有栖川帝統（ヒプノシスマイク）の徹底解説まとめ

有栖川帝統の概要

有栖川帝統は自称ギャンブラーであり、シブヤを拠点に賭場で勝った金額で生活している。乱数に誘われてシブヤディビジョンのラップチームFling Posseに所属した。MCネームは「Dead or Alive」、座右の銘は「自分の生きる人生を愛せ、自分が愛する人生を生きろ」である。
性格は素直で、チームメイトである幻太郎の嘘に騙されていることが多い。友情に厚く、友人やギャンブル仲間に助けが必要な場合にはためらいなく行動する姿があった。
ギャンブラーで自分でも「手先が器用」だと言っており、実際にサイコロではある程度狙った目を出せる程の技術がある。しかし大負けする場合もあり、数日間食事が取れないときにはチームメイトだけでなく他ディビジョンのチームメンバーにも奢ってもらっていた。特にヨコハマディビジョンの毒島メイソン理鶯（ぶすじま めいそん りおう）のキャンプ地に訪問し、食事をしているシーンが何度もある。母親は内閣総理大臣の東方天乙統女（とうほうてん おとめ）であるが、家出をしてから絶縁状態だった。

有栖川帝統の活動経歴

乱数との出会いとチーム参加

帝統がスロットマシーンでギャンブルをしていると、全国統一をした伝説のラップチーム「The Dirty Dawg」の元メンバーである乱数がラップチームに誘いにくる。「ラップバトルなんてどうでもいいんだよ」と彼は断るが、すでにヒプノシスマイクを賭け事で手に入れていた。信じられないほどのスリルと興奮が味わえると聞いて手に入れるも、そうはならなかったと話すと乱数からラップバトルを挑まれる。強い敵と戦っていなかったせいだから自分と試そうといわれ、それでも断ると「口だけだったのかな〜？」と挑発された。挑発に乗りバトルを開始した帝統は、先制攻撃で乱数に膝をつかせるが反撃で圧倒的なリリックを披露され倒れた。だがすぐに立ち上がる姿を見て、「僕のリリックをまともに受けてすぐに立ち上がるなんて！」と彼は笑顔で伝える。
決着がつくまで続けたラップバトルは帝統が負け、「僕とチームを組めばこんなバトルを沢山できるよっ！」と改めて誘われた。興味が出た彼は「俺は大事なことを決める時には、必ず賽をふるって決めるんだ」と言い、目が偶数なら仲間に、奇数ならばならないと話す。奇数が出て「俺としても残念だが」と断ろうとすると、乱数が賽の目を指ではじき偶数に変えた。「本当にサイコロの神様って信じる？」と聞かれ、サイコロに神がいるかいないかの賭けを持ちかけられる。提案を面白く感じた帝統は「お前おもしれーな！いいぜ！組んでやるよ！」と仲間になった。チーム名は「志を同じにする刹那の友」を意味するFling Posseを乱数から提案され、「なんかよくわかんねーけどいいんじゃね？」と賛同し決定される。

第一回ディビジョンラップバトル

第一回ディビジョンラップバトル前日、中王区の賭場で帝統は大負けしヒプノシスマイクとパンツ以外を取られてしまう。幻太郎に助けを求め服を買い戻してもらい、そのまま街を歩いた。そこで決勝トーナメント初戦相手の麻天狼メンバーである伊弉冉一二三（いざなみ ひふみ）と観音坂独歩（かんのんざか どっぽ）に出会った。彼らは中王区の女性たちに追いかけられており、帝統と幻太郎は巻き込まれて一緒に逃げ出す。女性たちから逃げ切ったあと、一二三が幻太郎の普段着について変だと指摘した。いつもの落ち着いた雰囲気から一変し、過剰に取り乱す彼の様子をみて帝統は仲裁する。その後も服について言及する一二三へ「人には触れちゃなんねえモンがあんだよ！」と帝統が怒ったため独歩は謝るも「何回も下げる頭ってやつにはなんの価値もないんだよ！」と高ぶった感情のまま胸ぐらをつかまれる。冷静になった幻太郎が落ち着くよう伝えるが収まらず、独歩をけなし始めた帝統へ一二三が怒り、ラップバトルを仕掛けた。勝敗がつく前に中王区の女性たちに見つかり、勝負は翌日に持ち越しとなる。
大会のバトル直前、独歩に対し帝統は「ぶちのめしてやる！」と怒りが冷めずに伝えた。帝統と独歩、幻太郎と一二三でリリックの掛け合いをする。チームリーダー同士でも対決するが、麻天狼のリーダー神宮寺寂雷（じんくうじ じゃくらい）に対し乱数は本調子ではない様子だった。帝統はいつもと様子が違う乱数へ「いつも通りやれなくて悩んでるんだろ？」「そんな時は難しいことなんて一切考えねぇで頭からっぽで向かっていきゃあいい」と伝える。幻太郎にも励まされて調子を取り戻した乱数は強力なリリックを放ち反撃した。力は拮抗していたが最後まで倒れなかった寂雷が率いる麻天狼が勝利し、Fling Posseは敗退となる。

乱数の秘密とチームの絆

第一回ディビジョンラップバトル後からしばらくして、幻太郎から乱数の様子について相談される。「焦っているというか…」と彼に言われるが、帝統は「俺らで話してても答えなんかでねぇだろ！」と直接話しに行こうとした。しかし彼から仲間だからこそ本当に力が必要な時には言ってくるはずだといわれ、様子を見ることにする。
ある日乱数のデザイナー事務所に集まるように連絡があり、3人で話をする。用意されたお菓子に「3日何も食ってなかったからありがたいぜー！」と言う帝統へ、栄養バランスが悪いと幻太郎に呆れた。彼らの姿に乱数は「あはは～幻太郎お母さんみたいだね～～」と言う。その言葉に便乗して幻太郎が声色を変えてさらに注意すると「…それに俺のおふくろはそんな…」と帝統は言葉を濁す。その後も母親について追求しようとする乱数を幻太郎がとめ、謝罪されると「ああ…おふくろの話はあんまりしたくねえからな」と許した。
乱数に2人を呼んだ理由を尋ねると、第二回ディビジョンラップバトルで勝つためにチームの絆や信頼を深めたいためだと伝えられる。その為に秘密の共有をしようと提案され、帝統は2人の名前でお金を借りていることを、幻太郎は「小生実は…夢野幻太郎じゃないんですよ」と話した。2人はそれぞれの秘密に対し話をしているが、乱数は1人焦っているようなおかしな様子となる。それに気付いた帝統が話しかけると、乱数は突然吐血した。救急車を呼ぼうとするが「きゅ救急車よりも…飴を…」と必死に頼まれ飴を渡すと徐々に落ち着き、2人は一安心する。病院に行くように説得するが聞いてもらえず、帰ってくれと言われ事務所を後にした。
数時間後、幻太郎と帝統は連絡がつながらないため心配して事務所に行く。留守だったが乱数が戻ってくるのを待ち、外出できるのならば食事にでも行こうと誘うが断られた。「俺たちは仲間だろ？こういう時に助け合わないでどーすンだよ！」と帝統が話し、幻太郎も力になると伝えるが乱数は「何が仲間だ！」と怒り走り去っていく。2人は追いかけて探し出すが、そこで乱数と同じ顔をした3人に攻撃されている姿を見つけた。乱数をかばって前に出る2人に「…どうして…」と聞かれ「俺らはマブダチじゃねーかよ！」と帝統は伝える。3人で協力して何とか相手を倒すと、乱数は自分がクローンであることを話した。彼は中央区の命令で動いていたが見捨てられ、飴を定期的に摂取しないと命を落とすと言う。その言葉に幻太郎は奇跡を起こすために2人で手伝うことを伝える。帝統は「偶数ならお前は助かる！奇数なら…まぁ頑張れ！さぁ振れ！」とサイコロを渡した。サイコロは奇数が出たが、帝統はサイコロ指でつつき偶数に変える。「自分で動かしたじゃないか」という乱数に、チームへ誘われた時と同じことをやったのだと伝えた。「お前があそこで目を変えて仲間になって俺は何一つ後悔してねぇ！だからお前も黙って今俺が出したこの偶数を信じればいい！」と言われ彼は2人に頼ることにする。乱数の事情により絆を深めた3人は「そんじゃー命がけで乱数を助けるとするか！」と覚悟を決めた。

乙統女との取引

乱数をホテルに匿うが、帝統と幻太郎も中王区から追われる日々となる。ある日匿われているホテルが襲撃されるが、なんとか逃げ切って廃工場で落ち合うこととなった。そこへ中王区特殊部隊である言浚（ことさらい）の局長邪答院仄々（けいとういん ほのぼの）が現れる。圧倒的なスキルで追いつめられるが乱数の機転で、なんとか幻太郎の隠れ家まで逃げ込んだ。乱数を助けるために状況を変えようと2人は動き、幻太郎は中王区を告発した原稿を手に入れる。
帝統はそれを材料に内閣総理大臣であり母親である東方天乙統女（とうほうてん おとめ）へ取引を持ちかけた。乱数を狙うのをやめることと、延命のために飴を渡すことを要求する。乙統女は飴を所有しておらず製造方法もわからないが、原稿を渡せば乱数を見逃す条件はのむと伝えた。取引が成立し帝統が去ろうとすると、乙統女より乱数が助かる見込みはなく「あれは無価値なもの」と言われる。その台詞を聞いた彼は「お前らが知らないだけであいつが助かる方法は必ずある！」と返し、第二回ディビジョンラップバトルへFling Posseを参加させるように要求した。「お前が無価値だと言った奴が優勝するのをその目で見てな！」と言い、出場権を手に入れる。
隠れ家に戻ると帝統は中王区が手を引いたこと、第二回ディビジョンラップバトルに参加できることを2人に伝えた。中王区を見返すため、Fling Posseは優勝を目指すこととなる。

第二回ディビジョンラップバトル

乙統女との取引で第二回ディビジョンラップバトルに参加したFling Posseは、1回戦でMAD TRIGGER CREWを倒し、決勝戦へ進出した。決勝戦はBuster Bros!!!とFling Posse、麻天狼の三つ巴戦となる。チームの実力は拮抗していたが、乱数の価値を証明するために強い絆を手に入れたFling Posseが勝利した。第二回ディビジョンラップバトルの優勝チームはFling Posseとなる。

「Fling Posse inc.」

第二回ディビジョンラップバトルでの優勝賞金1億円を手にしたFling Posseは、賞金を3人で分けることになる。
借金を差し引かれた帝統は3000万円を、残りの2人は3500万円を手に入れた。帝統が賞金で競馬をしようとするが、お金を使い切ることを心配した2人は一緒についていくことになる。すぐにお金を使い切りそうな彼を見張っていたが隙をついて全額賭けてしまった。しかしそのレースが大当たりしたため1億円を手に入れる。
競馬のあとに食事に行くと、帝統は元気がないギャンブル仲間のおじさんと出会った。1億7000万円の借金があり、自営で行っている繊維工場を手放さないといけない状況だという。彼は普段からお金がないときに世話になっていたため、恩返しをするために競馬で大当たりした1億円を渡そうとする。それでも返済には足りないと考えていると、幻太郎が2人の賞金である7,000万円も合わせてFling Posseで工場を買い取ることを提案した。繊維工場でつくった生地を乱数のブランドで使うが、おじさんに経営者のまま働いてもらうことで合意する。会社名は「Fling Posse inc.」となった。

音楽フェスティバルと乙統女の解放

中王区はテロリストにより機能を停止し、乙統女と内閣総理大臣補佐の勘解由小路無花果（かでのこうじ いちじく）は特別刑務所へ収容された。ヒプノシスマイクも使用できなくなり、治安は悪化していく。
イケブクロディビジョンのチームリーダーである山田一郎（やまだ いちろう）は世間を元気づけようと音楽フェスティバルを企画した。シブヤディビジョンのチームメンバーも参加を決め、帝統は準備を手伝うことになる。その中で乙統女が特別刑務所に入れられていることを聞き、会いに行くと決めた。
同じころ、理鶯が過去の上官を助けるために刑務所を襲う。その隙に帝統は乙統女に会いに行き、脱獄させた。無花果よりなぜ助けるのか聞かれるが「俺もよくわかんねぇよ」と話す。「あんましがっかりさせんなよな」と乙統女に伝え去った。音楽フェスにはなんとか間に合い、全ディビジョンメンバーで協力して大成功となる。