碧棺左馬刻（ヒプノシスマイク）の徹底解説まとめ

碧棺左馬刻の概要

碧棺左馬刻（あおひつぎ さまとき）とは、音楽原作キャラクターラッププロジェクト「ヒプノシスマイク」のキャラクターで、ヨコハマディビジョンMAD TRIGGER CREWのリーダーである。MCネームは「Mr.Hc（ミスターハードコア）」だ。好戦的な性格で一度キレたら手が付けられないが、弱い者には手を出さない優しさを持つ。座右の銘は「公平なものなど存在しない」だ。

過去に白膠木簓（ぬるで ささら）とMad Comic Dialogueを組んでいたが、政治の中枢である中王区の思惑により仲違いさせられ解散した。その後山田一郎（やまだ いちろう）、飴村乱数（あめむら らむだ）、神宮寺寂雷（じんぐうじ じゃくらい）とThe Dirty Dawgを組み全国統一する。全国統一をしたときの祝賀会で左馬刻は政治に対する不満から中王区を倒そうと反乱を企てるも、内閣総理大臣補佐官・勘解由小路無花果（かでのこうじ いちじく）の命令で動く乱数に報告され、メンバーは仲違いさせられてしまう。中王区は左馬刻に対し妹の碧棺合歓（あおひつぎ ねむ）を、一郎に対しては弟の山田次郎（やまだ じろう）と山田三郎（やまだ さぶろう）を人質にし、彼らでラップバトルをするように強要した。2人は人質がいることを話さないように強制させられたまま戦わされ、左馬刻が勝利する。人質の合歓は解放されるが、彼女は洗脳する能力を持つ真正ヒプノシスマイクを使用されていた。洗脳状態の彼女は、中王区の政権である言の葉党の党員となるため、左馬刻とは帰らないと話した。言の葉党に入れば自分が欲しい強さが手に入ると一郎に教えてもらったと話し、左馬刻は合歓を唆した一郎を憎むこととなる。合歓と決別した左馬刻の生活は荒れ、手当たり次第にチンピラを倒していた。あるとき世界的に有名なヤクザである火貂（かてん）組の組長と出会い、組のいざこざに巻き込まれる。その際の左馬刻の様子を組長が気に入り、組に誘われた。中王区を倒すために火貂組を利用しようと入ることを決め、第一回ディビジョンラップバトルの時点では若頭となっている。

チームメイトの入間銃兎（いるま じゅうと）とは麻薬の売人を追っているときに出会った。売人に捕まり命の危機があっても屈しない銃兎を左馬刻が気に入ったため助け、チームに誘う。もうひとりのチームメイトである毒島メイソン理鶯（ぶすじまめいそんりおう）は銃兎の紹介で出会った。最初はお互いに敵対心を持つも、ラップバトルで実力を認めあい仲間となる。
ラップAbilityは「Counter Blow（カウンターブロウ）」であり、相手から受けた攻撃を蓄積し、より強力な反撃を放つものである。

碧棺左馬刻の活動経歴

父親を母親が手にかけ自殺した過去

幼少時代、父親の家庭内暴力のなかで育つ。母親は父親を手にかけて自殺したため、妹である碧棺合歓（あおひつぎ ねむ）と2人で生活することとなった。母親と妹へリスペクトの気持ちがあり、女性には手を上げないというポリシーは家庭環境から作られた。

簓との出会い

22歳のころ池袋で愚連隊のリーダーをしていた左馬刻は、敵対チームへの過剰暴行をたまたま見ていた白膠木簓（ぬるで ささら）に止められる。その隙に敵対チームは逃げ出してしまい、原因となった簓に声をかけるが彼は逃げてしまった。その後また敵対チームと揉め、不利な状況となっていた左馬刻だが、たまたま現場を目撃した簓が「警察が来たぞー！！」と助け舟を出す。自分を助けた簓に「なんでこんなメンドーごとに首突っ込んだ？」と尋ねると、「お前が相方…いや友達に似てたからやな…」と言われたため、左馬刻はぶっきらぼうに礼を伝えた。
話している間に左馬刻へ同じチームの下水流八雲（しもずる やぐも）が捕まったと連絡がきたため、廃工場へ向かう。しかし八雲は敵対チームと手を組んでおり、電話は左馬刻を陥れるための罠であった。左馬刻の危機的な状況をみた簓は、周囲にいた他のチームへ喧嘩を売り、廃工場へ連れてくる。喧嘩を売ったのは全て敵対チームのリーダーによる指示だと嘘をつき、周りを混乱させた。その隙に簓は左馬刻を連れ出そうとするが、彼は反撃を始め勝利する。簓から手助けしたお礼に一緒に漫才をしてほしいと言われるが左馬刻は断った。しかしその後も簓は諦めず何度も誘い、それ以降左馬刻と行動を共にするようになる。

一郎と空却との出会い

女性だけの政権である言の葉党が政府との戦いに勝利し、武力を根絶し言葉が力を持つ新たな世界の幕開けとしてH歴が開始される。人の精神に影響するヒプノシスマイクを使用した言の葉党により、武器を使った戦争は根絶され、政治の中枢は中王区に集約された。中王区以外の地域はヒプノシスマイクによるラップバトルで領土を奪い合うように言われ、領土争いが行われる。
簓とともに愚連隊を率いてMad Comic Dialogueを作った左馬刻は、金融屋の社長である紫藤百舌九（しどう もずく）が率いる天国へノ階段とイケブクロの2大巨頭となり、不戦協定を結んでいた。しかし百舌九の指示で天国ヘノ階段の傘下である山田一郎（やまだ いちろう）と波羅夷空却（はらい くうこう）のチームNaughty Bustersが不戦協定を破り領土を奪う。一郎たちが領土を奪うためラップバトルをしている所へ、簓と左馬刻が到着しラップバトルとなった。2組のチームは力が拮抗していたため相打ちとなる。そこへMad Comic Dialogueの力を削いだところを倒そうと計画していた百舌九が現れた。消耗している左馬刻たちに領土を賭けた強制バトルを仕掛けるが、卑劣な行為を許せない一郎たちの協力もあり撃退する。一郎の性格を気に入った左馬刻はチームに誘うが、考えさせてほしいと保留にされた。左馬刻は「いつでもいいぜ。決めたら言ってくれや」と伝えそれぞれ帰っていく。
家に帰った左馬刻は荒らされた自宅と合歓がいないことに気付く。テーブルには手紙が置かれ、合歓を返してほしければイケブクロのサンセットビルへくるようにと書かれていた。領土を賭けたラップバトルに負けた百舌九がうってきた次の手である。百舌九は相棒である鳳仙幻鳥（ほうせん げんちょう）と共に合歓と一郎の弟たちを人質に取って、イケブクロのサンセットビルに立てこもった。合歓を助けるために左馬刻はビルに向かうが、警備についた警察に止められる。しかし巡査長である入間銃兎（いるま じゅうと）が左馬刻が事件に関わっていることに気付き、取引を持ちかけた。人質の解放に銃兎が活躍したと証言し手柄を渡せば、彼をビルに入れると話す。左馬刻は交渉に応じ、同様に引き止められていた一郎も連れて現場へ行く。人質を取られた左馬刻たちは、百舌九と幻鳥にヒプノシスマイクの攻撃をされ続けた。そこへ中王区の命令で現場に訪れた飴村乱数（あめむら らむだ）と、共にチームを組んでいる神宮寺寂雷（じんぐうじ じゃくらい）が助けに入る。4人でラップをし、百舌九と幻鳥を倒すことができ立てこもり事件を解決した。その後天国へノ階段からNaughty Bustersは抜け、Mad Comic Dialogueと行動を共にする。

簓との決別とThe Dirty Dawgの結成

一郎と空却を仲間に入れ、4人でMad Comic Dialogueとして活動する。しかし中王区は政権を安定させるための駒として、一郎と左馬刻を利用したいという思惑を持っていた。 そのために、中王区の命令で行動する乱数と組ませようとする。乱数はすでに中王区の命令で寂雷とのチームである空寂ポッセを組んでおり、一郎と左馬刻をそのチームに誘う。しかし簓と空却がいるために2人は断わると、乱数はあきらめないと宣言しMad Comic Dialogueと空寂ポッセでのラップバトルを申し込んだ。バトルを前に、簓と空却は乱数のクローンにより洗脳する効果がある真正ヒプノシスマイクを使われる。洗脳された簓は左馬刻に「お前のことがず〜っと前から気に食わんかったんや」と言い、チームを抜けると話した。ラップバトルをしようとするが、左馬刻は「俺様にテメエとやりあう理由がねぇだけだ」と伝え一度も反撃しないまま負けてしまう。左馬刻を倒した簓は「…ほんならな、左馬刻」と言いそのまま大阪へ帰っていった。事務所で落ち込む左馬刻は、同じように空却と仲違いした一郎を慰め、2人で空寂ポッセとラップバトルをする。バトル中に左馬刻はラップAbilityに目覚め、その姿を見た乱数は空寂ポッセの負けだと勝負をやめた。左馬刻と一郎はなぜやめたのか聞きに行くと、寂雷と乱数は日本をまとめたいと考えていて、そのために共にチームを組んでほしいと話す。その意思に賛同し、左馬刻と一郎は2人とチームを組むことにし、チームThe Dirty Dawgは結成された。

The Dirty Dawgの活躍と解散

The Dirty Dawgは結成からわずかで全国統一するほどのチームとなる。優勝後の祝賀会で、左馬刻は政治に対する不満から中王区を倒そうと反乱を企て、他のメンバーも賛同した。しかしその計画は中王区の命令を受けて行動する乱数により内閣総理大臣補佐官の勘解由小路無花果（かでのこうじ いちじく）に報告される。反乱を阻止するため、中王区は左馬刻に対し合歓を、一郎に対しては弟の山田次郎（やまだ じろう）と山田三郎（やまだ さぶろう）を人質にした。そして左馬刻と一郎にそれぞれ人質がいることを知らせないままラップバトルをさせ、勝利しボタンを押せば人質を解放すると告げる。バトルは左馬刻が勝利し、一郎に弟たちが捕まっていると話されるが「知るかよ…」と告げボタンを押した。
合歓と再会した左馬刻は共に帰ろうとする。しかし彼女は精神をマインドハックする能力を持つ真正ヒプノシスマイクを使われ、洗脳状態であった。そのため中王区の政権である言の葉党の党員になると話し、左馬刻に別れを告げる。言の葉党ならば合歓が求める強さが手に入ると教えたのは一郎だと話し、左馬刻は一郎を憎むようになった。同じころ寂雷と乱数も仲違いさせられ、The Dirty Dawgは解散した。

火貂組組長との出会い

合歓と決別したあと、生活が荒れ果てた左馬刻は街のチンピラに手当たり次第喧嘩を売っていた。その現場をたまたま火貂組の組長である火貂退紅（かてん たいこう）が見つける。「お前には鞘が必要だ」と左馬刻へ伝えるが、彼は気に留めずにいた。しかし左馬刻が倒したチンピラは、火貂組の若頭である軍鶏（しゃも）が組で禁止している麻薬密売を密かにさせていた売人である。軍鶏は密売の邪魔をした左馬刻を始末しようとした。チンピラに左馬刻を捕まえさせ、拷問をするが屈しないため、さらに子分を人質に取る。眼の前で拷問される子分を見て、左馬刻は止めさせようとするが叶わず殺されそうになる。そこへ退紅が現れ軍鶏を制裁し、屈しなかった左馬刻を気に入り組に誘った。左馬刻が中王区に恨みを持つことを知っていた退紅は、目的を果たすために大きな力が必要だと伝える。左馬刻は「せいぜい利用させてもらうぞ」と話し、組に入ることになった。

MAD TRIGGER CREW結成

火貂組に入った左馬刻は、組のシマで好き勝手にやっている麻薬組織の売人を追っているさいに彼らに捕まっている銃兎を見つけた。命の危機に瀕しても、売人たちに屈せずに反抗する銃兎を左馬刻は助けることにし、2人でヒプノシスマイクを使い売人たちを倒した。左馬刻は銃兎の売人に屈しない強い意志と叶えたい願いを持った面構えを褒める。銃兎からは昔世話になったと伝えられた左馬刻だが、過去に出会ったことは覚えていなかった。しかし銃兎を気に入った左馬刻はラップチームに誘い、仲間となる。
ラップチームを組むためのもう一人が決まらないある日、左馬刻はヤクザ同士の衝突で警察に捕まった。銃兎が手を回し釈放すると、彼からチームに入れたい人物がいる、と話され会いに行く。ヨコハマの山でサバイバル生活をおくっていると言われ、2人で山を登った。左馬刻は山登りに不満があり、苛立ったままけんか腰に居住区に入ると、敵対行動を取られたと感じた毒島メイソン理鶯（ぶすじま めいそん りおう）に攻撃される。そのままラップバトルを開始した2人を銃兎が呆れてみていると、理鶯のヒプノシスマイクを狙ったチンピラが現れた。左馬刻とのラップバトルで消耗した理鶯を、2人は手助けし敵を撃退する。理鶯は恩を感じ、いつか借りを返すと伝えると左馬刻からチームに誘われた。理鶯は承諾し、3人でチームを組むことになる。

第一回ディビジョンラップバトル

ヨコハマの予選トーナメントを勝ち抜き、MAD TRIGGER CREWは決勝トーナメントへ駒を進める。初戦の相手は過去に因縁のある一郎が率いるBuster Bros!!!であるが、MAD TRIGGER CREWが勝利し決勝戦に進出した。決勝戦は寂雷が率いるシンジュクディビジョン麻天狼（まてんろう）との戦いになり、力は拮抗するも僅かな差で敗北する。第一回ディビジョンラップバトルは麻天狼が優勝し幕を下ろした。

合歓との再会

第一回ディビジョンラップバトル終了後のある日、左馬刻が理鶯とともに事務所にいると中王区の党員が訪れる。突然訪れた党員へ左馬刻が怒ると、そこに行政監察局副局長となった合歓も現れた。左馬刻は中王区にさらわれて以降会っていなかった合歓に近寄ろうとするが、中王区の党員たちに抑えられてしまう。合歓は左馬刻へ逮捕状を突き出し、彼をヒプノシスマイクを使用した傷害の罪で逮捕しに来たと話す。左馬刻へ「あなたのようにすぐに暴力で解決する人間は必要ありません」といい、身内として恥ずかしいと伝えた。大切に思っている合歓からの否定的なセリフに、左馬刻は心が折れてしまい中王区に逮捕されるのを諦めようとする。そこへ銃兎と理鶯が左馬刻へ活を入れ、「…効いたぜ。何よりも響いてきたわ。てめえらの言葉」と立ち直ることができた。冷静になった左馬刻は、合歓が母親からのお守りを付けていないことに気づく。お守りについて尋ねると「お守り？そんなもの知らないわ」と合歓は返した。違和感を覚えた左馬刻は「今のお前は違う！…うまく言えねえが、お前らしくねぇ」と指摘すると、合歓の頬を涙が伝う。その後頭痛を訴え合歓は叫ぶが、少しすると左馬刻たちへ攻撃を始めラップバトルとなった。バトルの途中に合歓の様子に変化があり、左馬刻との再会を喜んだり倒さないといけないと言ったり支離死滅となる。不安定ながらもラップバトルを再開しようとする合歓へ、無花果から電話が入り、独断専行で行った左馬刻の逮捕について許可はしないと言われ撤収するように命令された。去っていく姿を見て、左馬刻は様子がおかしかった合歓を中王区から取り戻す決意をする。
合歓が去ってすぐ、乱数から左馬刻と会いたいと電話が入る。左馬刻は拒否するがすでに乱数は事務所の前まで来ており、入ってきてしまった。乱数は左馬刻が合歓と会ったことを知っており、様子がおかしくなかったかと聞いてくる。「知ってることがあるのなら早く言いやがれ！」と左馬刻がいうと、「僕が真正ヒプノシスマイクを使って彼女をマインドハックしたんだよ」と乱数は話した。怒った左馬刻は乱数とラップバトルをするが、真意を聞く前に逃げられてしまう。

その後左馬刻は組の手伝いで麻薬を販売している斑猫（はんみょう）組を潰すよう命令が下り、銃兎と協力し組長を追いつめる。そこへ中王区刑事局所属の邪答院仄々（けいとういん ほのぼの）が現れ、斑猫組の組長を逮捕していった。しかし翌日火貂組組長である退紅が麻薬の件で捕まってしまい、銃兎は中王刑事局副局長の南風原鶚（はえばるみさご）から急にクビを言い渡される。中王区が斑猫組と繋がっていると怪しんだ銃兎は証拠をつかみ、左馬刻と理鶯に協力を依頼した。2人は麻薬を使用した犯罪を行った中王区の党員二人とラップバトルをするが、途中で1人に逃げられてしまう。そこへ合歓が現れ、ヒプノシスマイクで犯罪を犯した党員を倒した。左馬刻は合歓のリリックから洗脳が解けていると気付くが、自らの意志で中王区に残ると彼女は話す。彼は合歓の意志を尊重し、2人はお互いの理想を叶えるために離れていった。

第二回ディビジョンラップバトル

第二回ディビジョンラップバトル決勝トーナメント初戦で、MAD TRIGGER CREWはFling Posseと対戦する。左馬刻にとっては合歓を洗脳した乱数との因縁の戦いであり、お互いに強烈なリリックの応酬となった。戦いはFling Posseが勝利し、MAD TRIGGER CREWは敗退した。
決勝戦はFling Posse、Buster Bros!!!、麻天狼の三つ巴戦となる。戦いを制したのはFling Posseとなり、第二回ディビジョンラップバトル優勝チームとなった。

簓と一郎との和解