夢野幻太郎（ヒプノシスマイク）とは【徹底解説まとめ】

夢の彼方

幻想的な雰囲気の背景から儚さを感じる文字で歌詞が映し出される。言葉遊びの多い印象の夢野幻太郎の曲としては珍しいストレートな気持ちを歌っている曲である。

夢野幻太郎の名言・名セリフ／名シーン・名場面

「嘘ですよ」

自分で「小生が口から出す言葉のほとんどはうそでございますよ」と言うほど、幻太郎は日常的に嘘をつく。「嘘ですよ」は夢野幻太郎というキャラクターを印象付けるための大切なセリフだ。優しいもの、冗談のようなもの、現実味のあるものと嘘のバリエーションも豊富にある。相手が信じたり悩んだりするうちに「嘘ですよ」というのが定番だ。嘘をつく理由は明言されていない。乱数は幻太郎をチームに誘う際に「病気の友人のためにやってるんだからさ〜」と話すが、その情報は違っていた。「小生実は夢野幻太郎ではないのです」など、自分の存在も嘘だという幻太郎の真実がいつ分かるかは不明である。

「こんな姿にした奴らに…必ず報いをうけさせてやるよ」

幻太郎が兄のお見舞いへ行った際の言葉である。第二回ディビジョンラップバトルを前に兄のお見舞いに行き、中王区に近づいたことを報告した。そのときに「こんな姿にした奴らに…必ず報いをうけさせてやるよ」と普段温厚な幻太郎が、珍しく激情をあらわにしたセリフだった。幻太郎の兄は、中王区の弱みを握る原稿を書いており、編集者の柳田との関わりから作家だったと推測される。意識不明で長い入院生活をしており、その原因には何らかの形で中王区が関わっているようだ。幻太郎の目的は明言されていないが、このセリフは兄への強い気持ちが原動力となっているのを感じさせる。

夢野幻太郎の裏話・トリビア・小ネタ／エピソード・逸話

「夢野幻太郎」という名前は兄のものである可能性

夢野幻太郎とは意識不明で長期入院をしている兄のことではないか、と思わせる場面がある。
ドラマトラック「マリオネットの孤独と涙と希望と」内でチームの絆を強くするため、乱数から秘密を話すように言われるシーンがある。幻太郎は、「小生実は夢野幻太郎ではないのです」と話していた。
また言浚から逃れ、ホコリがかぶった作業部屋に来た時に「小生は使ったことはありませんねえ」と自分以外の作家の存在を匂わせている。
さらに中王区の弱みを握る原稿をダイスに伝える時、「お前が書いたのか？」と聞かれ「…ま、ある意味では」と伝えた。その後幻太郎の兄が書いた原稿を預かった帝統は、内閣総理大臣「東方天 乙統女（とうほうてん おとめ）」へ「夢野幻太郎の原稿を持っている」と交渉する。乙統女がその交渉に乗ったことから、原稿を書いた人物である兄が「夢野幻太郎」であると想像できた。
兄の存在が不透明な間は、幻太郎の正体は謎に包まれたままである。

声音を変えて話す一人称の多さ

幻太郎が話す時には一人称に違いがある。小生と話すことが多いが、我、某、僕、わらわなど、多くの一人称を使い分けていた。なぜそれほどの一人称を使い分けているかは不明である。意図的な使い分け以外に、一人称が乱れる場面もあった。第一回ディビジョンラップバトル前日に、一二三から服装の指摘を受けた際に「わ、我は…磨は…某は…僕は…私としたことが、感情的になってしまった」と動揺する。また『 ヒプノシスマイク -Glory or Dust- 』内でさまざまな一人称を繰り返す場面もある。
一方で、幻太郎としての強い意志を感じさせる場面では「俺」を使用している印象だ。チーム結成時に「その前に俺のラップをちゃんと聞いてから判断してくれないか」と話した。また『The Block Party -前半-』で一郎と話すときに「これを書いたのは、俺の兄だ」と伝える姿から、もともとの一人称は「俺」とも考えられる。
このようにさまざまな一人称を声音を変えて使うのが、幻太郎の魅力の1つでもある。