神宮寺寂雷（ヒプノシスマイク）とは【徹底解説まとめ】

神宮寺寂雷の概要

音楽原作キャラクターラッププロジェクト「ヒプノシスマイク」のキャラクターで、MCネームは「ill-doc」である。性格は温和な人格者で、患者にだけでなく基本的に誰にでも敬語で穏やかに話す。座右の銘は思想家トルストイの「人生の唯一の意義は、人のために生きることである」。酒癖が悪く、飲むと江戸っ子口調で暴れ出すため、酔った姿の時にはチームメイトからは「兄貴」と呼ばれる。全国統一した「The Dirty Dawg」元メンバー。シブヤ・ディビジョンの飴村乱数（あめむら らむだ）とは「The Dirty Dawg」の元チームメイトで、養子をこん睡させられた経緯から犬猿の仲となった。
シンジュク・ディビジョン「麻天狼」のチームリーダーをしており、メンバーはGIGOLOこと伊弉冉一二三（いざなみ ひふみ）とDOPPOこと観音坂独歩（かんのんざか どっぽ）の2人である。チームを作るきっかけは、神宮寺寂雷の取引先の会社社員で自身の患者である観音坂独歩からの相談から始まった。相談内容はストーカー被害にあっている観音坂独歩の幼馴染でホストをしている、伊弉冉一二三に会ってほしいというものだった。最初は犯人を無効化するためにヒプノシスマイクを使用してほしいとの依頼と思い、断ろうとする。しかし伊弉冉一二三が神宮寺寂雷に相談したのは、自分を好きになってくれたストーカー犯を助けたいためだった。神宮寺寂雷はその気持ちを受け入れ、診察と治療をすることになった。ヒプノシスマイクでの治療後、犯人は正常に戻ったが自殺しようと10階から飛び降りてしまい、助けるために伊弉冉一二三も共に落ちてしまう。しかし「備えあれば憂いなし」と観音坂独歩が地上でエアマットを準備することで無事であった。この事件を通して2人に興味がわき、神宮寺寂雷から2人をラップディビジョンのチームに誘い「麻天狼」が結成された。
ラップアビリティは自身や仲間を回復・正常化する「Medication（メディケーション）」。この特殊なアビリティのため、中央区より「真正ヒプノシスマイク」の作成を手伝うよう迫られた。

神宮寺寂雷の活動経歴

獄との出会いと関係

14歳の時、同じ中学でナゴヤ・ディビジョンの「天国獄（あまぐに ひとや）」と友人になる。医学部に在籍していた20歳の時、大学で募集する衛生兵に寂雷が応募した。同じ大学の医学部に進んだ獄へ、戦地に向かうことと、先に医者となり病に苦しむ人を救って欲しいことを話した。23歳の時、寂雷はやつれた姿で戦地から戻ると、獄が大学に来ていないことを知る。獄の家に行くと顔色は悪いが元気であり、やつれた寂雷の姿を気にするもののお互い無事で安心した。獄が大学に来ない理由は自殺した兄がいじめにあっていたと手紙が届き、犯人探しをしているためだと知る。「俺がこの手で兄さんを追い詰めたゴミ屑どもに法の鉄槌を下してやる…」と怒る獄に協力し、ともに犯人捜しを行った。寂雷はいじめを先導した首謀者を見つけるが、確固たる証拠がなく裁きを受けさせられないことに気付いた。殺し屋「ill doc」として活動していた寂雷は「それならいっそ…」と首謀者を消すことを考える。しかし「獄の努力も気持ちも踏みにじる結果になる」と思いとどまった。寂雷と獄はいじめの首謀者に直接問いただすが、「証拠なんか出てきやしないさ」と逃げられてしまった。その後いじめがあったと証言をした人に手を回され、確固たる証拠も発見できず手詰まりとなった。追い詰められた獄は証拠をでっちあげてでも捕まえようとするが、寂雷に止められて口論となる。なんとしてでも兄の復讐をしたい獄と、証拠をでっちあげた場合の加害者の心配をする寂雷とで意見が衝突した。獄は意見が衝突したからだけでなく、寂雷の様子がおかしいが、何も話してくれないことに傷つき去っていった。「俺はお前のこと1番のダチだと思っていた…お前は違ったみたいだな…」と獄に言われるが寂雷は追いかけることができず、仲違いした。

養子との出会いと関係

寂雷が紛争地域で衛生兵として働いていた20歳のとき、市街地の戦闘に巻き込まれた意識不明の少年が運ばれてきた。寂雷の治療で回復するが、両親が死亡した少年は絶望した表情を浮かべている。先輩医師より紛争地の児童施設は環境が悪いことを知り、寂雷は「私たちになにかできることが…」と話すが、公平ではないと諭され少年が児童養護施設に行くのを見送った。「…生きてさえいれば必ずいいことがあるよ」と伝え送り出すが、数か月後に施設でひどい虐待に合った少年と再会する。懸命に治療をするが、「嘘つき」と少年は寂雷に言って亡くなった。
27歳になり新宿医科大学病院で研修医として働くが、少年から「嘘つき」といわれる夢を見て、辛い表情で飛び起きる姿があった。ある日交通事故にあった「神奈備 衢（かんなびよつつじ）」が病院に運ばれる。両親が死亡し絶望した表情をみて、寂雷は紛争地域で出会った少年を思い出す。
退院後は児童施設に送られる衢のことを気にかけるが、先輩医師からも「入れ込むな」といわれ見送るつもりでいた。見送り時に、紛争地域で児童養護施設にいく少年との既視感や何かできることをしたいという気持ちから、引き取り養子とすることを決意した。

暗殺者としての過去と乱数との出会い

33歳の寂雷は、衢と一緒に海外の紛争地を転々として医療を提供していた。ある日、働いていた病院がテロリストに占拠されてしまう。寂雷はサイコキラーと呼ばれたテロリストの1人、ゴルディーニに患者の診療の提案と交渉を行い了承させた。他の人質と離れて寂雷は診察に行くが、相手の隙をついて「ウェイブ」という特殊な技で次々と軍人を倒していった。テロリストは寂雷の反撃に気づき、人質を手に掛けようとした。寂雷は人質を救出に行くが、ゴルディーニにヒプノシスマイクで攻撃をされ、寂雷は膝をついてしまう。状況が悪いことに気付いた寂雷は、自分の命と引き換えに人質全員の解放を要求した。
その時、中王区から密命を受けた乱数が、紛争地域で働く寂雷と接触するため来院した。寂雷の殺し屋時代「ill-doc」の過去を明らかにし、「10年前に失踪してからは医者一本でやってたみたいだけどね☆」と話した。その後ヒプノシスマイクで軍人を壊滅させた乱数を見て、「…私にラップをおしえてらえないか？」と寂雷がお願いし、教えてもらうことになった。

The Dirty Dawg結成までの流れ

乱数にラップを教えてもらった寂雷は、衢も連れて日本へ帰国する。寂雷と乱数は「空寂ポッセ」として活動を開始し、傘下に多くのチームをかかえる程の強力なチームとなった。そのころイケブクロ・ディビジョンを支配していた「天国へノ階段」と「Mad Comic Dialogue」の両チーム間で争いが起きていた。「天国へノ階段」の紫藤百舌九（しどう もずく ）は、鳳仙幻鳥（ほうせん げんちょう ）と共に山田一郎（やまだ いちろう）の弟2人と碧棺左馬刻（あおひつぎ さまとき）の妹を拉致した。イケブクロのサンセットビルに立てこもるが、内閣総理大臣補佐官の勘解由小路無花果（かでのこうじ いちじく）から事情を聞き乱数と寂雷が駆けつけ解決に協力する。その後山田一郎と波羅夷空却（はらい くうこう）の「Naughty Busters」は、「天国へノ階段」から抜け、左馬刻と白膠木簓（ぬるで ささら）のチームである「Mad Comic Dialogue」とともに行動していた。しかし乱数から、一郎と左馬刻と空寂ポッセの4人でチームを組まないか、と持ちかける。一郎と左馬刻は空劫と簓を裏切れないと怒り提案を断ったが、乱数は「ぼくは諦めないかんねぇ～」と去っていった。一人になってから「彼らには退場してもらうことにしよう☆」と言う乱数の姿があり、後日一郎と左馬刻を仲間にするため、乱数は「空劫ポッセ」と「Mad Comic Dialogue」のラップバトル対決を持ちかける。対戦日の前に、真正ヒプノシスマイクを持った乱数が空却、簓へ近づき、2人の様子はおかしくなった。空劫は一郎と、簓は左馬刻と喧嘩し「Mad Comic Dialogue」から抜け解散となる。そのまま「空寂ポッセ」とのラップバトルを行ったが、乱数の提案で一郎と左馬刻とチームを組むことになり「The Dirty Dawg」が結成された。

The Dirty Dawgの活躍と解散までの流れ

「The Dirty Dawg」は結成後から領土を拡大していき、1ヶ月ほどで東日本を制覇し伝説となる。さらに彼らは西日本代表チームを下し、全国制覇した。祝勝会で左馬刻から中王区を倒そうと発言があり、行動を開始する流れになる。表面上は乱数も賛成するが、無花果へ報告し、反乱を止めるため行動した。
衢は乱数の正体に気づき、寂雷に乱数から離れるように電話をする。しかし乱数に気づかれて、真正ヒプノシスマイクによりこん睡させられた。衢のこん睡の原因は乱数によるものだと気付いた寂雷は、治すようにいうが聞いてもらえず、ラップバトルとなる。同じころ中王区の策略により一郎と左馬刻も仲違いさせられ、「The Dirty Dawg」は解散となった。

麻天狼結成の流れ

寂雷は、取引先会社社員で自身の患者でもある観音坂独歩から、彼の幼馴染・伊弉冉一二三がストーカー被害にあっていることを相談される。最初は犯人を無効化するためにヒプノシスマイクを使用してほしいとの依頼と思い、寂雷は断ろうとした。しかし自分を好きになってくれたストーカー犯を助けたいため、寂雷に相談をした伊弉冉一二三の気持ちを受け入れ診察と治療をすることとなる。ヒプノシスマイクでの治療後、犯人は正常に戻ったが自殺しようと10階から飛び降りてしまい、助けるために伊弉冉一二三も共に落ちてしまった。しかし「備えあれば憂いなし」と観音坂独歩が地上でエアマットを準備することで無事であった。この事件を通して2人に興味がわき、神宮寺寂雷から2人をラップディビジョンのチームに誘い「麻天狼」結成となる。

第1回ディビジョンラップバトル麻天狼VSFling Posse

麻天狼は準決勝でシブヤ・ディビジョン「Fling Posse」と戦った。リーダーの飴村乱数とは、衢の件以降仲違いしたままであり、因縁の対決となる。不協和音のような雰囲気の曲調からラップバトルは始まり、独歩から戦いがスタートした。独歩と有栖川帝統（ありすがわ だいす）、一二三と夢野幻太郎（ゆめの げんたろう）の戦いに続き、リーダー同士が対決する。普段穏やかで優しい印象の寂雷から一変し、「口チャック」「さらに縫い合わせていく」など過激なリリックが紡がれた。この戦いの裏側では、乱数の寂雷に対し使用者が死亡する真正ヒプノシスマイクを使うよう、中王区から命令されたことによる葛藤もあった。しかし乱数は真正ヒプノシスマイクを使用することはなく、麻天狼が勝利する。