夢野幻太郎（ヒプノシスマイク）の徹底解説まとめ

夢野幻太郎の概要

夢野幻太郎は『ヒプノシスマイク』に登場する人気小説家。アニメ、ドラマCDでの担当キャストは声優の斉藤壮馬。
ミステリー、SF、純文学と幅広いジャンルで活躍し、担当編集者からも絶賛されている才能溢れる人物。様々な一人称を使い、独特の喋り方をする。公式イラストからもわかるように、書生のような格好が特徴的。人間観察が趣味であり、観察した対象から想像を膨らませて話を書く。観察眼は鋭く、作中でも知能派のキャラクターだ。知識量の多さから嘘をつく時も真実味があるものをいい、騙してから「ま、嘘ですけどね」と言うのが定番である。
「雪解けの滴のごときご尊顔」とファンから言われるほど整った容姿をしており、書生の格好で日常的に過ごす。シブヤディビジョンのラップチーム「Fling Posse」には乱数に誘われて所属した。「この世界をおもしろくしようよ」と誘われ、「世界を変える、か…大局的に見れば俺の目的と同じかもな…」と考えチーム入りを決意する。ラップはポエトリーリーディングスタイル（朗読のように言葉を紡ぐ）で、小説家らしいきれいな文章を乗せる。ラップアビリティでは、相手のラップアビリティを模倣する「Imitation（イミテーション）」を発現させた。『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle- side F.P & M』で麻天狼の伊奘冉一二三（いざなみ ひふみ）のラップアビリティの「Enchant（エンチャント）」を模倣するシーンがある。嘘をついてボケのような行動をとるが、チームメンバーがそれ以上の大ボケをするため、ツッコミ側に回ることが多い。チーム名は「志を同じにする刹那の友」の意味を持ち、「皮肉がきいていていいんじゃないでしょうか」と受け入れた。

夢野幻太郎の活動経歴

チームへの参加

幻太郎が人間観察のため馴染みの喫茶店で過ごしていると、乱数がやってくる。彼は幻太郎にシブヤディビジョンのラップチームに入ってほしいと頼んだ。幻太郎は嘘つきの自分は元「The Dirty Dawg」の乱数が誘うような人物ではないと断る。彼は、「嘘っていうより思いやりって感じがするけどね☆だって病気の友人の為にやってるんだからさ〜」と噓をつくことを肯定的に伝えた。さらに幻太郎が書く小説から世界がつまらないと感じていることを指摘し、「この世界をおもしろくしようよ」と言って、名刺を置いて去っていった。乱数にチームに誘われたあと、ある人物の病室に行き「世界を変える、か…大局的に見れば俺の目的と同じかもな…」と言う幻太郎の姿があった。その後乱数の事務所へいき、「仲間になる決心がついたんだねっ！」といわれるが「その前に俺のラップをちゃんと聞いてから判断してくれないか？」とリリックを紡ぐ。帝統からは「綺麗なリリックじゃんか」と感想があり、乱数からは「ボクの想像以上だ！」といわれチームメイトとなった。チーム名は乱数の提案で「志を同じにする刹那の友」を意味する「Fling Posse」である。

乱数との関係性

チームメイトとなったあと、仲を深めるために3人でギャンブルのチンチロを行った。自分でサイコロの目を調整できる帝統の一人勝ちになる。勝敗が決まる前に、幻太郎は馴染みの私立探偵「今昔一雨（こんじゃく いちう）」にイカサマ用のサイコロを用意してもらった。次の勝負では帝統には気づかれずに幻太郎が勝つが、乱数には気づかれその洞察力に驚いた。
幻太郎は乱数を想像以上のクセ者だと感じ、今昔に調べさせた。「違和感しかありませんねぇ」ときれいすぎる経歴に返って疑問を持つ。第一回ディビジョンラップバトルのため中王区へ行く際に、幻太郎は乱数へ「嘘っぽいんですよ、全てが。嘘つきの第六感が告げています。乱数に何かがあると」と告げる。「これ以上俺のことを調べるのはやめろ」と鋭い表情で忠告する彼へ、幻太郎は「…まぁいいでしょう」と深入りしないこと伝えた。幻太郎は作り物めいた乱数の、人間らしい部分に触れた気がすると受け入れ付き合っていく。

帝統との関係性

チームメイトとなるまで接点がなかった2人だが、遠慮がない性格の帝統とは良好な関係を築いた。幻太郎は食事をおごらせたりギャンブルの資金を借りに来たりする帝統に、呆れながらも協力する。幻太郎の言葉を信じやすく反応がいいため、楽しそうに嘘をつくシーンが多くある。帝統の真っ直ぐな発言に「よくそんなことが言えますね」などと言うが、好ましく思うような台詞もあった。幻太郎と帝統の絆は、第一回ディビジョンラップバトル前日の出来事で深まっている。中王区で麻天狼の一二三と観音坂独歩（かんのんざか どっぽ）に出会い、一二三に書生の格好を揶揄われた。幻太郎は「この格好を馬鹿にするやつは許さない！」と異様に取り乱し、帝統が2人の間に割って入る。一二三からさらに揶揄われると「ダチを踏みにじられて黙ってられるほど俺は人間ができてねえぞ！」と怒鳴る。さらに帝統が独歩に対して否定的な発言をしたため、今度は一二三が怒りラップバトルとなった。
勝敗がつかないまま解散となるが、一二三からかばう発言に感謝し「さっきのお礼がしたいですからね」と帝統へ食事をおごる姿があった。

第一回ディビジョンラップバトルFling PosseVS麻天狼

第一回ディビジョンラップバトルの決勝トーナメント初戦で、Fling Posseは麻天狼と勝負した。
前日に麻天狼の一二三から格好を揶揄われラップバトルをするが勝敗がついていないため、因縁の対決である。幻太郎は一二三に対し、「悪いなんて1ミクロンたりとも思っていないさ。俺は貴様を許さない」といいバトルが開始された。バトル中に一二三が帝統に対し相手を魅了する「Enchant（エンチャント）」を放ち、操られて幻太郎を攻撃する。しかし幻太郎が相手のラップアビリティを模倣する「Imitation（イミテーション）」で麻天狼のリーダー神宮寺寂雷（じんぐうじ じゃくらい）を使い自分を回復させた。麻天狼とのバトルは苛烈だったが、その中で幻太郎は乱数が本調子ではないを見抜く。彼へ「このチームは貴方が作ったモノです」「悔いがないようにやればいいんですよ」と伝え、調子を取り戻させた。本気を出した乱数に勢いがあるも、麻天狼を倒せずFling Posseは敗退した。

兄弟の原稿

第一回ディビジョンラップバトル終了後、幻太郎は乱数が思いつめた様子でおかしいと気付く。帝統と相談し、乱数から話してくるまで待つと決めた。その後乱数から事務所への集合がかかり、秘密の共有でチーム仲を深めようと提案される。幻太郎は「小生は実は…夢野幻太郎ではないんですよ」と伝えたが、あいまいに濁して詳しく説明しなかった。話の途中に乱数は突然せき込み、血を吐いて倒れる。救急車を呼ぼうとするが、乱数からいつもの飴を希望され、なめているうちに落ち着いた。病院へ行こうとするが「頼むから…放っておいてくれ」と拒否される。「幻太郎さっき言ったよね？人には触れられたくないことがあるのが当然だって」「何も聞かずに帰ってくれないかな」といわれ、2人は事務所から帰った。様子が心配な幻太郎と帝統は、再度事務所に向かうが、乱数は外出していた。戻ってきた乱数へ幻太郎は「何かの縁があってこうして仲間になっているんです。力になりますよ」と伝える。乱数は怒り「何が仲間だ！隠し事をしている者同士が仲間だって？笑わせるなよ！」と言い去っていった。2人は心配して乱数を探し、倒れている所を見つける。3人組の乱数クローンに攻撃され、負けそうになるが何とか撃退する。乱数から自分がクローンだという秘密と、中王区から命を狙われていることを伝えられた。「中王区に見捨てられた以上俺はもう長くない」という乱数に、幻太郎は「奇跡って信じますか？」といい手を貸すと伝える。
乱数をホテルに匿うが、中王区の特殊部隊言浚（ことさらい）に襲撃された。逃げた先で言浚局長である邪答院仄仄（けいとういん ほのぼの）と対峙する。3人でバトルをするが敵わず、乱数のラップアビリティである幻術を使用し、何とか逃げ出すことに成功した。新たに匿う場所として、幻太郎は埃だらけの作業場に連れていく。帝統から埃だらけのことを指摘され、「小生は使ったことはありませんねえ」と伝えた。乱数を助けるために、幻太郎はある原稿を手に入れる行動を始めた。その原稿を預かっている編集者の柳田へアポイントを取り、返すように伝える。それは言の葉党が過去に行った犯罪が記されたものであり、幻太郎は中王区との取引材料に使おうと考えた。しかし柳田から「中王区が大きくなればなるほど価値があがるからなあ」といわれ拒否される。「兄さんが命をかけて書き上げた原稿だ。金儲けの為に書いたんじゃない」と伝えるが返してもらえず、諦めた様子で去った。その後今昔に編集者を調べさせて横領のことを知り、柳田を脅して原稿を手に入れる。
中王区との取引方法を考えていると、帝統から「俺に任せてほしい」と伝えられる。幻太郎は少し悩むが、「それは1人の男が命をかけて書き上げたものです。くれぐれもよろしく頼む」と言い、原稿を託した。その後帝統から中王区が乱数の件で手を引くこと、第二回ディビジョンラップバトルに参加できることを伝えられ、強い絆を手に入れたFling Posseは次の大会へ意欲を高める。

第二回ディビジョンラップバトル 決勝トーナメント一回戦

第二回ディビジョンラップバトルの初戦相手はMAD TRIGGER CREWだった。MAD TRIGGER CREWのリーダー碧棺左馬刻（あおひつぎ さまとき）は、中王区の指示で妹の碧棺合歓（あおひつぎ ねむ）との仲を割いた乱数への怒りが強く、激しい戦いとなる。中王区に見捨てられた乱数の状況から、譲れない思いの強いFling Posseは、普段の明るい雰囲気から一変し勝ち上がるために奮闘した。激戦の末、決勝戦へコマをすすめるのはFling Posseとなる。

第二回ディビジョンラップバトル決勝戦

決勝戦はBuster Bros!!!VS麻天狼VSFling Posseの3チームで戦った。Buster Bros!!!VS麻天狼、麻天狼VSFling Posse、Buster Bros!!!VSFling Posseの順番で対峙する。第一回ディビジョンラップバトルでは敗退した麻天狼に対し、幻太郎は帝統と共闘しリリックを紡いだ。結果は絆の強さを感じさせたFling Posseが勝利し、第二回ディビジョンラップバトル優勝チームとなる。