である。
地方の村で司祭を務める穏やかな青年。魔王討伐を果たした英雄の1人である僧侶のハイターが、「聖都の司祭としても十分な資質の持ち主」と判断するほどの聖職者。両親の死後、親代わりとなって弟のザインを育て上げた。弟がそのことを気にして旅に出ることを躊躇していると知ると、「お前はお前の人生を歩め」と一喝して彼を送り出す。

ザインの兄(葬送のフリーレン)の概要

ザインの兄とは、原作:山田鐘人、作画:アベツカサによる漫画『葬送のフリーレン』の登場人物。その名の通り、主人公フリーレン一行の旅に加わった僧侶ザインの兄である。
大陸北部にある小さな村で、女神信仰の司祭を務める穏やかな青年。両親の死後、親代わりとなって弟のザインを育て上げた。

やがてザインの兄の評判を聞いて、魔王討伐を果たした英雄の1人である僧侶のハイターが村を来訪。彼からも高く評価され、信仰の中心地でもある聖都の司祭への推薦を提案される。しかしザインの兄は「聖都で司祭を務めるとなると、弟も一緒に村を出ることになる。両親を失った弟から故郷まで奪うことはできない」と言ってこれを断り、ハイターから惜しまれつつも村に残ることを選択する。
ザインはこの時の兄とハイターのやり取りを密かに聞いており、「親代わりになってくれた兄から栄達の道を奪ってしまった」と後悔するようになる。冒険者になることを夢見ていた弟が、自分への負い目から燻っていることを知ったザインの兄は、「お前はお前の人生を歩め」と一喝して彼を送り出した。

ザインの兄(葬送のフリーレン)のプロフィール・人物像

穏やかで優しい青年。初登場シーンでは物々しい表情を浮かべているが、これは演出の一環である。言動は聖職者らしく物静かで、声を荒げることは滅多にない。
その実力を認められてハイターから与えられた聖印を大切にしている。聖職者のみが使える女神の魔法の力量はザインに追い抜かれているが、それを負い目にするようなことはまったくなく、「弟は天賦の才の持ち主だ」と密かに誇りに思っている。

唯一の家族であるザインのことを非常に大事にしており、彼のことを第一に考える。そのザインが「栄達の道を蹴ってまで守ってくれた兄を1人残して旅立つわけにはいかない」との思いから燻っていることを知ると、彼の頬を張って激励し、夢だった冒険者としての道を歩むよう諭した。

ザインの兄(葬送のフリーレン)の来歴・活躍

小さな村の才気溢れる司祭

若くして両親を失い、歳の離れた弟であるザインを親代わりとなって育てる。この頃にはすでに村の司祭になっており、その温厚で誠実な人柄と優れた女神の魔法の力量で村人から頼りにされていた。
やがてその評判を聞いた聖都の司祭ハイターが村を訪れる。ハイターは勇者ヒンメルと共に魔王討伐を果たした英雄の1人で、ザインの兄の力量と人柄を高く評価し、聖都の司祭に推薦することを提案。しかしザインの兄は「聖都の司祭になればザインと共に村を出なければならない。両親の顔も覚えていない弟から故郷まで奪うわけにはいかない」とこれを断り、それならば仕方がないとハイターも納得した上で引き下がる。この時ハイターは、司祭としての力を証明するものでもある聖印というアクサセリーをザインの兄に贈っている。

ザインはこの時のやり取り歩密かに聞いており、「自分のせいで兄は栄達の道を蹴ることになった」と悔やむようになる。この頃のザインは幼馴染の少年と共に冒険者になることを目指していたが、「兄を1人残して村を出ていくなんてとてもできない」と夢と兄への負い目の間で葛藤していく。
やがてザインもまた司祭としての道を歩み始め、女神の魔法の使い手としては兄以上の才能を発揮。ザインの兄は「我が弟ながら天才だ」とこれを喜ぶも、弟が幼馴染と共に旅立つことなく村に残り、酒やタバコ、賭博といった司祭としてはご法度な品や行為に手を出すことを戸惑いながら見守っていった。

弟の旅立ち

ザインの幼馴染が出立してから10年後、村にフリーレンという名のエルフの魔法使いがやってくる。彼女はかつてヒンメルやハイターと共に魔王を倒した英雄の1人で、村の近くで猛毒のヘビに噛まれた仲間を助けてほしいとザインの兄を頼ったのだった。
ザインの兄は「もう手遅れだ」と断言するも、この場にふらりと現れたザインがこれをあっさりと解毒する。聖印を持つ司祭が諦めた症状を一瞬で癒したザインの力量にフリーレンが驚く中、ザインの兄は“フリーレンたちが村に来る前に弟を助けてくれた”という話を聞き、「これも何かの縁」と弟を一行の仲間に加えて村から連れ出してほしいと提案する。フリーレンたちもこれに乗り気になり、ザインを熱心に勧誘し始める。

ザインの兄は、弟がが何か消化できない悩みを抱えて村に留まっていることには気付いていたが、それがなんなのかまでは分かっていなかった。互いに命を助け合ったフリーレンたちとの出会いがきっかけになることを期待しての提案だったが、ザインは「栄達の道を蹴ってまで俺を育ててくれた兄を1人にさせられない、10年もそうやって過ごしてきたのに今さら旅立つことなどできない」と言ってフリーレンたちの勧誘を固持する。
これを聞いたザインの兄は、弟の頬を張りつけ、「私は私の選択を後悔していない。お前はいつまで後悔しているつもりだ」と自らの望む道を歩むよう叱責。自分の行為が兄を苦しめるものになっていたことを知ったザインは、今さらながら幼馴染を追いかけることを決意し、それまでの間という形でフリーレンたちと共に旅に出る。ザインの兄は村人と共にこれを見送り、弟の旅の成功を祈るのだった。

ザインの兄(葬送のフリーレン)の関連人物・キャラクター

ザイン

歳の離れた弟。両親亡き後、親代わりとなって大切に育ててきた。女神の魔法の使い手としては兄を凌ぐ才能の持ち主である。
ザインも兄が自分に注いでくれた愛情をまっすぐ受け取り、心から感謝している。しかしこれが理由となって夢を諦め幼馴染との約束を破ってまで村に留まる道を選んでしまい、鬱屈した思いを長年抱え続けた。

renote.net

ハイター

女神信仰の中心地である聖都の司祭。かつて勇者ヒンメルと共に魔王を討伐した英雄の1人である。
ザインの兄の評判を聞いて村を来訪し、彼の才覚を認めて聖都の司祭に推薦することを提案する。「弟から故郷を奪うことはできない」との理由からこれを断られると、「それならば仕方ない」と納得した上で引き下がった。それでもザインの兄への高い評価は変わらず、彼に優れた司祭の証である聖印を贈る。

renote.net

ザインの兄(葬送のフリーレン)の名言・名セリフ/名シーン・名場面

「私はあのときの選択を一度だって後悔したことはない!!」

弟が冒険者という夢を諦めたのが「栄達の道を蹴ってまで自分を育ててくれた兄を1人にできない」という理由からだったことを知ったザインの兄。その上で自分の選択を後悔し続けているザインを見た彼は、弟の頬を張りつけ、「お前と私を一緒にするな!!私はあのときの選択を一度だって後悔したことはない!!」と叫ぶ。さらに「それに比べてお前はなんだ?いつまで後悔し続けるつもりだ?」と言葉を続け、自分の望む道を歩むよう弟を諭す。
ザインの兄の優しさと弟への思いが溢れる名シーン。彼が声を荒げているのはこの時だけであり、それだけに非常に印象的な場面となっている。

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ゼンゼ(葬送のフリーレン)の徹底解説・考察まとめ

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ゼンゼとは、原作:山田鐘人、作画:アベツカサによる漫画『葬送のフリーレン』の登場人物。大陸全土でも45人しかいない一級魔法使いの1人で、髪の毛を自在に操る特殊な魔法を操る。 主人公のフリーレンが参加した一級魔法使い試験で試験官を務め、「零落の王墓」と呼ばれる未踏の迷宮の攻略を参加者に課す。この結果を見届けるためゼンゼ自身も迷宮に踏み入り、彼らの奮戦を見届けた。平和主義者を自称しているが、一級魔法使いを目指す中で命を落とす者の犠牲については許容するなど、責務に忠実かつ厳しい性格である。

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水鏡の悪魔/シュピーゲル(葬送のフリーレン)の徹底解説・考察まとめ

水鏡の悪魔/シュピーゲル(葬送のフリーレン)の徹底解説・考察まとめ

水鏡の悪魔(シュピーゲル)とは、原作:山田鐘人、作画:アベツカサによる漫画『葬送のフリーレン』に登場する魔物の一種。一級魔法使い試験の二次試験では、この魔物を攻略するために本来競争相手である参加者たちが手を組むこととなった。 自分に近づいた人間の複製体を作り出し、これを操る力を持つ。この複製体は元となった人物とまったく同じ力を持つ上に、水鏡の悪魔の魔力が続く限りいくらでも作ることが可能。作中では零落の王墓と呼ばれる迷宮の最深部に巣食い、魔王討伐の英雄フリーレンの複製体を作って猛威を振るった。

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ヴィアベル(葬送のフリーレン)の徹底解説・考察まとめ

ヴィアベル(葬送のフリーレン)の徹底解説・考察まとめ

ヴィアベルとは、原作:山田鐘人、作画:アベツカサによる漫画『葬送のフリーレン』の登場人物。魔王軍残党と長年戦い続けてきた北部魔法隊の隊長であり、その経歴に見合う高い戦闘能力を持つ。 強面で言動も荒々しく、必要だと判断した殺しは躊躇なく実行する。しかし不要な戦いは避けるなど軍人としては良識的で、戦いを離れれば面倒見の良さや気配りの上手さを発揮する二面性のある人物。一級魔法使い試験に参加した中でも屈指の猛者として注目される一方、主人公フリーレン一行の戦士シュタルクを熱心に自軍にスカウトする。

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血塗られし軍神リヴァーレ(葬送のフリーレン)の徹底解説・考察まとめ

血塗られし軍神リヴァーレ(葬送のフリーレン)の徹底解説・考察まとめ

血塗られし軍神リヴァーレ(ちぬられしぐんしんリヴァーレ)とは、原作:山田鐘人、作画:アベツカサによる漫画『葬送のフリーレン』に登場するキャラクター。人類側にもその名を広く知られた大魔族で、「魔族最強の戦士」を自負する猛者。 数百年を生きる大物魔族たちを前に自身を「老いぼれ」と称するなど、魔族としても非常に長命の人物。戦闘狂的な気質を持ち、強い戦士との戦いには嬉々として臨む。主要人物の1人であるシュタルクの故郷の村を襲撃し、彼以外の一族を皆殺しにした。

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