ヴァニラ・アイス(ジョジョの奇妙な冒険)の徹底解説・考察まとめ
ヴァニラ・アイスとは、『ジョジョの奇妙な冒険』Part3『スターダスト・クルセイダース』に登場する敵スタンド使いで、DIOの狂信者。DIOの館に侵入したポルナレフ、アヴドゥル、イギーを襲撃し、アヴドゥルとイギーを殺害した。
DIOの配下の誰よりもDIOに心酔しており、DIOのために自ら首を切断して血を捧げた。そしてDIOに血を与えられ、吸血鬼となってポルナレフたちの前に立ちはだかる。
スタンド能力は飲み込んだものを粉々にして暗黒空間にばらまく「クリーム」。
ヴァニラ・アイスの概要
ヴァニラ・アイスとは、『ジョジョの奇妙な冒険』Part3『スターダスト・クルセイダース』に登場する敵スタンド使いで、DIOの狂信者。DIOの館に侵入したポルナレフ、アヴドゥル、イギーを襲撃し、アヴドゥルとイギーを殺害した。
DIOの配下の誰よりもDIOに心酔しており、DIOのために自ら首を切断して血を捧げた。そしてDIOに血を与えられ、吸血鬼となってポルナレフたちの前に立ちはだかる。
スタンド能力は飲み込んだものを粉々にして暗黒空間にばらまく「クリーム」。
ヴァニラ・アイスのプロフィール・人物像
CV:速水奨(TVアニメ版、ゲーム『ジョジョの奇妙な冒険』、ゲーム『ジョジョの奇妙な冒険 未来への遺産』、ゲーム『ジョジョの奇妙な冒険 アイズオブヘブン』)、吉野裕行(ゲーム『ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル』)、青野武(OVA版)、岸祐二(アーケードゲーム版)
DIOに最も近い側近で、最もDIOを敬愛する部下でもある。イギーが砂で作り出した偽のDIOを破壊させられたことに激昂して理性を失うといった、常軌を逸した行動がポルナレフを震撼させた。『スターダストクルセイダース』屈指の凶悪なスタンドでアヴドゥルとイギーを殺害する。
ポルナレフたちと戦う直前にDIOから血を与えらえ、吸血鬼となっていた。人間を超越した耐久力を得たが、日光に当たると死ぬという弱点をポルナレフに利用されて敗北する。
ヴァニラ・アイスの来歴・活躍
DIOの狂信者
空条承太郎(くうじょう じょうたろう)、ジョセフ・ジョースター、花京院典明(かきょういん のりあき)と分断されてしまったジャン・ピエール・ポルナレフ、モハメド・アヴドゥル、イギーは3人でDIOの館に侵入する。アヴドゥルはDIO討伐のため、誰かがピンチに陥っても無理に助けようとせず、ひとりでも多く先に進むことを優先しようと提案し、ポルナレフとイギーも同意した。
人気のない館内を進んでいくと、アヴドゥルは「このラクガキを見て うしろをふり向いたとき おまえらはしぬ」という不気味な文字を発見する。振り向くと、ポルナレフとイギーの背後に尋常でない殺気を放つスタンドが音もなく現れていた。アヴドゥルは反射的にポルナレフとイギーを突き飛ばす。ポルナレフとイギーの目の前で、アヴドゥルは両腕だけを残して消えてしまった。
ポルナレフとイギーの前に現れたのはDIOに最も近い側近、ヴァニラ・アイスだった。彼のスタンドはこの世界から完全に姿を消すことができ、飲み込まれたものは何であろうと粉々にされて暗黒空間へバラまかれる。アヴドゥルは遺体も残さずに殺されてしまったのだ。ポルナレフは怒りのままに、一瞬姿を現したアイスにシルバー・チャリオッツで一撃叩きこみ、イギーと共に館内を走って見通しのいい部屋へと駆け込んだ。アイスは執拗にふたりを追跡してくる。ポルナレフはチャリオッツで室内をめちゃくちゃに破壊し、その混乱に乗じてイギーと共に姿を隠した。
イギーはザ・フールの砂でDIOの偽物を作り、アイスを油断させるという作戦に出る。当初は騙せたように見えていたが、DIOの習慣を熟知していたアイスには偽物を見破られ、破壊されてしまった。するとアイスは「敬愛するDIOの姿を破壊させられた」という理由で激昂し、小さな犬のイギーをめちゃくちゃに蹴り砕く。スタンド能力では一撃で殺してしまうので、全身の骨を砕いてなぶり殺しにしなければアイスの気が収まらないのだ。
イギーを瀕死にしたアイスは、ポルナレフを確実に殺しにかかる。ポルナレフは攻撃の瞬間に姿を現すという弱点をついてチャリオッツをアイスに叩きこみ、頭に剣を突き刺すことに成功したが、アイスの執念の方が上だった。アイスは自分が死ぬことも厭わずにポルナレフを攻撃し続け、足を大きくえぐられたポルナレフは動けなくなってしまう。アイスはポルナレフを確実に仕留めるため、姿を隠したまま壁や床をえぐりながら、部屋を円状に移動しはじめる。足を負傷した状態では円の外へ逃れることができず、ポルナレフは死を覚悟した。そのとき、瀕死のイギーがわずかに動いた。ポルナレフを助けようとしているのだ。しかし折れた骨が肺に刺さっているイギーは、スタンドを動かすほどのエネルギーを使えば確実に命を落とす。ポルナレフはイギーに「そのまま死んだふりをして、ジョースターさんたちにこいつのことを伝えろ」と言って聞かせ、イギーに別れを告げる。
部屋の中心まで飲み込み終えたアイスは、スタンドから出て姿を現した。すると、アイスの頭上から僅かな砂が落ちてきた。天井を見上げたアイスが目にしたものは、崩れかけのフールがポルナレフを抱えて天井にはりついている姿だった。ポルナレフを守り切ったイギーは不敵に微笑んで絶命する。
アヴドゥルとイギー、ふたりの仲間に守られて生き延びたポルナレフは、涙を流しながらアイスを討伐する。
ヴァニラ・アイスのスタンド:クリーム
スタンドとは
「スタンド」とは、その人を守ってくれる守護霊のようなものである。スタンドはひとりの人間につき一能力。スタンドを自由自在に意志で操れる人間を「スタンド使い」と呼ぶ。
スタンドを傷つけられると、スタンド使いも傷つく。またスタンドはスタンドでしか倒せない。スタンドという名称は「そばに立つ(スタンド・バイ・ミー)」という意味から来ている。
スタンドは基本的に普通の人間には見る事ができず、スタンド使いから離れれば離れるほどスタンドのパワーは弱くなる(『ジョジョの奇妙な冒険』15巻124ページより抜粋)。
ステータス
破壊力 - B / スピード - B / 射程距離 - D / 持続力 - C / 精密動作性 - C / 成長性 - D
(A-超スゴイ B-スゴイ C-人間並 D-ニガテ E-超ニガテ)
本編ではスタンド名が登場せず、画集『JoJo6251』で初めて明かされた。
能力
空間を飲み込み、粉々にして暗黒空間にバラまく
クリームの口の中はヴァニラ・アイスが「暗黒空間」と呼ぶ謎の空間に繋がっており、クリームが飲み込んだものは粉々になってこの空間にバラまかれる。削られた箇所はアイスクリームのように丸くえぐれる。
物体を削り取り、飲み込む力は物理的なパワーではないため、抗う手段はない。
口の中に本体とスタンドビジョンを収納し、世界から完全に姿を消す
口の中に本体のヴァニラ・アイスとスタンドビジョンを丸ごと収納することができる。この状態になるとこの世界から完全に姿が消え、気配も臭いもしなくなる。
内部に本体がいる間は空間を飲み込みながらでないと移動できない
無敵にも思えるクリームだが、いくつか不利な特徴もある。ひとつはヴァニラ・アイスを口内に収納して姿を消している間は、周りの空間を削りながら出ないと移動できないという点だ。壁、床といった障害物を通り抜けることはできず、クリームの通った痕跡がはっきりと残る。
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目次 - Contents
- ヴァニラ・アイスの概要
- ヴァニラ・アイスのプロフィール・人物像
- ヴァニラ・アイスの来歴・活躍
- DIOの狂信者
- ヴァニラ・アイスのスタンド:クリーム
- スタンドとは
- ステータス
- 能力
- 空間を飲み込み、粉々にして暗黒空間にバラまく
- 口の中に本体とスタンドビジョンを収納し、世界から完全に姿を消す
- 内部に本体がいる間は空間を飲み込みながらでないと移動できない
- 口の中に本体がいる間は外部の情報を遮断される
- ヴァニラ・アイスの関連人物・キャラクター
- モハメド・アヴドゥル
- イギー
- ジャン・ピエール・ポルナレフ
- ヴァニラ・アイスの名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「蹴り殺してやるッ!このド畜生がァーーーーーーーーーーッ」
- ヴァニラ・アイスの裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 名前の由来はアメリカ人ラッパーのヴァニラ・アイス